ハイスクールG×E   作:フリムン

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ちくしょう、誰だよ実験レポートなんてシステム考えたの……………




酒呑童子かわいい(当てた)


第62話

「……………」

「……………」

「……………」

「……………ぽっ」

「ブラッドアーツぅ!」

「待て落ち着け! 冗談、冗談だから! 待って!」

 

 数秒間僕を見つめ、頬を染める動作をした兄ちゃんに向けて神機を構える。

 

「死んでしまえ変態!」

「お前自分から着たろうが!」

「これしか無いんだから仕方ないじゃないかぁ!【インパルス・エッジ】!」

「あんぶら!?」

 

 

 

 

 

 

◆◆◆閑話休題(なんて事もあったけど)◆◆◆

 

 

 

 

 

「はい、いっちにー、さんしー、いっちにー、さんしー、息継ぎー」

「…ぷはぁ!」

 

 僕の号令に従って、バチャバチャさせていた小猫ちゃんが水面に顔を上げる。

 

「ほら、もうちょっとだよ、頑張って」

 

 僕の言葉に頷いた小猫ちゃんは、もう一度水の中に顔を沈める。

 僕はそんな彼女の手を取って動きに合わせて後ろに下がっていく。

 

「あぅぅう、少し怖いです………」

「大丈夫だって。ほら、俺が手を持っとくから」

 

 隣では、小猫ちゃんと同じくスク水を身に付けたアーシアさんが、兄ちゃんに手を引かれて泳ぎ始めていた。

 

「っと、はい到着」

 

 壁に着きそうな所で僕は横に退き、小猫ちゃんの手を壁に触れさせる。

 

「…むぅ」

「? どうかしたの?」

 

 きちんと誘導して丁寧に教えたハズなのに、何故か小猫ちゃんは顔を頬を膨らませて僕をじっと見つめる。

 

 ……………何かしただろうか?

 

「…別に(あわよくば抱き付こうと思ったのに……)」

 

 んー? なんだろう、すごく不機嫌だ。

 

 と、その時横から『Transfer!!』なんて音声が聞こえ、その方向に顔を向けると、兄ちゃんが籠手を出現させて沈んでいた。

 その様子は何かを見ているようで、その視線を辿っていくと……………。

 

「…ハルト」

「ヤヴォール」

 

 小猫ちゃんの右の親指が、彼女の細い首の前を横切り、下に向けられる。

 そのハンドサインを見た僕は、拳を握りしめて振り上げる。

 

「ふん!」

 

 ごんっ! と、水中からでも良く聞き取れる鈍い音が響き渡る。

 直後、大量の空気が兄ちゃんから吐き出され、そしてそのまま沈んでいき……………。

 

これで世界は守られた(変態は死んだ)。南無」

「…南無」

「え、あ、えっと………南無?」

 

 僕と小猫ちゃんが合掌し、それに釣られてアーシアさんも手を合わせる。

 いや、あなたキリストでしょうに。

 

「…あ痛!」

「あぅ!」

 

 祈った事による頭痛に二人がやられ手いると、隣にあった変態(死体)が動き出す。

 

「ぶふぁぁぁあ!! 殺す気か! 死ぬかと思ったわ!」

 

 立ち上がって何事かを叫び出す兄ちゃん。

 その頭頂部には、大きく膨れたたんこぶが己の存在を主張していた。

 

「ん? どうかしたの? 兄ちゃん?」

「白々しいぞハルぅ! お前だろ!」

「何のこと?」

「いや、だからお前が―――」

「何のこと? ん?」

「目が笑っていないだと………(震え声)」

 

 はっはっは、おかしな事を言う兄ちゃんだ。

 

「兄ちゃん、怒るよ?」

「………あい」

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

「あー、泳いだ泳いだー」

 

 ごろん、と兄ちゃんがビニールシートの上に寝そべる。

 

「やっぱプールはいいねぇ」

 

 その隣に腰掛けながら、小猫ちゃんと木場先輩の水泳競争を眺める。

 

