憎悪の瞳,渇望する愛   作:伊佐那岐

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ハロハロ!最近は暑くて仕事もやる気が入らない中ついに現れたフェニックス。


投稿しました!


いつも読んでくれる方々ありがとうございます。なんかうまい表現の方法が見つからず大変でさぁ!


どんどん感想などを書いてくださいね。あっ!でも中傷は簡便な


おれっちのガラスのハートが直ぐに砕けちまうからさぁぁぁ


第8話 現れたフェニックス

アジュカ・ベルゼブブからの依頼

 

 

それは冥界で密かに広がりつつあったミラーモンスターが原因とされる行方不明事件の調査だった。

 

 

フェニックス家が納める領地から一定以上で起こりつつあることから、アジュカはフェニックス家の誰かがミラーモンスターまたはそれを操る者と関わりがあるのではと睨んでいた。

 

そして、同時にリアスの婚約者が件のフェニックス家に連なるものと言う事で事態は複雑に

 

 

そこで蓮は、かつて戦った最強のライダー、仮面ライダーオーディンを復活させ手駒とし佐野 満と共に今朝、アジュカを通じて冥界に送り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こっちはこっちでできることを始めようとした時だった。学園の校門でその魔力(・・)に気づいたのは

 

 

俺だけではない。傍にいた剣、女の子を口説いていたレオも感じ取った魔力に警戒を崩さない

 

 

 

 

「蓮・・気づいたか?」

 

 

「あぁ・・・この魔力。隠してはいる様子だが・・何者だ?」

 

 

 

学園の中、それも本校舎からではなく、オカルト研究部がある旧校舎からその魔力は発せられている。

 

 

正直ここまで近づかなければ気づかないほど巧妙に隠された魔力

 

 

リアスでも、ソーナでも、その両眷属でもない。実力的には彼女らを遥かに凌いでいる魔力が旧校舎の方から発せられている。室でいえばアジュカと同等か

 

 

「この魔力の高さ。魔王ほどではないにしろ。これは・・・どうする蓮?」

 

 

剣はバックの中に手を突っ込み。レオは懐から”特注の携帯”を取り出している。

 

 

2人とも驚くほど警戒を強めている。かく言う俺も右手が懐のカードデッキを既につかんでいた。

 

 

それほどの存在が向うの方にいると言う事だ。

 

 

だが蓮は警戒をそのままに現状を、冷静に分析し、即座に判断する。そして2人にだけ聞こえるような小声で話す。

 

 

「魔力を抑え、気配も俺たちレベルで、やっとここで気づくほどに抑えている・・・つまり戦闘が目的ではないな」

 

 

だとすれば、方向から考えてみてもリアスの関係者である可能性が高い・・・

 

 

だが相手が解らない以上、油断はできない。それにこのまま3人で近づけば、部員である俺は兎も角、2人は確実に怪しまれる。

 

 

 

ならこの場での最適な選択肢は

 

 

「俺が確かめよう・・・剣、レオ、お前たちは授業を受けていてくれ。何かあれば連絡をよこす」

 

 

 

「いいのか?」

 

 

剣の心配にコクリと頷く。

 

 

「俺ら3人で行ったら怪しまれる。だが俺なら部員だ。何とでもいい訳は通る。」

 

 

「確かに・・・OK。この場は蓮に任せよう。剣、僕らは教室に行こう」

 

 

「わかった。気を抜くなよ蓮」

 

 

そういって2人は俺の背中を1回ずつ叩き、本校舎の方へと走っていく

 

 

2人の姿が見えなくなると蓮は、旧校舎の方へと重い足取りで歩みを進める。

 

 

懐のカードデッキに手を添えて何時でも取り出せるように

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、近付く度により一層に強くなる気配に警戒を続けながらも部室の前の扉の前に立つ。

 

 

やはり・・・というか何というか魔力の気配は確かにこの部屋から発せられているし、中にリアスや他の眷属の気配もある。

 

 

”トントン”

 

 

 

「失礼します・・・っ」

 

 

 

室内には、部長であるリアスを含めた、朱乃、小猫、木場、一誠、そして新しく眷属に加わっていたアーシアの他にもう1人

 

