読者の皆様、本当にありがとうございます!
おかげで筆が乗って本作最多の7600字超え! ……………やっぱ基本が一万字超えの人達ってすげぇっすわ。
それでは皆さん、ブラッドレイジの歌を斉唱しましょう。
せーのっ!
フリ<マヨマヨファーンタジー(違)
「限り無き我が権能たる星の光よ、最果てに煌めけ! 【
放たれた光は、僕が盾で辛うじて防いだあの光よりも大きく、荒々しく、莫大な質量を持って、僕らを押し潰そうとしてくる。
でも、怖くない。
だって、
「血の力【鼓舞】!」
「血の力【支配】!」
二つの、頼もしい声と光。
真っ先に動いたのは、兄ちゃんだった。
「いくぜドライグ!
『Boost!! Boost!! Boost!! Boost!! And Blood Arts Operation!!』
「食らいやがれ、【ドラゴン・ショット】ォ!!」
「私たちもイッセーに続くわよ、皆! ブラッドアーツ【滅魔ノ戯曲・巨星】!」
「ええ、リアス! 雷撃よ!」
グレモリー先輩と姫島先輩の攻撃。
そして、それに続くのは僕……………ではなく意外な人物だった。
「………次は私だな」
「ゼノヴィアさん!? でも、武器は……………」
「案ずるな神結ハルト。ちゃんと自前がある」
そういうと、ゼノヴィアさんは虚空に手をかざし、
「私の声に答えてくれ、デュランダル!」
その虚空から、一本の大剣を取り出した。
「それは……………」
「元々、私はデュランダルの担い手でね。まだ未熟だから使っていなかっただけさ」
軽く説明をしたゼノヴィアさんは、その剣を大上段に構える。
「輝け、最硬の聖剣よ! 邪悪を打ち払え!【
降り下ろした聖剣から、莫大な聖のオーラが放たれ、コカビエルの光をさらに削る。
「おのれ………小賢しい足掻きを!」
コカビエルの吠える声が聞こえ、光の威力が少し回復してしまう。
まだ、余力があるのか!
剣を握り直し、迫り来る光を見据える。
「俺を選んだのなら、俺の意思に従えよ、エクスカリバー! 【
後ろから声が聞こえたと思ったら、僕の横をフリードが駆け抜け、その助走から繰り出した刺突により、エクスカリバーから光が迸り、また削る。
「聖剣よ、魔剣よ! 僕の想いに応えてくれ! ブラッドアーツ! 【
次に、木場先輩の放った、黒と白の折り重なった斬撃が光を大きく削り、放たれた当初に比べて随分と小さくなる。
だが、
「削り、切れない!」
グレモリー先輩の叫びが聞こえ、コカビエルの嘲笑が響く。
「ふはははは! 所詮はこの程度なのだよ貴様らは! まあ、十分に楽しめたぞ、雑魚ども!」
既に勝ち誇った声をあげるコカビエル。
全く、
「僕を忘れてもらっちゃ、困るよ」
神機を構える。
あそこまで削れたのなら、今の僕なら切り裂けるはずだ。
「ブラッドアーツ……………」
僕の体内のオラクルを凝縮し、珠を作り出し目の前に浮かべる。
放つのは、単発において一、二を争う秘剣。
「【IE零式・斬】!!」
そしてその一撃が、ついにコカビエルの光を切り裂くのだった。
「バカ、な………バカなバカなバカなバカな、そんなバカなぁぁあ! なぜだ、なぜ私の光が敗れる!? 神話の光だぞ、私が神から星座を簒奪した、原初の光ぞ! それが何故!」
コカビエルが、信じられないと言うように神を振り乱しながら叫ぶ。
だから僕は、それに答えた。
「だから言っただろう、コカビエル。神話を喰らうってさ。ブラッドアーツ【ソニック・キャリバー】!」
牽制として斬撃を飛ばす。
「くそったれがぁぁあ!!」
コカビエルが投げたのは、技でもなんでもない、ただの光の槍。
一本だけなら、【ソニック・キャリバー】は負けなかったが、雨霰と投げつけられた光により、僕の攻撃は無効化されてしまう。
