転生の龍が如く 〜女神の守護者~   作:kantarosu

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~前回のあらすじ~

μ’sや音乃木坂学院を護る為に、円獄蝋の外に出た啓を待ち構えていたのは・・・総勢2万人の澤井組や蛇蝋の転生者達・・・。

数は”1:20000”・・・しかし、啓はここに来て攻撃的な”赤い覇気”を交えた覇王色の覇気を発動。
これによって、大部分の戦力は削られる。
さらに啓は追いうちを掛けるように”青い覇気”を両脚に纏うと、残った転生者達を圧倒的に蹂躙していく。
だが、澤井組や蛇蝋も負けじと啓に反撃を試みて、爆音と戦火が音乃木坂に鳴り響く…。

そんな中、啓の薙刀”震漸”を折った”キラキラの実の転生者”である転龍会直系team”iflit”特攻隊長 ”金剛山 強”は蛇蝋副総統”王 大蛇”を倒し、総統である”蝋 家龍”に対して、”贋作蝋人形”と発するのであった。



第40話 音乃木坂学院を護れ・・・!! VS”澤井組”&”蛇蝋”後編 ・・・そして。

 ~音乃木坂学院”最終防衛ライン”~

 

 ”ドドドドドドドドド…!!!!!!”

 

 もう、どれだけ弾が撃たれただろうか…。

 

 少なくとも、啓の全身に対して何百どころではない、少なく見積もっても何千発は撃ちこまれているだろう…。

 

 

 

 人間は急所に当たらずとも、”銃弾一発”で死ぬ。

 

 

 

 頭蓋、心臓、五臓六腑…人体の急所に撃ちこまれたら尚更だ。

 

 そんな銃弾の嵐が啓にドンドンと撃ちこまれているのだ…。

 

 その為か、土煙や爆発による煙や火の手がそこら中に蔓延していており…

 

 

 

 

 

 ”非常に視界が悪くなっていた…。”

 

 

 

 

 

 大野路「おい…!! お前達、何をしてやがる!!」

 

 そこへ危機を聞きつけ…大野路が駆けつけてくる。

 

 

 

 

 鉄拳パンク男「大野路の兄貴!! ご無事でしたか!!」

 

 青竜刀中華男「”あんたか!! あんたがいるなら勝てるぞ!!”」

 

 ”オオオオオオ!!!”

 

 大野路「…。」

 

 しかし、喜んでいる男達と比べると対象的にその表情は青筋を立っており見るからに…

 

 

 

 怒っていた。

 

 

 

 鉄拳パンク男「大野路の兄貴、安心してください。 いくら奴でもこの集中砲火を浴びれば、ひとたまりもない筈です!!」

 

 鉄拳パンク男「それに万が一の場合でも兄貴が居れb」

 

 

 ”バキッ!!”

 

 鉄拳パンク男「ぐはっ…!! 何を!?」

 

 

 

 

 大野路「馬鹿野郎共が!! 今すぐここから撤退しろ…!!」ドン!!

 

 

 

 

 大野路「俺達は既に桐生に追い詰められている…!!」

 

 

 

 

 鉄拳パンク男「”追い詰められている!?” 追い詰めているのは俺達でしょう!!」

 

 青竜刀中華男「”そうだ!! 先ほどは確かに追い詰められたが…今、追い込んでいるのは紛れもなく俺達の方だ!!”」

 

 

 

 

 大野路「バッキャロウ!!! 俺達が何故…円獄蝋の外に配属されたのを忘れたってぇのか!!」ドン!!!

 

 

 

 2人「!!!!!!」 

 

 

 

 大野路「いいか…!! 澤井組と蛇蝋合わせて、総勢2万人の”転生者達”…!!」

 

 大野路「それだけの戦力が居るにも関わらず、円獄蝋の外に配属されたってのはなぁ…。」

 

 

 

 

 大野路「お二人の闘いの邪魔にならない為…そして!!」

 

 

 

 

 

 

 

 大野路「俺達が”桐生 啓”に太刀打ち出来ねぇからだ!!」ドン!!!

 

 2人「!!!!」

 

 

 

 

 

 大野路「桐生とまともに勝負出来るのは…蝋さんや組長ぐらいのもんだ…!!」

 

 大野路「だというのに…組長がやられちまうなんて…!!」

 

 

 大野路「今、確信した…!!」

 

 

 大野路「やはり”転生の龍”は、”規格外の強さ”だったんだ!!」

 

 

 

 鉄拳パンク男「しかし、いくら奴でもこれだけの銃弾を浴びせれれば一溜りもな…」

 

 

 男が呟いたその時であった…!!

