主な登場人物
深沢匠/takumi hukazawa
傖田友喜/tomoki souta
【僕らの出会い 中学一年4月】
僕はワクワクしていた。クリスマスとか、初雪とか、バレンタインとかではない。(悲しいことに、僕は妹からの義理チョコしかもらえない)そう、このクラスに転校生が来るというのだ。 しかし来たのは予想外な奴だった。完璧な顔立ちの彼が来た瞬間、女子はいっせいに「きゃーーーー!」と叫んでいたが、男子はいつもの元気さはどこいった、というくらいむすーっとしてしまった。彼は、「傖田友喜です。よろしく」という簡単な挨拶をして、僕の1つ後ろの席に座った。傖田・・・なーんか聞いたことがあるようなないような・・・
給食の時間、僕は思い切って彼に話しかけてみた。
「僕、深沢匠。よろしく」彼は、僕に笑顔こそ見せなかったものの、「よろしく。」と言葉を返してくれた。
「あのさ、突然こんな事聞くのも何なんだけどさ、友喜君て、もしかして・・・ぐわっっ!!!」
僕が質問しようとしたとき、友喜と話すために早く給食を食べた女子たちがいっせいにこっちにおしかけてきた。
結局、この時は聞くことができなかった。
お昼休みに、友喜を探すと、1階の図書室で見つけることができた。さすがに、女子は友達と話していて、ここまでは来なかったようだ。一番ドア寄りの席で、「日本の古事記・平安時代編」という本を読んでいた。(いったいどういう趣味をしてるんだ?)
「ねえ、あのさ、読書中悪いんだけどさ。」そういうと、彼はゆっくり顔を上げた。
「何だい?」
そう聞かれると、匠は一度咳払いをしていった。
「単刀直入にお伺いいたします。」刑事になった気分で聞いてみた。
「もしかして、君って、東経グループの後継者じゃないか?」
「・・・君がそう考えた理由がわからない」
「僕のお父さん、建築家なんだ。この市内にある東経デパート、建築する時、僕のお父さんに頼んだだろ。家で依頼書をみた。その依頼者の欄に、{代表取締役 傖田金塊
ちなみに、東経グループとは、「皆さまの暮らしが楽になる仕事を」というキャッチフレーズで有名だ。また、首都圏を中心に「東経デパート」を展開している。最近、「JAPAN放送協会スターテレビ(JHK)・JAPAN放送協会スターテレビラジオ放送局及びJAPANラジオ放送協会ムーン・JHKアースホールディングス」を買い取った事
でも知られている。そういえば、駅前の東経デパートはどっかに買い取られたんだっけ。 読者の皆さんに詳しい説明をしていたら、友喜が話してきた。
「見事な推理だ。感心した。」
全然感心していないのが、すっごく伝わる。
「でも、それを知ったところでなんだ?東経グループを恨んで僕を殺したりでもするか?」
「いや、別に・・・」
「ふっ 僕は帰るよ。」
「いや、ちょっと・・・」
そういって、友喜は図書室を出て行った。
今日は木曜だったので、家に帰ってすぐに駅前の塾に向かった。
東経デパートのとなりのとなりのとなりのビルの三階にあるその塾は、窓に
「半年だけで一年分の学習が終わるスピード塾!!」
と書いてあるが、その下に小さい字で
「週7日で6時間コースの場合」
と書かれている。(結局学校で習うのと時間がほぼ変わらないじゃないか)
さすがに、このコースだとハードで体力も持たないだろうということで父親が週4日で3~4時間コースにしてくれた。この塾は、先生に教えてもらうというというより、プリントを配って、自分でやって、わからないところがあったら先生に聞くっていうかんじだ。
八時になって、帰ることにした。夜の町だ。街灯はあるが、暗い。途中で自然公園を通る。小さい頃にたくさん友達と遊んだ。せっかく今日は早く終わったから、少し寄ってみることにした。
ああ、思い出すな。小さい頃。ん!?あそこにいるのは・・・友喜じゃないか?でも、なんでいるんだろう。
近くによって聞いてみると、、彼は
「秘密基地に来たまでだ」
といった。
「ひぃみぃつきぃちぃ???」
僕がそういうと、彼はあきれるように言った。
「秘密基地とは、周囲に知られないように建設または設置された拠点のことを指す。
そのくらい常識だよ。しっかりしてくれたまえ。深沢君。」
そういうことを聞きたかったんじゃない。 それに今、僕秘密基地のこと知っちゃった気がするんですけど・・・
「知られてしまったら困るな・・・」
「あんたが言ったんだよ。」僕は、その言葉をこれからの命のために呑み込んだ。
「約束してくれ。この秘密基地のことを誰にも言わないでくれ。」
「え?あ、ああ・・・」
この約束が、あんな大変なことになるとは思ってもみなかった。
次の日の次の日の次の日、つまりあれから三日後、友喜から家へのお呼び出しがかかった。(そういえばYahooの知○袋に、回りくどく言う人はアホな人だって書いてあったな)