「クソ、クソクソ、クソクソクソ!」
自棄になったのか、コカビエルはただ技も何もなく、がむしゃらに光の槍を投げつけてくる。
そこに最初の余裕は無くなっていた。
「くっ!」
だが、それが功を奏し、がむしゃらな光には規則性がなく、僕らは回避に集中するしか無くなった。
「くそ、このままじゃ埒があかねえ!」
兄ちゃんが舌打ち混じりに光槍を避ける。
兄ちゃんの言う通りだ。それに、
……………勝負時か。
「兄ちゃん! あいつを叩き落とす! 手伝って!」
「ハル!? ………へへ、了解! 行くぞ!」
僕と兄ちゃんは同時に走り出した。
と、そのとき、兄ちゃんに当たりかけた光が、紅黒い魔力によって打ち消される。
「皆、イッセーとハルトの援護を! 小猫はイッセーの射出台に!」
『了解!』
皆が一斉に動き出す。
降り注ぐ光を、聖剣や聖魔剣、雷撃、魔力等が打ち払い、僕らの道を拓く。
「僕から行くよ!」
両足に力を込めて、飛び上がる。
ブラッドレイジによって強化された脚力は、一度でかなりの高度を稼ぎ、コカビエルの元まで到達する。
「スキル【飛将】! ブラッドアーツ【夢想ノ太刀・黒】【無尽ノ太刀・蒼】!」
空中戦のスキルを発動させ、さらに二つのブラッドアーツを同時に発動し、剣を振るう。
前までなら、こんなことをしたらすぐ気ガタが来て、血塗れになったのだろうが、今の僕ならやれるはずだ。
空中で何度も剣を振るう。
ゴッドイーターの、空中で剣を振っている間は滞空する、という特性を生かし、コカビエルを光ごと叩ききる。
「………ぐぅぅ……神結、ハルトォ!」
血反吐を吐きながら僕の名を叫び、光の槍を直接振るうが、それをジャンプの二段目を利用し避け、そのまま背後へ回り込む。
「ブラッドアーツ解除! スキル【バックスタブ】!」
二つのブラッドアーツを解き、背後攻撃スキルを発動させ、次のブラッドアーツを選択する。
選択するのは、安定した攻撃力と攻撃範囲を持つブラッドアーツ。
「【朧月】!」
一撃目で、左の三枚を切り落とし、もう一度で、右の三枚を切り落とした。
「ぎゃぁぁぁあ!!」
絶叫が響き渡る。
翼を失ったコカビエルは、空中でのバランスを崩し始める。
そしてそこに、小猫ちゃんによってぶん投げられたイッセー兄ちゃんが到着する。
「もう一度堕ちろ、堕天使。てめえの負けだ。ブラッドアーツ【破撃ノ拳打・龍】!」
その赤い拳を勢いよく叩きつけられたコカビエルは、そのまま地面に激突し、クレーターを作り上げた。
もうもうと土煙が上がり、振動と爆音が当たりに響き渡る。
「負けるはずが無いんだ……………この俺が、負けるなど………そんなこと……………」
っ! まだ立つのか!
着地しながら前を見ると、虚ろに呟きながらコカビエルが立ち上がっていた。
「消えろ消えろ消えろ! 【光槍四散】!」
次の瞬間、奴を中心に光の槍が展開され、一斉に射出される。
僕は咄嗟に盾を開き、近くにいた兄ちゃん、小猫ちゃん、姫島先輩の前に出る。
「スキル【穴熊】!」
くっ、なんだこの密度は!?
さっきまでのがむしゃらな攻撃と違って、攻撃の間隔が短すぎる!
向こうでは、グレモリー先輩が消滅の魔力で生成した壁で光を防いでいた。
………あれ? 木場先輩とフリードは?
「木場ぁぁぁあ!! フリードぉぉぉお!!」
その疑問を抱いたとき、兄ちゃんが叫んだため、兄ちゃんの視線の先に目をやる。
するとそこには、聖剣と聖魔剣で光を叩き落としながら駆け出している二人の姿が。
「行け! 行けぇぇえ!」
兄ちゃんが、二人の後押しをするように、鼓舞する。
……………そうか。この戦いは、あの二人にとっては何よりも意味のある物なんだ。
だったら、決着を着けるのはあの二人に他ならないはずだ!