 

 

 

 

 

 

 ?「返すコツが分かった…。 今度は俺の番だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ”ドプッ…!!”

 

 マシンガンパンク男「へっ?」

 

 それまで、啓に向かって銃を撃っていた男の身体に風穴が出来た。

 

 次の瞬間…!!

 

 

 

 ”ドドドドドドドドドドドドドドド!!!!”

 

 SMGパンク男「のわっ!?」

 

 AR中華男「”ぎっ!?”」

 

 ロケラン中華男「”がっ‥”」

 

 銃火器を撃っていた男達に次々と銃弾が撃ちまれる!!

 

 

 

 

 

 青竜刀中華男「”どういうことだ…いきなり銃撃を受けたぞ!!”」

 

 鉄拳パンク男「馬鹿な…転龍会が撃ったのか…!!??」

 

 2人は見聞色の覇気で避けながら、言葉を発する。

 

 

 大野路「違う…!! これは、桐生の奴だ!!!!」

 

 大野路は叫んだ!!

 

 そして、犯人が啓であることを叫び…次にこう答えた…!!

 

 大野路「あの野郎…!!! 銃弾を…!!」

 

 

 

 

 

 大野路「”素手で掴んで・・・弾丸を飛ばしている!!!!!”」ドン!!

 

 

 

 

 

 

 それまで煙に包まれていた場所が次第に明るくなっていく。

 

 

 そこに”桐生 啓”は立っていた…!!

 

 

 自分を撃ち殺すために撃たれる何百、何千発の銃弾…!!

 

 

 

 だがしかし…!!

 

 啓の身体に銃弾の一発も被弾することなく…”五体無事で生きていたのだ…!!”

 

 

 

 大野路(馬鹿な…桐生は”ロギア”じゃない筈だ…!! 攻撃を受け流す事は出来ない…。)

 

 大野路(奴の使う武術か”覇気”で、あの蜂の巣の様な銃撃を!! )

 

 

 

 大野路(”無傷で防いだ”というのか…!!?? やはり…とんでもねぇ奴だ!!)

 

 

 

 澤井組組員「そ、そんな…バカな…ありえねぇ…。」

 

 蛇蝋「”(バケモノ)”め…!!」

 

 

 澤井組組員や蛇蝋の構成員は恐怖した…。

 

 あれだけの銃撃を仕掛けてもなお、生きている漢に・・・”戦慄”した。

 

 それまで、攻撃をしていた転生者達が動きを止めたその時・・・!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 啓「《青ざめたな。》」ドン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 啓がその言葉を呟いた瞬間‥!!

 

 啓の身体から…先程の”赤い覇王色の覇気”が辺りを覆った…!!

 

 

 

 転生者達「!!!!!!!???????」

 

 それまで、”覇気の嵐”に耐えられていた転生者達は次々と意識を喪失し…

 

 ”バタリ‥”

 

 また一人、また一人と倒れていく…。

 

 

 

 そして最後に立っているのは…

 

 ”桐生 啓”と”大野路 集蔵”と残りの4人だけであった。

 

 しかし、残りの2人…。

 

 

 ”青竜刀中華男”と”鉄拳パンク男”は先程の”覇気の嵐”に耐えていたのだが…。

 

 

 青竜刀中華男「”ウオオオオオ・・・!! ”」

 

 鉄拳パンク男「ぐ、ぐうううう…。」

 

 今、放った”覇気の嵐”には耐えることが出来ず、意識はあるものの”激痛”により悶えていた。

 

 

 大野路「お、お前ら…むっ、ううう…!?」

 

 大野路にもまた、2人程ではないとはいえ”痛み”が自身を襲った…。

 

 

 大野路(こ、この痛み…は!! やはり、”覇王色の覇気”によるものなのか…!?)

 

 

 大野路(だが、なにか普通の”覇王色の覇気”とは一味も二味も違う!!)

 

 

 大野路(桐生だけの特別な覇気なのか…!? ま、まさか!?)

 

 

 

 

 大野路(《覚醒者》なのか…!?)

