唯一魔法が使える少年   作:きゅうじょう

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お久しぶりです、きゅうじょうです!
まだ、就職は決まってませんが時間が空いてたので書いてました。早く決まって欲しいなぁ…。
あと今回は何故かはっちゃけてます。私がストレス溜まってたのか分かりませんがw
楽しげ読んでくれると嬉しいです!

ではどうぞ!


第11話

11話

 

 

暇である。俺はエイラやサーニャ、芳佳とは違う部屋なので喋る相手もいない。だからすごく暇だ。そして眠れない。部屋は真っ暗にしているが眠気が来ない。

 

「あ、そうだ」

 

俺は魔法を使って疲れたら眠れるという、ちょっと無茶なことを思いつき魔法を使った。魔道針の練習をしてこの日は眠った。

 

 

 

 

 

「夕方になったぞ、起きろ月影」

 

魔法を使い寝ていた所にバルクホルンさんが起こしにきた。

 

「もう夕方か…」

 

欠伸をしてベットから体を起こす。魔力は十分に回復しているので哨戒任務は大丈夫だろう。俺は乱れていた服をなおして、部屋を出た。

 

「バルクホルンさん起こしに来てもらってすいません」

 

「これも任務だ、気にするな」

 

そう言ってバルクホルンさんが歩き出したのでそれについて行った。

 

夕食の時間だったので夕食を食べ、今朝みたいにブルーベリーを食べるのかと思いきや、今度は紅茶があった。

 

「これは?」

 

俺が言おうとしていた疑問を芳佳が先に言った。それに答えたのはペリーヌさんだった。

 

「マリーゴールドのハーブティーですわ。これも、目の働きを良くすると言われてますのよ」

 

「でもそれって、民間伝承じゃあ……?」

 

ペリーヌさんの言葉に答えたのはリーネさんだった。

 

「失敬な!これは、お祖母様のお祖母様のそのまたお祖母様から伝わるものでしてよ!」

 

「ごめんなさい」

 

リーネさんの疑問は解消されなかった。多分リーネさんの方が合っているんだろうと思いながらハーブティーを飲んでみる。…俺もそうだがみんなの反応は良く無いようだ。

 

「そんなに美味しく無いな」

 

「そうだな」

 

「…うん」

 

エイラとサーニャも同じ気持ちのようだ。しかし出された物を放っておくということもできないので、ハーブティーを飲みきり出撃の準備をした。

 

 

 

 

 

「暗いな…」

 

俺が呟くと同時に滑走路のライトが点灯していく。しかし、ライトが点いたところで夜の空は何も変わらない。エイラとサーニャに挟まれた芳佳が呟いた。

 

「前が全然見えないよ…」

 

「まあ、夜だからな」

 

「そうだな」

 

「…うん」

 

「あ、あのサーニャちゃん、手繋いでもいいかな?」

 

暗闇に怖くなったのかサーニャに頼む芳佳。サーニャは魔導針と頬を少し赤らめて芳佳の手を取った。その光景を見てエイラはむーっとするが芳佳の横に行き手を取った。

 

「ホラ行くぞ!」

 

「え、ちょっ!心の準備が!あっ!あっ!あああぁぁぁ!」

 

「…なんか攫われたみたいだな」

 

俺は三人の後を追うように飛び始めた。

 

 

 

 

 

雲の上まで出ると芳佳ははしゃいで喜んでいた。

 

「凄いなぁ!私一人じゃ絶対ここまで来れなかったよ!ありがとうサーニャちゃん!エイラさん!」

 

「いいえ、任務だから」

 

恥ずかしさを誤魔化すようにサーニャは芳佳に返した。俺はエイラの横に行き小声で呟いた。

 

「あれって、照れてるよな?」

 

「ああ、照れてるな」

 

エイラと俺はニヤニヤしながらサーニャを見た。

 

「…何?」

 

「「いや、なにも」」

 

今度は俺達が誤魔化す番だった。

その後俺達は訓練をし、芳佳は夜間での飛行練習、俺はサーニャに魔導針を教えてもらいながら帰投した。

 

 

 

 

 

次の日いつも通り朝に起き、朝食を食べ誰かが持ってきた目に良い物を食べるのだろうと待っていると。

 

「これは?」

 

ペリーヌさんが目の前にある液体を見て言った。それに答えたのは芳佳だった。

 

「肝油です、ヤツメウナギの。ビタミンたっぷりで目に良いんですよ?」

 

「でもこれ生臭いぞ」

 

「魚の油だからな、栄養さえあれば味など関係無い」

 

ハルトマンさんとバルクホルンさんが会話しているのを聞いて俺はこう思った。

 

(いやいやいや、これ確かクッソ不味かった気がするぞ!)

