憎悪の瞳,渇望する愛   作:伊佐那岐

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さぁさぁやってまいりましたよ3話

相も変わらず減ったくそな文章でお送りしていきますがよろしく





第3話 予想外の接触

何故こうなった。

 

 

何かミスを犯したのか。それともどこからかのタレこみか

 

 

いや今になってそんなものどうでも良い

 

 

問題は俺が今、何故?

 

 

「こちらですわ……どうぞ」

 

 

姫島 朱乃に連れられて、旧校舎にある、オカルト研究部なる部室に居るのかだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵藤 一誠が堕天使に殺されてから2日ほどたった。

 

どうやら彼はリアス・グレモリーによって悪魔の駒を与えられ今も学園に通っているらしい

 

 

周りに天野夕麻(あまの ゆうま)、もといレイナーレの事を聞きまわっている

 

 

実際に俺も聞かれたが、元々天野夕麻なんて女自体知らないし、正直知らないと答えておいた。

 

 

実際に周り、特に兵藤と何時もつるんでいた松田と元浜といった連中の記憶にもないとすれば消されたとみて間違えないだろう

 

 

 

俺の変身もレイナーレ以外では意識が朦朧としていた兵藤では覚えてすらいないだろうし。

 

 

 

そう・……接点ははたから見れば何もない

 

 

ナイトにはあっても蓮にはなかった……はずだった

 

 

 

 

 

それは今日の午後に起こった。今日は偶々、剣やレオが部活や女の様で帰りを一緒にできないことから荷物を纏めようて早くに帰ろうとした時だった。

 

 

妙に周りの生徒たちがそわそわし出したのだ。

 

 

何事かと目をこすりつけながら、教室の扉に目を向けると…そこには、3年であるはずの姫島 朱乃が扉の前にいた。

 

 

 

(何故……あんたが此処にいるんだ!姫島 朱乃!)

 

 

 

彼女は扉の目の前で誰かを探すように教室の周りをキョロキョロし

 

 

「あの…相川蓮君は…今いらっしゃるかしら」

 

 

瞬間、教室内のすべての生徒の視線がこの俺に向く。女子は好奇心に、男子は嫉妬や妬みの視線を蓮に贈るが当の本人は、そんなこと気にも留めずポカーンと固まっていた。

 

 

 

またこの時、同時に蓮の中では彼女に対する警戒レベルが一気に限界近くまで跳ね上がっていた。

 

 

(何故俺を探している!あの公園での戦闘ではナイトに変身した姿は見せたが、俺だと分かるようなものは何も置いていない、なら別の事か、しかし違反なんかの注意なら生徒会が来るはず。では)

 

 

最悪の場合、俺の正体がと考える蓮を他所に朱乃は悠々とこちらに歩み寄り、その顔を覗き込むと小さくあっと口にする。

 

 

 

「あら……あなたは、あの時の」

 

 

”ドクン”と心臓の鼓動が鳴り、一瞬彼女が自分にとって一番恋しい人の笑みと重なる

 

 

「えっ!あの、どこかでお会いになりましたか」

 

 

 

「あら…新学期が始まった午後に旧校舎の裏の茂みで…一瞬でしたから覚えていらっしゃらないのも無理ないですわね」

 

 

 

どうやら、覚えていたらしい…少しうれしいではなくて!そんなことはこの際どうでもいい

 

 

 

「あの……何か御用でしたか?」

 

 

 

「あら…すみません、どうにも要件の事を聞き忘れてしまいましたわ。…では、この後何かご予定でもありますか?」

 

 

 

”ドクン!ドクン”

 

 

 

「いえ……この後は特には…家に帰るだけですが何か?」

 

 

 

「あら!なら丁度良かったですわ。実はこの後、私とある場所へ一緒に行ってもらいたいのですけれど…よろしいかしら」

 

 

朱乃の唐突な申し出に蓮は、付いて行くべきか悩む、最悪正体を見破られても対処はできる。逆にここで断ればただでさえわからない状況で、さらに相手に不信感を与えることになってしまう。ならば

 

 

 

「わかりました…ご一緒致します」

 

 

 

「ありがとうございます。では、早速ですが、こちらですわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして連れてこられたのは旧校舎の奥にあるオカルト研究部の部室

 

 

 

「では…中へどうぞ」

 

 