 

 

 

 

 

 啓「・・・意識があるか。」

 

 啓は転生者達を睨みつけて、言った。

 

 

 大野路「くっ…!?」

 

 

 啓「意識はあるのはそこで悶えてる奴らとテメェか。 ”三人残ったな…。”」ドン!!

 

 大野路「ハァ・・・ハァ・・・。」

 

 

 

 啓「そう言えば、最後の三つ目の”言葉”の意味を教えてやるって言ってたな‥。」

 

 

 

 

 

 啓「”最後に残った奴に”《死にてぇ奴》の意味をな…。」ドン!!

 

 

 

 

 ”「最後に”死にてぇ奴”については‥・。」”

 

 ”「最後に”残った奴だけ”に教えてやるよ。」ドン!!”

 

 ※第39話参照

 

 

 

 

 

 大野路「”死にてぇ奴”の意味だと…!?」

 

 啓「そうだ、そこで悶えてる奴らもよく聞きやがれ…!!」

 

 

 

 

 

 啓「死にてぇ奴って言うのは・・・《死にたがりのバカ》の事だ。」ドン!!

 

 大野路「死にたがりのバカだぁ…!?」ググッ‥

 

 

啓「どうせ、テメェらはこの”音乃木坂学院”を襲撃しようとした時…”俺の存在”を知ってたんだろう?」

 

 啓「少なくとも、澤井や蝋の奴は俺の顔を見るなり俺の事を知っていた口ぶりだった。」

 

 

 

 大野路「チィッ‥それがなんだってんだ…!?」

 

 

 

 

 

 啓「要は”俺の強さ”を知っていたんだ。…違うか?」ドン!!

 

 大野路「!!」

 

 そう、大野路は二日前の兄弟の盃を通じて…蝋や澤井の口から啓の強さを知っていたのだ…!!

 

 

 

 啓「つまり、この世界で闘って来た俺の事を知って襲撃に来たわけだが…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 啓「だったら…《何故、”実際”に来たんだ…俺より弱いテメェらは…!!》」

 

 大野路「なんだとぉ…!!」ギギギッ!!

 

 

 

 啓「俺は耳が良くてな・・・さっき部下共にキレてたな。”撤退しろ”だの…”俺に追い詰められているだの”。」

 

 啓「”澤井や蝋の奴の闘いの邪魔”になるだのとでっかい声でよぉ…。」ドン!!

 

 

 

 啓「俺からすりゃ可笑しな話だ…。 俺に太刀打ち出来なくて…”闘いの邪魔”になりたくなきゃ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 啓「”蛇蝋”と”澤井組”共々仲良く”留守番”すればいいじゃねぇか。」ドン!!!!

 

 大野路「くうっ‥!!?? て、テメェ‥!!」

 

 

 そう、彼等が円獄蝋の外に展開されていたのは外敵の排除もあるが、それ以上に”桐生 啓”に敵わないからだ。

 

 そもそも…”2万人”の戦力があるのであれば、数に物を言わして襲撃すればいい。

 

 澤井と蝋の2人の主犯格に任せたにも”桐生 啓”1人に太刀打ちできないからであった。却って”邪魔”になるのだ。

 

 

 

 現に大部分が啓の”赤い覇王色の覇気”で気絶したのが良い例である。

 

 覇王色の覇気はいうなれば、直接手を下さず相手の意識を奪える。

 

 つまり、啓にとって”二万人”はその程度の相手。

 

 

 

 弱ければ…やられるのであれば・・・最初っから”留守”をしてればいいのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 啓「留守番してりゃ…こんな痛い目に会わなくても済んだのによ。」

 

 

 

 

 

 

 啓「そもそも、テメェら…”音乃木坂学院”を襲撃に来たのか? ”俺にやられに来たのか”?」

 

 

 

 

 啓「どっちなんだ? 何がしたいのか・・・ハッキリしやがれ、雑魚共。」ドン!!!

 

 《最高級の煽り文句》であった…。

 

 

 

 

 この言葉に、2人が激怒した。

 

 

 

 

 鉄拳パンク男「野郎‥!! クソガキがぁ!!」

 

 青竜刀中華男「”もう…死ねぇ!!!”」

 

 2人は痛みを振り絞って攻撃に出た。

 

 

 出たのは良かったのだが…。

 

 

 

 ”バチィンンッ!!”

 

 ”ドサッ・・・”

 

 ・・・一瞬であった。

 

 

 

 

 啓「だから言っただろうが‥。 留守番してればな。」

  

 

 大野路「ば、馬鹿な!? あの2人を一瞬で!?」

 

 大野路は驚いた…。 少なくとも今の2人は二万人の中でも上位に入る2人であった。

 

 それがいとも簡単に…!!

