転生の龍が如く 〜女神の守護者~   作:kantarosu

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この話は”蛇蝋”総統”蝋 家龍”と天夜叉一家”澤井組”組長”澤井 豪也”の兄弟の盃の話と後に起こる”音乃木坂白いドーム事件”の前日談になっております。

この話は、”大野路”の視点で見て下さい。

そして、この話は”重要”であることを頭の隅に覚えていてくださると話が楽しくなりますよ。

時系列順にしました。


第33.5話 ”美の盃”

 2015.3.29日 0:30  ~山中~

 

 ”ザッザッザ…” 

 

 2人の男が夜の山中を歩いていた…。

 

 2人ともスーツを着込んでおり、1人は金髪の怒髪天。

 

 もう1人は、両肩にキングコブラを乗せている男。

 

 

 スーツ越しから発達した筋肉の形が分かる程で、「澤井組」という名の刻印が刻まれたバッジを身に付けている。

 

 

 

 すると、キングコブラの男・・・澤井組”若頭”にして”ヘビヘビの実”モデル”キングコブラの転生者”…。

 

 ”大野路 集蔵”が怒髪天の男に呼びかける。

 

 

 

 大野路「組長…本当にこんな山中で”兄弟の盃”を交わすのですか? しかも、こんな夜中に…。」

 

 

 澤井「なんだ? こんな深夜に山にいくのが怖いのか…? あれか‥ケダモノが出るからか?」

 

 組長と呼ばれた男・・・”パムパムの実の転生者”である澤井組”組長”・・・”澤井 豪也”が質問に答えた。

 

 

 

 大野路「いえ…。 動物なんぞ、怖くはないですよ。」

 

 澤井「じゃあ、幽霊か? ”恐怖の森”に出てきた芳江に貞子とかの類か?」

 

 

 

 大野路「いえ、それも全然。 …というより、俺達は”一度は死んでいる転生者達”じゃないですかい。」

 

 澤井「…ふむ、それもそうだな~。」

 

 

 

 

 

 大野路「そんな事より、”兄弟の盃”の事ですよ。 一体…何処の”転生者”と酌むんですか。」

 

 澤井「…”五分の盃”だ。 集蔵。」

 

 

 

 大野路「”五分の盃”‥? それはお互いが上下関係の無い”同格”とする”盃”の事ですよね。」

 

 澤井「まあ平たく云えば、そうだ。」

 

 

 

 

 大野路(”五分の盃”か…。)

 

 

 ”五分の盃”とは、その名の通り‥お互いの立場を”五分”とし、上下関係の無い・・・言わば、協力関係を結ぶということである。

 

 onepieceで言えば、ルフィとローの”同盟”の様なものであり、実際に盃は交わしてはいないものの上下関係を無くした”仲間”という事になる。

 

 

 

 大野路(となると…”天夜叉一家”と敵対している勢力…”砂山興業”、”金獅子会”、”転龍会”の”四大勢力”かその他の”強者共”か‥。)

 

 

 大野路(どちらにせよ…。 ”親”に内緒で”盃”を酌むという事はいよいよ、”裏切り”か…。)

 

 そう、”盃”を酌むという自体がその相手と”仲間”になるという事であり、いわばこの世界の場合…”戦力を拡大”するとも取れる。

 

 彼らは、自分達の向かっている場所を親に知らせていない。

 

 つまり…”親に知らせず、戦力を拡大する。”

 

 

 

 これはもはや、”謀反”を企てていると取られてもおかしくはないのだ。

 

 

 

 大野路(しかしなんにせよだ。 俺達の今後はその”酌む相手”になるが…。)

 

 

 

 

 大野路(果たして…一体何処の転生者だ‥。 澤井組長の様な”物好き”と酌みたいと言っている転生者は…。)

 

 大野路が思考に更けていると…。

 

 

 すると…どうだろう。 

 

 彼らの前方に開けた空き地が見えてきた。 

 

 

 

 澤井「着いたぞ‥ここがその”盃の場”だ。」

 

 大野路「ここがそうですか・・・むっ!!??」

 

 大野路は言葉に詰まった。

 

 

 澤井「俺がここに来るまで、オメェに相手を教えなかったのかは…。」

 

 

 

 澤井「この”綺麗な建築物”を前情報無く、見てほしかったからだ。」

 

 大野路「こ、これは‥!!」

 

 

 

 彼らの前方にあったのは、綺麗な月の光に照らされて暗闇の中に一際目立つ”白い箱”の様な一軒家であった。

 

 ”白い箱”の様な一軒家は丁寧に建てられており、文字通り白一色で出来ていた。

 

 

 大野路(これはどう考えても…!!)

