さて、タイトルから既に嫌な予感がしますが、前回のあらすじをどうぞ・・・。
~前回のあらすじ~
馬羅垣を倒し、にこを救った啓は当初、にこに警戒されるが、啓が自分が助けたというと、怖かったのか啓に抱き付き泣くのであった。そんな、にこを啓は胸を貸してやるのだった。
つかぬ間の一時、会話を育む2人だが、啓はそろそろ馬羅垣が起き出し、再び襲ってきてにこを攫われるかもしれないという。
だから、ここで馬羅垣を暴れさせずに聞きたいことがあるからとし、高台から降りようとする。
しかし、にこは啓に絶対に逢いに来なさいよと約束し、啓もそれに答え別れる2人。
そして、家族やμ’sに再会したにこは啓を”女神の守護者”と呼んだのであった。
そんな中、ある四人の男が接近していた。
~海岸~
馬羅垣「・・・うぅ、ここはどこだぜ・・ん!?動けねえぜ!?、というか力が入らねえぜ!!」
啓「目覚めたと思ったら、騒がしい奴だな。」
馬羅垣「てめぇは桐生啓!!まさか、今していることは!?」
啓「ああ、能力者だから、穴を掘って頭だけを出しておいて、その中に海水が入ってくるようにしている。」
簡単に言えば、馬羅垣が気絶している間に、嵐脚で砂を巻き上げて、槍波で穴を開けると同時に槍波がそのまま、海水となり、馬羅垣をその中に入れて近くに海水を引いて完成である。
啓「その状態じゃ、能力が使えないし、力が抜けるし、海水で体温が奪われる”三重苦”」
啓は埋まる馬羅垣に近寄る。
啓「いや…俺がいるから”四重苦”だな。」
指から”撃水”を飛ばす。
馬羅垣「!!??」
啓の飛ばした撃水は馬羅垣の頬を掠り、そのまま、海面に着水し大きな水しぶきがあがる…!!
”ドッパアーン!!”
頬から血が出る馬羅垣…。
馬羅垣「…やるぜ。」
啓「さて・・・吐いてもらうぞ馬羅垣。」ドン!!
~警察車両車内~
ここは車内、にこを救出したのち、にこがある頼みをしていて、”海岸”に向かっていた。
穂乃果「本当にそこから飛び降りたの!!」
にこ「そうよ。」
絵里「信じられないわ・・。」
希「スピリチュアルやね・・。」
海未「で、その”桐生啓”という殿方を迎えに行っているわけですね。」
にこ「早く、皆に会わしてあげたいわ!!」
にこは思っていたが、何故か嫌な胸騒ぎがしていた。
啓「まず、話を長くして、時間稼ぎすんなよ。それにお前らの目的はハーレムなのは知ってるからな。もし、答えられないなら、”分かるよな”?」
馬羅垣「ああ、わかったぜ…。」
馬羅垣はその話に承諾した…。
啓「まず、にこの誘拐についてだ。なぜ、事を世界中に震撼させるように大きくしたんだ。」
啓「俺がにこの無事を聞いたとき、お前は手荒なことをしてないといった。そして、てめぇを倒したあと、助けたにこには確かに乱暴な事はされていなかった。だから、覇王色の覇気で気絶させたのが分かった。しかし、何故だ。ただ、誘拐するだけなら、覇気で気絶するだけで事を荒立てる必要もない筈だ。何故、100人も武装した男を用意したり、警察とやり合ったりしたんだ。」
馬羅垣「ふふ、そこに目をつけるとは流石だな…。」
馬羅垣「…いいぜ、教えてやるぜ。それは警察という組織に徹底的に”どうあがいても絶望”というのを五体に染み込ませるため。」
馬羅垣「要はだ、警察でも敵わない相手を世界中に知らしめるためだぜ。」
啓「成程な。それで、わざわざ暴れたのか…。」
馬羅垣「そういうことだぜ。」
啓「次だ、何故警察を一人も殺さない。」
馬羅垣「”ボス”の命令さ」
啓「”ボス”?」
馬羅垣「そうだぜ。」
馬羅垣「俺も良く知らねぇが、俺たちの目的はあくまで”ハーレム”を築くことだぜ。…人を殺すことじゃねえぜ。」
啓「その割には、てめぇの部下は殺そうとしていたがな。」
馬羅垣「それは否定できねえぜ。」
啓「わかった。あいつらは、転生者じゃねぇなあ。もし、転生者なら何か能力が使えるはずだ。」
馬羅垣「そうだぜ、正解だ…この世界の住人だ。」
啓「…なら、組織について教えろ。」
馬羅垣「断るぜ。」ドン!!
