四巻書きづらいぃぉぉぉ! 前半がネタなのは毎回のこととして、なんか書きにくいよぉぉお!
後、理系のレポートは無くなってしまえばいいと思います。
人というものは、成長して、いろんな物を知っていくうちに、性格や自身の在り方、考え方を変えていく。
特に何か大きな出来事が無かったとしても、日々の生活で蓄積されていく経験は、いつか振り返ったとき自分が大きく変わっていることを実感させられる。
最も身近な例で言えば、子供の頃の憧れをいつの間にか諦めていたり、子供の頃嬉しかったことが、今では死ぬほど恥ずかしかったり。
―――――結論を言おう。
「お父さんお願いだからカメラを出すのやめて! それ
「ん? 今何でもって………」
「それが息子に言うことか母親ぁ!」
誰かこのある意味モンスターなペアレンツを止めるのを手伝って!
「だがなハルト、これはお前の晴れ舞台なんだぞ!」
「違うから! 毎日の事だから!」
「ハルくん? 明日お母さん、お弁当頑張っちゃうわ!」
「いつものでお願いします! 運動会でも遠足でも無いんだから!」
高校初の授業参観と言うことでやたら張り切っている両親が暴走するのを止めるのは本当に疲れる。
だがここで諦めてしまえば恐らくきっと、僕の高校生活は終わりを迎えてしまう。
「あ、あなた………どうしましょう、ハルくんが反抗期だわ」
「とうとう、来てしまったのか………」
「やかましい! なんと言われようと僕は(高校生活を)守って見せる!」
「やだ、かっこいい………キュン」
「母親ぁ!」
中学までは、小学校からの知り合いが半数以上だった為、なんとか乗りきれた(?)が、高校は中学以前の知り合いが居ないに等しい。
故に譲ってなるものか。
◆◆◆◆◆◆
そして参観日当日。
両親には勝てなかったよ……………。
「………あの、ハルト」
「小猫ちゃん、僕の両親は変わったことをしていない」
「………いや、でも後ろで」
「変わったことは、していない」
「……ビデオカメラを」
「していない、いいね?」
「アッハイ」
ああそうさ、きっとあれは幻覚なんだ。
後ろでビデオカメラを構えている両親なんて幻覚に決まってるのさ!
見てよ、皆無言だよ! なんか気まずそうな、なんとも言えない顔して前を向いてるよ!
先生なんか見てみなよ! すっごくやりづらそうだよ! ほら、数式で凡ミスしたし!
ううう、だから苦手なんだよ、授業参観って………。
ああ、恥ずかしい。穴があったら埋まりたい。入って埋りたい。
そして休み時間。
チャイムが鳴ると同時に脱兎の如く逃走した僕は、廊下の一角に座り込む。
はぁ、なんでこんなに疲れなきゃなんないんだろう……………世界は不条理だ。
「あら、ハルトくん? どうかしました?」
うちの両親があまりにもぶっ飛んでいるという世界の不条理さに打ちのめされていた僕に声をかけてきたのは、僕の顔を覗き込んでいる姫島先輩だった。
って、
「近い近い近い! 近いですって!」
「あらあら、残念ですわ」
なんで毎回この人はこんなに近いかなぁ! おかげで女の人特有のいい匂いとか髪のサラサラ感とか、豊満なおパイの感触がダイレクトに来るから色々と危ないの! 思春期男子としては!
勇気が無いから言えないけどね!
