最近忙しいし、熱くもなってきたからか、書く意欲はあるんだけどだら~って過ごしちゃうんですよね~
何のライダーをだそうかな~
―――夜―――
朱乃とのあらぬ噂で散々な1日を過ごした蓮だったが、その後、予想外にも部室で本人に告白されてしまう
しかし、蓮は朱乃の告白を拒絶した。
放課後には部活には出ずに、黙って帰ることを選ぶ。部活に出てしまえば必ず彼女と顔を合わせることになる。
行きたくは無かった。故に丁度良かったのかもしれない。
変に悩む蓮に、一本の電話がかかってきたのだ。コールナンバーを確認した瞬間、表情を変えてその電話に出る。
正直此方の用事も行きたくは無い。無いが・・・
「・・・・わかった。直ぐに向う・・・少し待ってろ」
蓮は駒王学園の制服のまま、店の手伝いをしていた佐野を強引に連れ出し、ある場所へ向かう。
駒王町から電車で8本ほどの所にある駅から歩いて10分。たどり着いた場所は市街地のとある廃ビルだった。俺はそのままロビーに顔を出すと、すぐに屋上へ案内された。
『お待ちしておりました。こちらへどうぞ』
受付嬢に案内されるがまま、蓮と佐野は屋上に案内された。屋上は緑化庭園となっており、様々な花や木が植えられ、まるで楽園のような空間だった。
その楽園の中心、テーブルの上にはティーカップなどの茶器が、そしてその椅子には優雅にお茶を飲んでいる男性、それこそが蓮をここまで呼び出した張本人
「ん~…よく来たね。蓮」
「・・・とりあえず用件だけ話せ。アジュカ」
蓮を呼び出した者、それは冥界の魔王にして蓮の協力者、アジュカ・ベルゼブブだった。
席に座るなり、テーブルのティーカップに注がれたハーブティーを一気に飲み干す。いささかマナーにかける行為だが目の前の男にそんな気遣いは必要ない
しかしその体から、湧き上がるオーラの様な殺気に、目を細めるアジュカ
「今日はやけに殺気立っているな・・・何かあったのか?」
「うるさい!イラついているんだ!とっとと用件だけ話せ!」
『落ち着いて蓮』
怒鳴り付けるような叫びを上げる蓮を宥める様にシェーレは優しい声をかける。
自分でも八つ当たりだと言う事は解っているのだ・・・だがそれでもやり場のない感情を蓮は抑えることができないでいる。
ここら辺はまだ年相応の子供なのだと。周りの大人は改めて思う
「・・え~っと、すみませんね。旦那なんか学校から帰って来るなりこんな調子で」
「気にしなくていい佐野 満、急に呼び出したこちらにも問題がある。」
それにと付け加えるアジュカの表情が真面目なものに変わるのを蓮も佐野も感じる。
「蓮、今回態々来てもらったのは、少し面倒な事態が起こってな」
アジュカの口からでた言葉、面倒な事態。
大抵この男からでる面倒なこと、それは実験の後始末がどうのこうのと言う事だが今回のは雰囲気が違う。
だが次の瞬間、アジュカの口から語られた言葉は、蓮のイライラを吹き飛ばしてしまう
「実は先日、冥界で凌馬がミラーモンスターと遭遇した。」
「なんだと!?奴らが冥界に現れたのか!」
蓮は目を見開いて驚いた。
予想はしていない訳では無かった。現に『ディスパイダー』が現れたことを考えてもいずれ冥界にその脅威を伸ばすことは予想できた。しかしまさかこんなに早く現れるとは思っていなかったのだ。
奴らがこっちに現れてまだ1ヵ月も経っていないんだぞ!
「その驚きようは流石に予想していなかったようだな・・・話をつづけるぞ。モンスターはどうやら下級悪魔の女性を襲っているところだったようでな、偶々通りかかった凌馬が倒したらしい」
「モンスターの特徴は」
「シマウマの様な模様の2足歩行と言っていたな」
蓮は告げられた特徴からそのモンスターが、嘗て、ターゲットを細切れにして捕食していたミラーモンスターゼブラスカルだと言う事に一瞬で理解する。しかし奴は過去に自分が倒したと考えていたが、やはりミラーモンスターは復活し始めている。
「で…ここからなんだが、襲われていた彼女を保護し、他の物が話を聞いた所、彼女が働いていた屋敷では既に数名、被害者が出ていると言っていた。」
「恐らく、ゼブラスカルだろう。しかし倒したのなら、もう問題はないだろう。」
それこそ通信で会話してもいいような内容だが
「問題はこの後だ、部下に他の地域にも似たような事例が無いか調べてもらったところ」
まさか!?
