転生の龍が如く 〜女神の守護者~   作:kantarosu

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どうも、kantarosuです。 今回の第4章では”解決すべき大問題”の2つがあると前話のあとがきで書きましたが、今回は残りの問題についての説明になります。
では、前回のあらすじをどうぞ。

~前回のあらすじ~

2015.4.1・・・”音乃木坂白いドーム事件”から一夜が明けた。病室で寝るにことそれを見守る啓。 そんな中…啓は昨夜の事を思い直していた。

昨夜、啓は真姫とある少女に話があるとして…西木野邸で話をする事になった。

そこで話されるのはまず、にこの家族…《矢澤一家》が攫われた事についてだった…。

それが分かったのは昨日の澤井との闘いとの決着直後、金剛山との闘いの時。
金剛山から伝えられた事とは、矢澤一家を攫ったことと”桐生 啓”と闘うことであり、その闘う日時は、明後日、4月2日…”東京港”でμ’s全員を連れて来いと言う事であった…。

だが、自分が東京港に現れるのは澤井組や蛇蝋を倒せなければ現れないという事であり、啓に"力"を示せというのであった。

しかし、啓は金剛山のやり方に反発し、やり方が回りくどいと指摘するが、金剛山は”弱った龍”に勝てないのであれば…他の転生者共に勝てないとし、啓に休めと命令する…。 

だが、その間にある”2人”がμ’sを護ってくれるという事であった。

かくして、まず果たさなければならないのは…第一の問題…”矢澤一家”を救出する事。
・・・そして、第二の問題とは…南理事長達が”蝋人形”と化している事であった。



第44話 混乱に突入せし”世界” 後編

  2015.3.31某時刻 ~西木野邸”リビング”~

 

 ことり「お母さんが…ろ、《蝋人形》ですか。」

 

 ことりは未だに、その事実が余りに現実離れしており混乱していた…。

 

 

 ことり(嘘…。 信じられないよ…。)

 

 

 ことりは先程、笑顔でラブライブを優勝したから大丈夫といった…。

 

 だが、それはこの”大問題”に対してあまりにも役に立たない根拠であった。

 

 

 それもそうだ。 あの”ラブライブ”を優勝したからといって…。

 

 

 

 人間が”蝋人形”になるなど…信じられる筈がない‥。

 

 余りにも”非現実的”すぎるのだ。 

 

 

 啓(無理もないか…。ことりの様なおっとりした優しい性格の女の子にはな…。 他の女の子より余計にショックかもしれん…。)

 

 ことりの様子を見た啓はそう考えた。

 

 

 真姫「啓さん…。 ことりにその”蝋人形”という事について説明してくれませんか…?」

 

 真姫はことりの方を向く。

 

 

 真姫「ことり、説明を聞くぐらいなら大丈夫よね…。」

 

 真姫はことりの様子を見る。

 

 

 ことり「う、うん…。 ありがとう、真姫ちゃん。」

 

 ことりは真姫の顔を向いて返事をする。

 

 

 真姫「じゃあ、お願いします。 私も詳しく聞けていないから。」

 

 

 啓「そうだな…。 西木野先生達には具体的な説明をしたが、真姫にも必要だな…。」

 

 

 

 

 第二の問題・・・~”蝋人形”について~

 

 ♪ Unrest

 

 

 啓「良いか? そもそもだ、音乃木坂学院を覆ったあの”白いドーム”をつくったのは…。」

 

 

 

 

 啓「《1人の人間》の仕業なんだよ。」ドン!!

 

 

 

 

 真姫「ひ、1人の人間ですか…。 なにかの兵器とかあらかじめ用意していたとかじゃなくてですか…?」

 

 啓「いや、兵器じゃない…。 むしろ”兵器”より質の悪い”転生者”だ。」

 

 ことり「《転生者》…。」

 

 

 啓「そう、”白いドーム”をつくったのは…”ドルドルの実の転生者”。 所謂、”蝋人間”と言ったところか…。」

 

 真姫「ドルドル…。」

 

 ことり「蝋燭人間…。」

 

 

 真姫「”ドルドル”って…蝋燭を英語で”candle”っていうから、ドルドルっていうんですか?」

 

 啓「ああ。」

 

 真姫「なんとも、安直なネーミングね…。 けど。」

 

 

 だが、やっていることは全然恐ろしいことには変わりない。

 

 

 

 ことり「…じゃあ、あの”白いドーム”は全部、蝋燭で出来ているんですね…。」

 

 啓「そうだ、ことり。」

 

 

 啓「あの白いドームを奴らは”えんごくろう”って言っててな…。」

 

 

 啓「それを造ったのが、蛇蝋”総統” ”蝋 家龍”という中華男だ。」

 

 

 ”蝋「俺は蝋人形にする…”永遠の美”」ドン!!” 