 

両親どっちかの知り合いが、何故か肝油を送ってきた。本当に貰っても要らない品だったが、栄養が良いと付属の手紙に書いてあったので両親と俺は好奇心で飲んでしまったのだ。俺はあまりの不味さにトイレにゴーである。この時の俺の年齢は確か七歳である。俺の今の年齢が十七歳なので、もう十年前の事だが未だに頭にこの不味い液体の味が想像できてしまうあたり俺はこの液体をトラウマとして記憶しているようだ。

 

(だが俺はもう十歳も歳を取った!流石にこの液体をリバースせずに飲み干せるはずだ!)

 

こういう時は一気に飲んでしまったほうが良い!俺はそう思い、コップをつかむ。かなり小さいコップだが俺のコップを持つ手が震えている。

 

「月影流斬!いきます!」

 

「月影いきなりどうしたの!?」

 

ハルトマンさんにツッコミを入れられるが俺は気にせずに液体を口の中に入れ飲み込む。その瞬間、俺の今見えている景色がぼやけていった。

 

そして俺は机に倒れ込んだ。

 

「りゅ、流斬君!?」

 

サーニャが心配してくれるが俺にはもう無理だ。まさかこんな形で意識を落とすとは思わなかった。やっぱり肝油には勝てなかったよ…。

 

 

 

 

 

「う、うーん」

 

目を覚ますとそこは自分の部屋だった。窓を見るともう夕方くらいのようだ。立とうとして上半身を起こす。俺の部屋はまだ家具が少ない。机、ソファーベッド本棚。まだこんなものしか無いのだ。そして、ソファーに誰かが寝転がっていた。

 

「なんでここで寝てるんだ、ハルトマンさん…」

 

よく見るとご丁寧に自分の部屋から毛布を持ってきて寝ている。そして俺は少し前の事を思い出した。

 

「あ、そうか俺が許可したんだっけ」

 

俺が外出時はこの部屋で寝て良いとハルトマンさんに言ったのを思い出した。だが俺は外出していないのになんで寝ているんだろうか。取り敢えず状況を確認するためにハルトマンさんを起こした。

 

「起きてください、ハルトマンさん」

 

「うーん。後五分……」

 

「いや、俺との話が終わったらまた寝て良いので。とりあえず一回起きてくれませんか?」

 

「うーん。わかったよぉ〜」

 

目を擦り、欠伸をしながら身体を起こしたハルトマンさん。

 

「起きましたか、ハルトマンさん?」

 

すると突然ハルトマンさんは俺の顔に指をさして言った。

 

「フラウ」

 

「え?」

 

「二人っきりの時はフラウっていう約束」

 

「そ、そうでしたねハル……フラウさん」

 

「後、敬語も要らないよ?なんか堅苦しくてあんまり好きじゃ無いんだよね」

 

「いやでも上官ですし」

 

「サーニャんだって中尉だよ?」

 

「うっ!」

 

そういえば階級の話をしたことがなかったから分からなかったが、サーニャは上官である。

 

「え、エイラは?」

 

「エイラは少尉だったね」

 

「よ、よかった…」

 

「じゃあこれからは、敬語は無し!二人の時はフラウ!みんながいるところではエーリカと言う事で!」

 

「ああ、分かったよ…。ってうん?なんか増えた?」

 

「良いじゃん!気にしない気にしない!」

 

なんか腑に落ちないがまあ、いいかという思いだった。

 

「あ、そうだ。えっと、フラウ。今から暇か?」

 

「う、うん。特にすることは無いけど…」

 

「じゃあ今から固有魔法の事教えてくれないか?」

 

なんだか眠気も無くなったので魔法を教えてもらうことにする。てか、自分で名前で呼んでと言ったのになんで驚いているんだろうか?