「…祐斗先輩! 行ってください!」
「行きなさい、祐斗! フリード!」
「二人とも、行って!」
兄ちゃんに続くように、皆が二人を後押しする。
「「うぉぉぉぉぉぉお!!」」
その言葉に応えるように、二人は雄叫びをあげ、光を切り裂きながら駆け抜けていく。
そうだ、行け。行って、全てを終わらせて!
貴方達が囚われていた過去を! その元凶を!
乗り越えた刃で、辿り着いた力で、その未練を、妄執を、後悔を……………
「断ち斬れぇぇぇぇええええ!!」
「「おおおおおおおおおおおお!!」」
そしてとうとう二人は、その光の弾幕を乗り越え、コカビエルのもとへと辿り着いた。
「認めるものか………認めるものか! この俺が負けるなど、そんなふざけた事など、認めるものかぁぁぁあ!!」
「いいや、僕たちの勝ちだよ、コカビエル! ブラッドアーツ【聖魔ノ剣舞・煌月】!!」
「
そして、二本の剣が同時に振り下ろされる。
その斬撃は、両肩から真っ直ぐ下に切り裂いた。
「認め………ん……………」
斬られたコカビエルは、よろよろと数歩後ずさり、そこで俯せに崩れ落ちた。
辺りが静寂に包まれる。
「終わった、のか……………?」
ポツリと零れたゼノヴィアさんの呟きが、やけに大きく響き、そして実感が徐々に沸いてくる。
「勝った………勝ったんだ、俺たちは!」
「本当に、神話に勝つなんて……………自分の事なのに、未だ不思議な気分よ」
「わ、私もです……………」
兄ちゃんがガッツポーズから雄叫びをあげ、グレモリー先輩とアーシアさんは力が抜けたように座り込んでいた。
「…ハルト! やった!」
「勝ちました、私たち勝ちましたわ!」
そして小猫ちゃんと姫島先輩は、何故か僕に抱きついてくる。
「うん、うん、勝ったんだよ、僕たち!」
いつもなら緊張で動けなくなる僕も、この時ばかりは高揚のあまり、そのまま二人を抱き締めてしまう。
あとで悶死するかもだけど、今はこれでいい。
ふと目をやれば、木場先輩とフリードが、倒れたコカビエルを無言で見つめている。
「とうとう勝ったね、僕たち」
「ああ、確かに勝った……………けど」
「うん。何か、虚しいね」
そうか、二人は道は違えど、見つめた物が光と闇であれど、どちらも復讐を心の支えに生きていたから、それが果たされた今、二人の心は……………。
「なぁ、フリード」
「なんだよ」
「僕には仲間がいる。この虚しさを埋めてくれる仲間が」
「おう」
「だからさ、君も……………」
「けっ、断る。誰が好き好んでこれまで殺してきた悪魔になんかなるかよ」
「……………」
「………ちっ、そのやっぱりって目、腹立つぜ」
けど、その虚しさはいつか消えるだろう。生きている限り、出会いがあるのだから。
「ふざ、けるな……………」
その時の僕らの動きは自分でも驚く程に機敏だった。
倒れていたはずのコカビエルから言葉が発せられ、動き出す。
「そんな!」
あれだけの攻撃を浴びせてまだ立てるだなんて!?
心のなかで盛大に舌打ちし、駆け出すために脚に力を入れた瞬間、
『ダメだ主! これ以上は!』
「……………なっ! この、タイミングで!?」
体から力が抜け、光の片翼が霧散する。
膝を着く。体に上手く力が入らず、立つことも覚束ない。
これは、ブラッドレイジ強制終了………だけじゃない。きっと、ブラッドアーツを二つ同時に使用した反動と、蓄積されたダメージによるもの。
「くそ! また、僕は!」
大事なときに、選択を誤ったのか!
あの時、一つにしておけば……………。自分の愚かしさに腹が立つ。
けど、今はそんな自責をしている場合じゃない!