 

 

 真姫「”ロウ カーロン”…。 その男も啓さんと同じ転生者なんですか?」

 

 啓「ああ…そして、もう1人が”澤井 豪也”って男だ。 一度天井から覗いてただろう?」

 

 

 真姫「あの時は生きた心地がしなかったわ…。」

 

 ことり「啓さんがいなかったら…。 ことり達は…。」

 

 

 ”澤井「今から、屋根を破裂させるけど…いいかな?諸君。」”

 

 ”きゃあああああああああああ!!!!”

 

 

 啓「ああ…。 だが、あの”パンク野郎”は倒すことが出来た。」

 

 

 

 

 ”回旋(プロ―テ)・コルクストライクウウ!!”

 

 ”ドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!”

 

 ”啓は回転しながら、”赫脚”を纏った連続蹴りを澤井の”腹部”に喰らわす…!!”

 

 ”へぐわあああああああああああああ!!!!!!!”

 

 

 

 啓はもう1人攻めて来た転生者…”パムパムの実の転生者”である”澤井 豪也”は蹴り倒すことは出来た…。

 

 だが、啓は残りの”蝋 家龍”を仕留めきれなかったのだ。

 

 

 

 啓「問題は…取り逃した”蝋 家龍”っていう”蝋燭野郎”なんだが…。」

 

 啓「奴の造った”円獄蝋”っていうのが問題だ…。」

 

 

 啓「あの”かまくら”がただμ’sを学校から外に逃がさない為の”壁”だけだったらどんなに良かったが…。」

 

 啓「だが、あの”かまくら”は只の”壁”なんかじゃなかった‥。」

 

 

 

 啓「奴の腐った”芸術作品”だったんだ…。」ドン!!

 

 

 真姫「腐った…。」

 

 ことり「”芸術作品”…。」

 

 

 

 啓「そうだ…。 これからが本題だ。」

 

 啓「奴らがそもそも音乃木坂学院を襲撃したのは…。」

 

 

 

 啓「奴ら自身の”美”を叶えるのが目的だったんだ。」

 

 真姫「”美”…。 具体的に言えば…。」

 

 

 啓「澤井は”一瞬の美”を感じたかったらしい…。」

 

 ことり「”一瞬の美”…。 どういうことですか…。」

 

 

 

 

 

 

 

 啓「μ’sを”破裂”させることだ。」ドン!!

 

 

 

 

 

 

 真姫「!!!???」

 

 ことり「は、破裂って…。 えっ・・・。」

 

 

 啓「文字通り…μ’sを”破裂”させる…。」

 

 啓は暗い口調で言った。

 

 

 真姫「ひっ…。」

 

 真姫はゾッとした…。 

 

 

 信じられない…真姫は言葉に出来なかった。

 

 啓の言葉だけだったが、自分達を破裂させる?

 

 

 余りにも理解不能だ…。

 

 

 ことり「・・・。」

 

 ことりは余りの事に卒倒しそうになった。

 

 

 だが、啓はそのまま残酷な真実を告げた。

 

 

 

 啓「そしてもう1人の”蝋 家龍”は”永遠の美”を味わう事が目的だ。」

 

 

 啓「”永遠の美”ってのは…。 澤井と違って一瞬で破裂するのではなく、生きたまま”蝋人形”にすることなんだ。」

 

 

 啓「そして今…その”蝋のクソッタレ野郎”の”腐った芸術”の餌食になっているのが…。」

 

 

 

 

 

 啓「”南理事長”を筆頭に”全員”なんだ…。 今日の”龍感謝祭”に居た”全ての人”が”対象内”なんだ。」ドン!! 

 

 

 啓「ドルドルの実の転生者・・・”蝋 家龍”によってな…。」ドン!!

 

 

 2人「・・・・・。」

 

 2人は絶句するしかなかった。 

 

 

 

 

 

 

 真姫「あ、あの啓さん…。 ”全員”って…。」

 

 真姫は思わず挙手した。

 

 

 啓「なんだ? 真姫。」

 

 

 ”バンッ…!!”