啓「何でだ?」
馬羅垣「何を言おうがこれ以上は…仲間のことは言わねえ。」
啓「・・・。」
静かに馬羅垣はこういった。
馬羅垣「殺せ。」
啓「いや、充分だ。」
馬羅垣「何!?」
啓「お前は、俺が監視する。」
馬羅垣「敵に情けは乞わねえぜ!!」
啓「だったら、俺に負けるんじゃなかったな。」
馬羅垣「くっ!?」
啓「負けた奴には、”死に方も自分で選べねぇ。”…そうだろ?」
啓「それに、てめぇから尋問を終わらすんじゃねぇよ。最後に”一番聞きたいことがあるんだ。”」
馬羅垣「何、”一番聞きたいことだと”…!?」
啓「ああ、てめぇのカポエイラや俺への絡み方、何か違和感、いやデジャブを感じる。」
啓はこういった。
啓「てめぇ、いやお前は”俺と何処かで会ったか?”」
?「”シャンブルズ。”」
”ヒュンッ”
啓「…何!?」
その時であった…拘束されている筈の馬羅垣が消えたのだ!!
啓「これは、”オペオペの実”!!」
?「”ホーク・ライフル!!”」
回転する黒い拳が啓の腹部に激突する。
啓「ぐはっ!?」
吹っ飛ばされる啓!!
?「無事か、馬羅垣!!」ドンッ!!
馬羅垣「悪い、すまねえぜ・・。」
?「まぁ、無事で何よりだ。おい、飛ばすなよ。」ドン!!
?「いいじゃねぇか!!俺はこいつをぶっ飛ばしたくて、うずうずしてたんだ!!」ドン!!
?「…無茶するもんだ。」ドン!!
啓「まさか、てめぇらは、ぐはっ!!!」
吐血する啓。
?「貴様の想像通りに、転生者だ。そして、組織の幹部4人。」ドン!!
啓「か、”幹部”が4人!!??」
馬羅垣を助けてきた4人の男は何と転生者、しかも組織の”幹部”だった。ドン!!
?「馬羅垣、無事で何よりだ。・・・さて、初めましてだな。”桐生啓”」
そう言うとハンチング帽を被った青年が啓に話しかける。
?「羽山はともかく、前世が格闘家の馬羅垣を倒すとは大したものだな。」
啓「はぁ・・・はぁ・・・。」
?「さて、お前を倒すとしよう。」
”スチャッ…!!”
?「待てよ!!倒すんなら俺がやる!!」ドン!!
?「・・・こいつは俺達の組織で”最強の敵”だ。」
?「だからなんだ!!ぶっ飛ばしてもいい理由になんねえぞ!!俺がやるったらやる!!」
そういっていがみ合う2人。
?「まったく、いい加減にし・・?「まあ、待てよ」なぜ、止める。」
?「あのバカはああなると止まられねぇし、それに”ボス”が次に戦うのはあいつと言ったろう。」
?「・・・。」
?「俺も同感だ、”ボス”の命令は絶対だ。」
?「・・・分かった。」
?「すまなかったな…2人とも。」
?「おいおい謝るなよ。あんたと”もう一人”は、2人の”最高幹部”なんだからな。」
?「そうだ。そんなことしては俺達が申し訳ないぞ。」
?「ふふ、俺はいい部下を持ったな。」
?「おい、もうやっていいのかよーーー!!」
?「ああ、思いっ切りやれ。」
?「そういうこった。桐生!!」
?「さあ、ぶっ飛ばしてやるぜ・・・!!」
そういって、啓に拳を振り下ろす少年。
?「ゴムゴムのストレート!!」
”ギュン!!”
VS 転生者、麦わら帽子の少年
♪ Ryu ga Gotoku Zero One-Eyed Slugger
拳を受け止める啓・・!!
啓(こいつ、どう考えても、ルフィのゴムゴムの実を持ってやがる!!)
?「まだ、雑魚い技だ。ゴムゴムのラッシュ!!」
”ドドドドド!!”
まるで、重機関銃のような容赦ない拳の殴打が啓に打ち込まれる。
啓「うぐおおお!!」
またも、吹っ飛ぶ啓。
?「うおおおおおお、ゴムゴムのおおおおお!!!!!」
?「レッドホーク!!!!」
啓「くっ!?紙絵!!」
啓は耐えるより、受け流そうとした。
?「残念、はずれ!!」
啓「何!!」
?「レッドホーク!!」”メリメリッ!!”
啓「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!????」
そのまま岩に叩き付けられる啓…!!