リアスの傍に佇む、銀髪の女性、メイド服を着ていることからリアスの家の者だと予想はついたが

 

 

『魔力の質が他とは段違い・・・この女・・・一体何者?』

 

 

そんなことは俺が聞きたい。だが目の前のメイドからはここにいるどの悪魔よりも強力な魔力を感じる。

 

 

アジュカと同等、また及ばないまでも、身振りで最上級クラスの悪魔だと言う事だけは判断できる。

 

 

「お嬢様・・・彼は何者ですか?」

 

 

「彼は部員よ、グレイフィア。ほら、この間、お兄様にお願いした神器(セイクリッド・ギア)の所有者よ」

 

 

「あぁ・・・では彼が・・」

 

 

何か言いたそうな表情だが、目の前のメイドは此方に頭を下げ

 

 

「初めまして。私は、グレモリー家に仕える者です。グレイフィアと申します。以後、お見知りおきを」

 

 

「こちらこそ・・・2年の相川蓮です。悪魔ではありませんが、リアス部長にはお世話になっています。」

 

 

丁寧なあいさつをされたので、一応それなりのあいさつはする。

 

 

だがお互いに、警戒は解かない。こちらの事を説明できれば警戒は解かれるだろうけど、そう事は簡単にはいかないだろう。

 

 

しかし・・・グレイフィア・・さん?が居るとはいえ。部屋の空気が重い

 

小猫は何時もいるソファーではなく部屋の隅で椅子に静かに座っているだけ

 

朱乃に至っては・・・・まぁ昨日の今日だから顔を見ずらいため省略

 

 

一番はリアス、苛立っているのが魔力から読み取れるが・・・一体

 

 

「全員そろったわね。では、部活をする前に少し話があるの・……実はね」

 

 

そうリアスが口を開いた瞬間だった。床に描かれた魔法陣が光り出す。その魔方陣に描かれた紋様が変化した時には俺はすでに動いていた。

 

 

一誠とアーシアの前に立ち神器(セイクリッド・ギア)を発動させる。

 

 

室内を眩い光が覆い、魔法陣から人影が姿を現すと同時に炎が巻き起こり、強烈な熱気がこちらに襲い掛かる。

 

 

だが同時に、右腕を覆っていた神器(セイクリッド・ギア)の黒い瘴気を盾にし、熱風が後ろに流れないようにする。

 

 

「蓮・・・お前・・・どうして」

 

 

「良いから。構えて・・・来るよ」

 

 

一誠が後ろで熱風から自分たちを守ってくれたお礼を言うが、蓮は目の前に現れた人影をじーっと睨む。

 

 

「ふぅ、人間界は久しぶりだ」

 

 

炎を薙ぎ払い現れた赤いスーツを着た20代前半のホスト崩れの男、アジュカの言っていた情報と一致する。

 

 

ライザー・フェニックスというフェニックス家の三男・・・・・つまりは

 

 

「愛しのリアス。会いに来たぜ」

 

 

リアスの婚約者にして、今回の依頼におけるターゲットの1人だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いい加減にしてちょうだい!ライザー!以前にも言ったはずよ!私はあなたとは結婚しないわ!」

 

 

「ああ、それは以前に聞いたよ。だがなリアス、君のお家事情だって困窮しているんじゃないのか?純潔同士の、それも上級悪魔そ新生児が貴重なことを君だって知っているだろ?」

 

 

先ほどから嫌がるリアスに無理になら馴しく接しようとするチャラ男、ライザーフェニックス

 

 

正直、一誠辺りは飛び出して、ぶん殴りかかりそうなくらい頭に来ている様子だが、同時に、いや寧ろ、一誠と話に熱中しているリアス以外の眷属はもう一方の方に意識が向けざるを得なかった。

 

 

 

その一方である蓮だが

 

 

「・・・・・・・・(イライラ)」

 

 

『蓮、気持ちは解るけど少しは殺気を抑えた方が良いわよ。ほら、後ろのアーシアって名前の女の子も怯えているわよ』

 

 

神器(セイクリッド・ギア)を通してのシェーラのありがたい忠告だったが、蓮はイライラを隠そうしない。

 

 