 

「いいよ。じゃあ、移動しようか」

 

「?別にここでもよくないか?」

 

「いい場所があるんだよ」

 

 

 

 

 

フラウに連れてこられ来たのは湖…なのかどうかはよくわからないが結構景色が良いところだった。

 

「水も綺麗で良いな。ここでやるのか?」

 

「うん、そうだよ。じゃあ今日はしっかりと制御できるようにしようか」

 

「分かった」

 

俺はフラウに疾風の固有魔法の使い方を教わった。

 

 

 

「じゃあ、今日はここまでにしようか。お疲れ様」

 

「ああ、ありがとうフラウ。だけど流石に疲れたな。夜間哨戒までに魔法力が回復すれば良いんだが」

 

「あ、ごめんね。そうか、流斬はこの後夜間哨戒の任務があるのか。少しやり過ぎちゃったかな?」

 

「大丈夫だ。だが…」

 

俺はまた謎が出てきたのでフラウに聞く。

 

「なんで名前で呼んだの?」

 

「え?だって流斬は私の事フラウって呼んでるじゃん。じゃあ私も流斬って呼ぼうかって思って」

 

俺は問題ないので、分かったと返した。

 

「ちょっと休むか」

 

俺はその辺にある岩場に座る。周りが水なので落ちたら濡れるがここの景色が良いからだ。フラウも俺の横に座った。

 

「良い場所だな」

 

「でしょ?訓練の時にたまたま見つけたんだよね」

 

「フラウ、お前真面目に訓練してるのか?」

 

「ちゃんと戦闘では動けてるから問題ないじゃん」

 

「そういう問題か?」

 

「そういうもんだよ」

 

それはフラウだけだと思うのだが言わないでおこう。二人が静かになると聞こえてくるのは水の音だけだ。だが今は水以外の音がする。水の中を歩く音と話し声だ。

 

「フラウ何か聞こえないか?」

「ん?……そうかな?」

 

「じゃあ気のせいかな、って言っても気になるなぁ」

 

フラウは聞こえないと言っても俺は今でも聞こえてくるので気になってくる。

 

「俺ちょっと見てくるよ」

 

「うん、気をつけてね〜」

 

「おう。いってくるよ」

 

俺は飛行魔法で空を飛びながらこの辺りを散策する。それなりに飛んだところで話し声がかなり近くなってきた。そしてその声は芳佳とエイラ、そしてサーニャだった。俺は木の上に浮いているので近付こうと下に降りた。

 

「よお、サーニャ達ここでなn………」

 

「「「え!?」」」

 

俺は固まってしまった。そこには、裸になったサーニャ達がいたからだ。俺はすぐに目を逸らし一言。

 

「ごめん!」

 

俺はすぐに上空へと飛んだ。

 

「見てしまった。女の子のあられもない姿を…!」

 

男としての嬉しさよりも罪悪感が俺に襲ってくる。あの子達は可愛い。それは確かに思っている。だがいざ裸を見てしまうと、嬉しさよりも罪悪感きてしまう。そして頭が混乱している俺は、

 

「と、とりあえず逃げよう」

 

と、ひとまずフラウの場所に行った。

 

 

 

「おかえり〜。誰かいたの?」

 

「あ、ああ。サーニャとエイラと芳佳がいたよ…」

 

「?どしたの?」

 

フラウは気分が沈んでいる俺を気にするが、気にしないでくれと言った。

 

「じゃあ戻ろうか」

 

「うん、そうだね。って、え?」

 

俺はそのままフラウをお姫様抱っこして飛んだ。

 

「ちょっ!私は歩いて帰るから大丈夫だよ!」

 

「いや、気にしなくて良い。飛んだほうが楽だし」

 

「いや、私が気にするから!ちょっ、ちょっと恥ずかしいから降ろして!」

 

フラウは頬を赤く染めながら言うが、俺は歩いて帰りたくはない。あの場所を通るからだ。俺はフラウの言うことを無視し、そのまま飛んで帰った。

 

基地に着く頃にはフラウはもう何も言ってなかったが、恥ずかしかったのか俺を少し睨んだ。

 

「もう、恥ずかしかったんだから…」

 

何この人可愛い。少し上目遣いなのが良い。そんな事を思っても仕方ないので少し頭を撫でて答える。

 

「悪かったよ、フラウ。次からは無しにする」

 

「いや、別にしても良いんだけど、いきなりで恥ずかしかったというか…」

 

「すまん。次からはちゃんと許可をもらってからするよ」

 

「…OKするとは限らないけどね」

 

「分かった。じゃあ俺は部屋に戻るよ。今日はありがとうな」

 

「どういたしまして。じゃあね〜」

 

俺は部屋に戻り少し仮眠をとり、晩飯を食べてハンガーに向かった。

…少し気まずいがなんとかしよう。




まだ戦闘にも入ってないのに4000字超えるとは思ってなかった。戦闘で1000字行けるか不安です。
後サーニャとエーリカ可愛い!
はいそれだけですw
次もいつになるかわかりませんが投稿できたらよろしくお願いします。
それでは、また!
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