こんな、横島忠夫はどうでショー!   作:乱A

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キーやんとサっちゃんが救出の為の探索と言う名目で様々な世界の横島を覗き見していくと言うお話です。
元々その世界に居る横島も居れば別の世界から転移して来た横島も居ます。


「キーやんとサっちゃんの横島探索日記3・ドラゴンボールZ]

 

ピコーン、ピコーン、

 

『何ですか、それは?』

『横っちレーダーや。おっ、反応あったで!』

『どれどれ。…此処は大界王星じゃないですか』

『ワイらの所の横っちは別に死んだ訳やあらへんから此処の横っちも別人やな』

『その様で。何やら武術会が始まるようですよ、折角だから観戦しましょう。はい、ポップコーンとコーラです』

『お、サンキューやキーやん』

 

 

 

・・・・・・・・

 

 

ワアァァーーーーーーーーッ!!

 

「さあ、第二回あの世一武道会もいよいよ決勝戦!最後の戦いになりました。まずは赤コーナー、北銀河の地球出身、孫悟空選手!対する青コーナーは西銀河の地球出身、横島忠夫選手です!」

 

ワアアアアアアアアアーーーーーッ!!

 

キノコ顔のレポーターの紹介を受け、武舞台に上がる梧空と横島。

ワクワクした顔の梧空とは逆に横島はビビリまくっている。

 

「悟空ーー、がんばるんじゃぞーー!忠夫なんぞちゃっちゃっとやっつけて大界王様に稽古を付けてもらうんじゃーー!」

「何をぬかすか、北の界王!優勝して大界王様に稽古を付けてもらうのは忠夫じゃ」

「お前の方こそ戯言を言うな、西の界王!宇宙最強の超サイヤ人、孫悟空に勝てるとでも思っとるのか!」

「ふんっ、超サイヤ人がなんぼのもんじゃ!忠夫は魔王の一柱、アシュタロスを倒して宇宙を救っただけでは無く、簡易DBとでも言うべき文珠があるんじゃ。さあ忠夫、悟空なんかケチョンケチョンにしてやりなさい!」

「忠夫、貴様は我が西銀河の代表なのだからな。負ける事は許さんぞ!」

 

そんな界王達や、パイクーハンの声援?が飛び交う中、武舞台の上では悟空と忠夫が向かい合っていた。

 

「忠夫、やっとおめえと闘えるな。一度おめえと本気で闘いたかったんだ。オラ、ワクワクすっぞ!」

「ワイは全然ワクワクせんわーーいっ!こんな事やったら序盤でさっさと負けとくんやったーー!」

 

横島は涙を流しながら喚き散らすがもはや後の祭りであった。

 

「じゃあ悟空ちゃんに忠夫ちゃん。お互いに頑張って頂戴」

 

そして、大界王が打ち鳴らす銅鑼の合図と共に試合は始まった。

 

「まずはオラから行くぞ!か、め、は、め、波ーー!!」

 

悟空の手から放たれたかめはめ波は一直線に横島に向かうが、

 

「どわーー!サ、サイキック・シールド!」

 

大界王星での修行で強化されたサイキック・ソーサーは全身を隠すほどの大きさになり、なおかつかめはめ波の直撃を受けてもビクともしなかった。

 

「い、いきなり何すんじゃーーいっ、死ぬかと思ったやないかーー!」

「さすがだな、忠夫。じゃあ、本気で行くぞ。はあぁーーーーー!」

 

悟空の全身から噴き出したオーラは金色に輝きだした。

髪も逆立ち、筋肉も膨れ上がりその体は一回り大きくなる。目つきは鋭くなり、黒目も緑色になる。

そして黒髪も金色になり悟空は超サイヤ人への変身を遂げる。

 

「さあ、始めるぞ忠夫!」

「始めんでいいわーーいっ!」

 

その瞬間、悟空の体は消えた。いや、あまりの超スピードの為消えたように見えるのだ。

 

「やられてたまるかい。文珠ーー!」

 

横島は文珠を即座に三つ作り出して【超】【加】【速】と込める。

 

韋駄天の技であるこの超加速は、周りの時間を遅くさせる事によって超スピードを得るのである。

だが……

 

「おっ?忠夫、おめえも結構早く動けるんだな」

「何で遅くなった時間の中で普通に動いとるんじゃおのれはーーー!」

 

元から超スピードで動く悟空にはあまり関係がなかったらしい。

 

・・・・・・・・

 

『此処の横っちは随分と戦闘に特化しとる様やな』

『ちょっと待って下さい。あの観客席に居るのはこの世界の私達みたいですよ』

『何やて?』

 

・・・・・・・・

 

観客席の中では……

 

『横島さん、頑張ってください!』

『横っち、負けるんやないで。ワイらは横っちが勝つ方に賭とるんやからな!』

 

と、この世界の二柱はビールとスルメを手にちゃっかりと観戦していた。

その声を聞いた横島は文珠を使って、悟空を【模】倣した。

 

「なっ!?オラになるなんてずっけえぞ、忠夫!」

「はあああああーーーーー!」

 

梧空を【模】倣した横島はすぐさま超サイヤ人になると気を高め出した。

 

「か、め、は、め、波ーーー!」

 

横島が撃ち出したかめはめ波は一直線に悟空………

 

……の横をすり抜けて、観客席の二柱に飛んでいく。

 

『『あれ?』』

 

 

ドゴオオオーーーーンッ!

 

 

『『ギャアアアアーーーーーー!!』』

 

「おーーとっ、悟空選手がかわしたかめはめ波の流れ弾に不幸な観客が巻き込まれてしまいました。皆さまもどうかご注意ください」

 

・・・・・・・・

 

『……あれは狙いが外れたんじゃなくきっちりとこの世界の私達に狙いを定めてましたね……』

『その様やな……あれ?……なあ、キーやん』

『何ですか?』

『あの横っち、こっちを見とるみたいなんやけど……』

『ははは、まさ……か。…目が合ってしまいました』

『げっ!』

 

・・・・・・・

 

「はああああーーーーーーー!」

 

横島はさらに気を高め、超サイヤ人3への変身を遂げる。

 

「なっ!?おめえ、超サイヤ人3にもなれるんか!」

 

そして横島は上空に向かって全力のかめはめ波を撃つ。

 

 

 

・・・・・・・

 

『ああ、エネルギー波がこっちに来るなぁ…』

『来ますねぇ…』

 

 

ドゴオオオオオオーーーーーーンッ!

 

 

『『ギャアアアアーーーーーー!』』

 

・・・・・・・

 

 

場所は変わり、此処はGS世界の神魔界。

 

『『あ~~、死ぬかと思った』』

 

ドラゴンワールドでかめはめ波の直撃を受けて消滅した二柱ではあるが、魂の牢獄に囚われている為、この場所で復活を遂げる。

 

 

 

『死ねば良かったのに』

 

遊び歩いている上司に仕事を押し付けられている部下達は人知れず、そっと呟いた。

 

まる

 


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