他の作者様の作品を見て思いますが、話を作るのは難しいですね…。
~前回のあらすじ~
希から告げられた《世界の崩壊》という事実。希はこれまでに起こった二つの事件と昨日起こった音乃木坂白いドーム事件…。
そして、啓を含めた…本来この世界に居なかった《転生者》という存在によって、希は「命の危険」を感じ、世界そのものを占った。
その占った結果が、《世界の崩壊》であった。
・・・しかし、希は世界の崩壊という事実を啓に伝えに来たというよりも…その世界の崩壊を招こうとしている《理由》を話に来たと告白する。
そして、希がその事を喋ろうとした矢先、今まで眠っていたにこが目覚めた。
目覚めたにこは、真っ先に家族の無事を確認したが…啓の言葉から現在も捕まっている事を話され、啓に当たるも…。
啓は混乱するにこを宥めて、自分を信じて欲しいとにこに告げる。
かくして、様々な疑問を抱えながらも…啓、にこ、希、絵里の《同い年組》は、警視庁にて待つ鷲尾警部の元に急ぐのであった。
2015.4.2 ~警察車両内~
西木野病院でにこが目覚めたのを確認した啓は、同じ年齢であるにこと絵里と希の3人…所謂、”同い年組”で警視庁に向かっている。
今4人が乗っているのは警察が用意した車両で、最低限の警備は備えられている。
つまり…絵里達は徒歩で西木野病院に来たわけではなく、警察車両に乗せて貰って来ており、その旨を絵里の口から啓とにこの2人に伝えられた後、目的地に向かっていた…。
その道中、今の今まで気を失っていたにこに対して南理事長達の容態などについて啓の口から説明がなされていた。
にこ「じゃあ・・・理事長達がそんなことに。」
音乃木坂学院時代の制服を着たにこは顔を歪ませていた。
希「…。」
絵里「改めて聞くと、信じられない事ばかりだわ…。」
同じく、希や絵里も同じく顔を歪ませている。
啓「…混乱するのも無理はねぇな。」
にこ達の音乃木坂学院の制服と違い、警察が用意していたスーツ姿の啓が頷いた。
スーツは警察側が用意しており、紺色を基調とした作りとなっている。
「だが、事実だ。 このまま、何も出来なければ・・・・かかった全員が。」
「”蝋人形”一直線だ。」ドン!!
三人「・・・!!!!」
三人は息を呑んだ…。
無理もないパニック映画の様な異常事態が現実として、自分達に降りかかってるいるのだ…。
「まぁ、治るかどうかは…詳しい話は西木野先生達が更に調べないと分からねぇそうだ。」
「…確かにそう仰ってたわ。」
絵里が頷いた。
「もしかして、治る可能性があるかどうか…もしくはもっと”最悪”の事が待ち受けているかもしれねぇな。」
啓は難しい顔をしながら考えに至る。
そして、それに付け加えてにこが啓に聞き出す。
「ねぇ…外に殆ど歩いている人が居ないのは、その”蝋人形”というのも関わってんの?」
「こんな昼間なのに、誰一人歩いてないじゃない。」
にこは車内から外の光景を指さす。
今の時間帯は昼間の正午を回っていない時間帯であるが、誰一人と言っていい程…歩いていないのだ。
平日の昼間とはいえ、都内に誰も居ないのは不気味な光景であった。
まるで、町全体が”ゴーストタウン”になっていた。
「それは、非常事態宣言が発令されたからよ。 それについてTVで放送があったのよ。」
絵里はにこの問いに答えた。
「昨日の音乃木坂学院を襲った犯人達が、二万人の武装集団で、学校全体を覆う人間離れした事まで起こす始末。」
「それに、助けに来てくれた自衛隊や警察の人達が謎の失神、しかも避難場所でも同様の事が起こったんよ。」
「終いには…”龍感謝祭”に参加した人達が原因不明で病院におくられるときたら・・・国としても黙っちゃいられないってことだ。」
「いや・・・”世界”だな。 もう、安全な場所は無いのかもしれねぇ。」
「そんな、どうすればいいのよ‥。」
「ともかく、悪い方に考えれば考える程、不安になるだけだ。 まず、ハッキリしてる事がある…。」
「俺は”矢澤家”を取り戻さないといけねえんだ。」
「その為には、明日の金剛山との闘いが重要だ。 他の事はともかく、明日あの堅物野郎との闘いに勝てないと…。」
「”にこの家族”がにこの元に帰ってこない可能性がたけえんだよ。」
三人「…。」
「その為にも、警視庁に行ってその事について話さないといけねぇし、それに色々と話さないといけねぇ事があるしな…。」
そう言い、啓は両拳を鳴らした。
それは明日の戦いに勝つ為…そして、必ずにこの家族を取り戻すという決意をするのであった…。
2015.4.1某時刻 ~警視庁”正面玄関”~
運転手「では、ここで待っていてください。 今、鷲尾警部を呼んできますので。」
「はい、ここまでありがとうございました。」
四人は礼を述べた。
日本中の警察の頂点に立つ建物が啓達四人を出迎えていた。
「ここが、警視庁か…。 俺の前世とは変わらないような気がするぜ。」
車両から降り立った啓は、建物を見上げる。
「えっ、あんたのいう前世って言うのも…ああいう建物あったの…!?」
啓の発言ににこは驚いていた。
「おいッ、にこ。 そりゃ、どういう意味だ?」
「そのままの意味よ。 てっきり、あんたの前世って虎太郎が良く見てる”番組”に出てる怪獣とかエイリアンとかが出てくる異世界みたいな前世かと思ってたわ。」
「待て待てッ。 俺の前世に、宇宙怪獣も侵略者みたいな人外は居ない筈だぞ、多分。 にこ達と同じ様な世界の前世だった筈だ。」
「嘘っ? 少なくとも、あんたみたいな怪力バカは”そこまで”居ないわよ!! 」
「誰が怪力バカだ。…ん?」
(そこまでって…居る事は居るのか?)