 

 

 澤井「いやぁ~”一瞬の美”を信条とする俺でも…”改めて見ると”綺麗なもんだぜ。」

 

 澤井は上機嫌に建築物を褒めていた。

 

 

 

 大野路「組長!! まさか、これから”兄弟の盃”を酌む相手というのは!!」

 

 

 澤井「…まぁ、これ見ればすぐに分かるか。」

 

 

 

 

 

 

 

 蝋「良く来てくれたがね。 2人とも。」

 

 するとそこには長身の男が立っていた。

 

 眼鏡をかけ、表情は砕けているが、腹に何かを抱えていそうな中国人の男。

 

 

 澤井「おう、蝋さん!! 約束通り若頭とともに来たぞ!!」

 

 

 

 大野路(やはり!! この男だったのか!?)

 

 

 

 大野路(”ドルドルの実の転生者” ”蝋 家龍”!!)

 

 

 そう、この”白い箱”の様な建築物が文字通り白いのは…。

 

 

 

 

 ”蝋細工”で出来ていたからであった‥。

 

 大野路はこの建物を一目見ただけ、この蝋だというのがすぐに分かったのだ‥。

 

 

 大野路(組長!!)

 

 

 澤井(なんだ? 集蔵、体内通信で話しかけてきて…。)

 

 

 

 

 大野路(盃を酌む相手というのは…”蝋 家龍”の事だったのですか。)

 

 

 

 

 大野路(よりによって…《災厄の転生者》の1人とは…。)

 

 

 

 

 澤井(まぁ、ビックリするか~。)

 

 

 澤井(だが、安心しろ…今日は”戦争”じゃなくて、”盃”を酌みに来たんだからよ。)

 

 

 大野路(はぁ…。)

 

 

 

 2人が体内通信をしていると、建物からもう1人の男が来た。

 

 

 大蛇「”総統、盃の用意が出来ました。”」

 

 蝋「”おう、ご苦蝋、ご苦蝋”」

 

 

 蝋「ああそれとつかぬことを聞くが”尾行”はされていないがねか?」

 

 澤井「それなら、大丈夫だ。 後ろに居る大野路が見聞色の覇気で気配を伺ってたし、俺らの気配も消していたからな。」

 

 

 

 蝋「そうか…この山一帯も”覇王色の覇気”で動物やら退けたから‥静かに”盃”が出来るというもんがね‥。」

 

 澤井「良かったな!! 集蔵!! 動物が寄って来ないってよwww」

 

 大野路「だから、俺は怖くないですよ…。それに俺は”コブラ”ですよ、”キングコブラ”。」  

 

 

 

 大蛇「”…ではこの中に入ってくれ。”」

 

 澤井「ああ、早速行おうぜ。 ちょっと喉が渇いたからな…。」

 

 蝋「盃以外の酒と他の世界から取ってきた摘みもあるがねよ。」

 

 澤井「おお!! 張り餅はあるか!!」

 

 蝋「あるとも。」

 

 澤井「流石だ!! 蝋の兄弟!! 俺の好みを揃えてくれたのか!!」

 

 蝋「まぁ、そうがね・・・あと、まだ盃は交わしてないから、兄弟じゃないがね。」

 

 澤井「はは、すまねぇな!!」

 

 そう言って、中に入る転生者達‥。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~蝋細工の一軒家~

 

 澤井「おお、こりゃあ綺麗なもんだ…。」

 

 蝋「即興で建てたんだが、気に入ってくれてなによりがね。」

 

 中はMr.3が建てたキャンドルハウスの様な内装であったが、ところどころが蝋特製の拘りの造りになっていた。

 