 

 

 大野路(くっ、調子に乗りやがって‥だが、桐生め!!)

 

 

 大野路(俺は澤井組”若頭”だ…これぐらいの窮地は何度も脱してきた男だ!!)

 

 大野路には秘策があった。

 

 

 大野路は動物系”ヘビヘビの実”モデル”キングコブラ”の転生者。

 

 彼には”使役”と呼ばれる力があった。

 

 いうなれば、動物を自分の手足の様に操る事が出来る。

 

 

 

 大野路(俺はここに来るまで予め…蛇共を地中に潜ませておいた。)

 

 

 大野路(俺の合図一つで…何百匹の蛇共が桐生の野郎に襲いかかる…!!)

 

 

 大野路(相手が油断していれば、澤井組長でも油断出来ない攻撃だ‥。)

 

 大野路(今、完全に奴は眼の前の俺に集中している!! チャンスだ…。)

 

 

  

 

 大野路「分かった…。 俺の負けだ。桐生さんよ~。」

 

 大野路は砕けた口調で、啓に話しかけた。

 

 

 啓「・・・。」

 

 大野路「確かに俺達は弱いな~雑魚ばっかりだからな~。」

 

 

 大野路「とりまっ!! ここは部下を連れ帰る!!」

 

 大野路は土下座した。その瞬間、大野路は地中にいる蛇に相手の位置を知らせた。

 

 

 

 

 大野路(よし、ここで死ねぇ‥!!)

 

 

 啓(…。)

 

 

 しかし…

 

 蛇は来なかった…。

 

 

 

 大野路(な、なにぃ‥!?)

 

 

 啓「成程な…。」ズボッ…!!

 

 啓は地面に穴を容易く開けると…。

 

 

 

 啓「”ゾオン系の転生者”はこういう風に…ヘビとかを操れんのか。」ドン!!

 

 啓の手には数十匹の蛇が気絶していた‥。

 

 

 大野路「な、馬鹿な…何時、気を失ってたんだ!?」

 

 啓「さっきの事を覚えてねぇのか…?」

 

 

 大野路「さっ、さっきの事…!? はっ!!」

 

 

 

 

 ~回想~

 

 啓「《青ざめたな。》」ドン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 啓がその言葉を呟いた瞬間‥!!

 

 啓の身体から…先程の”赤い覇王色の覇気”が辺りを覆った…!!

 

 

 

 

 

 大野路「まさか、”地中の蛇”に気が付いていたのか…!?」

 

 

 啓「今の俺は息を潜めてる爬虫類程度は”見聞色の覇気”で分かるんだよ‥。」

 

 大野路(う、嘘だろ!? さっきの”土壇場”で…息を潜めている蛇達の居場所を掴んでいたというのか!?)

 

 

 大野路(あ、ありえん!! ”見聞色の覇気”は使いこなすのに時間が掛かるものだぞ…!?)

 

 

 大野路「く、クソが‥こうなったら!!」

 

 大野路は啓から距離を取ると…。

 

 

 ”キシャアアアアアアッ!!!!”

 

 大野路は腕をキングコブラの頭に変え、襲い掛かった…!!

 

 

 ”ガブッ…!!”

 

 大野路「どうだぁ、今の不意打ちは‥!! んなっ‥!?」

 

 

 蛇は確かに啓へ噛みついた‥。

 

 しかし…蛇の牙は啓の”緑の覇気”を纏わずに折れた…。

 

 

 大野路「ぎゃあああ…お、俺の指がああッッ!!! んがあっぐッ!!??」

 

 

 大野路の首を掴み持ち上げる啓。

 

 

 ”ビキッメキッ・・・!!”

 

 啓「どうやら、牙の部分はテメェの指だったようだな。」

 

 大野路「んんんががgggggg」

 

 予想以上の啓の絞める力に泡を吐く。

 

 

 啓「もう、分かってるだろうがッ!! 組長である澤井が俺に負けたんだ。」

 

 

 

 

 啓「若頭のテメェが俺に敵う筈ないだろう…!?」ドン!!

 

 

 

 

 啓「それに俺はテメェら以外の”転生者達”に言いたいことがあるんだよ!!」

 

 そう言うと、啓は大野路を持ち上げながら…叫んだ!!

