邪悪な笑みを浮かべていた老人を、跡形もなく消し飛ばしたRX。
そして、何事もなかったように間桐桜に眼を向ける。
本来、RXの眼・マクロアイは太陽の如く赤く輝く筈だった。
だが、今その眼は黒い濁りがあった。
間桐桜に向かって手を伸ばすRX。
その眼は、何を見ているのか。
その心は、何を思うのか。
RXですら、まだわからない。
RXは間桐の家を出た後、マクロアイを駆使し誰にも邪魔されない静かな場所を、探していた。
冬木市のある山の中に、もはやだれも思い出すこともなく、永遠に使われることのないはずだった一軒の山小屋があった。
「う、う~ん」
その山小屋の中、簡素なベットで間桐桜は目を覚ます。
ぼやける景色を見ながら、少しずつ意識が覚醒していく。
辺りを見回すが、普段意識を失ったときに運び込まれる部屋とは、違う事しかわからなかった。
「ここはどこ?」
そう尋ねるが、誰も答えてはくれなく、辺りを見回し続けた。
そして、部屋の一角にしゃがんだ黒い人影を見つける。
「あなたは誰?」
「サーヴァント・ヒーロー」
「ヒー、ロー?」
そして、ヒーローと名乗った者を見続け、何かを思い出す。
間桐桜は自身のポケットを探り、少ししわの付いたカードを取り出した。
「・・・これ」
取り出したカードには、目の前の存在と同じものが描かれていた。
「えっと、仮面、ライダー。BLACK RX?」
カードに描かれている、その存在の名を読み上げる。
RXが頷くのを確認し、部屋の窓から外を見る。
そこには、木々が生い茂っており、今まで住んでいた場所とは違うことが確認できた。
おぼろげながら、部屋の隅に居るRXに間桐の家から連れ出されたことを思い出す。
実は桜は1週間もの間、眠り続けていた。
RX自身が太陽光線とキングストーンのパワーが生み出すハイブリッドエネルギーを生命エネルギーに変換し、桜に与え続けることにより生き長らえさせていたのだった。
部屋に静けさが染み渡り、窓の外の風による木々のこすれる音が聞こえる。
いつまでそうしていたのだろうか、RXが不意に顔を上げた。
しばらくして、RXが部屋の一角に視線を向けた後立ち上がり、扉へと歩き出す。
歩く音に初めてRXが立っている事に気が付いた桜はRXに尋ねた。
「どこに行くの?」
そう問いかける桜に対しRXは部屋の一角に、いや、さらにその先へと視線を向け、何かを感じ取ったのだろうか、静かに「戦いが始まる」と告げた。
そして、扉の前に立ち扉のドアノブに手をかけ、扉を開ようとしたときだった。
「私も連れてっいって」
RXは振り向き桜を見る。
「私も連れてっいって」
そう言う桜を見てRXは静かに思案する。
本来ならば、小さい彼女を戦場へと連れていくのは危険な行為のはずだった。
ゆっくりとRXは桜に近づき、そっと桜を抱きかかえた。
扉が閉められた後、山小屋からは誰もいなくなった。
感想、見てますよ~
やっぱり感想があると気力が違うのか最近無くなっていた、書く気力って物が沸いてきますねwww
ただボキャブラリーが乏しいので返信は出来ませんがwww
本当は1話の後書きで書くつもりだったんですが、書かなかったので今書きます。
聖杯戦争がせっかく日本でやってるんだから、日本のアニメとか特撮物の中からの登場人物があるSSが無いかな~と探し始めたのがきっかけです。
まあ、無かったから自分で書こうとした訳ですよ。
最初チートライダーかチートラマンかのどちらにしようかと悩んだんですが、チートラマンだと人間と同じ大きさにするとなんか違和感があるなー?と思ったんでチートライダーにしたんですよね。
さらに、かなりの数のライダーが出たんですからかなり凄いのが居るはずと思い、チートライダーで検索した結果、結局最もチートなのはチートなライダーを大量生産出来るディケイドで、生産候補はRXと・・・じゃあRXでいいか。
でRXとなりました。
本当は短編1話で終わりのつもりだったんですが、思ったより好評なので3話目となりました。
このまま気力の続く限り書いていこうと思います。
因みにこの聖杯戦争が行われた1990年、まだガンバライドの様なゲームはなかったんですよね。
メンコにしようかと思ったんですが、メンコじゃ通じないかな?と思い、スナック菓子のオマケカードにしました。