 蝋燭で出来たオブジェや”猛獣の像”や”人型の像”などが丁寧に並んでいる。

 

 

 

 蝋「物の配置に気を付けて置いているんだがね。」

 

 澤井「風水かなにかか?」

 

 蝋「如何にもその通りだがね。 特に”美”に拘っている。」

 

 

 澤井「いや~何かを生み出す超人系の能力は良いもんだな~。 俺なんて破裂させるからな。」

 

 蝋「能力っていうのは一長一短があるものがね。」

 

 

 大野路(即興ね…。 一軒家とはいえ、こうも手早く建てるとは悪魔の実は奥が深い…。)

 

 

 大野路(しかし、あの”蝋像”はどう見ても‥。)

 

 

 すると見るからに豪壮な部屋に辿り着く。

 

 

 大蛇「”ここだ。 ここが盃の場になる。”」

 

 ドアを開けると、そこには盃の場が設けられていた。

 

 

 澤井「よし、ここでやるのか…。 集蔵、土産の酒を出しな。」 

 

 

 大野路「はいっ。 ほら、口を出しな‥。」

 

 大野路は両肩に載せていたキングコブラに口を開ける様に促した。

 

 

 素直に主人の命令に従い、大きく口を開ける。

 

 ”グバアアア…!!!”

 

 

 すると、大野路はキングコブラの口に手を突っ込み…。

 

 

 ”酒瓶”を取り出した。

 

 

 大野路「よし、良い子だ‥。」

 

 大野路は巨大な肉をキングコブラに与えるのであった。 

 

 

 

 蝋「ほう、”蛇酒”か。 どこに酒を持っていたと思ったら…そんな所に隠していたとは。」

 

 澤井「すまねぇな…。 蛇の腹の中に隠してて悪かったよ。なんでも、蛇の体内に入れておくと良いらしくてな。」

 

 

 蝋「いやむしろ、能力をきちんと有効に使っているのは良い事だがね。」

 

 

 澤井「そりゃあ、良かった‥。 言うのも何だが、集蔵が作る蛇酒は極上の一品だ。味は保障するぜ。」

 

 

 蝋「ほう、それは楽しみがね。 じゃあ、”兄弟の盃”を交わそうか‥。」

 

 澤井「了解だ。」

 

 

 そうして、4人は部屋の真ん中にある”盃の場”に移動する。

 

 

 真ん中には大きな酒壺があった。

 

 澤井と蝋がその酒壺を中心に向き合うと、互いの持っていた盃を交換する。

 

 

 ”チャプッ…” 

 

 そして、お互いが盃で酒を掬う。

 

 

 蝋「…」グイッ…

 

 澤井「…」ゴクッ…

 

 

 

 

 しばしの沈黙の後・・・

 

 2人「ふぅ・・・。」

 

 

 蝋「これで、兄弟になったというわけがね。」

 

 澤井「おう頼むぜ。 ”蝋の兄弟”よぉ…」

 

 

 かくして、後に”音乃木坂学院襲撃事件”を起こす2人の凶悪な転生者が手を結ぶこととなる…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 だが、この話はこれで終わりではなかった…。

 

 

 むしろここからであったのである。

 

 

 部屋に酒や摘みを肴に呑む4人の転生者…。

 

 

 

 蝋「それにしても…よく”天夜叉”を裏切ったな…。 兄弟。」

 

 

 澤井「ああ…もう、いい加減にしろって感じだったんだよ。」

 

 

 

 澤井「”前々の世界”からいつ抜けようって考えてた‥。」

 

 

 澤井「何せ、俺の”一瞬の美”を理解しようとしないからな。」

 

 

 

 澤井「まぁ・・・あんな”残酷無比な男”はもう勘弁してほしかったぜ‥。」

 

 澤井「そういう、あんたは確か・・・。」

 

 

 蝋「”蛇蝋”にした。…元々は砂山の奴に負ける前から”蛇蝋”と名乗っていたがね‥。」

 

 澤井「そうか…”戻したんだな”…。」

 

 

 澤井「いやぁ~俺としたら天夜叉を裏切ったら、問答無用で”戦争”になるからな‥。 あんたが盃を交わすと言ってくれたから渡り船だったぜ‥。」

 

 蝋「いや、それはこっちも同じ気持ちだがね…。 しかし、これで晴れて兄弟になったから‥。」

 

 

 

 

 

 蝋「μ’sを俺達の”芸術品”にする…計画を話そうか。」ドン!!