朱乃に扉を引いてもらい、その中を覗き込んだ瞬間思わず一歩引いてしまった。

 

 

室内にはいたるところに文字が描かれ、それが床だけでなく壁や天井まで広がっている。マニアが見ればここでは本格的な黒魔術が行われているとも考えられる。

 

極めつけは、真ん中に描かれた特大の魔法陣。依頼でいくつか見たことあるが、おそらくは転移または、召喚の類に使用されるものと見える。

 

 

「どうぞこちらへ」

 

 

「えっ…えぇ失礼します」

 

 

案内されたのはその奥にあるソファー

 

 

よく見れば、白髪の小柄な女の子がそこに座っていた。その子は此方に気づくと小さくお辞儀をし、手に持っていたようかんを黙々と食べ始める。

 

 

「紹介しますわ…こちら1年の塔城 小猫(とうじょう こねこ)ちゃん、小猫ちゃんこちらは」

 

 

「知っています。2年の相川蓮先輩ですよね、喫茶店ハカランダで時々お見かけします」

 

 

「……あぁ!確か良く、15時頃にうちのパフェ食べにくる…」

 

 

そう言えば良く、小柄で白髪の女の子がよく一人で食べに来ていた。確か、週2で必ず決まった時間で来ていたからよく覚えていたが…なるほど悪魔だったのか

 

 

 

「あら?バカランダというとあの有名な…私も行ってみたいと思うですけど未だに時間が取れなくて」

 

 

 

(いや…あんたが来たらあの人気になって仕事にならないと思う)

 

 

 

それほどそっくりなのだ。正直、こんな状況じゃなければ・・・・泣いているところだ。

 

 

 

とそこで更に2人の男子生徒が部室の中に入ってくる。さらに付け加えれば、その2人には見覚えがあった。

 

 

「失礼します。あぁ…副部長、先にいらしていたんですね」

 

 

「えぇ祐斗くん、こちら2年の相川蓮君、蓮君、こちら2年の木場祐斗(きばゆうと)君です」」

 

 

 

よろしくと爽やかな笑みを浮かべてくる。こいつの事は知っている。女子がよくキャーキャー言っているのを遠目で見ていたりしているから

 

 

時々、変なのが「木場君×相川君」とかやってくるから正直怖気が走るが

 

 

そしてもう一人の少年には俺は同情を禁じ得なかった

 

 

「お…お前、っていうかあんたは確か…あの時、階段際で」

 

 

「そうですね、あの時はありがとうございました。おかげで少し楽になりましたよ、兵藤 一誠君」

 

 

兵藤 一誠…悪魔として転生してから少し気になってはいたのだが、まさかこんな所で再開するとは

 

 

「一誠君なんて他人行儀な呼び方はいいぜ、同学年らしいし、俺の事は一誠で構わないぜ」

 

 

「そうか…ならば一誠、君はなぜここに呼ばれたのか知っている?」

 

 

「いや…俺はただ、リアス・グレモリー先輩に呼ばれて」

 

 

 

 

 

一誠の言葉に確信が持てた、やはり、リアス・グレモリーが朱乃に命じてここに呼んだことは確かだ。しかし問題はなぜここに俺を呼び込んだかだ

 

 

 

 

「ごめんなさい、お待たせしちゃったわね」

 

 

そして、ようやく俺らを呼び出した張本人が奥から現れる。

 

 

 

 

「粗茶ですがどうぞ」

 

 

リアスとは反対のソファーに座らされた、俺と一誠は朱乃の入れたお茶を飲んでいた

 

 

「うまいです」

 

 

「あらあら。ありがとうございます……相川君はどうかしら?」

 

 

 

「えぇ…とてもおいしいですよ。家はあのっ…父がコーヒーを入れるのはおいしいのですが、お茶はあまりなので」

 

 

「そうですの?では後学の為にも早くお邪魔したいですわね」

 

 

うふふ、ろ嬉しそうに笑う朱乃に俺は作り笑いを上げるしかなかった。

 

そしてテーブルを挟み、リアス側に移動する朱乃、全員の視線が俺や一誠に集まる。

 

 

一誠は緊張しているからカラワーナ萎縮しているが蓮は内心違った。

 

 

最悪の場合を想定し、あらゆる予測を考えている。

 

 

そして、遂にリアスが口を開いた。

 

 

 

