東方古来伝   作:紫畝 幽扇

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この頃アイスばっかり食っている紫畝です。
一応成長期ですし、やはり食生活変えるべきでしょうか?
以上、今週のうぷ主の日常生活でしたー。
うん、どうでもいいですね。
では、今話もゆっくりしていってね!


第5話 ある一日の回想

「う、ううっ」

 

目を開けるとそこは俺を含めた学生にとって見慣れた場所、教室だった。

 

「帰ってきたのか、でも俺はっ…」

 

せっかくあの意味のわからない世界から帰ってきたのに、俺は全く喜べない。なぜなら…

 

「うわー、私の隣アイツじゃん。マジ最悪ー」

「ミカちゃんかわいそう。あんなのいなくなればいいのに」

「ほんと、ほんと。存在意義がないよねー」

「むしろ酸素がもったいない感じ?」

 

…そう、俺はクラスメイトから、いや学校全体からと言っていいかもしれない…いじめを受けている。俺としては、いじめを受けているなんて意地でも思いたくないが。

 

「何あいつ〜、さっきからずっとこっち見てるんだけどー。キモいわー」

「ほんとー、あっ、私いいこと思いついちゃったかもー」

「えー、なになに?」

 

奴らは何か話している。というか、本当あの耳打ちってイラつくよなー。奴らを尻目にそんなことを思っていると、奴らは何やらニヤニヤしながら教室の後ろへと向かっていった。頼むからあのニヤニヤした気持ち悪い顔をどうにかして欲しい。あっ、そういえば次の授業俺の大好きな歴史だな。よしっ、今日も頑張るかー。俺は授業の準備をしようと席を立ち、後ろのロッカーに向かった。ロッカーまで来ると、例の奴らが俺のロッカーの前で何かしていた。

 

「イェーイ!」

「やっちまえ〜」

「…なっ、う、うそだろ」

 

奴らの手には俺が丹念にまとめた歴史のノートがあった。それも、びりびりに裂けた見るも無残な姿で。

 

「………」

 

俺はその場に立ち尽くした。奴らは俺が歴史の授業が何よりも好きで、綺麗にまとめたそのノートを一番大切にしていたのを知っていてこんなことを…。俺は、奴らに怒りをぶちまけてやりたい、思いっきり抵抗してやりたいと思った。でも、その望みは叶わない。なせなら、その必死の抵抗でさえ奴らにとっては笑いのネタにしかならないからだ。くそっ、俺はやり場のない怒りを心の中で思いっきり吐き出した。けど、このままではきっと…

 

「ははっ、あいつ何か言いたそうに見てるよ。滑稽だね」

「いい気味だよ」

「ああっ、ああああぁぁぁっっッ!」

「なんか吠えて、走って行っちゃった。ふふふっ。あたしたちから逃げられるとでも思ってるのかな?」

 

今はとにかく、奴らから離れないと。でないと俺は、もう自分を制御できなくなるっ!俺は必死で教室を抜け出し、唯一の俺のテリトリーである図書室へと向かった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

図書室に着くと、俺は図書室の後方、書架がある場所まで来て立ち止まった。

 

「ふう、ここまでくれば大丈夫…っ!」

 

安心していたのもつかの間、俺は息をのんだ。図書室のドアの前に、さっき撒いたはずの奴らが立っていたからだ。

 

「そう簡単には逃がさないよ」

「この逃げ腰が」

「あんたが何かあると必ずここ(図書室)に来るのは知っているのよ!」

 

…やってしまった。完全に不覚だった。たまに来るぐらいならともかく、毎日ここに通っているのに知らない筈がなかった。ああっ、もうどうすればいいんだッ!

 

「もう終わりよ」

「あああっっ…」

 

俺が終わってしまう恐怖に、固く目を閉じた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…ぇ、大丈夫?ねえ」

 

かすかに人の声が聞こえる。ん?この声は確か…。確かめるため目を開けると、心配そうに俺を見つめる妹紅がいた。その顔を見て、ああ、あれは夢だったんだと気づく。

 

「ああ、やっと覚ました。大丈夫?具合は?」

 

確か俺は、能力を使う特訓の末、使い方を習得したけどあまりに疲れていて倒れちゃったんだよなあー。顔を横に向けると水を入れた桶と濡れた布が置いてあった。外はすでに明るくなっていた。とすると、今の今まで妹紅はずっとつきっきりで俺を看病してくれていたのか…。そのことに胸が熱くなる。

 

「ずっと看病してくれてたんだよね、ありがとう。もう大丈夫だよ」

「いや、看病するしないとかじゃなくて、いきなり道で人が倒れたら普通介抱するでしょ?でも本当に大丈夫?だって寝ている時、愁也すごいうなされてたから心配だったんだ。なんか『ああっ、ああああぁぁぁっっッ!』とか叫んでたし」

 

うわー、見事に聞かれてるな、それ。恥ずかしいったらありゃしない。俺は慌てて話をそらした。

 

「ううっ、俺の心配はいいけど、今日は竹林の見回りはいいの?」

「ああっ、ああああぁぁぁっっッ!」

「いや、それ俺のセリフですし」

「もう、愁也のせいで忘れてたじゃん。どうしてくれるんだよー?」

「いや、どうしてくれるも何も…」

「わかった、ちょっと遅いけど今から見回りに行くから愁也も来て」

「ええ〜、さっきまで俺倒れてたんだよ?それに今から行ったら帰りが遅くなるから、今日はやめとこ?」

 

慌てて止めようとすると、妹紅は悲しそうな目で一言、

 

「帰りが遅くなるかもしれないのに、か弱い女の子を一人で行かせるの?」

「…行きましょう」

 

俺は仕方なく折れて、妹紅と竹林の見回りに出かけることにした。だって、あんな顔されて一人で行かせられるかよ。よしっ、こうなったらやるだけやってやるか。そう思い家を出ると、

 

黒い影が立っていた。




どうでしたでしょうか?
今話は、今までより少し長め+行間をあけて書いてみました。どちらが読みやすいでしょうか?
今後の予定として、だいたい毎週1話(できれば2話)ペースで投稿していきたいと思います。
よろしければ、これからもご愛読くだされば嬉しいです。
御意見&御指摘等も引き続きお待ちしております!
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