 パワーに物を言わせた小猫ちゃんのバタフライと、スピードで勝負している木場先輩のクロールによる競泳は、現在3往復目に突入していた。

 

「小猫ちゃんがんばれー」

 

 僕がそう声をかけると、小猫のスピードが二段階ほど上がる。うわ、水しぶき凄い。

 

 そんな感じで休んでいると、突然兄ちゃんが立ち上がり、反対側のプールサイドへ猛然と駆けていく。

 その方向に視線を向けると、サンオイルを持ったグレモリー先輩が手招きをしていた。

 

「………あー」

 

 なんと言うか、その、見せつけてくるなぁ……………ぺっ、このリア充めが。

 

 

 

 と、そうやって僕が非リアの代表として、怨嗟の唾を(心の中で)吐き出していると、いきなり後ろに気配を感じ、振り向こうとする。

 

 だが、その動きをすることはできなかった。

 まず認識したのは、後ろから首に回された白く細い腕。

 次に、その腕の持ち主の温もり。

 

 そして―――――二つの柔らかい、けれども弾力のある暖かい感覚……………。

 

「うふふ、ハールトくん」

 

 耳元で跳ねる、楽しげな、けれどどこか色気を含んでいる声。

 押し付けられたあと、擦り付けるように上下している背中の柔らかい二つの感触。

 

「―――――」

「あらあら、ビックリして固まってしまったの? うふふ、可愛いんだから……………かぷっ」

「ひょぁぁぁあ!?」

 

 あまりの出来事に思考が停止していると、突如右の耳たぶを咥えられてしまう。そしてそのまま艶かしい音を出しながら耳朶を甘噛みされる。

 

「はむ、んむんむ、ぺろっ」

「んっ………んんっ………ひょあ!?」

 

 ゾゾ、と耳から背筋にかけて、得も言われ得ぬ感触が駆け巡る。

 意外と強い力で抱きつかれているため、少し力を込めた位じゃ抜け出すことが出来そうにない。

 その間も、甘噛みは続けられていく。

 

「はむはむ……」

「んんん………ストップ!」

 

 ダから僕は意を決して、少し強引にホールドから抜け出し、すぐに距離をとる。

 

「な、なにするんですかぁ!」

「うふふ、ごめんなさい? あまりにもハルト君の反応が可愛くて」

「可愛いって………」

 

 危なかった。

 もう少しで男としての大切な何かを無くすところだった。

 え? スク水着てる時点で手遅れ? うるさいよ。

 

 僕の抗議に、科を作ってそう答えた下手人である姫島先輩は、楽しげに笑っていた。

 

「……そうやってからかうの、良くないですよ」

「大丈夫よ、貴方にしかやらないもの」

「いや、そういうことじゃなくて………」

 

 それで僕が勘違いしたらどうするんですか!

 

「それよりもハルトくん」

「……なんですか」

「もう、そんなに怒らないの………ねぇ、リアスやイッセーくん達見たいに、私にサンオイルをぬっt「ちょっと雉撃ってきます!」………あら」

 

 

 はると は にげだした。

 へたれ の しょうごうを手にいれた。

 

 

 やかましい! ヘタレてないやい! まだ自分から女の子の素肌に触る勇気が無いだけだい!

 

 

 そのまま更衣室へと駆け込んだ僕は、扉を閉めてため息をつく。

 

「ビックリしたぁ………いきなりあんなことしてくるんだもんなぁ……………」

 

 はぁ、ともういちどため息をつきながら座り込む。

 すると、

 

「ビックリしたのはこっちだぞ、ハルト」

 

 という言葉が更衣室に響き渡る。

 その、言葉の主を探してキョロキョロと辺りを見回すと、ロッカーの物陰からゼノヴィアさんが姿を現した。

 

「なにしてるんですか?」

「ん、なに、探し物をな」

 

 ゼノヴィアさんを見た僕は、そう訪ねずにはいられなかった。

 そういや、さっきから姿が見られないなぁ、とは思っていたけど、なるほど探し物か。

 

 ……………いやまて。ちょっと待て。それよりも問題が一つ。

 

