こんな、横島忠夫はどうでショー!   作:乱A

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(`・ω・)何故、真なのか?それは元々の旧バージョンとは設定を大きく変えているからです。


「真・天地無用!魎皇鬼 GS・Y!」
第一話「最終決戦!」


『グヲヲヲヲーーーーーーッ!!』

「くそったれっ!厄介なバリヤーを貼りやがって!」

 

美神と同期合体した横島とピート達GSメンバーは究極魔体と同化したアシュタロスと戦っていたが、究極魔体の全身を覆っているバリヤーは彼等の攻撃を悉く無効化していた。

その《時空間バリヤー》は、受けた攻撃をそのまま別の宇宙へと受け流す事で無敵の防御力を持っていたのである。

 

『これじゃいくらやってもキリがないじゃない!せめてベスパの言っていた綻びが塞がってなけりゃ…』

 

霊力制御役として肩の宝玉の中でブツクサ言っている美神のぼやきも当然であろう。

ルシオラに変化したベスパの叱責に応えた横島は上級神魔族級のパワーを発揮して攻撃を続けるがそれでも究極魔体のバリヤーは揺らぎもしなかった。

本来であれば魔体の後ろ側に綻びがあった筈なのだが、魔体から放たれる想像以上のパワーはその穴を塞いでしまっていたのだ。

 

『グヲヲ。滅ビ、滅ビヲ、滅ビタィ……滅ビロォーーーーーーッ!!』

 

 

                第

                一

              最 話

              終 

              決

              戦

              !

 

 

―◇◆◇―

 

究極魔体の叫びと共にその砲身に光が集中し、遂に東京に向かって巨大霊波砲が放たれようとしていた。

その威力は一つの島を破壊してなお威力を落とさないほど絶大で、オカルトGメンが総力を挙げて張り巡らせた結界でも防ぎきれないのは明らかだった。

そして、今あの場所には飛行能力が無い為に待機している仲間達がいる。

 

「くそっ!」

「え?ち、ちょっと横島クン。アンタ、何を…」

『横島さん!何処に行くのねーーっ!?』

 

横島は最悪の場合を考え、美神を巻き込むまいと同期合体を解くと、【飛/翔】の双文珠で飛び出して行く。

重力に引かれて落ちる美神をヒャクメが支え、彼女も横島の名を呼ぶが横島はその声が聞こえないのか魔体を睨みつけたままその眼前に立ち塞がり、ありったけの力でサイキック・ソーサを作り出す。

何があろうともこの破滅の閃光を此処から先へは通さないと言う様に。

 

彼はルシオラを喪ったばかり、だからこそこれ以上誰かを奪われる訳にはいかなかった。

護りたい、失いたくない、その強い想いが彼の内にある秘められた力を呼び起こし、サイキック・ソーサーは光と共にその姿を変えていく。

 

遂に放たれた超霊波砲、その光の中に飲み込まれようとしていた横島を見て誰もが悲鳴を上げた。

 

「や、ら、せ、る、か……よぉーーーーーーーーーっ!」

 

しかしその凶悪なまでの破壊力を秘めた光の奔流は彼を飲み込む事は無かった。

横島の霊波盾(サイキックソーサー)…否、《光鷹翼》は眩い限りの光を放ち、超魔力砲を何の苦も無く受け止め、横島のその額には一筋の光がまるで紋章の様に輝いていた。

 

「これで終わりだ!くたばりやがれ、アシュタロスーーーーーーーッ!」

 

そう叫ぶと光鷹翼は光り輝く剣、《光鷹真剣》へと物質変換を成して横島の手に握られる。

そのまま振り下ろされた光鷹真剣に切り裂かれた超霊波砲はそのまま光の粒となって消えて行った。

 

『グヲヲヲヲヲーーーーーーーーーーッ!』

 

横島のその一閃は驚くべき事に超霊波砲だけでは無く、額のアシュタロスごと究極魔体を真っ二つに切り裂いていた。

その存在を世界の(ことわり)に縛り付けられた鎖と共に……

 

 

 

「「「「「「なっ!?」」」」」」

 

その光景を美神達は呆然としながら眺めていた。

特にヒャクメはまるであり得ない物を見たかの様に正に全身の眼を見開いている。

 

「ど、どうしたのよヒャクメ?」

『あ、ありえない……ありえないのねーーーーーっ!』

「な、何がよ?」

『横島さんの霊波刀、あの波動とあの力。私の眼で見てもその存在が確認出来ないのね。存在する筈の無い力、でも其処には確実に存在している、何が何なのか訳が解らないのねーーーーーっ!』

 

 

 

 

―◇◆◇―

 

切り裂かれた究極魔体は光の粒となりながらゆっくりと消えていき、その額のアシュタロスは敗北したにも関わらずに笑顔を浮かべていた。

 

《これでやっと滅びる事が出来る。これでやっと終わる事が出来る。……すまなかったな小僧……いや、横島忠夫よ。本当に……ありが…とう…》

 

理性を捨てたはずのアシュタロスではあったが、今際の際に光鷹真剣の力によって世界に縛り付けられていた鎖から解き放たれた事を悟り、最後にそう呟いて横島に詫びていた。

 

「ありがとう……だと?ふ、ふざけるな…」

 

「ふざけるんじゃねえーーーーっ!バカ野郎ーーーーーーーっ!」

 

横島が怒りと悲しみの咆哮を上げると手にしていた光鷹真剣は、まるで役目を終えたかの様に消え去り、元の霊波刀へと戻っていった。

 

 

こうして、一つの闘いは終わりを告げた。

 

 

=続劇=

 




(`・ω・)と言う訳で改訂版の一話目でした。
本当は天地と同様に真・光鷹真剣を使わせようと思ったのですが文珠だけでなく完全版の光鷹真剣まで使えたら天地の影が薄くなる程度じゃ無くなるなと言う事で「異世界の~」の剣士の様に霊波刀をベースに光鷹真剣を発動したと言う形に変更、ゆえに横島が使える光鷹翼は今の所一枚だけです。
何故、横島に樹雷の力があるのかは次回に発覚。
後、アシュタロスの最後のセリフは神我人のマネをオイラなりに放り込んだ結果ああなりました。

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