 

 澤井「おう、待ってたぜ~…とことんハジケてやるぜ!!」ドン!!

 

 

 

 こうして、音乃木坂学院襲撃計画が練られることになった・・・。

 

 

 蝋「話に寄れば‥明後日、音乃木坂学院でパーティが開かれるらしい。」

 

 

 蝋「そこでは既に卒業している三年生やその家族も集まるらしくてな‥。」

 

 蝋「更に女生徒達も集まって、規模が大きいがねよ。」

 

 

 澤井「ほう、本来なら卒業している三年生のメンバーが集まって、尚且つ他の女生徒も”一瞬の美”に出来るのか~。」

 

 

 大野路「その話は信用出来ると‥?」

 

 蝋「資材の発注や舞台の注文や女生徒の話等々、多方面から情報を仕入れたから間違いないがね。」

 

 

 大蛇「”総統、それだけ規模が多いと…警察やら軍隊がうっとおしいのでは?”」

 

 蝋「勿論、前の世界と同じように”普通”に殺す。」

 

 蝋「今さら、国家権力など取るに足らんがね。」

 

 

 澤井「となると、当面の敵はやはり…。」

 

 

 

 澤井「”桐生 啓”か‥。」ドン!!

 

 蝋「確かに‥。」

 

 澤井「となると…どう攻めるんだ? 兵隊は澤井組や蛇蝋を合わせて大体”20,000人”か…。」

 

 

 

 

 大野路(”桐生 啓”か…。)

 

 大野路は思った…。

 

 天夜叉一家で訊いた漢の転生者。

 

 

 

 6種類の武術と薙刀で闘う元総合格闘家の漢にして、このラブライブの世界で、μ’sを2度危機から救った…。

 

 

 

 

 大野路(だが…俺はともかくとして、澤井組長や”災厄の転生者”の1人である蝋さんや”王 大蛇”もいるだけでなく、20,000人の兵隊がいる‥。ふふふ、成功も同然だ。)

 

 

 大野路(桐生なんぞ取るに足らん…。)

 

 

 大野路は自信があった‥。

 

 様々な世界の敵と他の転生者達など、様々な戦いを経験し、能力の研磨に時間を惜しまず…”来世”を楽しみ闘ってきたのだ。

 

 そんな自分に勝てる筈がない‥!!

 

 

 蝋「いや、細かい説明は後でするが…この計画の主な筋書きは音乃木坂学院に俺の”円獄蝋”を展開させて、俺と澤井の兄弟で桐生を相手にする。その間に”残り”は警察や軍隊を全員皆殺しにして置いて欲しいがね…。」

 

 

 大野路「…はっ?」

 

 澤井「おう、了解したぜ。」

 

 大蛇「”分かりました。”」

 

 

 蝋「では、細かい説明を‥・まずは」

 

 

 大野路「ちょっ…ちょっと。」

 

 

 大野路「ちょっと待って下さい!!」ドン!!

 

 大野路は蝋の次の説明に移行する前に呼び止めた。

 

 

 蝋「なにがね‥大野路。」

 

 澤井「どうした‥集蔵。 なにか不満があんのか‥?」

 

 大蛇「”・・・。”」

 

 

 大野路「蝋さん、つかぬことを聞きますが‥」

 

 蝋「?」

 

 

 

 大野路「俺もその”残り”とやらに加わっているんですか‥?」

 

 蝋「そうだがね‥。」 

 

 

 

 大野路「なら…俺はその計画に反対です。」ドン!!

