投稿が遅いのは実生活が忙しいのですが、これは言いわけに出来ませんね。他の作者様の時間を見つけて執筆していますから。
さて、上記の通り…小数点の話は裏話的な話となります。
次回話については、活動報告で書き込みますので待っていてくださいね。
後、今回の話から会話の前の人物名は一回のみ表記になりますのでご了承下さいませ。
2015.4.1某時刻 ~西木野病院”廊下”~
「ちょっと啓…ストップ!!」
啓に背負われたにこは啓に”待った”を掛ける。
「降ろして。」
「なんだ? にこ、トイレか?」どーん
「ばか!! 女の子に対して、そんな事聞くんじゃないわよっ!!」
「じゃあ、他に何があるってんだよ。 俺達はこれから警視庁に行かねぇとならねぇんだぜ。」
「それに俺は急いで、対”金剛山”への特訓をしねぇといけね・・・」
「それも大事よっ!! でも、今はコンペイトウだかコンゴとかは置いといて!!」
「金平糖って、お前…。」
”びしっ!!”
にこは啓を指さすとこう発言した。
「まず、その格好をどうにかしなさいよ、啓。」
「格好だぁ? 今はそんな事どうでもいいだろう。」
「どうでも良くないわよ!! もう、なんなのよ…その服。」
にこは啓の周りを見ながら指摘していく。
「色あせた黒いシャツに、傷が目立つパンツ…!!」
「なにより、血の付いた靴!! どれもおかしいじゃない!!」
「ぬっ…。」
にこはアイドルを志している為・・・人一倍、美容やオシャレには気を使っている。
寝るときのきゅうりパックや服のチョイスなど・・・。
アイドルはまず、なにより見た目が大事なのだ。
アイドルはファンに夢の一時を与えるもの…そのためには、アイドルの衣装はただの服ではいけない。それぞれのテーマに沿ってファッションを考えないといけないのだ。
だから、にこはリボンにしても並みならぬ拘りを持っている。
それに引き換え…啓の格好は。
ハッキリいって、オシャレなど考えていない。
先ほど、にこが述べた通り。
一応洗濯はしてはいるが、色あせている黒シャツ、オシャレでつけた訳でもない傷が目立つオリーブのカーゴパンツ、そして最も目立つのが啓の履いているシューズだ。
昨日、澤井戦で殆ど足技を使っていた為か、土汚れが目立っており何より澤井の血がこびり付いているのだ。
「別に今じゃなくても、俺の格好なんて後でいくらでも直せんだろ。 それに真姫やことりには何も言われなかったぞ。」
「そんなの言わないだけ、真姫ちゃん達は色々あんたに気遣ってんのよ。」
「けど、にこは違うわ!! 一緒に警視庁に行くんだから、あんたがそんな格好だとにこ達が笑われるわよ。」
「それに、にこだってこの格好で行くわけないじゃない!」
そう、今のにこは所謂”パジャマ”なのだ…。
「まさか、このにこをパジャマのまま外に連れ出そうとした訳?」
「・・・。」
「なんとか言いなさいよっ…っもう!!」
「にこ、そうは言うがよ…。 今は着替えがないじゃねぇか、俺とお前の。」
「うっ、それはそうだけど。」
確かにそうだ、今2人には手元に着替えがないのだ…。
「う~ん、どうしよう…。」
にこは流石に、パジャマで外に出たくはない…。
だが、今はそうは言ってられない。
こころやここあ、虎太郎に…母が心配だ。こうしている間も恐怖に支配されているに違いない…。
確信はないが、自分を誘拐するだけでなくμ’sを誘拐しようとする凶悪な男達なのだ。
「うんっ・・・今は泣き言言ってられないわよね!!」
にこは頬を叩くと、気合を入れて警視庁に行くことにした。
そうだっ!! 一刻も早く行かなければ!!
「啓っ!! 今はママ達が心配だかr」
「にこ、絵里達が着替えを持ってきてくれたぞ。 しかも、音乃木坂学院の制服だとよ。」ど~ん
”どさっ!!”
「なんでよっ!!」
気合を入れたのが空回りした瞬間であった…。
・・・かくして、啓とにこは服を着替える事になった。
数分後…。
~西木野病院”女子更衣室”~
”ガチャッ”
「・・・まさか、これをもう一度着るはめになるなんてね。」
そこには、パジャマから制服に着替えたにこがいた。
ピンクのカーディガンを着込んだにこの制服スタイルだ。
希「う~ん、先月卒業したばっかやけどなんか懐かしいな。」
絵里「そうね、この数十日で色々あり過ぎて混乱してるのかもね。」
そう言う2人も、いつ間にか制服に着替えていた。
「…でもなんで制服を持ってきたのよ、絵里。」
にこはリボンをテキパキと結んでいく。
「ええっ、本当はスーツがいいんだけど…。 にこの家に特別に入れて貰ったんだけど無かったから…。」
「うっ…悪かったわね。 まだ、にこはスーツなんて買ってないわよ。」
「あかんよ…にこっち、はよう買わんと忘れるよ。」
「しっ仕方ないじゃない。 大体、スーツなんて可愛くないんだし…。」
にこはそっぽを向いた。
「あれぇ~、そんな事を言うにこっちはこうやっ!!」
そう言うと、希は慣れた手つきでにこの胸を・・・揉んだ。
「ひゃう!!??」
「どう? うちの”ワシワシMAX”は?」
「辞めなさいよ!! このパカ希っ!!」
”べしっ!!”
