(そういえば後書きでも書いていたのに)誰も書いてくれないので発掘ついでに新規開拓
方向性若干変更してシニカルな空気(作者予告)をなんとか付加
おかしい、こんなはずでは…←イマココ
「正直すまんかったー!!!」
目の前で土下座しているのは白ひげ生やした爺さん。
王冠被ってローブみたいな衣装纏って真っ白な空間のド真ん前で焼き土下座する勢いで大地にデコを擦りつける様はシュールの一言に尽きる。
で。えーと、この状況って……、
「お前を殺してしもうたのはこのわしじゃ!
お詫びといっては何じゃがチート技能をくっつけて漫画の世界へ転生させて――!」
「いや、待って。
――なにこれテンプレ?」
言葉を遮り、浮かんだ疑問を素直にぶつけてみた。
わざわざ聞く必要がないくらいにテンプレです。
本当にありがたくもなんともない。
「………………なんのことかの」
「いやしらばっくれないで欲しいんだけど。
つうかこれがテンプレであんたが神とか言うことは、」
「おお、いかにも。わしが神じゃ」
さっきまでの土下座を忘れたように、さらりと鷹揚に起き上がる自称神の爺様。
ぶっちゃけ神だと自称するならばこちらの心の内も見透かされている可能性もふと思うが、構わずにツッコミを入れる体制へ突入。
処で俺っていつ死んだ?
「じゃああんたは何人もの人間を書類のミスとかで何回も殺してはこんな展開を何度も繰り返していると」
「ぎくっ」
「常習犯じゃねえか。
しかも反省してねえだろ。やっすい土下座で全部済むとか考えてんじゃねえだろうな」
「ぎくぎくっ」
「口に出すな……っ!」
もうやだこの最高神(笑)。
色々使われてるんだろうけどそのたびにこっちの人間の運命を玩んでるってことじゃねえか。巻き込まれたこっちの身にもなれや。少なくとも俺の今の精神的苦痛を味わってみろ。
二次創作は『見る立場』だから楽しめるのであって、自らが道化を演じろと云われるのならば謹んで辞退を申し出たく候。
「で、どうしたいんだよ。
こういう場に俺を呼び出したってことは面白い二次創作を作りたいとかって言う主人公(笑)の前段階ってことだろ。
なんなんだよもう、死んだら死んだで放っとけよ」
「あー、色々やさぐれとるのお……まぁ間違っとらんが。
で、じゃ。なんか面白い能力を選択してみぃ」
「なんでもいーだろー。
無限の剣製とか、ニコポとかナデポとか、ゲートオブバビロンとか、十二の試練とか、勝手にくっつけて銀髪オッドアイにすればいーじゃねーか」
俺を、踏み台にしろっ!
「まぁそう腐るでないわい。
あとそれらはもういい加減使い古されておるからのぉ、今更つけても面白くもなんともないじゃろ?」
「いーんじゃねえの。
小学校に大人の精神年齢で通って、幼女相手に笑いかけて、俺の嫁宣言して、俺様がおりーしゅなんだよっ、って原作に関わりたくないとか言ってる主人公(仮)を引きずり出すんだろ?
工場の流れ作業よりもずっと簡単なテンプレじゃねえか」
「実も蓋もない言い方はやめい。
いや、最近いろいろワンパターンになってきておるからの。最初のころに山ほどチートを盛ったのが間違いじゃったのー、全部使い切れないチートを抱えても無用の長物じゃろうし、全部使わんともったいないし。
あと能力は一つじゃ。絞ることで物語を面白くしよう、という風潮になってきておるからの」
「しらねーよそんな風潮」
そしてその例は他の二次のことか。あんまりメタな台詞はどうかと思う。
最近はそのメタも様式美みたいにキンクリされることも多いらしいが。
しかしどちらにしろ神様転生なんて碌なもんじゃ無い。
そもそも個人的に、第二の人生を送れることを喜ばしいと思う風潮が現実に出来上がっている部分。そういう風潮が多少なりとも腹立たしかったりするのが思う処だ。
こちとら小中校の成長盛りな少年期、一貫して碌でもない教師が担当になって『学校生活』から都合よく排斥される人生を9年送ったお蔭で若干の人間不審。テンプレートな強くてニューゲームをも一度やってくれと頼まれても、よく他人が語る『楽しかった思い出』とやらが一向に浮かばない我が身為れば一切wktkを感じないのも仕様である。
二度目の生? はっ(嘲笑)。となることも、無理のないことだと思うんだ。
無邪気の楽園とか、マジで御免蒙る。
……処でアレ、全然無邪気じゃないよね。
しかしまあ腐っていても仕方ないのか。
このままここにいても物語は進まない。
というか、そもそも手放してくれなさそうな気配すら感じる。
ひとつねー、なにがいいかねー。
「うし、決めた」
「おっ、なんじゃ?」
「自分を十全に制御できる能力とかってない?」
「あー、すまんがの。
~~の能力、とかわかりやすい名称をくれんか?
そういうもののコピーしか付加できんのよ、わし」
め、めんどくせぇ。
えーと、希望に一番近いのは確か……。
「足洗い屋敷の住人たち、から須美津義鷹の性能」
「ふむ、鵺、かのう?」
「あー、でもそのままだと人に転生したら十全じゃねえか」
「ん?」
確か『食ったものを完全に自身の身に再現する』のが
人に転生した場合、捕食の段階で色々引っかかるだろうし。
……駄目元で聞いてみるか。
「なぁ、動物に転生ってできる?」
「できることはできるのじゃが……
ちょいまて、お前原作に介入せいよ」
「ああうん、それは構わないけど。
あと転生時期も選択できたりする?」
「まあそれぐらいならサービスで」
あれ、意外と気前いいな。
「んじゃあ、
原作の始まる10世紀くらい前、転生先はシャチで」
コレなら二度目の生(笑)とか煩わしいモノを送らなくって済むよね(暗黒微笑。
「うぉい!?
しかもよりにもよって海洋生物って!?
お前原作に関わる気丸っきりないじゃん!」
「口調ずれてるぞー。じゃあそれでよろしく。
希望叶えなくても別にいいけど、そうなったら所詮その程度の最高神(笑)ってだけだよな」
えーと、出口はあっちか。
要望を口にしたら、何故か理解できたこの空間からの脱出口へと歩を進ませる。
こんなところにいつまでもいられるかっ!(フラグ
……あれ、ところで俺ってどんな二次創作に出ることになるのかry
「あっ、ちょっおま、
――ほ、本当に行ってしもうた……
どうやって出て行ったんじゃアイツ……
むー、しかしこのままじゃと原作にまったく関わらないのは目に見えておるし……
しかも動物とか、本能で生きるようなものじゃろ……?
……仕方ない、魔力探知の性質でも付加してやるかの、サービスで」
はいはい、テンプレテンプレ
…え?(二度見