「単刀直入に言うわ2人とも。私たちは悪魔なの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リアスはまずは一誠の事に関して語り始めた。

 

 

どうやら先日も、奴らの仲間。女の堕天使のようだがそいつに襲われたらしい。

 

 

そのことを耳にしたときはもう正直呆れた。あれほど注意しても今回のような結果になってしまたことにだ

 

 

だが正直それはいい、続けよう

 

 

事態を見越したリアスは急遽、一誠に悪魔の事、堕天使の事、レイナーレのことを話し、最後に神器について語った。

 

神器(セイクリッド・ギア)とは、特定の人間の身に宿る力。例えば、歴史上に残る人物の多くがその神器(セイクリッド・ギア)の所有者と言われているわ。」

 

 

そして、とリアスは話を一瞬止め。一誠ではなく今度は此方を見てこういった。

 

 

「その神器(セイクリッド・ギア)はあなたにも宿っているわ。相川蓮君」

 

 

 

「んなバカな!!」

 

 

蓮は思わず大声をあげてしまう。自分の中に、神器(セイクリッド・ギア)が存在する?

 

 

(ありえない…俺の中に神器(セイクリッド・ギア)が存在する!?ではなぜ、今まで気づかなかった!そんな感覚は何処にも)

 

 

 

「落ち着いてください相川君…信じられない気持ちはわかりますが今は」

 

 

 

「あ…あぁ…すみません姫島先輩…少し状況が状況で」

 

 

蓮は黙って座るがこれで今までの最大の疑問が解消された。

 

リアスたちは自分の正体を知ったとかそんなことで連れてきたのではない。むしろ、自分の中に神器(セイクリッド・ギア)なる物が存在していたからこそ声をかけたのだ

 

 

 

「続けるわね…今回の一誠への2度の襲撃を受けて、私たちもあなたの事をこのまま放置しておくのは危険と判断したの」

 

 

「そ…そうですか…そうですよね」

 

 

冗談ではなかった。正体がばれていないことはまあいい、しかし、それよりも俺に神器(セイクリッド・ギア)が宿っていることが問題だ。そもそもこの世界に生まれてもいない俺に何故宿る。…一度死んで、この世界で蘇った?嫌、そんなはずは…と言うよりも神器(セイクリッド・ギア)が俺の中にあるなら、あいつが、解らない訳がない

 

 

 

「信じられないようなら確かめましょう…イッセー、蓮、目を閉じてあなたが心の中で一番強いと感じる何かを心の中で想像してみて頂戴、そしてその場でその人物の一番強く見える姿をまねるの・・強くよ?軽くじゃダメ」

 

 

 

「い、一番強い存在…えぇい!こうなったらやけだ!」

 

 

一誠は恥ずかしそうに立ち上がると、開いた両手を上下に合わせて前に突き出す格好のまま

 

 

 

「ドラゴン波!」

 

 

 

正直恥ずいわ…と冷めた目で一誠を半目で見つめるが、次の瞬間、一誠の左腕が赤く光り出す。突然の事に目をくらませられる蓮だが、閃光は収まっていくに連れて、徐々に左腕を覆い尽くすように形作られる。

 

 

そして、閃光が収まったその左腕には赤色の籠手が現れる。籠手はごつごつした何か龍の鱗鱗の様にも見え、その手のひらには丸い緑色の宝玉がおさめられている。

 

 

「な、なんじゃ、こりゃぁぁぁぁ!」

 

 

一誠はあまりの衝撃思わず叫び声をあげてしまう。一方、リアスは無事に神器(セイクリッド・ギア)を発現させることができた事に頷いて、次に俺の番だと目線を向けるが

 

 

(一番強い存在……一番強い存在なんて急に言われても)

 

 

どうしても浮かばない蓮にリアスは少し困った表情を浮かべ

 

 

「急には浮かばないかしら…一番強い存在じゃなくても、想像したものに対して強い思いがあればいいのだけれど」

 

 

「一番強い……思い…ですか」

 

 

「えぇ…喜びや、悲しみ、考えられないけど、強い恨みなんかも」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”ドクン”

 

 

 

強い…恨み?

 

 

 

”ドクンッ・・・・ドクンッ!”

