・・・・・・・暑い。
俺が配属されている地球連邦軍第18MS中隊だが、主に地上の砂漠地帯での戦闘を想定、編成された部隊で、今は数日前に、かの有名な「白い悪魔」が「青い巨星」を討ったこのタクラマカン砂漠の警備が任務だ。
それにしても暑い。まさか新任早々、こんな局地に飛ばされるとは思っていなかった。
いっその事ジオンが攻めてきてくれれば、機体に乗れてクーラーを利かせられるので良いな、と思ってしまう程には暑い。
今更だが、そんなひねくれ者の俺の名は「マーク・シュミット」地球連邦軍第18MS中隊に配属された新任の士官だ。
「セブンティーンアイス食いてえ」
そんな事を言いながらマークは任せられた軍用車の修理を続けていると不意にサイレンが鳴り響いた。
・・・・・・ウォォーン!ウォォーン!
「何事だ!」
軍用車の修理をしていたマークは突然のサイレンに飛び上がった。
「第一種戦闘配置!パイロット各員はコックピットへ急行、出撃せよ!」
我が母艦「ビッグトレー改」艦長のキャロウェイ艦長が艦内外への放送で隊員に指示を出す。
冗談半分で思っていた事が本当に起こってしまった。
急いで自分に支給された陸戦型ジムの元へ向かい出撃しようとするが、エンジニアの一人に止められる。
中年のエンジニア「待ちなにいちゃん」
マーク「何です?」
中年のエンジニア「にいちゃん今日配属されたばっかだから、その機体はまだ整備段階で、出撃は無理だよ」
マーク「他に出撃可能な機体は?」
中年のエンジニア「有るには有るが、あれは扱いが難しいから新兵にはとても・・・」
マーク「機体を選んでいられるような状況ではないと思うが?」
中年のエンジニア「この緊急事態ではやむを得ないか・・・ついて来てくれ」
エンジニアに案内されガレージの奥へと誘導されるとMSが一機、大事そうに格納されていた。
マーク「ジムの砂漠使用か」
中年のエンジニア「砂漠使用でもこいつは特別だ。通常の機体より高機動な分パイロットにかかる負担は大きくなる。それでも乗るか?」
マーク「この緊急事態ではやむを得ない。ハッチを空けてくれ」
手早く出撃体制を整え、出撃を開始する。
ガシューンと音をたててハッチが開いた。
マーク「マーク・シュミット少尉、出撃する!」
轟音と共にスラスターを吹かし、出撃する。
マーク「よし、出撃は上手く行ったようだな」
レーダーを確認するとザクⅡF型の反応が10機ほど確認できた。
マーク「10機もこんな僻地によこすなんて、ジオンは余裕が有るようだな」
スラスターを吹かし、最大速力で最寄りの敵機に接近する。
マーク「くらえ!」
ビームガンを2発発射すると、その内の一発が命中しザクの上半身を吹き飛ばし、2~3秒の沈黙の後、跡形もなく爆発した。
マーク「士官学校のシミュレーターでザクは散々撃墜したが、やはり初めての戦果は嬉しいものだな」
マークは初の敵機撃墜に感慨深いものを感じたが、敵は待ってくれない。
マークの機体のすぐ横をザクマシンガンの銃弾が通っていった。
マーク「ちぃっ!」
ドパパパパパパン!!!
マークは素早く敵機に向かって頭部バルカンを放ち、敵を牽制する。
バルカンで敵を牽制しながら接近し、ビームサーベルを引き抜く。
そしてザクの胸部を一刀両断し撃墜した。
マーク「シミュレーション通りだ。この機体なら問題無い」
???「それはどうかな?」
第一話 「襲撃」end...