本人も好きでイライラしている訳ではない。アーシアにだって蓮自身、この姿で会うのは初めてなのだから、あまり怖い印象を持たれて嫌われたくもない。

 

 

だけどそれを抜きにしたってこのイライラは抑えられなかった。

 

 

目の前の男、今回のターゲットでもある男、ライザー・フェニックスの情報は前もって手に入れていた。

 

 

眷属は全員女性、趣味は美しい女性をコレクション感覚で集めるはっきり言って屑以下、親から生まれつき与えられている地位と能力のおかげで負けなし。努力もしたことが無いとか

 

 

資料を読めば読めば読むほどイラついてくる。目の前に存在しているだけでも吐き気がしてくる。

 

 

だがそんな蓮の事など眼中にもないと言っているように、リアスとライザーの言い争いは進行する。

 

 

「私は家を潰さないわ。婿養子だってちゃんと迎え入れるつもりよ」

 

 

リアスの言葉を聞き、満面の笑みを一瞬浮かべるライザー。

 

 

だがリアスはそんなライザーを”キリッ!”と睨むと

 

 

「でもあなたとは結婚しないわ、ライザー。私は私が良いと思った人と一緒になる。それくらいの権利は誰だってあるはずよ!」

 

 

リアスの訣別の一言に、一瞬、気持ちがスーッとなっていく蓮

 

 

しかし一方で婚約を破棄されたライザーはみるみると機嫌を悪くし、目元に苛立ちが見えた。

 

 

「…俺もな、リアス。フェニックス家の看板を背負った悪魔なんだよ。この名前にも泥を塗る訳にもいかないしな。というより、君をこんなゴミ屑が集まったような人間の世界に置いておきたくも無いんだよ!」

 

 

ライザーの周囲に炎が駆け巡り、室内に火の粉が鱗粉のように舞い散る。

 

 

 

「俺はキミの下僕をすべて燃やし尽くしてでもキミを冥界に連れて帰るぞ」

 

 

殺気と敵意が部屋全体に広がる。一誠は初めて受ける上級悪魔からの殺気に体中を震わせ、アーシアも一誠の腕にしがみつく

 

 

黙って様子を見ていたグレイフィアもため息をつきつつも、その諍いを止めようと動こうとした時

 

 

”シュォォォォ”

 

 

漆黒の瘴気が部室に充満したライザーの炎を喰らうかのように纏わりつき消していった。

 

 

「「「「えっ!?」」」」

 

 

「これは!?」

 

 

「なっ!?俺の・・・俺の炎が消えていくだと!?」

 

 

 

グレイフィアとライザーの表情が驚愕に染まり、それ以外の者は何が起こったのか思わず呆気にとられる。

 

 

暫らくすると、部屋に充満していた炎が消えて、代わりに充満していた漆黒の瘴気が一か所に吸い込まれていく。

 

 

漆黒の瘴気を纏った異形の腕、神器(セイクリッド・ギア)深淵と永劫の鍵(アビシャルエタニティ―)を発動させイライラした感情を隠そうともしていない蓮がライザーの炎を消したのだ。

 

 

そこで初めてこの場に相応しくない者がいることに気づくライザー

 

その表情は今まで驚愕に包まれていたが、一気に憤怒の表情へと変貌する。

 

 

「きっ貴様ぁぁぁ!!何処から紛れ込んだかわからんが、この俺の炎を!!人間風情がぁぁぁ」

 

 

「ッ!?いけないわ!!逃げて蓮!」

 

 

全力の殺気と共に、紅蓮の炎が俺に向かって放たれる。朱乃の悲鳴が俺に向かって放たれるが俺は単純に右腕、深淵と永劫の鍵(アビシャルエタニティ―)を突き出す。

 

 

【Drain】

 

 

右腕から響く女性の声と同時に目の前に迫った紅蓮の炎が右手の甲、その瞳に吸い込まれるように、次第に消える。

 

 

 

「どうやら、ライザー様の炎を自らのエネルギーに変換した。と言う事でしょうか?相川様」

 

 

全員が息をのんでいる中で、冷静にこの神器(セイクリッド・ギア)の能力を分析するグレイフィア

 

 

「その様で・・・」

 