 

 

 

心臓の鼓動が徐々に早まり、目の前が黒く染まる。

 

 

だが幾年の年月が過ぎようとも

 

 

幾重の思いが重なり合い、交わりあおうとも

 

 

俺の瞼の裏に、奴は存在する。

 

 

その全身を白く硬質で禍々しい皮膚で覆い、こちらを見下し、その鋭利な爪と刃を用いて俺のすべてを奪った存在

 

 

あぁ…久しく忘れていた…本当に忘れていた。

 

 

 

最近は依頼ではぐれ悪魔などばかりで歯ごたえが無く、学園と言う日常で、光ある道を歩んできた故に忘れてしまった。

 

 

 

だからこそ…今ここで思い出そう…俺は何者だと…そして、俺は何のために今までを生きてきたと!決まっている……あぁ決まっている!!。俺は求めたんだ…多くの犠牲を強いてまで”力”を!、奴を、俺からすべてを奪った彼奴を!!探し当て!今度こそ!絶対に

 

 

 

 

 

コロスタメニ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蓮が立ち尽くしてからおよそ数分、何の反応もなくただ立ち尽くす。あまりの不自然さに近くにいた一誠がその肩を叩こうとした時

 

 

「「「ッ!!」」」

 

 

一誠だけではない、この部屋にいる全員がその空気を肌で感じ取る。祐斗や小猫、朱乃に至ってはリアスを守ろうと各々の武器を構える。

 

 

 

 

理由は自分たちの目の前にいる蓮から放たれる禍々しい波動を、瞬間的に放たれる殺気を感じ取ったから。

 

 

同時にレンの右腕にもある変化が生まれ始める

 

 

それは先ほどの一誠と同様の、しかし邪気に包まれた黒く重々しい閃光が部屋を充満させ、一誠の時よりも広く右腕を肩から腕まで黒の閃光が広がる。

 

 

そして閃光が止んだ瞬間、この場にいた全ての者の目が見開かれる。

 

 

蓮の右腕は肩から指の先まで一誠とは比較にならないような、そうあえて言うなら

 

 

”呪い”

 

 

右腕を漆黒と鮮血色の線が覆い尽くし、肩からは突起の様なものが3つ飛び出ている。

 

 

しかし、それだけならばリアスたちは、ここまで驚愕しなかった。何よりそれを呪いと判断したものは、肩から這い出るもう一本の腕、いや腕と言うよりは先端は掌などではなく鋭い円月状の刃

 

そして、手の甲には一誠の様な窪みがあり、そこに取り付いていたのものにこの場の全員は思わず目をそむけたくなった。

 

 

それは”目”だった。周りを見渡し、リアスたちを窘めるように全体を見渡している。目自体に意識があるのか、それは現段階では分からない。しかし蓮は静かに目を開き、あまりの変貌を遂げた自身の腕に驚きを隠せなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これは……何だ…俺の腕。いや、これは俺の神器(セイクリッド・ギア)なのか」

 

 

それはあまりに醜悪であった。周りの特に女性陣はあまりの醜悪さに目を閉じるか逸らしてしまっている。

 

一誠や木場も苦笑いを隠せない。

 

 

 

 

「これが…俺の力」

 

 

 

そう小声で口にし、ただ何も口にせずに心の中で、”戻れ”と強く念じる。

 

 

強く念じた結果出てきた神器(セイクリッド・ギア)だ、戻れと念じれば戻るだろうと考えた結果、右腕は再び人のものへと戻る。

 

 

周りを見渡すが全員が全員声を失っていた。と言うよりは自分に向かって堂声を掛けたらよいかわからないでいた。

 

 

思わず苦笑いを浮かべるしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数分後、一旦変わってしまった空気を入れ替えるためにしばらく休憩をとったリアスたちは再びオカルト研究部の部室に集まっていた。

 

 

 

「それじゃあ…最後に本題に入りましょう。改めて…私たちオカルト研究部はイッセー、あなたをオカルト研究部部員として、悪魔として歓迎するわ」

 

 

リアスがそういうと、俺を除く全員の背中からバサッと蝙蝠のような翼が出現する。

 

 

 

「そしてレン…あなたには悪魔に転生して私たちの仲間になって欲しいのよ」

 

 

 

再び全員の視線が蓮へと集まる。蓮も先のリアスの申し出に再び目を閉じる。

 

 

予想はしていたのだ。神器(セイクリッド・ギア)のような危険なシロモノを見に宿した人間は勧誘されるか、監視下に置かれるか、始末されるかの3つしかないと

 