「それで、どうかしましたの?」
そう言って姫島先輩は僕の隣に腰かける。
「オデノカラダハボドボドダ」
「はい?」
「通じない……だと………これがジェネレーションギャップか…っ!」
「二つしか変わらないのでは?」
ふぇぇ、姫島先輩がマジレスして僕を苛めてくるよぉ。
なんて冗談は置いといて、
「あー、ちょっと色々ありまして………」
僕は昨日の夜からのやり取りを大まかに説明した。
すると、何故か隣でクスリと笑う声がした。
「優しいご両親ですのね」
「ああ、まぁ、優しいんですけど、ちょっと過保護……でもないな。でもないけど愛情表現が過激というかなんというか」
「ふふ、けどそういうの、少し憧れますわ」
どこか羨ましそうな声音でそう呟く姫島先輩の表情は、とても優しい笑顔で、だけどどこか悲しそうな笑顔で、寂しそうで、声をかけずにはいられなかった。
「どうか、したんですか?」
「え?」
僕の質問を予想していなかったのか、不意を突かれた先輩はキョトンとした表情でこちらを見た。
「いえ、なんか、悲しそうな顔をしていたから」
「…………ふふ」
そういうと、何故か先輩はおかしそうに笑い声をあげる。
「ふふふふ、悲しそう、ですか」
「な、なんですか?」
「ふふふ、いえ、やっぱりあなたは優しいのですね、ハルトくん」
クスクスと、何故か楽しそうに笑う姫島先輩の表情には、もう悲しげな色はなくて、むしろどこか嬉しそうな表情に見えた。
なんにしても、やっぱり姫島先輩は笑顔が一番綺麗だと思うから、笑ってくれて良かった。
そのあと僕たちは、始業のチャイムが始まるまで好きな物や苦手な物、休日の過ごし方とかの、他愛の無い雑談に花を咲かせたのだった。
◆◆◆◆◆◆
「お姉さまのばかぁぁあ!」
……………。
「……なんです今の? 会長先輩っぽい声でしたけど」
「さぁ? 後でリアスにでも聞いてみますわ」
などという会話があったのは余談である。
ほんと、何があったんだろう?
◆◆◆◆◆◆
授業参観にはどうやらグレモリー先輩のお兄さん、つまり魔王さまが来ていたようで、そのせいなのか今日の部活はお休みとなった。
兄ちゃんの話によるともう一人魔王さまが来ていたようで(なにそれ怖い)、どうやらその魔王さまが魔王少女だったらしい。
ちょっと何言ってるかわかんない。
ちょっと兄ちゃんが摩訶不思議な事を言っていたが、魔王さまが家に来るとかで問い詰める間もなくそそくさと帰っていった。
「……………暇だなぁ」
帰路の途中にある公園のベンチに腰を下ろして、ぽけーっと空を見上げてそう呟く。
最近は部室に行ってばっかだったから、不意にこう、何もない日があると本当に暇だ。
小猫ちゃんはちょっと用事があるといって今日はもう帰っちゃったし、どうしようかなぁ。
「あら、ハルトくん。どうかしましたの?」
不意に後ろから声がかけられる。
振り向くとそこには姫島先輩が立っており、どうやら帰る途中のようだ。
「今日部活休みになったけど、暇だなー、と思いまして。というか姫島先輩、こっち側なんですね」
「ええ。そういえば、いつもはハルトくんが早く帰るのでこうして会うのは初めてでしたわね。ふふふ」
そう笑いながら、先輩は僕の隣に腰を下ろす。
「この公園、よく来ますの?」
「え? あー、まぁ、はい。子供の頃とかは結構ここで遊んでましたね」
「そう。ふふふ、なら私たち、もしかしたら子供の頃に会ってるかも知れませんわね」
そう言って立ち上がった姫島先輩は、後ろ手に手を組ながら、くるりと回って僕の方に振り向く。
その時、遠心力で浮き上がった黒髪がふわりと宙を舞って、黄昏の茜色を反射して……――――
「――――――」
一瞬、呼吸が止まった。
だって、
その姿が、その動きが、その光景が、
――――――あの夢と、重なって見えたから。
「ハルトくん? どうかしました?」
先輩に声をかけられて、我に返る。
すぐに頭を振って、今の光景を振り払う。
―――あれは違う。
何が?
―――この人じゃない。
なら、誰なの?
無意識に沸き上がる言葉に疑問を覚えながらも、その考えを振り払い、顔を上げる。
「何でも無いですよ。ちょっと、綺麗だなぁって」
「…………………あらあら、うふふふふふ」
誤魔化す為に本心を口にしてみると、姫島先輩は一瞬固まって、それからすごく満面の笑みを浮かべて、おかしそうに笑い出す。
「ふふふ、相変わらず素直ですわね……………そういうの、ズルいですわ」
「え?」
最後にぽそっと先輩が呟いた言葉は聞き取ることができなかったが、なにやら上機嫌なのでよしとしよう。うん。
さて、そろそろ帰ろうかな。
そう思って僕も立ち上がると、姫島先輩は僕の前に立ってこう言った。
「あ、あの、ハルトくん………これから、その、私の家に、……き、来ませんか?」
「え?」
その言葉に、僕の思考が停止したのは言うまでも無いことだろう。
あぁ~時間が欲しいんじゃあ~
あと早く五巻書きたい。あそこがぶっちゃけ一番書きたい。
ぼくがんばる。