啓「ぐはっ!!??」
?「うむ、やるな。」
?「さすがは主人公の能力をもってるよな。」
?「まったくだ。」
馬羅垣(・・・・・・・)
海の岩場に叩きつけられた啓はぼんやりする頭で考えた。
啓(ゴムゴムの実、そしてあの格闘スタイルはボクシングか・・。)
圧倒的な手数と鋭いパンチで相手の急所を狙い撃ち、瞬時に行動をキャンセルし、相手を翻弄して、必殺の攻撃を繰り出すスタイル!!
啓(昨日、今日で出来ることじゃない・・・!!毎日鍛錬を欠かさず編み出した戦法!!)
しかし、漢。桐生啓はここで諦めない!!
啓(だがそれなら俺だって負けねえ!!鍛錬と喧嘩は毎日明け暮れたんだし、あのクソ強い”ライバル”と戦ってきたんだ!!)
啓(それによ・・。!!俺が勝たないと、にこをμ’sを守れねぇ!!)
啓(そうだ!!俺は女神の”守護者”なんだ!!)
その時、追い込まれた啓に、バンダナが共に共鳴する!!
?(ん!!何だ!!あいつのバンダナが光ってやがる!!)
啓「負けらねぇんだよ・・。俺がお前らに勝たなきゃ誰があの子たちを守るんだ!!」ドン!!
?「・・・いいぞ、なら決めてやるよ!!」
そういうと?は・・・
?「ギア”2”」ドン!!
?「名乗ってやるよ。俺は幹部の一人で”ゴムゴムの実”の転生者、麦野ダンだ!!」ドン!!
麦野「行くぞ!!」
そういうと麦野はそのまま、ラッシュをはじめ、拳が熱くなり、大技を繰り出そうとする。
啓「なら、俺も”大技”だ…!!」
啓は魚人空手の構えをとる。
お互いが己の技の限界を高めたとき、ついに激突する!!
麦野「ゴムゴムの・・・”レッドキャノン”!!!!!」
”ブオンッ!!!!”
啓「魚人空手奥義”螺旋鮫瓦正拳”!!」
啓の拳から螺旋状の水の大砲が正拳によって生み出される。
麦野「何ぃ!!そうか、さっき岩場に叩きつけられたときにか!!」
啓はさっき、麦野に吹っ飛ばされたとき海の岩場であったために、その海水を自分が限界まで纏えるようにしていたのだった。
啓「うおおおおおおおおおお!!!!」
麦野「こんにゃろおおおおおおおお!!!!」
ぶつかり合う2人の男の技、しかし啓はすでにダメ―ジを負っており、受け止めるのが精一杯だった。
そのため、遂には・・・!!!
啓「うくううううう、うおおおおおおあわあああああああ!!!」
麦野の攻撃により吹っ飛ばされる啓。
”ドガアアアアアアア!!”
そのまま、叩きつけられる啓。
結果、勝ったのは麦野だった。
麦野「どうだああああああああ!!俺の勝ちだ!!」
叫ぶ麦野。
?「あいつ、勝ちやがった!!」
?「やるな、あいつ。」
?「ああ。」
しかし、馬羅垣が気付く…。
馬羅垣「いや、待て皆!!…あれをみるんだぜ!!」
啓「まだだああああああああああ!!」
なんと、ボロボロになりながらも、啓は麦野に技を繰り出していた。
麦野「なにぃ!!」
啓「竜爪拳”竜の鉄拳”!!」
”メリメリッ…!!”
麦野「うぐおおお!?」
吹っ飛ばされる麦野!!
?「まずい、奴め!!”覚醒”しかかっている。 手負いとはいえ危険だ!!」
?「やれ、炎山、雷堂!!」
炎山「雷堂!!」
雷堂「ああ。」
2人の幹部は構える。
炎山「”火拳”!!!」
”ボオオオ!!”
雷堂「”神の裁き(エル・トール)”!!!」
”バチバチチイイ!!!!"
言い放つや、炎の拳と雷の拳が啓に直撃する!!
啓「うおおおおおおおおお!!!!」
炎山「雷堂、もっとあげるぞ!!」
雷堂「ああ!!」
"メキメキッ"
そのまま、啓は海まで吹き飛ばされていた。…そして、啓の巻いていたバンダナが解け、地面に落ちる。
啓「ぐ、ぐううううう!!!」
啓は薄れゆく意識の中、さっきほど会った少女の顔を思い出していた。
啓(すまねぇ、にこ。さっきたすけるって言ったけど出来そうにねぇ。・・・)
啓は少女に非礼を詫びると意識を放すのだった。そして・・・。
”ドズオオオオオオンンンンンンンン!!!!!!”