 

そしてリアスは必ず最後の選択肢、始末するという選択肢はしないだろうと予想できる。

 

 

次に一般的に正体がばれた場合は記憶を消去するなどの方法が取られるが、現状この街で起こっていることを考えればそれはできない。つまり、勧誘するか、監視下に置くの2つしかない

 

 

しかし、悪魔に転生となれば必然的に俺の事は知られる。そもそも、悪魔に転生する気もない

 

 

リアスは悪魔になればと言う事で様々な例えを例に出し説明するが蓮は首を横に振った。

 

 

 

「申し訳ありませんが…悪魔への転生はお断りします」

 

 

「「「「!!?」」」」」

 

 

俺の答えに全員が驚愕する。一誠に至っては何か言いたそうな感じだが

 

 

 

「急過ぎたかも知れないわね…ごめんなさい。でもあなたが神器(セイクリッド・ギア)を宿している以上、こうして私たちの事を知ってしまった以上、あなたに対して何もしない訳にはいかないのよ」

 

 

 

「ならばどうでしょう。悪魔にはなれませんがオカルト研究部には所属すると言う事では」

 

 

そうすれば俺は現状維持のままリアスの懐に警戒されずに入り、情報もそれなりに入る。そしてリアスも、部員と言う名目で俺と行動を共にし、狙ってくる輩に対処しやすくなる。

 

 

「そうですわね。無理に記憶を消さず、自ら行動を共にしてくれるのならば、部長…よろしいと思いますわ」

 

 

「そうね…確かに協力的であれば、私たちもあなたを守れるし…そうしましょう」

 

 

朱乃の後押しもあり、リアスもうまく納得することとなった。

 

 

 

「蓮はこれからできるだけオカルト研究部の活動には参加してもらい、今後の事は、また別に考えましょう」

 

 

だったら

 

 

「改めて紹介するわね。祐斗」

 

 

「僕は木場 祐斗。兵藤 一誠君と同じ2年生で悪魔です」

 

 

「1年生・……塔城 小猫です。よろしくお願いします。・……悪魔です。」

 

 

「3年生、姫島 朱乃ですわ。一応、研究部の副部長も兼任しております。今後ともよろしくおねがいします。これでも悪魔ですわ。」

 

 

「そして、私が彼らの主であり、悪魔でもあるグレモリー家のリアス・グレモリーよ。よろしくね、イッセー、蓮」

 

 

「はい!よろしくお願いします」

 

 

「よろしくお願いします。」

 

 

 

こうして俺はオカルト研究部の一員として新たな一歩を踏み出すこととなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、店の用事があると嘘をつき、オカルト研究部の部室を後にした蓮は店とは反対の方向へと歩みを進め、とある大きな一軒家の前にたどり着くと懐から鍵を出し扉を開ける。

 

 

中は簡単な家具があるリビングとベッドルーム、そしてもう一つの部屋があり、蓮はリビングを素通りし、もう一つの部屋へと扉に手をかける。

 

 

その部屋には大小さまざまな機械設備と、それとは別に床一面にオカルト研究部でみたものとは別の文様が描かれた魔法陣が描いてあった。

 

 

 

その上に立ち小さく言葉を紡ぐ。するとどうだろうか、何もなかった魔法陣が青い光で発行し、その光が立体映像の様に浮かび上がり、こことは別の空間を映し出す。

 

 

 

そこはまるで研究室の様に、壁際にはカプセルが、ビーカーが、謎の液体などが見え、ちょうど画面の目の前、拡大されたテーブルには2人の男が映し出されていた。

 

 

 

 

「おや?珍しいね。君が此処に直接連絡してくるなんて…あぁ、残念だが私はこう見えてもとても忙しくてね、この後、新型のロックシードを調整して明日の昼までには装着実験を行わなければ…いや待て…丁度いい!!今回は君に装着をお願いしようか!どうだろうかアジュカ」

 

 

「そうだな凌馬…我々の開発したこの新型ロックシード、相川蓮が持ってきたカードデッキをもとに私が理論構築し、新たに鏡の世界、ミラーワールドへの進出が敵うかどうかの」

 

 

 

こちらを無視して、互いに研究成果を早く試したいかのように目を輝かせる男たちに思わず眉間に皺が寄る。

 

 

 