「……………ここ(男子更衣室)で?」

 

 そう、ここは男子更衣室だ。

 つまりここにあるのは、僕と兄ちゃんと木場先輩の私物だけ。女性であるゼノヴィアさんの持ち物があるとは思えない。

 

「……………ふ、まぁ、細かいことは気にするな。禿げるぞ」

 

 一瞬の沈黙の後、スッと目を逸らしてそう宣うゼノヴィアさん。あからさまに怪しい。

 

「いや、細かくないよね? 割りと重要だよね?」

「神結ハルト!」

「ひゃい!?」

 

 僕がそのあからさまな怪しさに踏み入ろうとした瞬間、ゼノヴィアさんが僕のフルネームを大声で呼んだ。

 突然の事だったので、ビックリして変な声を上げた僕は、立ち上がって固まってしまう。

 

 大声を出したゼノヴィアさんは、感情の読めない表情のまま、ゆっくりと僕の方へ歩を進めてくる。

 

 その姿に、どこか恐怖を覚えた僕は、ゼノヴィアさんの歩みに合わせてゆっくりと後ろへ下がっていく。

 が、しかし、悲しいかな、直ぐに扉にぶつかり、これ以上は下がれなくなってしまう。

 

 ドンっ!

 

 いきなり横からそんな音がして、それにビックリした僕は思わず肩を疎ませる。

 見ると、ゼノヴィアさんの左手が、ドアを押さえるようにして僕の顔の横に押し付けられていた。

 

「あ、あの………ゼノヴィア、さん?」

 

 様子のおかしい彼女に、恐る恐る声をかけるが、彼女はそれに応じず、僕の首もとに顔を近づける。

 そして、

 

「―――すんすん、はぁ……やはり、良い匂いだ」

 

 僕の首筋の匂いを嗅いだゼノヴィアさんは、恍惚とした声音で表情を崩す。

 

「 」

「すんすん、すんすん、はぁ………プールで少し薄れてしまっているが、やはり衣類よりも生の香りは素晴らしい……………」

 

 絶句した。言葉を失った。

 まさにそんな言葉が当てはまる状況だった。

 

 何が起きてる? ゼノヴィアさんに匂いを嗅がれてる? まって? え? まずその右手に握られてる布は何? 僕の服? パンツは勇気がでなかった? わっつ?

 

 あまりの衝撃に僕が混乱していると、太ももに手が添えられる。

 

「うひぃ!」

 

 その手は、まるで僕の体を這うようにまさぐられ、そして徐々に上がっていき………

 

「ぁぁ、これが強い雄の、私の本能が欲する雄の臭いか……………」

 

 ゼノヴィアさんが色っぽい声でそう呟く。

 僕の太ももを這うように彼女の手が僕の大事な所に…………

 

 その瞬間だった。

 

「チェストぉぉぉお!!」

 

 けたたましい音を響かせて、窓ガラスをぶち破って現れたのは木場先輩だった!

 いや、正確には木場先輩をぶん投げて突入してきた小猫ちゃんとイッセー兄ちゃんだった!

 

「…ハルト、無事?」

「う、うん」

「………投げといてあれだけど、おーい木場、無事か? ………返事がない、まるでただのしかb……………メディック(アーシア)! メディーーック(アーシアァァア)!!」

 

 続いて入ってきたのは、姫島先輩とグレモリー先輩。

 

「ゼノヴィア! あなたいったい何をしているの!」

「………む、私はただ、悪魔になったからやりたいことをしようと……………ひぃ!」

「うふふふふふ、ゼノヴィアさん? ちょーっとこちらに来てくださいね? お話がありますので」

 

 そして、姫島先輩に連れていかれるゼノヴィアさん。

 

 

 危なかった………なんとか僕の貞操はぎりぎり守られたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、この日、僕はゼノヴィアさんのことが少しだけ……少し? いや、割りと苦手になったのだった。

 

 




ええい、グレモリーの【騎士(ナイト)】は変態しか居ないのか!←


今回書いてて思ったこと。


ど う し て こ う な っ た (二回目)。
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