だが実際に俺も、まさか・・・生物の生命だけでなく、こんなことまで出来るとは思いもよらなかったが

 

 

 

『まぁ蓮ならあのくらいの炎片腕で消せたでしょうけど』

 

 

だが、俺が何もしなくてもあのメイド、グレイフィアが消していただろうがな

 

 

正直言って笑うしかなかった。その秘めている魔力は尚更、実力も相当に高いな

 

 

「何を笑っている!?人間がぁぁ!!」

 

 

 

口元がニヤける。だが俺の表情がどうやら、ライザーの癇に障ったようだが・・・別にお前の事を笑ったつもりは無いんだが。

 

 

 

「ライザー様!いい加減になさいませ。これ以上やるのでしたら、私も黙って見ている訳にはいきません」

 

 

 

だがそこへグレイフィアが蓮とライザーの間に入る。全力では無いとはいえ俺には、その風貌からは威厳と迫力あるオーラが見える。

 

 

「貴方も・・・その神器(セイクリッド・ギア)の能力、報告には受けていませんが?」

 

 

「別に・・隠していた訳ではありませんよ。偶々です。偶々うまく発動しただけですよ」

 

 

能力自体は別に解っていなかったわけではないがな

 

 

だが蓮としても、このくだらない言い争いに飽き飽きしてきた。

 

 

早い所終わらせて欲しい・・・こんな茶番は

 

 

 

「レン!・・・・大丈夫?ごめんなさいね、こんなことに巻き込んでしまって」

 

 

別にそれはいいが体をぺちぺち障らないでも、らえるか?俺は珍獣ではないんだが

 

 

・・・・・・(ニコニコ)

 

 

それに・・・・・離れて貰えないと、あなたの女王からの視線が恐い

 

 

 

「おいリアス!何なんだソイツは!?何故人間がこの場所にいるんだ!!」

 

 

 

「彼はうちの部員よ!悪魔ではないけど、神器(セイクリッド・ギア)を宿しているから、私の所で保護しているのよ」

 

 

「っぷ!保護って」

 

 

・・・・・とりあえず一誠の奴は後で軽く締めておくとしてリアスよ、保護って・・・俺は天然記念物かなにかか?

 

 

 

「保護だって?リアス。君は何を考えているんだ?人間たった一人、無理やりにでも眷属にしてしまえばいいだろう?」

 

 

 

「だから!貴方のそういうところも嫌なのよライザー!無理やり眷属にするなんて」

 

 

 

今度はリアスの体を紅い魔力のオーラが薄く発し始る。互いに譲れない主張の為、互いの魔力が干渉し合い、再び空気が張り詰める

 

 

 

「いい加減にしてください。お嬢様、ご自身の意思を押し通すのならば、ライザー様との『レーティングゲーム』にて決着をつけたらと、旦那様やサーゼクス様の御意志です。」

 

 

グレイフィアの言葉に更に眉間に青筋を浮かべ、リアスは嘆息気味話す。

 

 

「・・・・そう、お父様もお兄様も・・どこまで私の生き方を弄れば気が済むのかしら。でもいいわ。丁度それならお父様もお兄様も納得するでしょうし。ゲームで決着をつけましょう、ライザー」

 

 

 

リアスの挑戦的な態度に、ライザーはもはや勝利を確信したように嘲笑を浮かべ

 

 

「別に俺はいいが・・ククク。なあ、リアス。まさか、ここにいる面子が君の下僕なのか?」

 

 

「そうよ。たださっき言ったようにレン・・・彼だけは私の下僕じゃないわ」

 

 

リアスの返答に心底おかしそうに笑いだすライザー

 

一誠はバカにしたようなその笑いに殴りかかろうとするが、蓮に手で遮られる

 

 

「ハッハッハ!これじゃ話にならないな!俺の可愛い下僕に対抗できそうなのは、キミの『女王』である『雷の巫女』位じゃないか」

 

 

 

そう言いながら、ライザーが指を鳴らすと、再びライザーが現れた時と同様の魔法陣が出現し中から人影が出現してくる。

 

 

数にして15人。確か眷属にできる最大の人数だったと思うが

 

 

