ドラクエや他の作品もちまちまと修正したり書いたりしているんですけど中々投稿できるまでには至りません。
(;ω;)モチベさん、一体何処まで行ったの?もしかして異世界で無双とかしているの?
「プロローグ」
『ようこそ、横島さん』
『あんじょうよろしゅーにな』
『アンタ達はこの世界でもそのキャラなのね…』
『まあ、世界は変わってもワイらはワイらやからな』
『そう言う事です』
『はぁ…』
辺り一面真っ白な空間、其処には神魔の最高指導者の二柱と神魔人形態の横島が居る。
二柱はニコニコした笑顔だが、横島は何とも複雑そうな表情だ。
それもその筈、今横島の目の前に居る二柱は彼(?)の知っている二柱では無く別次元、つまりは平行世界の二柱なのだから。
そして、そんな二柱と相対している横島は何時も通りの男の姿では無く、女性の姿に翼を持つ一見すればまるで女神の様な姿であった。
―◇◆◇―
アシュタロスとの戦いが終わってから数ヶ月、平穏な日々を送っていた彼等だがある日突然そんな日常は終わりを告げた。
横島がルシオラから受け継いだ霊気構造に含まれていた魔族因子、その因子が突然暴走を始めたのだった。
このままでは横島の人族因子は暴走した魔族因子に飲み込まれて彼はまったく別の魔族に造り変わってしまう。
そんな自体を打破する為に小竜姫の神族因子を横島に注入し、神・魔・人それぞれの因子でバランスをとる事によって彼は自我意識を失う事は無くなった。
しかし、その事によってルシオラの魂は横島の魂と擬似的な融合をしてしまい、如何なる手段をもってしても今生での転生は不可能となってしまった。
深く傷つき、悲しみに暮れる彼ではあったが母や仲間達の叱咤や応援などによって自分を取り戻す事が出来た。
その後、並外れた力を封印する法具を作ってもらい、人間として暮らしていたのだが、横島の存在を良しとしない愚かな勢力が存在した。
それがデタントを覆そうとする反勢力の過激派組織であった。
反デタントの過激派はデタントの象徴でもある横島を狙っていて、最初は隠れながら彼が一人の所を狙っていたのだが、徐々に手段を選ばなくなって来た。
無関係な人達が巻き込まれるのを恐れた横島は一旦この世界を離れる事にした。
自分が居てもあまり影響のなさそうな世界を最高指導者達に捜してもらい、事態が収拾されるまでそこに隠れていようとしたのだ。
最高指導者はその提案を受け入れ、デタントが既に達成されているこの「とらは世界」を横島に紹介しこの世界の自分達に後を託したのだった。
こうして横島は次元を隔てた平行世界であるこの場所に居るのである。
『兎も角、貴女の事は向こうの私達に頼まれてますから心配しないでください』
『今、どさくさに紛れて女の方の『貴女』って言ったでしょ』
『細かい事は気にせずに』
『細かくないわよ!』
『まあまあ。とりあえず横っちの戸籍はワイらの力で確保してるさかいにこの住所の所に行ってんか』
『……分かったわよ』
封印具によって普段は人間の男性の姿だが、封印している魔力を開放している今は女性の姿をしているのである。
口調や性格などは姿に引っ張られてなのか幾分女性寄りになるが記憶事態は男のままなので女性扱いは流石に嫌らしい。
そして横島はサっちゃんからメモを受け取ると傍らに置いてあった鞄を手に取った。
『じゃあ、行って来るわね』
そう言いながら横島は翼をはためかせその場から飛び去った。
『行きましたね…』
『行ったな…』
二柱は飛び去っていく横島を見ながら薄笑いを浮かべた。
『しっかしキーやんも人が悪いな。住む場所なんか他にもいくらでもあったのにワザワザあそこを選ぶんやからな』
『そんな事を言う貴方だって笑いながらも止めなかったじゃありませんか』
『当然やろ、こんな面白そうな事をやめるバカがおるかい』
『そういう事です』
そしてその場には、暫く笑い声が響いていたとか……
ー◇◆◇ー
二柱と謁見する為の異界空間から抜け出し、現世の空に出た横島はサっちゃんから受け取ったメモを見ながらその場所を捜した。
『え~と、海鳴市…「さざなみ寮」と……』
(`・ω・)と、いう訳で今回は説明会でごぜえます。