最初に話を勝手に作り、勝手に話し出した、白衣をだらしなく着込み、長い髪は後ろで纏めてポニーテイルにし、自分の研究にしか目がいかないこの男は戦極 凌馬(せんごく りょうま)

 

 

冥界にいる俺の協力者の一人だ。そして今回は、その隣で戦極 凌馬(せんごく りょうま)の実験に賛同している緑色の髪をした妖艶な青年に用があるのだ。

 

 

アジュカ・ベルゼブブ

 

 

冥界を滑る4人の魔王に1人、ベルゼブブを関する魔王の一人であり、マッドで変態な男

 

 

故にだろうか、アジュカに接触した際に戦極 凌馬を連れて、アジュカに接触した時に、この2人は出会った瞬間に意気投合。そして、戦極 凌馬に至っては人間を辞めてアジュカの眷属として互いに興味の尽きない研究を行っている。

 

 

そして、冥界とのつながりを持った蓮は、主に様々な契約を彼と交わした。中でも蓮の依頼は主にアジュカを通して行っており、現在は戦極 凌馬(せんごく りょうま)から別世界のライダーシステム、ヘルヘイムの果実と呼ばれる禁断の身を独自の生成方法で成功させ、この果実から作られしロックシードでの変身実験を極秘に行っている。

 

 

 

正直あまり関わり合いになるのは御免であり、こちらからの連絡は滅多にしないのだが、今回は事情が違う

 

 

 

 

”発動しろ”

 

 

そう強く念じた瞬間、俺の右腕が変化する。今度は禍々しいオーラをまとっておらず、ただ右腕が赤黒い化け物の腕と変化する。その腕を目にした瞬間、アジュカと凌馬は白熱していた議論をぴたりと止め、興味深そうに腕を眺める。

 

 

 

「答えろアジュカ…お前は俺の中にこいつの存在があることを知っていたな」

 

 

 

 

”ギロリ”とした瞳でアジュカを睨み付ける。

 

 

しかし、奴はただ興味深そうにこの腕を眺め

 

 

 

「実に興味深いな…私でもそこまで醜悪かつ禍々しい神器(セイクリッド・ギア)を見るのは初めてだ…能力はわかったのかい?」

 

 

 

「知らん…今日初めて発現した。……それよりも!」

 

 

 

神器(セイクリッド・ギア)に関しては確かに君の中に眠っているのを知っていた。いずれ覚醒するかはともかくだが」

 

 

 

そう淡々とこいつは告げる。

 

 

 

「何故……黙っていた」

 

 

 

そう聞けば

 

 

 

「聞かれなかったし必要ないだろ相川蓮(あいかわれん)」

 

 

そう返される。こいつはいつもそうだ、自分に興味がない事や他人の事に関しての関心が少なすぎる。

 

 

戦極 凌馬もしかり、アジュカもしかり、科学者とは皆そうなのかと疑いたくなる。

 

 

 

「しかしだ相川蓮、私も神器(セイクリッド・ギア)に関しては多少の興味があるが、君のそれは初めて見る。実際に直接見てはいないため、確実なことは言えんが…いや、確実なことが解るまでは此方で調べておこう」

 

 

 

ではとアジュカの視線が急に真剣みを帯びる。

 

 

思わず何かの依頼かと、こちらも頭を切り替え、その声に耳を傾ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「早速だが、今すぐ冥界に来て、私と凌馬のこの新作ロックシードの…」

 

 

 

 

”ブツリ”

 

 

 

 

蓮は黙って魔法陣の魔力を止め、通信を強制的に切る。

 

 

これ以上マッドな連中に構っている暇はないのだ。と言うより関わりたくない

 

 

関わればどんな目にあわされるか

 

 

 

 

”ゾクゾク”

 

 

思わず想像して背筋が寒くなったじゃねえか!!!

 

 

 

「はぁ……寝よ」

 

 

 

そう思うや、小さなベッドが簡易的に置いてある仮眠室へと向かう連だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まったく…私たちの研究に貢献する偉大さがまだ彼には伝わって…ん?どうしたアジュカ?」

 

 

 

「ん?いや…何でもないよ凌馬。」

 

 

 

アジュカはこの時考えていた。

 

 

相川蓮(あいかわれん)に宿った神器(セイクリッド・ギア)の正体を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(まさか……失われた…いや、考え過ぎか)

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回【復活のミラーモンスター】



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