 

 

 

 

 

 啓「オイッッッ!!!! ”転生者共”…!!! どうせ、俺の闘いを見てんだろッッッ!!!!!!」ドン!!

 

 

 

 啓「”転龍会”に”砂山興業”や”天夜叉一家”やその他の転生者共ッ…!!! 」

 

 

 

 啓「彼女達に指一本触れて見ろ‥!! 俺が全員纏めて相手にしてッ!!!!」

 

 

 啓「1人残らず…潰してやるッ!! こいつはその‥!!!」

 

 

 

 

 啓「”見せしめだッッ…!!!”」

 

 

 啓は大野路を上空にブン投げるッ!!!

 

 そして、啓はそのまま上空に跳んだ‥!!

 

 

 啓は脚を赤い覇気で纏いッッ‥!!!

 

 

 

 

 啓「赫脚”最上級 挽き肉(エクストラ アッシ)”…!!!!!」

 

 ”ドドドドドドドドドドドドッッッ!!!!!!!”

 

 

 大野路「…!!!!!」

 

 哀れ…大野路はそのまま地面に激突し、動かなくなった…。

 

 澤井組”若頭””大野路 集蔵”KO ドン!!

 

 

 

 

 

 啓「最後に一つ言っておくぞ…!! μ’sを攫うんだったら…!!」

 

 

 

 

 

 啓「”俺と闘いやがれッ!!! 俺はまだまだ強くなってやるッ!!”」ドン!!!

 

 

 

 

 

 啓は最後に”ありったけの声”で叫んだのであった…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ?「よくやったな…。 ”桐生 啓”…!!」ドン!!

 

 そこへ、ある人物がバイク集団を率いて…やってきた。

 

 

 啓「テメェは”堅物野郎”‥!!」

 

 

 金剛山「金剛山だ…。 さっき、オメェに教えたろう。」ドン!!

 

 そこに駆けつけたのは、転龍会の”金剛山 強”であった‥。

 

 

 啓「…それは!?」

 

 啓は金剛山の片手に持っているのに気が付いた。

 

 

 金剛山「”大将首”だ…。」ドン!!

 

 

 なんと、金剛山の持っていたのは・・・文字通り、”首”。

 

 

 

 

 

 

 蛇蝋”総統” ”蝋 家龍”の首であった…。

 

 

 

 

 

 啓「蝋の野郎を倒したのか…!?」

 

 

 

 金剛山「そうだ…まぁ、《贋作》だがな…。」

 

 

 啓「”がんさく”!? どういう意味なんだ!!」

 

 

 

 金剛山「それは・・”明後日”に教える。」ドン!!

 

 

 啓「…チィ…野郎ッ!!!」

 

 

 金剛山「一応、”円獄蝋”の壁破壊は粗方しておいた。 後は時期にここへ…救助が来るだろう。」

 

 

 啓「・・・・くっ。」

 

 

 

 

 

 金剛山「では・・・また、”明後日”に会おう。」

 

 そういうと、金剛山達はそのままバイクで走り去っていた…。

 

 

 啓はそれを見るしか出来ず…。

 

 啓「くっ・・・くそッ!! くそおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~音乃木坂学院”体育館”~

 

 啓はそのまま、澤井によって破壊された屋根から体育館に降り立った…。

 

 

 にこ「け、啓っ…!!」

 

 穂乃果「啓君ッ!!」

 

 啓の姿を見て、μ’sメンバーが集まってくる。

 

 

 啓「すまない、皆…先に言う事言っていいか?」

 

 啓はμ’sを制し、こう言った。

 

 

 

 啓「皆さん!! 聞いてくれッ!! 外に張ってある”白い壁”はもう取り除いた!!」

 

 啓「さっき、確認したが…”白い粉”は舞っていない!!」

 

 啓「外に救助隊を呼んでおいたッ!! そのうち来る筈だッ!!」

 

 

 

 

 啓「安心してくれ!! さっきの奴らはもう来ないッ!! 俺が約束するツ!!!」ドン!!