それにしても情報通り女性ばかりだった。俺は1人1人に品定めするように実力を測るが

 

 

正直言って蓮は内心ため息をついていた。

 

 

(はぁ~・・勿体ないな)

 

 

『何が勿体ないの?』

 

 

解らないか・・・見れば見るほどいい素材じゃないか。だからこそ勿体ない。あの男の眷属ではその素材をドブに捨てているようなものだ。

 

 

 

 

 

「おいっ!おい聞いているのか!そこの人間!!」

 

 

ライザーがこっちに指をさし怒鳴りつけてくる。しまった・・・考え事をしていて聞いていなかった。

 

 

まぁ・・・聞く必要はないだろうが、というより正直付かれてきたんだが

 

 

「あん?・・・何?正直もう疲れたから帰って寝たいんだけど」

 

 

「きっ貴様ぁぁぁ!!ミラ!!殺せ!!」

 

 

「はい。ライザー様。恨みが無いが!覚悟!!」

 

 

蓮のバカにしているかのような態度に憤慨し、下僕の1人に命令する。小柄で堂顔な女の子が長い棒を構えて一直線に踏み込んでくる。

 

 

悪魔にしては中々の速度で踏み込んでくる。この子も筋はいいと感じたが、はっきり言って遅い。

 

 

(さて・・・どうするか?ここで倒すのは簡単だが。そうなると後々面倒だし・・しょうがない)

 

 

「かはっ・・・い・・・痛い」

 

 

正直痛いのは嫌だがと考えながらその棒を強化しておいた腹で受け、勢い付けて後ろに飛びのき壁にぶつかり、わざとらしく気絶振りをしておく。

 

 

「蓮!てめぇ!蓮は悪魔じゃねえのに・・・何てことするんだ!」

 

 

「蓮、蓮大丈夫!?アーシアちゃん・・彼をお願いしますわ」

 

 

「はっはい・・・しっかりしてください。いま直しますから」

 

 

一誠が俺の為に怒ってくれているのが聞こえるし。俺の傍には揺さぶりながら心配そうに声をかけてくれる朱乃の声が、どうやらお腹にあたる暖かい光はアーシアの神器(セイクリッド・ギア)の光か

 

 

「はっはっは!所詮は人間!屑でしかない存在が、純潔の悪魔である俺に敵うわけないんだよ!大人しく身分相応に地べたに這いつくばってろ!リアス、言った通りゲームは10日後だ。次はゲームで会おう」

 

 

 

そんな捨て台詞を吐きながら、ライザーは下僕の女の子たちと共に魔法陣の中へ消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

ライザーが消えた後はもちろん部活は中止。俺もアーシアのおかげで痛みが引いた。あの後簡単に自己紹介をして俺は部室を後にした。

 

 

そして、ただ黙って屋上までやってきた蓮。

 

 

「先ほどから付いて来ている事は解っている。出てきたらどうだ?」

 

 

扉に向けて放たれる声。しばらく見つめていると観念したかのように彼女は出てきた。

 

 

 

「・・・気配は消していたはずですが・・・やはり気づきますか」

 

 

扉の陰から出てきた人、それは先ほど、ライザーの後を追うように魔法陣で消えていったグレイフィアだった。

 

 

どうやらあの魔法陣はダミーでずっと気配を消して隠れていたようだがな

 

 

「では単刀直入にお聞きします。あなたは何者ですか?」

 

 

先ほどと同じ質問、しかし彼女の目は、部室の時とは違い、完全にこちらを警戒している目だ。

 

 

さて・・・・どうしたものか

 

 

「駒王学園2年、相川蓮。神器(セイクリッド・ギア)を宿した人間・・・では納得しないよな」

 

 

「当り前です。あなたの体から感じる力の波動。かなり巧妙に隠されていますが、人が宿す力の大きさではありませんし」

 

 

何よりとグレイフィアは口にした瞬間、蓮の目の前から消えたと思ったら瞬時

 

 

「シッ!」

 

 

背後から鋭い声と共に手刀が首の根元に向かって容赦なく振り下ろされる。俺は余裕の表情でその手刀を交わすと同時にカウンターで右腕を放つ

 

 

”パンッ”

 

 