「俺は、負けぬ…………俺が負けるなど、あり得ぬ……………思い上がるなよ、下等種族どもが!」
先程までと同じ言葉を繰り返したコカビエルが、その手に何かを召喚する。
あれは…………
「注射器?」
「これはあまり使いたくなかったが………っ!」
注射器を握ったコカビエルは、何の躊躇いもなく自分の首筋に刺し、その中の薬品を体内に注入する。
「なにを!?」
「なんだかはわからねぇが、させるかよ!」
木場先輩とフリード、そしてイッセー兄ちゃんが同時に駆け出し、コカビエルにトドメを刺そうとする。
が、
「くはははは! 無駄ぁ!」
コカビエルの周囲に展開された光の障壁により、受け止められてしまう。
「くくく、ははははは! 溢れてくる……力が溢れてくる………凄まじい…………これが『魔人薬』の力か! これで試作品とは恐れ入る!」
まじん、薬………? つまり、ドーピング剤のような物か?
「死ねぇ! 【
奴が腕を振り下ろすと、上空からいくつもの光の矢が降り注ぐ。
それは、一発一発は軽いものの、触れた瞬間爆発を引き起こすものであった。
「あぁぁあ!」
「ぐぅ!」
「きゃぁぁぁ!」
結果、受け止めた僕たちはその光に吹き飛ばされ、地面に倒れた。
「ははは! 思い知ったか人間! 思い知ったか悪魔ども! これが至高の力! 我々堕天使の力だ!」
倒れた僕らを見て、コカビエルが哄笑をあげる。
悔しさに、僕は地面を握りしめる。
勝てない、のか?
その時だった。異変が起きたのは。
「ぐっ!? な、なんだこれは…………なぜだ、なぜ力の奔流が止まらぬ!? ま、まて、よせ! これ以上は俺が、た、耐え……………たえぶろぁ」
コカビエルの形が崩れた。
まるで奴が粘土で出来ているとでも言うように、内側からグニャリと、ねじ曲げられて。
「や、やべろ………ごデ以上は………体、潰れ――――」
コカビエルの言葉はそこまでだった。
残りのすべては、コカビエルの言葉ではなく、化物の咆哮そのものだった。
なんだ、これは。
それが多分、この場にいる僕ら全員の思ったことだろう。
圧倒的な力の波動は、僕にも伝わってくる。
けど、そこに意思は感じられない。
意思無く、言葉無く、ただ無秩序に力を振るう。
それは正しく獣……いや、化物そのものだった。
だが、そんな暴力でも、当たれば死ぬだろう。
もうどうにも、出来ないのだろうか……………。
唯一、援軍として希望できそうな生徒会組は、この惨劇を外に気取られまいと、今必死に結界を維持しているはずだ。
『―――――――!!』
化物が咆哮を上げ、上空に光の珠が作り出される。
あれは、僕が盾でギリギリ防いだやつか。
ここまでなのか。
誰もがそう諦めた時だった。
『Divide!!』
無機質な声が響き渡る。
その途端、光の大きさが半分になる。
「え?」
『Divide!! Divide!! Divide!!』
音声が鳴り響く度に、光は縮小し、遂には消滅してしまう。
その声の元を探して、僕は空を見上げる。
―――――白銀。
月明かりに照らされた夜空に、白銀が浮かんでいた。
僕はその美しさに、思わず見とれてしまう。
そしてその白銀は、イッセー兄ちゃんの赤い鎧と、とてもよく似ていた。
白銀が、コカビエルだった物の前に降り立つ。
「不様な物だな、コカビエル。あれほど力と闘争を求めながら、
化物に歩み寄りながら、白銀は語る。その間にも、体の宝玉からは無機質な声が響き渡っている。
「ほう? 少しの意識は残っているのか? なぜ触れなければ半減出来ない俺が、お前を半減できるのか不思議そうな顔だ」
くつくつ、と白銀が静かに嗤う。
「無論触れたさ。俺の鎧の一部が」
そういうと彼は、化物の懐に手を突き刺し、銀色の塊を取り出す。
「お前は要注意人物だったからな。アザゼルにに言われて、お前の体内に仕込ませて貰っていたよ」