 

 啓の呼びかけによって人々は安心し、抱き合って一先ずの安心を得た。

 

 後に啓の言葉通りに沢山の救助隊隊員が駆けつけていった…。

 

 

 

 女生徒達は…外に居た家族と抱き合う者、感極まって泣いてしまう者もいた…。

 

 

 

 ~音乃木坂学院”正面玄関”~

 

 ヒデコ「け、啓さん、有難うございましたッ!!」

 

 ミカ「この御恩、一生忘れませんッ!!」

 

 フミコ「このお返しは必ずっ!!」

 

 そう言うも、やはり泣いてしまう彼女達‥。

 

 

 啓「おいおい、泣いちまって…大丈夫か?」

 

 啓は目線を合わせて、彼女達の頭を撫でる。

 

 

 ヒデコ「す、すいません・・・本当に怖くて。」

 

 啓「いや、泣くことは別に謝る事じゃないんだ‥。 泣きたい時は思いっきり泣くといいぞ。」

 

 

 ミカ「は、はいっ!!」

 

 

 啓「さあ‥親御さんが待ってるだろう? 早く行ってやるんだ。」

 

 フミコ「はい、じゃあ啓さん!! また!!」

 

 そう言うと三人娘は人混みに消えていった…。

 

 

 

 啓「・・・そう言えば、穂乃果? ことりは病院に行ったのか?」

 

 穂乃果「うん・・・”お母さんが心配だから、行ってくるね”って…。」

 

 啓「・・・そうか。 なら、他の皆は?」

 

 穂乃果「他の皆も家に帰ったり、病院に行ってるよ。」

 

 穂乃果はそう呟くと…ふぅ~と息を吐いた。

 

 

 啓「んっ…心配か?」

 

 穂乃果「うん、私・・・去年にμ’sを立ち上げるなんて、それまでの私の人生に凄い経験だったし…しまいにはあの”ラブライブ”を優勝するなんて思わなかった…。」

 

 啓「…。」

 

 穂乃果「本当に”夢”のようだったんだよ…けど、今数日間で起こっている事がとても…。」

 

 

 穂乃果「私の頭の中に収まり切らないと言うか・・・”きょようはんい”を超えてるっていうのかな…。」

 

 

 それもそうだ。 

 

 ラブライブの世界は魔法だとか、悪魔の実だとか、モンスターとか、転生者とかとは一切出てこない現実の世界だ。

  

 それが”現実”に起こっている為か…まだ歳若い彼女には非常に受け入れがたい現実であった。

 

 

 啓「そうか。」

 

 穂乃果「でも、穂乃果には…ことりちゃんや海未ちゃんや他の皆もいるし、私…!!」

 

 

 

 穂乃果「皆がいれば…頑張るよっ!!」

 

 穂乃果は真っ直ぐなそして明るい笑顔を見せた。

 

 なんというか、自分も元気になる様な・・・そんな笑顔であった。

 

 

 啓(成程な…。 これが”アイドル”って奴か…。)

 

 

 啓は穂乃果の顔を見ると、そんな事を思い浮かべると穂乃果の頭を撫でた。

 

 ”ポンッ ポンッ”

 

 穂乃果「け、啓君?」

 

 啓「いや、その根拠の無い自信は何処から来るんだと思ってな…。」

 

 穂乃果「えっえええ!? ひ、ひどいよ!! 海未ちゃんみたいなこと言わないでよっ!!」

 

 穂乃果は膨れっ面をした。

 

 

 啓「ははっ…すまんすまん。」

 

 啓は穂乃果に詫びた。

 

 

 

 

 

 と同時に…

 

 啓(さて…どうするか…。)

 

 啓はこれから”ある少女”に伝えなければならない”悲しい現実”をどう伝えるかを考えた。

 

 

 

 

 

 

 啓(穂乃果は皆がいたら、頑張れると言った。 ・・・だが。)

 

 

 

 

 

 啓(今のあいつは・・・どう受け止めるだろうか?)

 

 

 

 

 啓(最悪の結果、”独り”になってしまうあいつを‥。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 すると…その”少女”が啓と穂乃果に近寄ってきた…。

 

 

 

 

 

 

 にこ「あんた達…そこにいたの?」

 

 

 ・・・”にこ”であった。

 

 

 

 穂乃果「あっ、にこちゃん!!」

 

 啓(来たか…。 見聞色で分かっていたがな。)

 

 

 にこ「穂乃果、妹の雪穂があんたを呼んでたわよ。」

 

 穂乃果「えっ、そうなの?」

 

 

 にこ「あの子、なんだかんだ言ってあんたの事を慕ってるんだから早く行ってあげなさいよ。」

 

 穂乃果「そうなの!? じゃあ、啓君また明日!!」

 

