楽しみにしていた人すみません!
「まったく!なんでアイツは団体行動が出来ないのかしら!最悪!」
プールがテーブルを叩く。
集合時間の8時になっても烈火が現れない。
「烈火のオッサンなら祭りの会場で別れたきりだぞ?」
おびえながらレイジがいう。
「あーもう!わかったわ!レイ!二人で探しに行くわよ!」
「ええ、俺またストーカーに会いそうで怖いんだけど…」
すっかりトラウマになってしまったようだ。
「この会場で別れたのよね?」
「ああ、ここが最後だ」
最後に烈火の姿を見た場所までレイジが案内した。
「辺りの酒のある店探すわよ?」
「了解」
そして探すこと30分
「おーい!プールとレイ公じゃねーか!ドした?」
やはり半分呂律の回らない烈火が焼き鳥屋にいた。
「あ!烈火のオッサンここにいたのか!」
「ついに見つけたわ!約束の時間とっくに過ぎてるのよ!?どこに行ってたの?」
プールが激しく烈火に詰め寄る。
「んあ?屋台で普通に飲んで、地酒をさがして酒場でギャンブルして一儲けできたから、テキトーにナンパして…あれ?ああそうだ!その後煙草かって偶然知り合いとあったから飲んでる」
「お酒飲んでばっかじゃない!今朝の事もう忘れたの!?」
「酒は百薬の長だぜ?なあ?牙龍?」
烈火の隣でやせ形の女が大量の焼き鳥をほおばっていた。
「…………」
「すまねぇ!こいつ食い物が有るとそっちにしか目がいかなくなるんでよ、ほら自己紹介しろ!」
烈火が焼き鳥の皿を取り上げる。
「………?…烈火…」
「ほら、自己紹介だって!今俺様が世話になってる二人だ」
「…………………?」
キョトンとするだけで再び焼き鳥に手を伸ばす。
「ああ、もういい、俺様が紹介する、レイ公、プールこいつは牙龍、俺様の仲間だ」
「わあ…きれいな人…」
プールが思わずつぶやく。
「それ、あんたのか?」
レイジが牙龍の隣に立てかけられた巨大な布の塊を指さす。
「……私の友達」
ぼそりと牙龍がつぶやき、一瞬だが優しそうな眼をする。
「おーい、由々しき事態だぞ?何とかしなくては!」
今度は黒い服をきた男がかけよってくる。
「なんだよ、お前も来たのかよ?」
烈火が不機嫌そうになる。
「烈火のオッサンこの人は?」
次々現れる烈火の知り合いと思われる人に対して、レイジが思わず烈火に聞いた。
「ああ、こっちは植誘だ、牙龍が俺の同僚ならコイツは上司だ」
苦虫を噛んだように話す。
「ん?少年、さっきあったな?」
植誘がレイジに詰め寄る。
「え?会いましたっけ?」
心当たりのないレイジは思わず聞き返す。
「ああ、会ったとも、私のフランクを買ってくれたのではないか」
大層うれしそうに言う。
「あ、ああ!あれな!」
(さすがに不味いとは言いにくいな…)
レイジはぼそりとつぶやく。
「ちょっと!そんなことよりちゃんと時間を守ってくれないと困るのよ!」
プールが烈火に詰め寄る。
「ああ、すまね!許してくれよ~」
酒を煽りながらのんびりという。
「ま、話があるなら、ここですればいいではないか?」
植誘が提案する。
「ここでって…何考えてるのよ!」
プールは反対するが…
「よーし!お前ら!会議だぞ!」
レイジに烈火さらには牙龍と植誘までもが椅子に座っている。
「いったいなんなのよ…世界政府のエージェントの私が…なんで外の屋台で会議してるのよ!しかも明らかに部外者いるし!最悪よ!最悪!」
プールがじたばたと暴れる。
「おう?キレやすい10代か?カルシウムが足りないぞ?」
ガハハと笑いながら烈火が酒を煽る。
「ああ!もう!」
「で?問題点はなんなのだ?」
「ちょ!なんであんたが仕切ってるのよ!?」
植誘に対しプールが苦言を呈す。
「文句が有るなら早くいえ、いつまでも話が進まん!」
「ああああああ!むかつく!わかったわ!話をはじめるわ!」
プールが資料を取り出す。
「ここ、2週間くらい前から、この街に怪人が出現してるわ、怪人は獣タイプのストーンを持つ人ばかりを狙ってるみたい、実際被害者にもあったわ」
「今回は、そいつらからの依頼か?」
レイジが聴く。
「違うわ、今回はリリィズの社長からの依頼、今回の祭りで新しく発表されるスイーツを狙ったみたい」
「ほう、明らかな愉快犯だな?過去の被害状況は?」
「だから、なんであんたが…まあいいわ、見た限り空間制御タイプ見たい、食品が一口ずつ食べられてるの」
プールが資料を植誘に渡す。
「ホントに空間制御タイプか?わずかではあるが時空間に干渉可能な術者はいるらしいが…こいつがホントにそうなのか?」
「あ、俺時間干渉タイプだぞ?」
レイジが手を挙げる。
「ほう。珍しいな、ということはランクジョーカーか?」
「ランクジョーカー?なんだそれ?」
レイジが聴く。
「知らんのか?スキルストーンにはそれぞれトランプになぞらえてランクが有る、2から6までが通常流通しているストーンだ、それ以上は世界政府に登録が必要になる、ここまではしっているか?」
一旦植誘が説明を切る。
「あー、全く知らない」
「マジかよ?一応常識だぜ?」
烈火が言う。
「まあ、いい次は絵札についてだ、ジャック、クイーン、キングと分けられる」
「あれ?ジョーカーは?」
「それはまた後だ、この三種は別格という意味で絵札が振り分けられている。現在スキルストーンは人工的に政策可能だが、この三種は天然ものでしか確認されていない、数に限りがあるという事だな」
「へー!なるほどな!」
「まあ、さっきまでのは物質として存在する、ストーンについてだ、人体と融合したタイプは術者の力で多少変化するからあくまで目安だ、最後はジョーカーについてだ、切り札またはハズレカードとされるジョーカーだが、これは一概に「理解を超えたもの」を差す時間や空間に作用するのが多いな」
「へー!そこまでは俺様も知らなかったな」
「それ、そこまで細かく知ってる人、ほとんどいないはずなんだけど?あなた何者?」
プールがアクアスタッフを構える。
「それは言う必要はない」
きっぱりと植誘が言う。
「さて、話を戻すぞ?私に策がある」
そういって植誘が自分の策を話始めた。