 

 澤井「…集蔵、何を言ってやがる。」  

 

 澤井「大人しくしろ。」

 

 

 大野路「いえ、俺はこの意見を譲れませんよ!!」

 

 

 大野路「俺は今まで、色んな世界で闘ってきました!! 当然、自分の強さに自信がある。」

 

 

 大野路「しかし、蝋さんの計画は実際に桐生と闘うのは‥組長や蝋さんだけだ!!」

 

 

 大野路「俺は足手まといじゃない・・・どうせなら、護衛に!!」

 

 

 蝋「なるほど…つまりは。」

 

 

 

 

 蝋「自分もその桐生と闘わせろと…そういいたいがね?」

 

 

 大野路「ええ、俺は闘いたいんです!!」

 

 

 

 蝋「うむ、確かに転生者となった以上‥誰よりも強く!!‥そして闘いたいというその心意気はいいがね…。」

 

 

 大野路「では、俺も護衛に!!」

 

 蝋「ああ‥」

 

 大野路「よ、よし‥!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 蝋「…だが、断るがね。」ドン!!

 

 大野路「えっ…!?」

 

 

 蝋「まぁ、確かにこの計画は俺と澤井の兄弟がメインで桐生と戦うという事になるから、不満はあるのは仕方ないがね‥。」

 

 

 蝋「しかしこの計画に於いて、最大の障害は…紛れもなく”桐生”がね。」

 

 大野路「そ、そんな馬鹿な‥あんな”小僧”が何故、最大の障害なんですか!?」

 

 大野路「俺達は他の転生者達を殺してきたんですよ!! 今さら、何をビビるんですかぃ!!」

 

 

 

 ”パリィンッッ!!!”

 

 その時であった!! 

 

 飲み終わった酒ビンが突如破裂し、大野路に刺さったのだ!!

 

 

 大野路「うおっ!?」

 

 咄嗟に”武装色の覇気”でガードする。

 

 なんとか、怪我は免れたが‥大野路は”破裂”させた犯人を見た。

 

 

 澤井「・・・。」ドン!!

 

 大野路「な、なにをするn」

 

 

 澤井「大野路…さっきから、調子に乗ってんな~。」

 

 澤井「”ハジケ”てぇのか‥!! ああっ!?」

 

 ”ズオオオオォォォ…!!!!”

 

 

 

 大野路「っつつ‥!?」

 

 大野路は一瞬、しまったと思ったが…。

 

 

 しかし、こうなった以上は…自分の言いたいことを言ってやると心に決めた。

 

 

 大野路「おかしいじゃないですか!! 考えても見て下さい!!」

 

 大野路「ここには、俺や大蛇、澤井組長に”災厄の転生者”である蝋さんにそれに加えて”20,000人”の兵隊!!」

 

 

 大野路「それだけの戦力がいるんです!! だったら、一気に攻めたほうが早いじゃないですかぃ!!!」

 

 

 

 

 

 大野路「俺にはまるで”桐生”1人に俺達全員がビビッているみたいじゃないんですか!! 今さら、ビビるほどですか!! たかが転生者一匹…恐れるに足らん!!!!」ドォン!!!!

 

 

 3人「…。」

 

 場内は静まった…。

 

 

 しかし、その静まりはすぐに収まった。

 

 

 澤井がある一言を発したからであった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 澤井「集蔵…桐生がこのラブライブの世界に来たのは・・・《何月何日》だ。」ドン!!

 

 大野路「えっ…。」

 

 

 澤井「いいから答えろ‥”大野路 集蔵”。」

 

 

 

 

 大野路「さ、3月…《3月21日》です。」

 

 澤井「そうだ、その日だ…。 そして、その日は…」

 

 

 澤井「”矢澤にこ誘拐事件”が起こった日だ。」ドン!!

 

 

 澤井「その事件の主犯格は転龍会直系”馬羅垣組”組長”馬羅垣 治”と…。」

 

 澤井「元”天夜叉一家”第三次団体”羽山組”組長”羽山 恭二”。」

 

 

 澤井「そして、倒された…その日、ラブライブの世界に来た…。」

 

 澤井「”桐生”によってな‥。」

 

 

 澤井「その後はどうなった…。 詳しく言えや。」

 

 大野路「た、確か…海岸で麦野と闘い、火拳や”神の裁き(エル・トール)”を喰らって…その後、μ’s崩壊ライブ事件で麦野一家、真根乃組、牛尾組と闘い…麦野ダンに勝利。」

