プロジェクトR!   作:ヒナヒナ

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今回も単発です


B-1B3“MAD FORESTⅢ”

B-1B3“MAD FORESTⅢ”

 

 

 

 

B-1B3搭乗試験結果レポート

 

 

試験1

 試験機体:“試験機A02”通常強化タイプ

 被検体:No.12

 結果:失敗

 摘要:BI活性の強化が過ぎたため、バイド指数の増加が誘発され、

    装甲の攻撃性を抑制することに失敗。

    コックピットブロックの破壊により試験は強制終了。

    なお、被検体は圧死したがバイド化の兆候は見られず。

 メモ:BI活性は試験管内での試験と、機体上での試験とでは振る舞いが異なる。

    マクロ環境での規則性を読み解く必要あり。

 

 

試験2

 試験機体:“試験機A06”波動誘導強化型

 被検体:No.22(強化済み検体)

 結果:失敗

 摘要:BI活性措置と同時に波動粒子誘導を強化した。

    波動誘導が強力であったためBI活性が完全に失われ、植物性装甲は崩壊した。

    被検体は精神汚染チェックを行った後引き続き使用。

 メモ:BI素子と波動の活性バランスについて最適解を模索中

 

 

試験3

 試験機体:“試験機A23” 通常強化タイプ

 被検体:No.22

 結果: 失敗

 摘要:蔓が急成長し巨大化。実験チャンバーの容量に迫ったため、緊急廃棄処分。

    波動粒子誘導を休息に行いすぎたため、BI素子が反発し暴走した。

    試験機が残らなかったためデータは不完全であるため参考値に留める。

 メモ:疲労による調整ミス

 

 

***

 

 

試験7

 試験機体:“試験機B03”BI波動強化タイプ

 被検体:No.24

 結果:条件付き成功

 摘要:BI素子活性と波動粒子誘導のバランスは良好。

    波動粒子誘導により一定範囲でBI活性の制御に成功した。

    ただし、バイド活性にも同時に作用するため、

    波動粒子が付与されていないパーツである被検体がバイド化した。

 メモ:コックピットブロックの保全を検討事項に追加することになった

 

 

試験8

 試験機体:“試験機B04”BI波動強化タイプ

 被検体:No.25

 結果:失敗

 摘要:コックピット封鎖性を高めたが、前回同様バイド化。他の条件は前回と同様。

 メモ:コックピットブロック保全に失敗。

    活性状態にあるBI素子及びバイド素子の物理的遮断は不可能か

 

 

***

 

 

試験11

 試験機体:“試験機C11”エンジェルパック装備型

 被検体:No.12、No.13、No.14(ただし、脳髄摘出処理済み)

 結果:失敗

 摘要:コックピットブロック保全を考え、エンジェルパックシリンダー外部に

    波動粒子誘導体を覆った。パイロットのバイド化は起こらなかった。

    しかし、感覚を接続した状態で装甲修復時処理を行うと激しい拒絶反応を示し、

    ショック状態となった。生体感覚を完全に絶つとAパックの影響で

    精神崩壊による早期発狂を免れないため、不適と判断。

 メモ:エンジェルパック処理はコックピット容積削減や、

    搭乗手続きの煩雑性を取り除く案であったが、コスト面や、

    拒絶反応への対応から廃案とする。

 

 

***

 

 

試験21

 試験機体:“試験機D25”薬液代謝型

 被検体:No.28

 結果:成功

 摘要:BI素子と波動粒子の緩衝液として保存薬液を改良した。

    常に機体表面に薬液を代謝させることにより蔦状装甲の柔軟性と、

    自己修復性能の両立を確認。

 メモ:B-1B2の修復性能の200%を目標として強化を続ける。

    なお、薬液の毒性は高まったよう模様。

 

 

試験22

 試験機体:“試験機D27” 薬液代謝型改良版

 被検体:No.30

 結果:成功

 摘要:薬液保管タンクとして貯水器官を分化させた。

    これにより富栄養化により巨大化が進んだ。

 メモ:バイド装甲は培養に使う遺伝子提供元にかなりの部分で似る。

    特にこの蔦状植物を組み込んだものについて、各組織の分化法則については

    かなり解明されてきた。

    これを論文にまとめれば被検体にされるのは免れるだろうか。

 

