……………というわけで早速原作乖離致しました。
ていうか、二ヶ月も待たせた挙げ句、短編とかで鈍らないようにしてたにも関わらずこの駄文。申し訳ないです。
それでも良いという皆様のあったかい心を信じて、どうぞ(土下座)
※追記
書き忘れてたゼノヴィアのプロフィールを人物紹介に追加しました。
姫島先輩に誘われやって来たのは、この町にいくつかある神社のうちの1つ、山頂の寂れた神社だった。
「着きましたわ」
「え?」
「ここが、私の家ですわ」
そう言われて鳥居を見上げ、さらに向こうの鳥居も見つめて、そして疑問を抱く。
…………あれ? 悪魔って神聖な場所はアウトだったんじゃなかった? あれ? でもここ………うん?
「姫島先輩、ここ………」
「大丈夫ですわ。だってここ、もう神様を奉ってないもの」
「わぁい罰当たりぃ」
「悪魔ですもの」
ですよねー。知ってた。
「さ、行きましょうハルト君」
「あ、は、はい!」
◆◆◆◆◆◆
シャカシャカシャカと、茶筅が独特の音をならしながら濃茶を立てている。
「どうぞ」
「あ、はい」
モッキュモッキュと食べていた主菓子を置き、お茶を取る。
え? 作法? 知らないよ。
たしか、こう三回茶碗を回して、そんで一口…………苦い。
「お、おいしい………です」
「あら、ふふふ、濃茶は苦かったかしら? ごめんなさいね」
僕の反応を見てクスクスと笑う姫島先輩の今の格好は、どこかの旅館の女将さん見たいな紫の和服で、和風な顔立ちの先輩にはよく似合っていた。
「あ、あの姫島先輩、どうしたんですか? 急にお誘いなんて」
「………それは……………」
うん? なんか言いづらそうだぞ?
「そ、それよりもハルトくん、今日はここで夕飯食べて行きません? 私、料理には自信がありますから!」
「うぇ!? 急ですね、本当に………」
「あ、やっぱりダメ、ですよね……何を言ってるでしょうか私は。ごめんなさい」
「ああいえ! そんなことは! ぜひいただきます!」
「でも………」
「両親なら電話すれば問題なしです! 多分!」
そんな明らかに落ち込んだ顔を見たら断れないっての。
しかし、どうしたんだろ。なんか今日の先輩はどこか変だぞ?
いや、いつも何考えてるかわかんないけどさ。
「そ、それじゃあ作ってきますね!」
そう言って慌ただしく姫島先輩は台所へと向かってしまう。
「あっ………何の用か聞きそびれちゃった。まぁ後で聞けばいいか」
さて、僕も両親と連絡を取らなきゃな。
よっこらせ、と腰を上げて鞄から携帯電話を取りだし……………。
「姫島せんぱーい、電話貸してくださーい!」
お家に忘れたっぽい。学校で使った記憶ないからきっと家だね。
「良いですわよ。玄関口にありますのでー」
「はーい!」
これ、親に女の先輩の家でご飯食べるって伝えたら大騒ぎなんだろうなぁ。
この前先輩が家の前で待ってるだけでも大騒ぎだったんだから。
ちょっとめんどくさいなぁ……………なんて、そんなことを考えながら僕は電話の場所へと足を向け―――――
ぞくりと。
「っ!!」
首筋に、得も言われ得ぬ怖気を感じ、全身の毛が逆立つような感覚に捕らわれる。
「この、感じは!」
知っている。
高校生になってからの短い期間だけど、僕はこの感覚をよく知っている。
「堕天使………っ!」
そう、堕天使。
この短い期間に、何人もの堕天使と戦い、彼らの殺意と敵意を向けられてきた。
しかもこの感じ、ただ近くにいるのではなく、こちらに意識を、しかも殺意を向けている気配だ。
「くっ、神機!」
気配なんてものを感じ取れるようになっている自分に驚きと呆れを抱きながら、扉をあけて外へと飛び出す。
すると、そこには……………。
「姫島せん―――――」
そして、僕の視界を光が、聴覚を轟音が包み込んだ。
◆◇◆◇◆◇◆
月光だけが薄暗く闇夜を照らす夜道に、その男たちはいた。
「おい」
「ああ。あの小僧が入ったからだろう。結界が綻びてる」
「くく、あの女もバカな奴だ。魔力も光力も持たない人間を結界内に入れるなぞ」
「所詮は混じり物、と言うことだ。行くぞ」
「くははは、この時をどれ程待ちわびたことか!」
男たちはその背に生えた
◆◇◆◇◆◇◆
「~♪」
つい、鼻唄が漏れてしまう。
これから大好きな人に料理を振る舞うのだ。気合いが入るに決まっている。
「さて、何を作ろうかしら……………」
冷蔵庫の中の食材を見ながらメニューを考える。
なにげに、こういうメニューを考えるのが一番楽しかったりするものだ。
「喜んでくれるかしら? ふふふ」
彼は特に好き嫌いは無いと言っていたし、自分が料理を失敗しなければ大丈夫だろう。
「姫島せんぱーい、電話貸してくださーい!」
居間の方から彼の声がかけられる。
携帯、忘れたのかしら?