 

 

 

 

 真姫「わ、私達も入っているってことなんですか…!!??」

 

 思わず、真姫は彼女らしくなく机を両手で叩いて、啓に質問した。

 

 

 真姫「啓さんの今の話じゃ…その”えんごくろう”に入ってたのは…私達もその・・・その。」

 

 真姫「身体がドンドン白くなっていく…”蝋人形”になるんですか!?」 

 

 

 ことり「ま、真姫ちゃん…。 け、啓さん!!」

 

 ことり「お母さん達だけじゃなくて…ことり達もお、同じ目に…。」

 

 

 2人の乙女は涙目になっていた…。それもそうだ、先程から余りにも現実離れしすぎて夢かと思うほどであった。

 

 だが、いくら頭から振り払っても逃れる事は出来ずにいた…。

 

 

 これが《現実》だということを彼女達はとても恐ろしいんでいた。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 啓「いや…多分だが。 μ’sは全員大丈夫だ。」ドン!!

 

 ”転生の龍”はその答えを真っ向から否定した。

 

 

 2人「ふぇ・・・。」

 

 啓「いや違うな…。 μ’sでないとはいえ、”雪穂や亜里沙”の2人は無事だな‥。」

 

 

 真姫「ちょっと待ってください!! 啓さん、どういうことですか…?」

 

 啓「んっ?」

 

 

 ことり「そ、そうですよ!! 啓さん、ことり達や雪穂ちゃん達が無事って…。」

 

 

 啓「ああ、そうだな…。 それに関しては俺も”不幸中の…” …次なんだった、真姫?」

 

 真姫「さいわいですよ。 幸い!!」

 

 真姫(啓さんったら、分かんないのかしら…。)

 

 

 

 啓「そう、それだ。 まぁさっきから暗い話ばっかりだったからな。 少しは希望のある話をするべきだな。」

 

 啓は頷くと話始めた。

 

 

 啓「お前ら考えてもみろ…。 最初どこにいた?」

 

 啓は2人に視線を移す。

 

 

 真姫「最初…。 あっ!!」

 

 ことり「”体育館”…!!」

 

 

 啓「そうだ。」

 

 

 

 啓「俺を招待してくれていたあの”体育館”でライブをしたからこそ…μ’sは助かったんだ。」

 

 

 そう、今日呼ばれた”龍感謝祭”でのμ’sのミニライブ…。 そのライブをした場所は”体育館”であった。

 

 それはまさに”奇跡”と言ってもいいだろう。

 

 彼女達の啓への感謝と歓迎の心と廃校から危機を救ってくれた音乃木坂学院がμ’sを”腐った芸術”から救ったのだ。

 

 

 啓「そして、雪穂と亜里沙は俺を呼びに体育館に入って来てくれたら…”阿保共の芸術”から助かったんだ。」

 

 

 

 第35話 ”龍感謝祭”にて

   

 ”ゆきあり「皆さんーー!!」”

 

 ”穂乃果「あっ、雪穂!!」”

 

 ”絵里「亜里沙。」・・・。”

 

 

 

 ことり「そ、そうなんですか…。」

 

 

 啓「ああ、それでμ’sと雪穂と亜里沙の”11人”は奇跡的に”蝋片”から逃れたんだ。」

 

 啓「俺がいうもなんだが‥μ’sは《神》から好かれてるのかもしれないな。 《女神》だからなのかは知らないが…。」

 

 

 真姫「私達…助けられたんだ…。」

 

 ことり「なんだか、信じられない…。」

 

 

 

 

 

 

 啓「けどな…。 あくまでその”11人”だけだ。」

 

 

 

 啓「助かったのは…。」

 

 2人「!!!!」

 

 

 

 啓「つまり、最初から最後まで体育館に居たμ’sと違って…。」

 

 

 啓「南理事長達は…最初は外に居たんだ。」

 

 ことり「!!」

 

 

 そう、”音乃木坂学院白いドーム事件”が起こったのは、蝋の”円獄蝋”が展開してから起こったと言ってもよい。

 

 その時点で、円獄蝋から発せられる”蝋状物質”…”蝋片”が舞ったのだ。

 

 

 この”蝋片”は口や身体にくっ付いたら最後、ドンドンと身体は固くなっていくのだ。

 

 そして…最終的には。

 

 

 

 生きながら”蝋人形”となるのだ…。

 

 自分が固まっていくのを意識しながら…ゆっくり、ゆっくりと感じながら…。

 

 

 

 

 

 啓「俺が南理事長を筆頭と言ったのは…。 理事長が一番、完全な”蝋人形”になるのが早いからだ。」

 

 ことり「そ、そんな…。 お母さんが…。」

 

 

 啓「恐らく理事長が一番外に長く居たからだと思う。 理由は”避難誘導”だ、パニックになる女生徒を叱って即座に逃げるように指示したんだろうな。」

 

 啓「理事長だって無茶苦茶怖かった筈だ。 けど、それを必死に押し殺してたんだ。」

 

 

 

 啓「理事長は・・・”闘っていたんだ”。 恐怖とな‥。」ドン!!

