東方古来伝   作:紫畝 幽扇

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こんにちは、紫畝です。
ついに、私の苦手な体育祭シーズンに入ってしまいました。
もう練習とか普段あまり浴びることのない日差しを肌にビンビンに浴びちゃって、真っ黒焦げー!?
な状態です。
そのくせ、当日は雨というね……。
以上、今週の幽扇の近況(愚痴)でした〜。
では、ゆっくりしていってね!


第10話 歴史好きの二人

俺は、慧音さんと二人で彼女の家へと向かっている。

……べっ、別に慧音さんが彼女とかそういう意味じゃないからねっ!っていうか、さっき初めて会った人に彼女とか言っちゃってる時点でヤバイよね。まあ、そう呼ぶしかなかったんだけど。

……そんなことは一言も言ってなかった……。

そんなことはわかっていても、やっぱり女性と二人で並んで歩くというのはなかなか慣れないな。

 

「…………」

「………………」

 

ほらね?さっきから、というか歩き始めてからだけどひたすら無言なんだよな。ここは俺から何か話題を振らないと!

 

「あのー?」

「ん?なんだ?」

「あー、えっとー、そのー、えー、なんでしたっけ?」

 

もう自分に失望したよ、今ので。振る話題が一個も思い浮かばない上に「なんでしたっけ?」とか、絶対慧音さんがわかるはずがないじゃないか……。

 

「そんなの私に聞かれてもわからないだろう?」

「で、ですよね〜。あはは」

 

慧音さん、予想通りの返答ありがとうございます。

くそっ、なんか話題ないか?でも、話題は作るもんじゃない、心に湧き出てくるものをそのまま話せばいいとか私の尊敬するお爺様が言ってたよな〜。でも、初対面の人に早々話す話題なんてないし、ってさっきからでもでもうるさいな!

というか、俺まだ名乗ってもなくね?

 

「えーっと今更ですけど俺、蒼愁也といいます」

「はははっ、本当に今更だな」

「ですよねー」

「…………」

「………………」

 

またかよ。無言タイム連続とかどうなの?もう俺苦しいよー。

あっ、そういえば慧音さん教師だったよな。今こそあれを聞くチャンスなんじゃないか?

 

「あ、あのー「ここが私の家だが、どうした?」

「い、いえ、なんでもないです」

 

言い終えるより一足早く、どうやら慧音さんの家に到着したみたいだ。まあ、別に今聞かなくても後々聞けばいいか。というか、先ほどから慧音さんがじっと俺を睨んできてるんすけど、どういうことですかねぇ?

 

「……こんなところで悪かったな」

「……へ?」

 

え、いや、本当になんでだ?なんかまずいこと言ったか?俺。

慌てて今までの言動をトレースしてみる。……あっ、やべっ。完璧に今のタイミングは家に対しての言動と取られるじゃないかよ……。

 

「あっ別に、家がどうとかそういうことではなくてですね、ええ。……ゲフンゲフン、実はさっきから聞こうと思ってたんですけど、慧音さんはどの教科を教えていらっしゃるんですか?」

「んー、そうだったのか。主には歴史を教えているが?それがどうかしたか?」

 

……はい出ました、自分で建設したフラグ回収しちゃったよ。でも、これはチャンスなんじゃないか?同じ歴史好きとして、話題めっちゃあんじゃんかよ。

 

「実はこう見えて俺も歴史好きなんですよ?」

「何がこう見えてなんだ?君からは歴史好きオーラがぷんぷんしてるぞ?」

「うそだあっ!俺プンプンしてないっ!」

「……君は天然なのか?」

 

あー、そっちのプンプンじゃなかったんですね。お陰で天然フラグ立っちゃったじゃないですかやだー。なに、俺フラグ建築士なれるんじゃないですかねー?

 

「だから、初対面の君を助けようかなと思ったんだよ」

「ああ、だからなんですね。本当に助かりましたよ」

「まあ、代償は払ってもらうがな、フフッ」

 

代償って、慧音さん怖くないっすか?こんな人だったのか?だとしたら、やっぱり人は見た目で判断してはいけないな。

 

「大丈夫だよ、なんで空から落ちてきたのか話してもらうだけだからな」

「それ位ならお安い御用ですけど、今はちょっと休ませてもらっても?」

 

助けてくれたのだから今からでも話してあげたいのだが、流石に今日起きたこと全てを話し終えるまでに俺の弱っちい体力が切れてしまうだろう。軽く一時間はかかりそうだしな。

 

「確かに、疲れてるだろう。空から降ってくるなんて滅多に無いからな。ここの部屋を使ってくれ」

「あ、はい。ありがとうございます、?」

 

それは普通に返答して気づいた。

 

「滅多に、って前にあったんですかっ!?」

「ああ、半年くらい前だったかな?彼は今私の寺子屋に通っているぞ?」

 

へぇー、俺以外にも紫さんの被害者がいるわけだ。なんか、まだ会ってもないけどその人とは分かり合えるような気がする。

 

「明日寺子屋に来ると思うから、その時に紹介するよ」

「そうですね。俺も会ってみたいですし」

「じゃあ、今日はゆっくり休んでくれ」

 

そう言うと慧音さんは部屋から出ていき、俺は一人部屋に残された。ただいまの状態で一人にされると、

 

バタッ

 

こうして愁也君は真昼間から人の家で泥のように眠ったのでした。




どうでしたでしょうか?
愁也君が慧音さんの家にインしました〜。
次話は新しいオリキャラが登場するかも?です。
御意見&御指摘等あればよろしくお願いします!
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