東方古来伝   作:紫畝 幽扇

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こんにちは紫畝です。
この頃、暑くなってきましたねー。
私の部屋なんか、連日35度以上ですよ。
本当異常ですねー。家がおかしいです。
さて、サブタイトルの通り、遂に愁也君の初陣です!愁也は勝利で飾ることができるのか?
では、ゆっくりしていってね!


第7話 愁也の実力

「くっ!なんで死なないんだ〜!」

 

俺は今現在、妖怪三体と対峙している。さっきから、思いっきり弾幕をばらまいているがあまり効果がないように思う。だいたい、一対三なんて酷すぎないですか?もうちょっと手加減して欲しいのだが、何しろ向こうも命がけなので仕方ないかと諦める。

 

「ああ〜、なんでこんなことになったんだ〜。というか、妹紅はどこに行ったんだよ〜?」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

時は戦闘が始まる約一時間前。愁也は妹紅と見回りをするため竹林の中を歩いていた。

 

「いないなー」

「そうだね」

 

無論、いないことに越したことはないのだが。何も起こらないのもつまらなくなってくる。つまらないので、必然的に会話もつまらなくなってくる。まあ、何か起こってもそれはそれで会話が…

 

「出た」

「……ふぁ⁉︎」

 

思考の渦に巻き込まれているところにいきなり妹紅が入り込んだことで、思考が少々ずれてしまった。おかげで変な声出しちまったじゃないかー。まあ、もちろん妹紅は悪くないのだけれど。

 

「出たって言ったの!聞いてた?」

「あ、ああ。聞いてるよ。…そんな大きな声出さなくてもいいから」

 

辺りを見回すと、妹紅が言っていた妖怪っぽい奴を見つけた。こちらをみている。決して仲間になりたそうな目ではないが、というよりこっちがなりたくないわっ!

 

「もうこっちに気づかれてるけど、もしかして妹紅の声が…」

「ちがーう!はい、行くよー!」

 

俺は妹紅に手を引かれ、妖怪の前まで連れて来られた。無論、戦えということだろう。俺は仕方なく弾幕を放った。

 

「…ボン」

 

弾幕は妖怪に一直線に飛…ばずに綺麗な放物線を描き、地面にぶつかった。完全に不発に終わった。

 

「あ………」

「何やってるの、もっと集中して」

 

妹紅に言われて気づいた。俺はまだ能力を使わないとまともに弾幕を撃つこともできないんだった。俺の能力は知っての通り『感情を具現化する程度の能力』であり、感情を持つ、またはイメージすることによって弾幕が変化する。また、感情が心を占める割合が多ければ多いほど弾幕の密度が上がる。要するに、感情の起伏が激しい奴がこの能力を持つにふさわしいと俺は思うのだが、俺自身は言っちゃあなんだが感情に乏しい。今までで一回も心から感動したことがない…はずである。

っと、いけねえ、能力の解説なんかしてる場合じゃなかった!

 

「…はっ!」

 

感情を込めて放った弾幕は今度こそ一直線に妖怪の元へ向かっていった。妖怪に当たるが、少しよろけた程度ですぐさまこちらに突進してきた。

 

「うひゃあ、こわい〜」

「怖いとかガキか!早く撃たないとヤられるぞ?」

 

言われるがまま、俺は無我夢中で弾幕を撃ちまくってやっと妖怪を戦闘不能状態にした。妹紅のセリフが、少し怖いものに聞こえたが気の所為だろう。気付くと戦闘開始から約五十分が経っていた。しかし隣にいたはずの妹紅がいない。

 

「妹紅〜、もこーう!どこにいるんだよ〜」

 

竹林には俺の声だけがかすかに響いているだけだ。辺りを見ても、妹紅の姿がない。

が、代わりに妖怪が三体俺を囲むように立っていた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

そして今に至る。先ほどの妖怪と違って、弾幕を食らっても全然びくともしないのである。こうも差があると、モチベーションがぐんぐん下がるわけで…

 

「あー、疲れたなー」

 

こうなるともう歯止めがかからなくなって、弾幕の量も格段に減ってきてしまっていた。気付くと例の妖怪三体が俺の目の前まで近づいていた。今すぐ、弾幕をぶっ放さないとやられるのは分かっているが、気が抜けていて今の俺にはできなかった。

俺は死ぬ間際だというのに、何故か妹紅のことを考えていた。ああ、俺が妹紅を手伝うとか言っておきながら、むしろ迷惑かけてばっかりだったなー。最近、妹紅も少し冷たくてツンツンしてたし、もしかして俺嫌われちゃったかなー、なんて思っていた。俺がここで倒れているのを見たらどう思うのかな?

抵抗しなくなった俺を見て、一体の妖怪が鎌みたいな手を俺の首に掛けた。

 

「もう、ここ(幻想郷)ともおさらばか…」

 

俺がそう呟いた瞬間、突然そばに立っていた筈の妖怪が消えていた。俺は、驚愕した。なんとその妖怪が立っていた場所にいなくなっていた妹紅が立っていたのだ。

 

「まだ、おさらばじゃないよ!」

 

そう言うと、妹紅は続けざまに残りの二体をあっという間に倒していった。

 

「ったく、あそこまですんなり負けるとは思わなかったよっ!」

「だって、全く攻撃が効かないんだもん。それより、妹紅こそどこ行ってたんだよー、捜したのに」

 

言うと、妹紅はニヤッと笑って、

 

「愁也がどれぐらい戦えるのか、草むらに隠れて見てた」

「おいっ!」

「ははっ」

 

そんなこんなで助けてくれたのは嬉しいのだが、まさか隠れて見ていたとは…

ともかく、俺たちは見回りを終えるべく家へと向かった。

 

「ふふっ、面白そうじゃない」

 

陰で誰かが見ているのも知らずに。




どうでしたでしょうか?
愁也が弱い設定になってしまいました!
一応初陣は勝利したんですけど、ほろ苦い展開に…
さて次回、影から覗いていた人物とは誰か?
御意見&御指摘等あればよろしくお願いします!
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