空気が破裂したような音が屋上で鳴り響く

 

 

 

「やはり・・・あなたの立ち振る舞いは、とてもでは言えませんが学生の範疇。いえ、人の動きの範疇を超えています。・・・何者ですか。」

 

 

グレイフィアの表情がさらに険しくなり、抑えられていた魔力がドット噴き出す。叩き付けられた魔力量に体が震える。

 

 

流石に冥界、サーゼクス・ルシファーの妻にして最強の女王と言ったところか

 

 

『どうするの?』

 

 

「どうしたらいいと思う?」

 

 

まぁ・・・正体を下手にばらしても警戒されるだけだし・・・しかたない。あんまし貸しを作ると面倒なんだがな

 

 

 

懐から徐に自分の携帯電話を取り出すとある番号をリダイヤルする。一体どこにかけているのかとさらに警戒の姿勢を強めるグレイフィアを他所にソイツにつなげる。

 

 

『私だ。どうしたんだ?依頼の件、フェニックスの情報ならすべて渡したと思ったが何か足りなかったか?それとも今回の私の実験に協力してくれるのか?』

 

 

「どうしてそうなる。今回は依頼とは関係ない。あんたの同僚の奥さんに殺気を向けられているんだ。どうにかしてくれ」

 

 

まさかの要件に電話の相手も若干驚きで声のトーンが1段階上がる。

 

 

『ほう・・グレイフィアがそこにいるのか・・・成程、キミの力に警戒していると言った状況か・・・仕方がない”貸し”1だよ。』

 

 

「チッ・・・わかったよ。ほらよ・・・あんたにだ」

 

 

「・・・・はい・・!!?なぜあなたが!?・・・はい・・・はい。解りました。しかしサーゼクス様には報告させていただきます。はい・・では」

 

 

閉じられた携帯をこちらの手に返してくるグレイフィア。

 

 

「まさか・・・・アジュカ様と関係があるとは・・・・本当にあなたは何者なのですか?」

 

 

「俺の事は詮索するなとは言われなかったか?」

 

 

そういうとグレイフィアは黙り切ってしまう。下手に詮索されては面倒だ。フェニックスの家とも付き合いがあるグレモリー家のメイドなら尚更に

 

 

さすがにこれ以上追及するのは”不味い”と考えたのか素直に頭を下げるグレイフィア

 

しかし

 

「失礼いたしました。・・・しかし、何故アジュカ様の協力者でありながらリアスお嬢様と行動しているのか。それだけでもお教え願いませんでしょうか?」

 

 

何故リアスと行動しているか

 

 

最初は偶然だった。レイナーレの一誠襲撃が無ければ出会う事すら、関わる事すらしなかった。いや・・・俺の中の神器(セイクリッド・ギア)の存在が俺と彼女をッ引き寄せたから・・・いやそれも違う

 

 

俺は本当は・・・・・

 

 

「単純に俺の中に神器(セイクリッド・ギア)があったからだ。それ以上の理由は無い」

 

 

「そうですか・・・わかりました。とりあえず私は帰りますが、主であるサーゼクス・ルシファー様にはあなたの事、お伝えしておきます。」

 

 

 

では、と丁寧なお辞儀と共にグレイフィアの足元に転移魔法陣が浮かび上がりその姿が粒子の様に消えていく。と同時にその気配も消える。

 

今度はダミーではなく、本当に冥界に帰って行ったようだ。

 

 

 

しかし同時に俺たちの存在が魔王、いや冥界側にも知られる危険性が出てきた。今回の依頼が終わるまではアジュカのほうで抑えられるだろうが、存在がばれるのは時間の問題と言う事になってしまった。

 

 

しかし、仮にあの女の口をここで封じるとしても、こちらも無事では済みまい。

 

 

 

「さて・・・・俺もできることをしようか」

 

 

『手伝うわよ。蓮♪』

 

 

 

 

あぁ・・・だがまずは、佐野たちの状況次第だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

一体あっちではどうなっているのか・・・

 

 

 

 

頼むぞ・・佐野、オーディン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





次回番外編①【佐野君の冥界調査】



次回は佐野視線のメインで冥界での調査内容を書こうと思っていまーす!頑張りますね
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