 

 大野路「その後、転龍会会長と闘って生き残ったと聞いています…。」

 

 

 澤井「では…今日で奴がこの世界に来て、何日だ。」

 

 大野路「今日で”8日目”になるかと…。」

 

 

 澤井「そうだ…8日だ。 ”10日すら経っていない。”」

 

 大野路「…。」

 

 

 

 澤井「今、集蔵に奴の今日に至るまでの事を喋って貰った。 サラッと言ったが、奴は今までの戦い…。」

 

 

 

 

 澤井「”全て勝利を収めている。”」

 

 

 

 

 澤井「倒された転生者は、ドレッドヘアー軍団、羽山、馬羅垣、麦野一家先遣隊、強襲部隊、咲山、牛尾、真根乃兄弟、麦野、そして”分身体”とはいえ”転龍会会長”を倒している。」

 

 澤井「数にすると、実力者”8人”、雑魚数百人。…確か、炎山の奴も退けたって話を聞いた。」

 

 

 澤井「奴はたった”八日間”・・・”たった1人”でこれだけの戦いを収めているんだよ。・・・信じがたい野郎だ。」

 

 

 蝋「澤井の兄弟、俺からも奴の恐ろしい事を”四つ”言っていいがねか‥。」

 

 澤井「ああ、頼む。」

 

 

 蝋「まず、一つ目は”身体の頑丈さ”がね…。」

 

 蝋「奴は…色々な攻撃を受けてはいるが…俺が個人的には気になったのは…。」

 

 

 蝋「炎山と雷堂が放った”火拳”と”神の裁き”がね。」ドン!!

 

 

 蝋「悪魔の実最強種”自然系”…。その中でも…炎の能力”メラメラの実”や雷の能力”ゴロゴロの実”。」

 

 

 蝋「いうなれば、人間に炎や雷といった”災害”が備わる。…その威力はいちいち説明する必要はないがねが…。」

 

 

 蝋「転生者といえど‥炎や雷の合わせ技なんて受けたら、人間なんぞあっという間に消し炭以下がね。」

 

 

 

 

 蝋「だが、奴は生きていたがね‥。 あの2人の事だ、狙いは外してない筈…正確に当てたというのに生きていたがね。」

 

 

 蝋「そして、二つ目は”異常な体力”…。」

 

 

 蝋「”3月27日”に起こったあの”μ’s崩壊ライブ事件”で奴は少なくとも、一緒に闘った仲間はいなかった。‥少なくとも、転生者達を倒せる仲間はいない為・・”自分1人だけ”。」

 

 蝋「つまり、奴はあの事件で出会った敵を・・・”1人で闘った”という事になる…。」

 

 

 蝋「”1人で闘う”というのは、決して珍しい話じゃないがね‥。 しかし…!!」

 

 

 

 蝋「あの事件は立て続けに”戦い”が起こっている!!」ドン!!

 

 

 蝋「つまり、奴は消耗した体力…100%でない体力なのは明らかの筈だったがね。」 

 

 

 蝋「その状態で、奴は雑魚はともかく、咲山、牛尾、真根乃、麦野といった”能力持ちの転生者4人”と闘っただけでなく、”勝っているがね…!!”」

 

 

 蝋「しまいには、その状態で炎山を退け、転龍会会長の分身体ですら倒してしまっている。」

 

 

 

 蝋「そして、あの闘いは全て”1日”という時間内で収まっているがね…!!」ドン!!

 

 

 

 大野路「…!!」

 

 大野路はなんとなくだが、桐生の強さが分かった…。

 

 啓は既に”8日”という極めて少ない時間でこれだけの戦いを”1人”で闘っているのだ…。

 

 そう、”1人”だ。 ”1人。…”

 

 

 確かに自分を支えてくれる面々がいるかもしれない…。

 

 しかし、”ガチ”で闘ってくれる仲間はいない。

 

 

 その為、啓はたった1人で闘わなくてはならないのだ…。

 

 だが、啓は闘いを放棄せず闘っている。μ’sを護る為に‥たった一人で。

 

 

 

 