僕は友喜の家で、いろいろ話を聞いた。
「つまり、友喜のお父さんにチェスで負けたからその息子のお前(友喜)にこじつけで当たってるってこと?」
補足説明をすると、昔、友喜のお父さんと、「爆発物」と呼ばれる謎の5人組の1人、高倉守が同じ高校のチェス研究部にいたらしく、部活で一番の腕だった高倉が、唯一勝てなかった相手が友喜のお父さんだったらしい。そして、その腹いせとして友喜に当たっているようだ。ちなみに、友喜のお父さんは若くして亡くなっってしまったらしい。
「そう。で、昨日、招待状が爆発物から届いたんだ。」
そういって、友喜は一枚の紙を見せてくれた。
{四月の十四日、あの東経デパート二島店の隣のシニアゲームセンターに集まってね❤ちなみに、お昼の十時までまでに来てくれればいいよん(^^♪
二日間は絶対必要だから、たくさん休んでおいてね♬}
「今までも数々の挑戦状が送られてきたが、すべて、爆発物の完敗だったよ」
「・・・その前に、爆発物って、女の人なのか?」
そう聞くと、友喜は少し笑ってこう言った。
「それは、来週のお楽しみだよ。」と・・・ それは、誰が見ても悪魔の微笑みだった。
【おばあさまへの紹介】
なぜか僕は今、メルセデス・ベンツの車に乗っている。車種は分からないが、高級車だということは確かだ。(と思う)運転しているのは友喜のボディーガードだという闇雲さん。(金持ちー!!!)随分と怖い顔で、車が通ると、小さい子が泣き出すくらいだ。
「どこに行くんだ?」
僕は、一緒に車に乗っていた友喜に聞く。
「今日は、隣町の東経デパートの開店10周年パーティーがあるんだ。おばあさまが来ているから、君を紹介しておこうと思ってね。 ・・・前にも言わなかったっけ?」
「そうだっけ?」
僕は、笑ってごまかす。
「っていうか、おばあさまって、お前の?」
「ああ。・・・君は、他人の祖母を〝〝おばあさま„„と呼ぶのか?」
随分と頭にくる言い方だな。そういう性格だったのか。そう思ったら、友喜が、僕の気持ちが分かったかのようににらんできた。(おお、怖い)
「僕のおばあ様は、東経グループの会長だ。ついでに言うと、僕のお母様は東経デパート岡村東店、二島店、秋條店の店長で、アトカリ南店の元店長だ。」
アトカリ南店といえば、この町の、誰かに買い取られたっていうあれか。・・・それどころじゃない。 会長ってなんだ?どこまで偉いんだろう。そんなことを言っていたら、闇雲さんが後ろのドアを開けてくれた。
「パーティー会場に着きました」
・・・いったいどんなパーティーなんだろうか。
そのパーティーの会場の赤嶋店は、東経デパートのなかで最大規模らしい。(らしいと言っているのは、今友喜に教えてもらったばっかりだったからだ)パーティーは、1階の特別ブースで行われていた。おいしそうな料理がいっぱいならんでいる。早速コールスローを食べようとしたら、友喜に、
「君は、このパーティーに食事をしに来たわけじゃないだろ。僕はあくまでも君をおばあ様に紹介するためにここに連れてきたんだ。傖田友喜の名を汚さないでくれ。」
と言われたので慌てて手をとめた。 (ってかプライド高!!)
「友喜、この方はどなたですか」
いきなり、後ろから偉そうなおばあさんが話してきた。・・・このシチュエーション的に、友喜の‟‟おばあ様„„ってところだろう。
「ああ、おばあ様、ご無沙汰しております。こちらは、新しい学校のクラスメイトの深沢匠君です。」
僕は、一礼した。
「人前では、会長と呼びなさいと、何度も言っているではないですか。 深沢さんですね。東経グループ会長の傖田愛梨です。友喜を宜しくお願いします。」
「よ、宜しくお願いします。」
(こここ、怖い・・・・・・)
そのあと、友喜にばれないようにいっぱい食事をとった。
【ホームパーティー 本番前】
いよいよ今日はホームパーティーだ。(言うのを忘れていたかもしれないけど、爆発物ってっとこが作ったゲームの名前だ。とは言っても、普通のゲームではない。R・RPG(リアルロールプレイングゲーム)といって、ボードゲームやテレビゲームなどの仮想現実ではなく、現実世界を舞台としたRPG・・・らしい。
らしいと言っているのは、友喜が言っていたことをそのまま写しているからだ)
この会場になっているシニアゲームセンターとは、名前の通り、シニア世代のために作られたゲームセンターだ。一緒に来ている友喜が、(違う、友喜が僕を誘ってくれたんだ)封筒から1枚の紙を取り出した。「これは今日のホームパーティーに参加するための挑戦状だ。」(招待状ね)
「1枚しかないけど、友喜と僕、どっちがやるんだ?」
「・・・!?常識的に、挑戦状をもらった僕がやるべきだろう。」