化物が弱々しい声を上げながら倒れると、白銀は僕らに目をやる。
「そう睨まないでくれよ、悪魔たち。うっかり戦いたくなってしまう。
安心してくれ。こちらに敵対の意思はないし、今回の権もコカビエルの独断で、堕天使の総意ではない。そこんところよろしく頼むよ。こいつはうちで裁くから、持っていく。追々、堕天使側から悪魔側に謝罪があるはずだ」
一方的にそう語った白銀は、コカビエルを俵持ちにして翼を広げて飛び立とうとする。
その時、
『挨拶も無しとは随分と冷たいじゃないか。え? 白いの』
『なんだ、起きていたのか赤いの』
兄ちゃんから……いや、兄ちゃんの籠手、
『あまりに貴様の気配が弱々しかったのでな。てっきり眠っているのかと思ったわ』
『はん、言ってろ』
どうやら、兄ちゃんの籠手に宿る、『赤い龍』というのと、あの白銀に宿る存在は、何らかの因縁があるらしい。
『それよりも赤いの。今回は随分と敵意が無いじゃないか』
『それは貴様にも言えた事だろう?』
『……ふっ、今はお互い、決着よりも興味のあるものがある、ということか』
『そのようだな』
そこで、鎧と、籠手からの光が消える。
「もういいのか、アルビオン? ……そうか」
白銀はなにかしらを鎧とやり取りし、そのあと兄ちゃんの方を振り向く。
「君の名を教えてくれるかい?
そう言って彼はフェイスメイルを外し、素顔をさらす。
「俺は君の
「……………兵藤一誠」
「そう警戒しないでくれよ宿敵くん。今の君は弱いから、戦っても楽しくないよ。早く上ってきてくれ」
――――俺の領域まで。
そう言って白銀………いや、ヴァーリさんは僕たちに背を向け、コカビエルを連れ去っていった。
◆◆◆◆◆◆
激戦の終わりは、何とも呆気ないものだった。
けど、残された激闘の傷跡は、凄まじいもので、校舎は半壊、地面は抉れ、見るも無惨な状態と成り果てていた。
校舎だけでなく、僕らもボロボロで、アーシアさんが滝のような汗を流しながら、みんなを懸命に治療して回っていた。
もっとも、途中から疲労が酷かった為、無理やり休ませたけど。
無防備なまま、攻撃をほとんどまともに食らったイリナさんは、結局目を覚ますことはなく、ゼノヴィアさんに背負われて、教会直轄の病院へと運ばれていった。容態が悪化しなかったのは、一重にアーシアさんのお陰だろう。
あのあと、設置型の結界を張った生徒会組が到着し、僕たちの治療をしながら、遅れて到着した冥界からの援軍と協力して校舎を直していた。
その時、援軍の隊長らしき人が、何度もグレモリー先輩に頭を下げ、遅れた事情を説明していた。
なんか色々言ってたけど、要約すればこうだ。
「大王派の老害どもが何をとち狂ったか、やたら地味に面倒な妨害をしたため」とのこと。
どこの世界も、権力闘争は厄介な物だね。
空が朝日によって瑠璃色へと変化した頃、僕らはようやく、学校の修復を終えた。明日………いや、もう今日か。とにかく、今日が日曜日で本当によかった。
と、そこで僕はある人がいないことに気がつく。
「あれ? フリードは?」
今回の主役である一人。複雑な心境と立ち位置ではあるけれど、彼だって立派な立役者だ。
その彼の姿が見当たらない。
みんなも僕の言葉で彼がいないことに気付き、辺りを見回す。
それでも彼は見つからなかった。ただ、フリードが持っていた聖剣は、学校の昇降口前に突き立てられ、夜明けの曙光に煌めいていた。
コカ「俺と戦えー」
↓
コカ「もっと熱くなれよぉぉぉ! 全力でこぉぉおい!」
↓
コカ「べ、別に負けてねぇし! 認めんし! 本気(おクスリ)出すからもっかい!」
↓
コカ「(。∀°)<アパー」
フリード「俺たちを、無礼るな!」
要約するとこんなお話(白目)
※人物紹介の木場祐斗の項目を更新しました