 蝋「しかし、”身体の頑丈さ”も”異常な体力”というのは…”膨大な時間”というのがあれば、誰でも手に入るものなんだがね…。」

 

 

 澤井「”膨大な時間”…。」

 

 

 蝋「そう、俺達転生者達が”能力”を得られたにしても、”戦闘経験”がいる。”闘いの経験値”がいるがね…!!」

 

 

 

 蝋「俺達が今の強さになったのも、時間を惜しまず強くなる為に戦ってきたからに他ならないがねよ…。」

 

 

 

 蝋「そう、”人間頑張れば、誰だって強くなる…!!” 全く世界構造が異なる世界にも通じる”道理にして真理”…!!」

 

 

 

 

 蝋「つっまりぃぃぃ!!!! 桐生のあの強さはあああああああああ!!! 他の世界で闘いまくったからあの強さの筈だがね!!!!!!」ドン!!

 

 大野路「…!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 蝋「・・・と言いたいんだがねが、それは違うと思うがね。」ドン??

 

 

 大野路「えっえええ・・・?」

 

 

 

 

 蝋「3つ目・・・最も恐ろしいのは・・・!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 蝋「《桐生が”転生者”になって恐らく、8日しか経っていないという事…!!》」ドン!!!!

 

 

 

 

 大野路「恐ろしいのが…”桐生が転生者になって8日…!?” どういう事ですか!?」

 

 

 蝋「さっきいったがね・・・俺達が強くなったのは”時間と経験”があったからという事。」

 

 蝋「能力を持てたとしても、それ相応の鍛錬が必要になる。」

 

 蝋「そして、能力を”使いこなすこと”で、やっと他の転生者達共をぶち殺すことが出来るがね…。」

 

 

 

 

 蝋「つまり、”奴の強さ”は他の世界で闘って来たから”あの強さ”になるという事に納得出来るんだがね。」

 

 

 蝋「となると、それだけ強いとなると他の転生者達に知られて、闘う事になる…。」

 

 

 蝋「要はそれだけ強いと”転生者”なら知っているという事になるがねよ‥。」

 

 

 大野路「…!!」

 

 

 

 

 

 蝋「・・・だが、奴を・・・”桐生 啓”という転生者を俺達は会ったことも聞いたこともないがね…!!」ドン!!

 

 大野路「!?」

 

 

 澤井「そうだ・・・俺達は桐生と言う転生者をこのラブライブの世界で知ったんだよ…。」

 

 

 大野路「つまり…。」

 

 

 

 

 

 澤井「奴は何処の世界にも行っていない…!! ”ラブライブの世界”が奴にとって”初めての世界”なんだよ…!!」ドン!!!

 

 

 大野路「という事は…!!」

 

 

 

 大野路「あいつは桐生は…まだ、能力を得たにも”8日”しか経っていないにも関わらず…あの、あの”規格外の強さ”という事なんですか…!!!???」ドン!!

 

 

 蝋「そう…そこなんだがね…!!! 奴の恐ろしいのは…!!」

 

 

 蝋「なにより…桐生はまだ、自分の強さにまっっったくううううう納得していないがね…!!!」

 

 

 蝋「μ’sを・・・”9人の女神”を護る為…あの男はまだまだ”強くなるッッ!!!”」

 

 

 

 蝋「そして、最後の四つ目!! ”桐生と共に闘う《仲間の可能性》”がね‥!!」

 

 

 蝋「”天夜叉一家”、”砂山興業”、”金獅子会”、”転龍会”・・・この”四大勢力”が出来たのは、《組織の頂点》が”絶対強者”だからこそ出来たんだがね!!」

 

 

 蝋「カリスマ、財力、頭脳・・・色々な要因で大勢の”転生者達”が”頂点”に惹かれてそれぞれの”巨大組織”が創られたがね。」

 

 

 蝋「だが、”頂点”に惹かれたのは・・・最も大きい要因は…!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 蝋「《闘いに於ける圧倒的な強さ》!!!! これに限るがね!!」ドン!!!