「じゃあ、僕は何のために来たんだよ」
「大丈夫だ。爆発物は今まで幾度となくハプニングに対応してきたやからだ。1人参加者が増えるくらいハプニングでも何でもないだろう」
「あ、そう、、、ならいいけど。」
「さあ、ここだ。」
「ちなみに、おそらくこのゲームのメイン会場は東経ビルだ。」
「え? 東経ビルって、お前の会社のビルだろ?」
「僕の会社ではない。 実は、1か月前に何者かに買い取られたんだ」
「じゃ、その買い取った人が、爆発物?」
「まあ、そういうことになるだろう」
そういって、彼はシニアゲームセンターの自動ドアに向かった。・・・あいにく、スイッチを切ってたみたいで、思いっきり鼻をドアにぶつけた。
その後手で開けると、いきなり20代後半くらいの男の人が出てきた。
「彼は高倉走。10月29日生まれの27歳。爆発物の実質的なリーダーだ。ちなみに、身長は179㎝で、体重は想定69kg。」と、友喜が、小声でいらない情報まで教えてくれた。
けっこう、体型はすらっとしている。
「いらっしゃい。おや?ゲストさんか?珍しいな。」
「ええ、興味があるみたいなので。あなた方に。」(お前が連れてきたんだろー)
「友喜の友達の深沢です。よろしくお願いします。」
「そうか。じゃあ、快く歓迎するよ。」
そういって、その高倉さんが僕の手を取って握手をしてくれた。とても男らしいというか、格好よかった。
そして、高倉さんは一枚の紙を渡してくれた。
「説明書だ。ゲームが始まる前に、読んでくれ。あいにく、1枚しかないけど、どっちかが持っていてくれ。プレイヤーの人数だが、5人と書いてあるところはその、、、深沢?を入れて6人だ。ちょうどいいくらいだと思うから、鬼の数は変更しない。」
その説明書には、こう書かれていた。
説明書
時間 15時間(20~21日)
スケジュール 20日 10時00分~13時00分 第一部
13時00分~13時45分 昼食
13時50分~18時20分 第二部
18時50分~19時40分 夕食
19時50分~21時20分 第三部
21時20分~
21日 ~7時20分 隣のビルのホテルで休憩
7時30分~8時10分 朝食
8時20分~12時20分
12時20分~13時10分 昼食
13時20分~15時20分 第四部
15時20分~ 反省会もかねて夕食
食事と次の予定の間の時間は
休憩時
15時間のうちに5回はハプニングが起こる。5回のうち2回はチャンスハプニング。敗者復活戦などを行う。
ハプニングは、メールで送信することもあるが、全く知らないでハプニングに巻き込まれることもある。
ルール
このゲームは基本、壮大な鬼ごっこである。初期設定の鬼の数は4。鬼に追いかけられるプレイヤーは5人。
100分おきに、ハプニングが起きる。
どこかで、鬼を一定時間停止させる道具を売っている。
また、ミッションに必要なものもどこかで売っていることもある。
ほか、細かい設定は、メールで各プレイヤーに送信する。
以上。
参加者は、僕、友喜、ミドルさんというおそらく外国の人、鈴木さんという男の人、牛濱さんと、山下さん。
なんか、男の人ばっかりで暑苦しい。
次に、僕を除いた各プレイヤーにこのビルの地図と、送信アラーム機能付き電波時計が渡された。
けど、電波時計に関しては、高倉さんが、
「電波時計は、1つ予備を作っといたから深沢が使え。」
といって渡してくれた。
「みんな、俺に携帯を貸してくれ。ハプニング用のメールを送るためにメルアドの交換をしてくれ。
あ、傖田は大丈夫だな。」
僕は、携帯を高倉さんに渡しながらなにが大丈夫なのか友喜に聞いた。
すると、もうこの2人はメルアドを交換したことがあるという。
あと、ほかのプレイヤーがどうやってこのゲームに参加したのか聞いてみたところ、
「インターネットのいわゆる裏サイトで、プレイヤーを集めたのだろう。」
との返答がきた。
無事、メルアドの交換が終わったところで、高倉さんに指示された場所に各プレイヤーが移動した。
僕はオフィス中心の第1棟とショッピングセンター中心の第2棟のうち、僕は第1棟の3階、友喜は第1棟の2階
がスタートの位置に行った。
そして、10時00分、ピピッピピ、っと、電波時計のアラームが鳴った。
こんにちは。
佐渡島のカラス君です。
僕、実は小説はちょっと前まで紙(ノート)に書いてました。
(今、「紙(ノート)に書いてました。」のところ変換したら、「紙」が「神」になった!)
なので、便利な時代になったなあ、と、ハーメルンをやってると時々つくづく思います。でも、僕はまだ比較的タイピングが遅いほうなので、早くできるように頑張りたいです!
じゃ、次は後編で!と、後編で完結するかどうかは分かりませんが・・・