そんな疑問を抱きながら返事を返す。
「よし、焼き鯖と椎茸の煮物、肉じゃがにしましょう」
多いような気がしなくもないけど気がしなくもないけど気にしない気にしない。これくらいならぱぱっと作れるし。
「さて………」
よし、と気合いを入れて調理に取りかかろうとしたそのときだった。
轟音。いや、爆音。
その音は外から、それも彼が向かった筈の玄関から聞こえて来た。
「なに、なんなの!?」
あまりの事に一瞬思考が追い付かず、そのあと、サーゼクス様の言葉がよみがえった。
『リアスの【
どれだけ君が認めても、人間だけは入れてはならない。魔力も光力も持たぬ彼らが無意識にこの結界を越えてしまえば、途端にこの結界は綻び、解けてしまうだろう』
全身から冷や汗が吹き出した。
忘れていた。
失念していた。
そうよ、彼は人間じゃない。なにを考えているの、姫島朱乃!
共に幾度の戦場を越えてきた。
彼の強さと能力を目の当たりにしてきた。
してきたからこそ、失念していた。
彼は人間なのだ。
悪魔でも堕天使でも天使………ではあるけれど、それでも彼は人間なのだ。
「ハルトくん―――ッ!」
この場所で、私以外のところでの攻撃など、一人しか考えられない。
急いで駆け出し、魔力を纏う。
玄関は無惨に破壊されて、そこには誰もいなかった。
だが、少し離れた場所から、金属と金属のぶつかる音や、爆発音が聞こえる。どうやら移動したらしい。
羽を広げて飛び上がり、その音の場所へと向かう。
その途中の道すがら、切り伏せられ倒れている堕天使を数人ほど見かけた。
だが、戦闘音はまだなりやまず、それが堕天使の数が多いことを知らせている。
「ハルトくん!」
視界が歪む。涙だ。
自分のせいで。自分が大事なことを忘れていたせいで今、彼が戦っている。
臆病で泣き虫な彼が、たった一人で。
そして、そこにたどり着いたとき、私が目にしたものは――――
「ごぶっ………」
何よりも、見たくない光景で―――――
「く、そ……………」
前後から光で腹を貫かれたハルトくんが崩れ落ちる。
残っている堕天使の数は4。そのうち二人は、羽を四枚ももつ中級堕天使。
倒れた彼を中心に、月光に照らされた鮮やかな朱が広がる。
その朱は、どこまでも広がって行き、水溜まりをつくる。
「あ、ぁぁあ………」
思考が真っ白になる。
果てしない憎しみが、怒りが、胸中を埋め尽くす。
「くくく、見つけたぞ! 混じり物の娘!」
「至高の御方の血を引きながら、悪魔へと身をやつした恥知らず!」
「今日ここで、この小僧と同じように殺してくれる!」
「覚悟せよ、雷光の娘!」
「ぁぁああああああ!!!」
―――――殺してやる。
そこから先は、ほとんど覚えていない。
気がつけば、私は血塗れで、けどどこにも傷なんか無くて…………
そして背中には――――――
二枚の黒い翼が生えていた。
ちょっと愚痴
レポート(×2)と課題と実験と期末テストと補講を被せてくるとかうちの大学頭おかしいんじゃねぇの!?
んがー! 睡眠時間を寄越せぇぇ!
って叫びながら睡眠時間削ってなんとか乗りきりました。
明日のテストで夏休みに入れます。
死ぬかと思った。
今日は休みだから勉強する前に書き上げて投下。
がんばるぞい!