 

 

 蝋「”転生者達”は腕っぷしが立つ奴ばかり‥!! そんな男達を黙らせるのはそいつを圧倒する強さが必要!!」 

 

 

 蝋「ジョジョのDIOやドラゴンボールのフリーザや北斗の拳のラオウに、人が集まったのは何よりも強いからがね…!! 強いからこそ集まった!!」

 

 蝋「そして・・・漫画、アニメ、ゲーム、昔話でも、《主人公》に人が集まるのも・・・そいつが強いからこそ集まる!!!」

 

 

 

 

 蝋「”弱い奴”に…人は集まらない…!!」ドン!!

 

 

 

 

 蝋「そして、現に奴は‥!! ”桐生 啓”はガチで強い!!! しかも、まだまだ強くなる筈ガネッッッッ!!」

 

 

 蝋「ともすれば、μ’sを護る”桐生”に対し、桐生と共に闘う《仲間》が将来的に現れるのは‥コーラを飲めば、ゲップする程の超高確率!!!」

 

 

 蝋「そして、今までの桐生の闘いは…!! 《μ’sを護る為の闘い》がね!!」

 

 

 蝋「もしも・・・もしもだがね!!! 奴がμ’sを護る為の闘いから即ちッッ!!! ”受け身の闘い”から!!」

 

 

 

 蝋「《仲間》を手に入れ、俺達”転生者達”を倒す!! ”攻めの闘い”になれば‥!!」

 

 

 蝋はコップを叩きつけたッッ!!!

 

 蝋「最早、俺達に手に負えない!! ”最強最悪の転生者”になるッッ!!!!」ドン!!

 

 

 

 

 

 蝋「そう、《龍》の様に人間の手に負えない”怪物”!! ”バケモン”!! ”絶対強者”!!!!!」ドン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 蝋「このラブライブの世界に転生した龍!!! 転生の龍(ルイフィン ロン)なんだがね!!!!!」ドオン!!!!

 

 

 三人「…!!!」

 

 

 

 

 

 蝋「だからこそ!! 奴が強くなる前に!! 《仲間》を手に入れる前に!! ”3月31日”に”音乃木坂学院”を襲撃するんだがね!! 一刻も早く!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 蝋「”究極の美”を味わう為にッッ!!」ドン!!!!! 

 

 そう言い、蝋は一気に酒を飲んだッッ!!

 

 

 

 

 蝋「大野路!!! これで”桐生の強さ”は分かったがねかッッ!!!」

 

 大野路「はっ、はい!!」

 

 蝋「まだ、言っているようだったら!!」

 

 

 

 

 蝋「《お前も蝋人形にしてやろうかッッ!!!》」

 

 大野路「い、いえ‥!!」

 

 澤井「おいおい、蝋の兄弟…随分酔ってんな…!! デーモン閣下の真似をしてやがるぜ‥。」

 

 

 

 蝋「そうと決まったら!! 兄弟…!! 早速、手合せしようがねッ!!」

 

 澤井「おいおい、手合せでいいのか‥!? せっかくなら、わりとガチでやろうぜッッ!!!」

 

 蝋「ようしッ!! 男に二言は無いがねな!! ”覆水盆に返らず ”だがねッ!!」

 

 澤井「おう、望む所だ!!」

 

 そう言うないなや‥”手合せ”という名の”喧嘩”を始める2人…。

 

 

 大野路「い、いいのか…この部屋で暴れて…。」

 

 

 

 大蛇「”この一軒家は、総統のドルドルの能力で作ったものだ…だから、工事費用0元‥タダだ‥。”」

 

 大野路「そ、そうか…。」(イカン…中国語分からん。ドルドルしか分からんぞ。)

 

 

 こうして、凶悪な転生者の盃は耽っていた…。

 

 その明後日…音乃木坂白いドーム事件が起こるのであった…。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大野路(そう言えば…ラブライブの世界に来たのが…初めての世界だとしたら…奴は何故…。)

 

 

 

 大野路(神に貰った”6つの武術”を既に”使いこなしているんだ?” ”天才”だからか? 前世が総合格闘家だからか? )

 

 続く…。

 




はい、こうして彼等は兄弟の盃を交わし、”3.31”に”音乃木坂学院”を襲撃したのです。

彼等の素性が少し垣間見えましたが…果たして、この先どうなるのでしょうか‥。
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