「あったのか?」
アジュカはため息をふとつきながら頷いた。
「あぁ・・しかも複数な…しかも、モンスターが現れた場所は全て、フェニックス領の領内から一定の距離だということが解った」
「フェニックス?フェニックスってあのおとぎ話に出てくるような火の鳥の事ですか?」
「そうだな・・・確かに能力的にはそのフェニックスに近い。しかし、君が言っているフェニックスは恐らく幻獣の方だろう。冥界では、幻獣のほうをフェネックス、不死身の再生能力をもちあらゆるものを焼き尽くす炎の力を操る悪魔の事をフェニックスと呼んでいるんだよ」
「へぇ~なんかすごいっすね・・」
そうだ・・・たしか昔、アジュカと接触した際に一通り調べたことがある。フェニックスの涙と呼ばれる回復アイテムで有名な不死の一族だったな。
「でだ・・・そのフェニックス家が関わっていると?アジュカはそう睨んでいるんだな」
アジュカは黙って俺の言葉に頷く。
同時に何故、アジュカが俺や佐野を直接呼び出したのか、これで合点がいった。
フェニックス家の誰かが裏で、ミラーモンスターと、もしくはそれを操っている存在と接触していると。しかし、アジュカは魔王。証拠もないのに動くことはできない。
できても、ミラーモンスターの邪魔は入るだろうから、相当な実力者でなければ対処できない。
故に・・・俺たちライダーか
「今回の依頼、君たちライダーにはフェニックス領に侵入して、誰が裏でミラーモンスターを操っているか・・・それを確かめてもらいたい・・・のだが」
アジュカは若干声のトーンを落とす。何時もなら無理やりにでも”やれ”と言い切るのに
「どうした…何か懸念が他にもあるのか?」
「ん?・・・そうか。君は聞いていないのか。今回の目的のフェニックス家の3男、ライザー・フェニックスはリアス・グレモリーの婚約者だ」
その後、アジュカから得たフェニックス家の情報を手に対策を打つことになった。
蓮は自分の部屋に戻るなり、預かった資料に目を通す。同時にこの依頼をどうするかと頭を回していた。
(事態は悪い方向へ徐々に進んでいる。早いうちに動かなければ被害はより大きくなることは目に見えてわかる。)
しかし、リアスの婚約の件も無視することはできない。
判断を間違えれば・・・・最悪は・・・いやっ!考えるな!
『ねぇ蓮・・・早く寝ないと明日の学校に差障るわよ』
シェーラの声が心配そうに蓮に語り掛ける。
「学校なんて正直如何でもいい。問題はアジュカの依頼、冥界に誰を送るかと言う事だ」
『そんなの、佐野で良いんじゃないの?彼、復活して私の力でパワーアップしてあるし、問題はないと思うけど?』
シェーレも"自分の力を信用できないの"と言ってくるがそれに対し"それは違う"と蓮は答える。
確かにシェーレの力で佐野には俺の力の一部を流すことでパワーアップはしているし、それこそミラーモンスター程度には相性が悪くても遅れる心配は無いだろうと考えていた。
しかし、状況と言うのは思った以上に複雑に変化する。俺はそれを2年まえの戦いで学んだ。
「・・・念には念を入れて、せめてもう1人は行かせたい」
佐野・・・インペラ―の契約モンスターは”ギガゼール”
その最大の特徴は他のミラーモンスターと意思疎通することで集団で行動する点。
今回の様な情報収集などには確かに優位だが・・・如何せん単体の力が弱い
故にミラーモンスター以外の敵が複数潜んでいた場合・・・・可能性は低いが、考えられない訳でもない。
『だけど蓮・・・あなたの記憶を除いた限り、残るライダーの中で協力して動く、まして、大人しくこちらの言う事を聞くライダーがいるかしら?』
シェーレの指摘は正しい、だからこそ悩んでいるんだ。
確かに強力な戦闘能力を持ったライダーは沢山いる。しかし・・・しかし問題は、シェーラが言ったように大人しくこちらの言う事を聞くか聞かないかだ。
ましてや、協力する?以ての外だ
『除いた限りでは・・・城戸 真司(きど しんじ)、手塚 海之(てづか みゆき)が唯一の選択肢になるが』
「駄目だ!!・・・・・・・それだけは・・・駄目だ」
思わず声を荒げてしまい同時に、表情が何かに怯えるように強張る。
シェーレも、そして、蘇った佐野も不思議に思っていた。何故、城戸 真司を、手塚 海之を生き返らせないのかと。
佐野やシェーラも一度、佐野を喫茶店ハカランダ、つまり家に連れてきた夜にふと佐野は聞いたのだ。
”何故、蘇らせたのが城戸 真司では無く、自分だったのかと”
答えは・・・・・今と同じ。そして、蓮は言ったのだ。
”手塚や城戸には、もう戦って欲しくは無いと”
しかし蓮も伊達に2年まえの戦いを生き残った訳では無い。故に解ってしまう。この件に対応できるのはライアか龍騎だけだと。
「だが・・・手塚や城戸以外に、佐野と協力してこの任務を任せられる奴は・・・いない」
上位の強さを持ち、更にある程度こちらの言う事を正確に聞き、実行するライダーは
だがその時、ハッと目を見開き考える。」
(待てよ・・・上位の強さ、更に正確に指示に従う・・・居るじゃないか!最強の力を持ち、主に正確に従うライダーが!)
