スキルカオス   作:ホワイト・ラム

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それぞれの思い

祭りのにぎやかな雰囲気の中を、レイジが高速で走り抜ける。

(なんなんだよ、あの女訳ワカンネーけど、やばいのは確かだ!何とか逃げないと…)

一人の少女から逃げる、そのためだけにレイジはスキルを使っていた。

息も絶え絶えに成る頃、レイジは何とか自分の宿に逃げ込んだ。

 

「あーえらい目にあった、さっきの奴はなんだったんだ?祭りのテンションに酔った痴女か?ああいうのとは、かかわりたくないな」

自分の部屋のカギを締め、レイジがドカっと椅子に腰かけたあとホッと一息つく。

その時ノックが部屋に響く。

「はーい、なんですかー」

一息ついたところを水を差され、少し機嫌を悪くしながら応答する。

「レイジ様、ご注文のルームサービスです」

ドアの向こうから若い青年の声が聞こえる。

「ルームサービス?そんなの頼んでないぞ?」

椅子にから立ち上がりながら、宿のスタッフに聞こえるようにいう。

「おや、それはおかしいですね、一旦ご確認だけお願いしますか?」

「はいはい、了解です」

部屋のカギを開けドアを開く、すると

「はぁい!レイさん!ルームサービスのカウスをお届けに来ましたよ!」

カウスがにっこりと立っていた。

「げげえ!」

レイジは再び自らのスキルを発動させ、扉を勢いよく閉める。

「レーイさーん!ここを開けてくださーい!」

外からガチャガチャと音がする。

「いくつか聞きたい、どうして俺の居場所が分かった?逃げ出した場所は、人ごみだったし完璧に巻いたつもりだったぞ!」

レイジがドアを押さえつけながら言う。

「キャー!私の事知りたいんですか?うれしいです!今回は特別にお教えしちゃいますね!それは、乙女の愛の力と女の勘と袖の下の発信機ですよ」

「100%発信機の力だよなそれ!?」

いつの間にか付けられていた、小さな機械を握りつぶした。

「さっきまでいたはずの、ホテルのスタッフは?」

「それは私の特技の声帯模写です、レイさんの声とかもまねできますよ?ええと…ん!んんん!よう!カウス、よく俺のところに来たな、うれしいぜ、どうだ?俺の女にならない…」

「やめい!似すぎて逆に怖くなる!ああそうだ、最後になんで俺の名前知ってるんだ?」

「宿帳ですよ?ここの人から奪って探しました」

実にあっけらかんという。

「おいおい、それってやばいんじゃ…」

レイジが言い終わらないうちに、外から声が聞こえた。

「2階に逃げたぞ!追いつめるんだ!」

「あーあ、もう少しお話し、したかったのに残念です」

レイジの部屋の扉が簡単に開く。

「え!?か、カギは?」

「ピッキングしました、私こういうの得意なんです」

両手の指に挟んだ計八本の針金を見せた。

「じゃ、追われているんで失礼します」

カウスは何事もなかったように、部屋の窓から飛び降りた。

「なんだったんだ?あれ?」

急に疲れた気分になって、レイジはベットに寝転んだ。

 

 

一方その頃プールは、とある企業の部屋にいた。

「で今回の依頼は、警備ということでよろしいですか?」

「はい、そうですお願いします」

気の弱そうな男が頭を下げる。

この男は甘味会社「リリィズ」の社長である。

「こんな物がわが社に届いたんです」

社長がすっと懐から手紙を出す。

 拝啓 リリィズの社長殿 

御社のスイーツはいつもおいしくいただいている。

今回は御社が此度の甘味祭に合わせて、100食限定で生産した「ネオスイーツパラダイス」を100食すべて一口ずつ、いただく。

妨害歓迎!警備を強化することをお勧めしよう。

美食怪盗 マウスイート

「なによこれ?この時代に怪盗?」

プールが呆れたように言う。

「最近、ではほかの工場が被害にあっています、みんないつの間にか食べ物が少しずつ食べられているんです、どうかお助けを…」

リリィズの社長は土下座しそうな勢いで、プールに縋り付く。

「ああ、大丈夫ですわかりました、たぶん新しいストーンを入手してはしゃいでるタイプの人間なのですぐに捕まえて見せますよ」

プールが社長にいう。

 

さらにどこか離れた場所

「お願いします!どうか私たちの無念を晴らしてください!」

複数人の女性が男に封筒を渡す。

男は封筒を持ち上げ中身を確認する。

「ふーむ、その依頼お請けしよう!」

座った男が力強くいう。

「はあ、よかった、今の世界政府はお金が入る仕事しか受けてくれないの、アイツら守銭奴よ!私たちみたいな被害者をほっておいて…」

涙をためながら女性が絞り出すように言う。

「泣くな、その涙は無価値ではない、世界の時は有限だ美しい世界を取り戻してやろう」

男が立ち上がる。

その腰には2本の剣が下がっていた。

 

その頃の烈火は…

「わずかだが余ったのだ!食う良い!酒のツマミにちょうどいいだろう」

「はぁ!!?チョコフランクぅ?どう見てもはずれの食いモンだろ!?いったい誰が今までにかって逝ったんだ」

烈火が屋台の男にいう。

「ふむ、刀を差した小僧と刀を差した小僧がかって言った!残りわずかだ!ほら、食え!」

ずいっとチョコフランクが出される。

「いらねーってんだろが!」

 

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