二人目の妹は入学すら出来ませんでした   作:スパイラル大沼

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温泉

 

 

 

 

その日の夜。部屋でネトゲのイベントをやってた時だ。ノックの音が響いた。が、生憎あたしにそんな暇はない。三人分あやつるので忙しいのだ。そういう役割は大抵、深雪の役割だし。思った通り、深雪が応対した。

 

「はい」

 

「こんばんは〜」

 

などと声が聞こえたが、そっちに耳を傾けることはなかった。全神経を両手両足に向けている。

 

「美雨」

 

「なにー?」

 

深雪から声が掛かった。が、顔は向けずに返事だけ。

 

「クラスの子と温泉に行こうと思うんだけど、くる?」

 

「パス。あたしにそんな暇ない。てか温泉とかいらないでしょ。部屋の風呂で十分だよね。そもそもあたしには今、一分一秒が重要なわけであって、そんな女子達のキャッキャッウフフで「○○ちゃんてオッパイ意外と大きいね〜」「やめてよ〜」イベントに構ってる暇はないわけよ。わかったらさっさと立ち去りなさい」

 

「雫もいるけれ……」

 

「行く!」

 

なんだよ早く行ってよ雫ちゃんとお風呂なんて地球が滅ぶより最優先重要事項だよ!

 

 

 

 

で、地下の大浴場。水着着用が原則らしいので、湯着を借りた。そのままお風呂へ突撃。しばらく浸かってると、深雪のクラスメートであろう女子が、ほのかちゃんを見ながら声を漏らした。

 

「わぁ……」

 

「な、なによ」

 

「意外。ほのか、スタイル良ぃ〜」

 

じりっ、とにじり寄ってくるその女子生徒と後退するほのかちゃん。が、すぐに壁に追い詰められた。

 

「ほのか」

 

「何よ?」

 

「むいてもいい?」

 

「いいわけないでしょ!」

 

「ていうか、捥いでもいい?」

 

「み、美雨ちゃんまで……!ていうか美雨ちゃんはそういう子だったねっ」

 

あたしが加わり、さらに涙目になるほのかちゃん。あ、やばっ。この子も可愛い。

 

「雫…助けて……」

 

雫ちゃんに助けを求めるほのかちゃん。だが、雫ちゃんは、

 

「いいんじゃない?」

 

「ええっ⁉︎」

 

「ていうか、美雨相手にどうこう出来るわけないじゃん」

 

「た、確かに!」

 

と、納得するほのかちゃん。あれ?ってことは、あたしって今、全裸に近いこのメンバーの中で帝王な訳だよね。つまり、雫ちゃんを力付くでモノにしちまえばいいんじゃ……、

そこまで思考が登った時、グリンっと悪い笑顔で、雫ちゃんを見た。雫ちゃんはサウナに入ろうとしていた。個室!

 

「しーずーくーちゃーんっ!」

 

「うえっ⁉︎な、なに……いやぁぁぁぁっっ‼︎‼︎」

 

そのままサウナに雫ちゃんを担いで突撃し、まず湯着を剥いだ。

 

「なっ…何をっ……!」

 

「ハァーッハァーッハァーッ」

 

「こ、怖いよ美雨……⁉︎いや!そんなとこ舐めないで……だ、誰か助けっ……やぁぁぁぁぁッッッ‼︎‼︎‼︎」

 

そのまま一時間くらい吸い尽くしてやろうかと思った時だ。なんか肌寒い。と、思ったらなんか辺りは凍っていた。

 

「え、なに?」

 

「美雨………?」

 

シンッと冷たい声が響いた。恐る恐る振り返ると、深雪がヘラ・イースの究極進化みたいな雰囲気で立っていた。

 

「み、みゆき………」

 

「いい加減にしなさい……やっていい事と悪い事の区別も付かないの……?」

 

「や、深雪……それは、その……」

 

「万死に値するわ……」

 

あー、死んだわ。

 

 

 

 

外。風呂から上がって、ほのかちゃんが散歩しようというので雫ちゃんと三人で散歩している。

 

「いやー気持ちイイね外」

 

「そだねー」

 

「たまには夜中に散歩っていうのも中々……どしたの雫ちゃん?」

 

顔を赤らめて自分の腕を抱く雫ちゃん。

 

「さっきのは少し…恥ずかしかった……」

 

「あっ…うん……ごめんね」

 

「明日は、私が責める」

 

「えっ……?」

 

「二度は言わない!」

 

「雫ちゃーん!」

 

と、抱き着こうとした時だ。気配を感知した。

 

「ごめん。ちょっと待ってて。なんなら帰ってて」

 

「えっ?」

 

返事を聞く前にその場から去った。そして、敵を見つけた。

 

「ったく…どこにいってもテロリストか!」

 

そのまま殴りかかろうとした時、そのテロリスト三人の上に落雷が落ちた。

 

「⁉︎」

 

そして、自分の上にも落雷が出てることに気づいた。

 

「このっ!」

 

その電気を殴って跳ね返し、あたしはその発射された方向を確認、そのままONE PIECE的に言うスカイウォークで殴りかかった。

 

「! そんなっ……!」

 

「お前かっ!」

 

あたしの拳がその男に当たる瞬間、どっかで見たことある影に止められた。

 

「そこまでだ。美雨」

 

「! 兄ちゃん?」

 

「大丈夫か、幹比古」

 

「達也……!」

 

 

 

 

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