にこの頭突きが希の胸に当たる。
”むにゅっ”
「いった~!? にこっち、痛いやんか!!」
「うっさいわねっ!! 今の感触、こっちの心にも痛かったわよ!!」
μ’s一の巨乳と貧乳がちょっとした喧嘩をしている中…絵里は静かに見ていた。
(…うん、やっぱり真姫が言った通りかしらね。)
(”物事の受け止め方”…。)
(希やにこはまだ、自分達の不安が解消された訳じゃない。 …でも、私の眼の前で以前と変わらない振る舞いが出来てる。)
(あの転生者なんて、怖い人達が襲って来てるのに…私達がまだ混乱に陥ってないのは…。)
(啓の存在が大きいから…。)
(一体、彼は何者なのかしらね。 本人は転生者らしいけど…。)
絵里は先ほどの真姫の話を思い出す。
「えっ…啓って、記憶喪失なの…!?」
絵里は渡された啓の医療データを見ながら、驚いた。
真姫「そう、《原因不明》のね…。」
「原因不明なの? …そんな。」
「私もビックリしたわ。 けど、事実なのは間違いないわ。」
「・・・・つまり、簡単に言えば啓は一度死んだ人間の転生者で、前世の記憶がないのね。」
「ええっ、だからといって私達が今すぐ困る事ではないけどね。・・・けど。」
「啓さんは・・・自分の記憶を取り戻すために闘い続けるそうよ。」
「!!」
「啓さん自身は積極的なのよ。 …けど、にこちゃんは啓に闘って欲しくないみたいね。」
「…そう言えば、昨日の体育館の時も随分否定的だったわね。」
昨日のにこは啓が闘おうと現場に向かおうとした時のにこの表情は愕然としていたのを思い出す。
「にこちゃんは、啓さんが闘おうとするのを何とか自分の意思を押し殺しているけど…。 相当に辛い筈よ。」
「…。」
「!!・・・もしかして、にこちゃんって…。」
「えっ? なに、どうしたのよ?」
「私達にまだ”隠している事”があるかも知れないのよ。」ドン!!
「…!!」
「推測の域だけど…もしかしてしなくても…。」
「もしかしなくても…?」
その時、西木野医師が病室に入ってきた。
西木野「真姫!! 綾瀬さん!! 矢澤さんが目が覚めたそうだ!!」
2人「えっ…!!」
「わ、分かったわ…!! 絵里っ!!」
「ええっ…!!」
”たったった…!!”
2人はにこの病室に駆けていくのであった…。
そして、1人院長室に残った西木野医師は煙草を吹かして、椅子に座ると天井を仰いだ。
”フゥー・・・”
「・・・龍二。 おめぇ一体何処を歩いてんだ…。」
現在、~西木野病院”女子更衣室前”~
(・・・まぁ、今は考える事は沢山よね。)
絵里が考えをめぐり合わせていると…。
「おいッ、にこ。 手伝ってくれねぇか!!」
女子更衣室の隣…”男士更衣室”から啓の声が飛んできた。
にこが希との”闘い?”を取りやめて聞き返す。
「なにっ? 手伝うって!!」
すると、勢いよくドアが開いた。
三娘「…きゃっ!!」
「ネクタイだッ!! 説明書見ても、上手く出来ねぇ。」
そう言い、啓はネクタイを三人の眼の前に差し出した。
「用意してくれたのは良いんだが…。 っておい、なんで三人とも下を向いてんだ?」
啓が怪訝な顔で三人を見る。
のんたんはそっぽ向いているが、チラチラ啓を見ている。
エローチカは両手で顔を覆っているが、指の隙間から啓を見ている。
・・・そして、にこにー(笑)は普通にガン見していた。
行動の違う三娘の共通点は・・・鼻血を出していた。
「オイッ、お前らなんだ? どうした? 特ににこ、お前鼻血が一番出てんぞ。」
「あ、あんたのせいでしょうが…。 あんたが。」
もう、分かっていると思うが…啓は上半身裸で出てきたのだ…。
上半身鍛えに鍛えまくったその筋肉質な身体で…。
ただでさえ、男に対して免疫が女子高に3年通ったために低い三娘。
それがまさに漢の中の漢を体現したような身体が眼の前に現れたのだ。
以前、啓の上半身は見たがあまり意識していなかったために、ここに来て乙女三人を興奮させてしまったようだ…。
「おいおい、にこよ。 今度は出血多量って奴で倒れんのか?」
「うっ、うっさいわね!! と、ともかく中に入んなさいよ!!」
にこは鼻血を抑えながら、ネクタイを持つと啓と共に更衣室に入っていた。
残された2人は…。
のんたん「が、眼福や…。 ありがたいわ~。」
エロ―チカ「ハ、ハラショー・・・。 ハラショー!!」
2人の乙女は思わぬ幸運にありがたみを抱いたのであった…。
この時間を見れば、彼女達と啓は平和な一時?を過ごしているとも見れる。
・・・だが、問題が解決していない訳ではない。
今後の彼女達と啓は明日・・・転龍会と会わなければならない。
今、この様な時間を持たなければ…彼女達は不安で押しつぶされるのではないかと無意識に感じていたのかもしれない…。
47話に続く…。
三娘、興奮させてしまったようだ…(笑)
そりゃ、もうカッコイイ男の身体を見たら女の子は嬉しいと思いますよ。男からは?が飛び交うと思いますがね。
さて、ギャグと思わせていますが…作者的にはこの話はシリアスだと考えております。
…人間、自分の許容範囲を超えるものには現実逃避するとか逃げに徹しますからね。
では、次回は早めに投稿出来るように頑張ります。