 

試験23

 試験機体:“試験機D28” 分化テスト型

 被検体:No.31

 結果:条件付き成功

 摘要:組織分化についてテスト。

    一般的な組織についてはかなりの範囲で自由に分化させることが可能。

    花卉や種子など生殖器官については恒常的に発現させることは不可能。

    生殖器官はエネルギー体でのみ存在可能である。

 メモ:今回の被検体は降格組だった。

    あいつも余計な事に手を出さなければ研究員側でいられただろうに。

    くわばらくわばら

 

 

***

 

 

試験30

 試験機体:“試験機E02”波動誘導調整型

 被検体:No.13(廃棄者再利用)

 結果:条件付き成功

 摘要:バイド装甲中のBI素子活性を波動粒子でコントロールするシステムを開発。

    通常動作では問題なし。中度被弾時にエネルギー化した花卉部位が開花し、

    バイド素子を拡散する事故が発生。廃棄処分。植物体が死滅直前に開花・

    種子形成を促進する生体機構を発現しない様コントロールを行う。

 メモ:形は決まってきたが、各所の調整が難しい。

    そろそろ被験者を手配も厳しくなってきた。

    論文も出さずにやっているから予算が少ない。

 

 

試験31

 試験機体:“試験機E03”波動誘導調整型

 被検体:No.14(廃棄者再利用)

 結果:失敗

 摘要:破損時のバイド素子の拡散を抑えるため、波動粒子誘導を振り向けるが、

    BI素子とのバランスが崩壊し暴走。緊急廃棄処分。

 メモ:そろそろ結果を出さないと私達が被検体にされかねない。

    レホス課長ならマジでやる。

 

 

試験32

 試験機体:“試験機F01”最終調整型

 被検体:No.32

 結果:条件付き成功

 摘要:コントロール部位への被弾がバイド素子の拡散を助長するため、

    機首に薬液保存タンクを兼ねたシールドを配置。

    それに伴いBI素子活性と波動誘導のバランスを調整。

    通常動作~低度被弾まで暴走には至らず。

 メモ:巨大化しすぎていよいよR機といえるのか不安だが、

    波動砲が撃ててフォースを装備出来ればR機に違いない。

    そう愚痴ってたら総務課の奴に今更と言われた。

    よし、もうこれを基本に各所を整えよう。

 

 

試験33

 試験機体:“試験機F02”最終調整型

 被検体:No.33

 結果:成功

 摘要:BI素子活性と波動誘導のバランスを調整。

    通常動作~中度被弾まで暴走には至らず。

    コントロール部位への被弾の場合13%の確率で、

    事故修復時の暴走を引き起こすが、バイド素子の拡散は確認できなかった。

    低被弾時の総合事故率5%未満のためこの試作型をB-1B3とする。

 メモ:BI素子と波動粒子誘導のバランスがシビアで自己修復機能が若干破綻気味だが、

    薬液で押さえ込んでいる。攻撃を受けると修復暴走する可能性が13%あるが、そ

    もそもR機で被弾は御法度だし、それに自己修復でコックピットに肉塊が生成さ

    れるのも大丈夫。そもそもパイロットが死亡したらそれまでだし、肉塊化も結果

    論だし、コックピットブロックが蔦に飲み込まれていて機体からもバイド指数が

    検知されて、見た目バイドでも私には関係ない。自己修復性能と攻撃性は強化さ

    れているし、至上命題のBI素子の振る舞いについてのデータも取れたし私は大丈

    夫、平気、問題ない! ……え、レホス課長から呼び出し? え、何それ怖い。

    まって音声入力切るから……なんで私の両腕抱えてるの。え、まだデータ打ち込み

    終わってないから。まだ出来ることあるから! ちょっと放しt……

 

 

 

 




一応、補足

「被験者についての扱いは実験規約に基づいて行っており、
 同意誓約書に署名のない被験者を実験に供するなどという風聞は事実ではございません
 また、防ぎようがない事故を除いて、被験者の安全には細心の注意を払っています」
(公式発表)
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