 

 ことり「お、お母さん…。」

 

 

 啓「それにな…。 なにも理事長だけじゃねぇ…。」

 

 

 啓「今回のパーティに出席している人間…”11人”以外の人間が”蝋人形”になる可能性がたけぇ。」

 

 真姫「じゃあ…今診ているパパやママも…。」

 

 

 啓「ああ、西木野先生達もパーティに出席しているからな。」

 

 

 啓「穂乃果の両親や海未の両親もだ。 女生徒も当然。」

 

 

 ことり「そんな、μ’sだけじゃないんですか…。」

 

 ことり「他の人も狙うだなんて‥。」

 

 

 

 啓(…。)

 

 啓はこのことりの言葉に蝋の言葉を思い出していた。

 

 

 ”蝋「甘い、甘い、甘いがね‥‥!! 俺達”転生者達”が現れた以上、μ’sどころかこの”ラブライブ”の世界の住民どもにも”安寧の日々”は到底ないんだがね…!!」”

 

 この言葉の通りなら…蝋以外の転生者達はμ’sだけでなく、他の人間・・・。 

 

 いや、この”ラブライブの世界”に住まう人間達ですら…”対象内”という事だろうか…。

 

 

 つまり、この言葉にするのなら…この世界に生きている存在はどんな人間であっても…。

 

 

 《転生者達》にとって、全ての人間が”ターゲット”に過ぎないのだ。 

 

 

 

 関係ない人間などいない…。 全員がなにかしらの”ターゲット”になるのだ。

 

 

 啓(なんていう規模のデカさだ…。 たとえ、世界中の軍隊掻き集めたとしても、全く勝負にならねぇ。 ”覇王色の覇気”で気絶されるのがオチだ。)

 

 

 敵は強大にして、超大勢だ。 小悪党から最凶の転生者までこのラブライブの世界に集まっているのだろう。

 

 

 

 啓(だが…今は蝋の事は置いて、明後日の”金剛山の闘い”だな‥。)

 

 啓はネガティブな思考をしていると…。

 

 

 

 

 ことり「ぐすっ… ひぐっ…。」

 

 ことりが泣いていた。

 

 啓「!!」

 

 

 真姫「どうしたの…ことり、大丈夫…!?」

 

 となりの真姫が宥めるが…。

 

 

 ことり「お母さん…!! お父さん…!!」

 

 ことりは両親の名を呼んで泣いていた。

 

 

 ことりの頭には、母や父の思い出があった。

 

 幼少の頃…左足が不自由であったことりは、穂乃果や海未に出会うまでやいつも一人ぼっちで居た。

 

 その間、手術を受けさせてくれたり、不安だった時支えてくれたのが両親なのだ。

 

 ことりの海外留学を進めたのも、親の善意によるものだ。

 

 そして、最終的にはことりのしたいことを認めてくれた本当に優しい両親なのだ…。

 

 

 その両親が”蝋人形”になる‥。 そんなのは嫌だッ!!

 

 

 ことり「うっ…うっうっ!! うあああああんんっ…!!」

 

 たまらず泣き出してしまった。

 

 

 真姫「そんな風に泣いたら…。 私だって…。」

 

 真姫に無関係ではない。西木野夫妻もパーティに出席していた…。

 

 ”蝋人形”になる確率は大いにある…。

 

 

 真姫「うっ…ううう…。」

 

 真姫が泣き始めたその時…。

 

 

 

 ”ポンッ…ポンッ…”

 

 2人「ふぇ…?」

 

 2人の乙女が目線を上にすると‥。

 

 

 すると、どうだろう…。

 

 なんと…啓はことりと真姫の頭を撫でたのであった。

 

 

 ことり「えっ…。 啓さん?」

 

 突然、ことりは頭を撫でられてビックリした。

 

 

 啓「…。」

 

 

 

 

 

 ”グイッ…!!”