懐から四角いカードデッキを取り出す。インペラ―と同じ茶色、しかしそのデッキが纏うオーラはインペラ―の比ではなかった。
だがこいつなら・・・・こいつならば
懐から取り出したカードデッキを部屋の床に置く。それは佐野を復活させた時と同じ工程
”発動”
蓮は
【Revive】
漆黒の輝きは右腕の甲、不気味に動く目から床のカードデッキに向かって注がれる。
しかし今回は、前回の様に蓮は苦悶の表情を浮かべない。今使っている生命エネルギーはあの教会で堕天使の一人、ミッテルトから根こそぎ奪い取った生命エネルギーを使っているから。
カードデッキから爆発的に広がった闇色の閃光は次第にその勢いを弱めていく。
閃光が完全に消える。しかし、佐野の時とは違いカードデッキが置かれた傍には人っ子一人いなかった。
『失敗!?確かにエネルギーは照射され、明らかに生命エネルギーのストック残量も減っているのに!』
自分の能力が初めて不発に終わったことに焦るシェーラ
だが俺は失敗したとは微塵も思っていなかった。寧ろ成功したと思っていた。
だってさ・・・ほら
キィィィィィィィィン!キィィィィィィィィン!
『この音は・・・まさか敵か!?』
「落ち着け・・・・敵じゃない。それに
だって・・・ほら、そこにちゃんといるじゃないか
『ほう・・・私を蘇らせるとは・・・・今は、お前が我が主と考えても良いのだな・・・相川蓮』
そいつはそこにいた。ただし、鏡の内側の世界に
圧倒的な存在感がその体から、オーラとして溢れ出ている。シェーラも俺が蘇らせたそいつの存在感に圧倒されて言葉を失っている。正直俺も気を張っていないと飲み込まれそうなほどだ。
だがそんな存在が俺を主と認めている。思わず笑みが止まらない。
「あぁ・・・俺を主と認識しているのか。そいつは好都合だ。・・・・・・記憶の共有は済んでいるか?」
シェーラに俺の記憶を渡すように言う。もちろん必要な所だけだが
『・・・・・状況を確認した。私はこれから冥界に赴き、フェニックス家とミラーモンスターの関わりを探せば良いのだな』
「流石だ。だが出発は朝まで待て・・・佐野を一緒に行かせる。お前はあくまでフォローをしろ」
『それが主の命なら。私は全ての力をもって、望むまでだ』
そいつはまるで機械の様に、人形のようにただ冷静にこちらの命令に従う。こいつならば、俺の望む結果を佐野と一緒に持ってくるだろう
なぁ・・・・・・・最強のライダー
「仮面ライダーオーディンよ」
―――冥界のとある豪邸―――
暗闇に閉ざされる部屋。明かりもつけずに漆黒の闇が辺り包む
そんな部屋にそいつらはいた。闇に蠢くように、しかし鏡の世界で呻き声を、怨嗟の叫びを上げている異形の存在
「どうやらあなたの作戦は順調なようね」
えぇ・・・フェニックスとしての彼の能力は厄介ですが、頭の方は扱いやすくて助かりますよ
人の形をしているも異形の存在を気にせず不気味な笑みを浮かべる。
しかし、と1人が言葉を濁す。
「何かイレギュラー?」
いえ・・この間、この家のメイドに少し勘ぐられましてね。危険の芽を積んでおこうと”手下”を向かわせてのですが・・・随分前から音信不通でしてね
ただ食欲旺盛な奴ですから・・・問題は無いと思いますよ
「ならばいいけど・・・忘れ無い事ね。あなたに失敗は許されないわ」
わかっていますよ
あの少年に復讐させてくれる機会を与えてくれた。あなたたちの期待には応えて見せますよ
ねぇ・・・君は今どこで何をしているんでしょうね
ねぇ・・・・・・相川君
次回【第8話 現れたフェニックス】
最後の最後で今回の黒幕をちょろっと出しましたが、誰を黒幕にするか迷っています。
いや~いいキャラがたくさんいて悪の怪人は選ぶのも大変ですね~
あと皆さん的にどうですかね。面白く書かれているかどうか少し不安なんですよね~