大爆発が起こり、周囲に爆音が鳴り響いた!!!
その爆音はにこたちに届いた。
鷲尾「今の爆音は何だ!!」
柿谷「警部、あそこからです!!」
にこ「あ、あそこは啓がいるところ!!」
にこは窓から身を乗り出す。
海未「運転手さん!!」
柿谷「ああ、分かってる!!」
車をさらに加速するのだった…!!
炎山「なるほどね。あんたが”始末したい理由”が分かった気がするぜ。」
?「まあな。雷堂、電波で奴の反応は?」
雷堂「反応はない。しかし、死体を見ない限り安心出来ないなあ、だがまずは馬羅垣と麦野の治療…。」
麦野「俺は平気だ!!」
雷堂「…本人は言っているがな。どうする?」
?「そうか、取りあえずは兵隊をこの付近に送り込もう。」
?「それと並行して、ボスの次の作戦がある…。 戻るぞ。」
馬羅垣「・・・。」
麦野「・・・くそ。」
?「ん、何だ。どうした麦野。」
麦野「桐生!!!!! まだ、死ぬなよ!!!! 今度は俺が殴り返してやるからなああああああああああああああ!!!!!!」」
叫ぶやいなや…走る麦野。
炎山「まったく、ガキだな。」
雷堂「ああ。」
?「・・・桐生啓か。」
こうして、5人の転生者は消えていった。
絵里「ここがさっきの爆音のあった近くの場所かしら!?」
凛「な、なんか、凄いこの場所荒れてるにゃ!!」
海未「確かにここでとんでもないことがあったようですね・・。」
しゃがむ海未。
穂乃果「海未ちゃん、何か分かるの!?」
海未「ええ、おそらくここで・・・。」
海未「桐生さんに”何かあったのでしょう”」
その時、ことりが駆けてきた。
ことり「にこちゃんが何か見つけたまま、動かないの!!!」
皆「え、!!??」
そういうと皆はにこのところに駆けてくる。
さゆり「にこ!!どうしたのよ?どうして、じっと動かないの?」
にこ「ママ・・・これ・・。」
そういって、見せたのは・・・。
啓の血が付着した”バンダナ”だった。
さゆり「それって・・・まさか!?」
にこ「う、うん。啓の・・・。」
にこは涙がポロポロ落ちてきたのだった。
にこ「あいつ、私を命懸けで助けてくれ・・て!!」
にこ「べつにμ’sのファンでもないのに、私に特別思い入れとかないのに、会ったこともないのに・・・!!」
にこ「命懸けで助けてくれたの!!!」
にこはバンダナをぎゅっと握りしめる!!
にこ「私初めてなの!!まだ、あって一日すら経ってないのに、さっきからあいつのことばっかと考えるの!!」
にこ「私、あいつともっと居たい!!!」
さゆり「・・にこ!!」
母は泣く娘を優しく抱く。
にこ「ううう・・うわああああああああああああああんんんんんんん!!!!!!!」
にこの声は、まだ肌寒い夜空に響き渡ったのだった。
~海上~
?「いやあ、鮫に襲われたのに、鮫に救われるとは・・・海は広いもんだなぁ~。」
船乗りのおっさんが夜の海を見渡しながら、船を進ませる。
おっさん「そういや、さっき爆音が聞こえたけど、何だったんだろうなぁ。ラジオでも、なんか”ミューズ”とかいうアイドルの子が誘拐されたとかいってたけど、それと関係あんのかなぁ~。・・・ってμ’sっていえば!!…あの!!」
その時、船体に”ゴンッ”と何かに当たる。
おっさん「な、何だ!?まさか、また鮫!?また鮫なのか!!」
いきなりの事に混乱するおっさん。
おっさん「くそ、この”江田島田吾作”様をなめるなよ!!」
おっさんこと田吾作は自身を鼓舞する。そして、バールのようなものを持つと、
田吾作「さあ来いよ、鮫公!!牙なんか捨てて掛かってこい!!いや、マジで捨てて下さい。お願いします。」
江田島はそのぶつかった物を見ると、田吾作驚いた!!
田吾作「へっ、に、人間!?」
第1章狙われた女神 ~完~ 次章へ続く・・・。
はい、というわけで、第1章が完となりました。
ここで一気に4人の転生者しかも、幹部が現れました。
ゴムゴムの実の転生者麦野ダンと、火を操る炎山と雷を操る雷堂。そして、オペオペの実を操るハンチング帽の青年。
他にも組織に幹部はいるのだろうか?そして・・・啓はどうなったのか?
さて、次回からは”第2章 龍を探して 第12話 警視庁、騒乱。
次回も乞うご期待b