 

 ことり「きゃあっ!?」

 

 真姫「えっ…!?」

 

 なんと啓は両手で子供を宥めるように2人を抱きかかえたのであった。

 

 

 ことり「えっ…な、なんですか? 啓さん一体!?」

 

 真姫「」”ボッ…”

 

 よもや、この年になって抱きかかえられるとは思っていなかったことりは自分とはそう年齢も変わらない青年に抱きかかえられた事で、一気に恥ずかしさが噴き出ててことりの顔は赤くなった…。

 

 真姫に至ってはいきなりの事で、恥ずかしさの余りに絶句した。

 

 

 だが、同時になんだろうか…。 恥ずかしさもあるが何故か凄く心に落ち着くと言うか…。

 

 

 ことり(あ、あったかい…。)

 

 啓に抱きかかえられるのが凄く心地よく…ことりは感じた。

 

 穂乃果とはタイプが違う…。 いうなら男の温かさ。

 

 

 

 例えるなら…女性には出来ない男にしか出来ない頼ってしまいたくなる…。

 

 

 ”父性”があった。

 

 

 先程まで、泣いていた2人の心はまるで不安定であったが…、啓に抱きかかえられた事で見る見る内に心に”安心”が戻ってきた。

 

 

 啓「どうだ、2人とも? 落ち着いたか?」

 

 啓は抱きかかえた2人に目線を合わせて優しく問いかけた…。

 

 

 ことり「は、はいぃぃ…。」

 

 ”ボッ…”

 

 ことりの頭は”沸騰”するのであった…。

 

 

 真姫「け、啓さん。 下ろしてください…。」

 

 真姫は先ほどから顔色が自身の髪色と同様になっていた。

 

 

 啓「おっと‥すまねぇな。 年頃の娘には恥ずかしかったか…。」

 

 啓は2人を下ろした…。

 

  

 真姫「いえ…その嫌じゃなかったかというか…。 じゃなくて!!」

 

 ことり「そ、そうですよ。 啓さんどうして急にそんな事を…。」

 

 

 

 

 

 啓「そんなの女が泣いてたら、男として放っておけるかよ…。」ドン!!

 

 啓はさも当然の様に言った。

 

 啓「たとえ泣いていたとしても、泣き顔を笑顔に変える様に支えるのが男としての”仕事”だ。」ドドン!!

 

 

 2人「…!!」ドキッ…。

 

 2人はいきなりの啓の発言に固まってしまった。

 

 

 啓の発言に2人の心が動いてしまったからだ。

 

 

 啓「…まぁ、問題が問題だからな…。 仕方ねぇんだ、泣いたっていいんだ‥。」

 

 啓「だが…μ’sを解散したって言っても…これからも”人の笑顔”をつくっていくんだからな。 君たちは…。」

 

 

 

 啓「けどな…。 闘いなら俺に任せてくれッ!! 一生を掛けて、この俺が君たちを護り続けてやる。」ドン!!

 

 

 啓「じゃあ…。 これで話は終りだッ!! これ以上話したら君たちに悪いからなッ!!」

 

 

 真姫「えっ…けど、啓さんはどうするんですか?」

 

 

 啓「俺はにこの病室に戻る。」

 

 啓「にこは寂しんぼだからな…。 俺が居ないとすねちまうからな、あいつ…。」 

 

 

 啓「さてと…。 ことりは今日はここに泊まるのか?」

 

 ことり「は、はい…。」

 

 

 啓「よし、分かった。 真姫にことり…また明日だ!!」

 

 啓は手を振るとそそくさに走っていった。

 

 

 かくして、あっという間に啓は居なくなったのであった…。

 

 

 真姫「…。 ええっと…なんていうのかしら。」

 

 真姫は戸惑っていた…。

 

 

 ことり「啓さんの今の行動で、涙吹き飛んでいったね…。」

 

 ことりの心に巣食っていた蝋は、”優しい龍”によって吹き飛ばされたのであった‥。

 

 

 真姫「・・・。 にこちゃんがうらやましい…。」ボソッ…

 

 ことり「ま、真姫ちゃん‥顔がトマトみたいになってるよ。」

 

 真姫「えっ…!! そ、それを言うなら、ことりだって!!」

 

 ことり「こ、これは泣いた時だから…ノーカンだよっ!!」

 

 2人は照れ隠しにお互いを顔を指摘し合った…。

 

 

 しかし、これで不安が解消されたわけではない。

 

 あくまで、この時間だけが和やかにすぎないが…。

 

 彼女達にとって最後は安らいだのは確かであるようだ…。

 

 

 こうして…三月に始まった”μ’s矢澤にこ誘拐事件”、”μ’s崩壊ライブ事件”・・・。

 

 そして、音乃木坂学院を襲ったその”音乃木坂白いドーム事件”が起こった・・・

 

 三月は今日を持って終りを迎え…次の闘いにステップを踏むのであった。

 

 続く…。

 




かくして、三月は終りを迎え…”四月”が迎えられます。

いやぁ、長かった。 三月終わるの…約一年かかった。畜生めッ!!

はてさて、次のタイトルは仮称になりますが…。

第45話 ”希”が見た世界。 次回も乞うご期待b
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