 そう言い、穂乃果は去っていた…。

 

 

 こうして、啓とにこが残った。

 

 日は落ち、次第にであるが…人の数も減っている。

 

 

 

 

 

 

 

 啓「…。」

 

 

 にこ「ねぇ、啓・・・聞きたいことがあるんだけど。」

 

 

 

 啓「にこ、”それ”なら…体育館で話す。」

 

 にこ「えっ…。 う、うん…。」

 

 

 啓「じゃあ…ついてきてくれ。」

 

 

 

 

 

 

 

 ~音乃木坂学院”体育館”~

 

 体育館の明かりが点き、日が灯る。

 

 中に入る2人。

 

 

 にこ「ねぇ、啓…どうして、体育館に来たの?」

 

 啓「…。」

 

 にこは啓に尋ねるが…。

 

 

 当の啓は背中を見せたままであった。

 

 

 にこ「あっ、分かったわ!! もしかして、今日のライブの続きかしら!!」

 

 にこは手を叩いて相槌をする。

 

 

 にこ「そうよね~!! 外だと恥ずかしいからここに来たんでしょ!!」

 

 啓「‥。」

 

 

 にこ「けど、μ’sは全員揃ってないから…あっ!!」

 

 

 

 にこ「にこったら!! うっかりしてたわ!! もしかして、にこ単独のライブが観たいんでしょっ!!」

 

 啓「・・・違う。」

 

 

 にこ「よ~しじゃあ、にこ着替えてくるわね…のぞいちゃだめよ!!」

 

 にこは着替えようと後ろを振り向いた。

 

 

 しかし…啓は反対ににこの方を振り向いた。

 

 

 啓「にこ、違うんだ。 ライブを観にここに来たんじゃねぇ…。」

 

 

 ”決心”をしたのだ。 

 

 もう、彼女の今の姿を見たくはない。・・・見せたくはない。

 

 

 

 

 啓「・・・今日のライブ。俺以外に他に見せたかった人達がいるんだろう…。」

 

 にこ「!!!」

 

 

 啓「けど、今日あの”転生者共”が来て、お前は真っ先にその”人達”の心配をしたんじゃないか?」

 

 にこ「…めて。」

 

 

 啓「俺はその人達と…今日”新たな家族”と会うつもりだったんだ。」

 

 

 啓「なにせ、俺の新しい家の隣は・・・その”人達”だったからだ。」

 

 

 にこ「やめて。」

 

 

 

 

 啓「けど・・・俺は今日逢う筈のその”人達”を見ていない。」

 

 にこ「やめて…やめてよッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 にこ「それ以上、言うのはやめなさいよ!!!!!」

 

 にこは啓に向かっていった!!

 

 そして、啓の胸を小さな手で叩いた!!

 

 

 

 

 

 そんなにこをみて、啓は遂に・・・・次の言葉を言い放った‥!!

 

  

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 啓「にこ、お前の家族は”転龍会”に捕まったんだッ!!!!! 今日、この日にッ!!」ドン!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 にこ「う、うううううっ!!!!!!」

 

 にこは啓の服を掴むと…

 

 

 

 

 啓以外…誰にもいない体育館で

 

 

 

 

 《泣いた…。》

 

 

 啓は泣くにこを抱き寄せると…。

 

 

 

 

 啓「今は泣け。・・・今日はとことん俺の胸を貸してやる。」

 

 

 その日、3月31日・・・音乃木坂学院を襲った白いドームは後に”音乃木坂白いドーム事件”として前代未聞の事件として、世界に伝わり…。

 

 そして、3月21日に起こった”矢澤にこ誘拐事件”とは逆にその家族…。

 

 ”矢澤さゆり”、”矢澤こころ”、”矢澤ここあ”、”矢澤虎太郎”が誘拐された事件となった…。

 

 第3章 新たな家族 完 ・・・第4章に続く。




・・・。

はい、この様な形で終わりました。
 
第3章 新たな家族。 新たな家族とはほかでもない”矢澤家の面々”でした。

にこにとって、”家族”の存在は音乃木坂学院時代、心の寄り所だった筈です。

その”寄り所”を奪われたしまった…。にこの胸中は”推して知るべし”でしょう。

さて、第4章はどう動くのでしょうか?

啓の今後の闘い、team”iflit”の狙い、・・・そして、矢澤家と無事逢う事が出来るのか?
 
次回も乞うご期待b
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