「もう、あの2人ったら到着早々けんかとは…なにしてるのよ。」
「まぁまぁ、エリチ。 にこっちは元気なくらいが丁度ええやん。」
「…まぁ、そうね。 本人もなんとかこらえてるけど。」
にこの事を心配しながら呟く。
「おッ…どうやら来てくれたみたいだ。」
同い年組の元へ、走ってくる男性が2人。
鷲尾「桐生君ッ。 それにμ’sの皆さん、よく来てくれた。」
柿谷「どうやら、無事に辿り着いてみたいだ。 いやぁ、良かったよ。」
「警部さん。 わざわざ、車で送迎して頂いて有難うございました。」
絵里が四人を代表して御礼を述べる。
「いやいや、これはご丁寧にどうも。 ここで話すのもあれだから、移動しながら話をしようか。」
「会議場所は大会議室だからね、そこに行こうか…?」
四人「分かりました。」
同い年組は2人の後を追い歩き出していった。
~警視庁”廊下”~
「桐生君、そのスーツ似合っているな。 俺が選んだんだが…やはり、俺の目に狂いは無かったよ。」
鷲尾警部と啓は並びながら歩いていた。
「そうすっか? 俺は動きづらいっすけどね。」
「はっはっは…。 まぁ、その内慣れてくるさ。」
「そう言えば、鷲尾さん?」
「んっ?」
「俺に頼んで欲しい事がありましたよね。」
※{それに、そう言えば2日前に鷲尾警部から「君にぜひ”頼まなければいけないこと”がある。詳しい話は3月31日に警視庁で言おう。}
第34話 女神達の歓迎にて
啓の言葉を聞いて、歩みを止める鷲尾警部。
「ああっ…その事なんだがな。 その”スーツ”がなによりの証拠だ。」
「”証拠”?」
”ガシッ…!!”
鷲尾警部の手が啓の両肩を掴んだ。
それは、相手に対して自分の頼みに120%聞いて欲しいというアピールに等しかった。
「君に”警察の最高戦力”になって欲しいんだ。 いや、違う。」
「この国を護る…”日本最高戦力”になって欲しい。 頼むッ…!!」ドン!!
「・・・!!」
それを聞いていたにこ達は驚いた顔になっていた。
「警部さん、それってどういう…。」
「そのままの意味さ。 我々、警察…いやこの国は痛感したのさ。」
「”矢澤さん誘拐事件”、”μ’s崩壊ライブ事件”…。 二つの事件・・・この国は何も出来なかった…!!」
「1人の女の子やその仲間を助けれなかった…!!」
「解決出来なかったのは、その他諸々の理由があるかもしれない。」
「だが、俺個人として、二つの事件が解決出来なかったのは…闘う力、言うなれば《腕っぷし》だ。」ドン!!
「…!!」
「警察は罪を犯した人間を逮捕して、”法の正義”の名の元にそいつを罰するのが仕事なんだ、俺達の役割だ。」
「しかし、婦女子を力の限り誘拐しようとする輩共には…一切の法律が効かない、無力だ。 無力すぎる…。」
「警察は…人間を殺す”殺し屋”ではない。 出来る事なら、武力衝突は最終手段であり、最終判断なんだ‥。」
「だが、そうは言っていられなかった…。 奴らに対抗するのは武力しかなかった。」
「だからこそ、俺は自衛隊との連携を試みた。 それがこの国の最高戦力だったからだ。」
「しかし、昨日のあの様だ‥。 到着した瞬間、全員がまさかの失神と来た。」
(自衛隊と警察の人間が、一斉に倒れた…。 あの”堅物野郎”の”覇王色の覇気”の仕業だ。)
「もう、言葉も出んよ…。 しかし、我々に希望がある…。」
鷲尾警部は再び啓に向かい合った。
「それは君だッ!! ”桐生 啓”君!!」
「…。」
「最初は、μ’sだけがターゲットだった‥。 だが、昨日の”音乃木坂白いドーム事件”は明らかにμ’sだけではない、その家族や音乃木坂関係者…果ては街全体の住民も巻き込まれる始末だ‥!!
「頼む!! 君しか居ないんだ!! 桐生君ッ!!」
鷲尾警部は土下座をした。
決して、綺麗な土下座では無かったが必死さがあった。
”ガシッ…!!”
「鷲尾さん、話が長いっすよッ…。 それに簡単に男が頭を下げるもんじゃない。」
「・・・あっ、すまん。 つい、熱が入ってしまった。」
「ふふっ、そうすっね。 あんたの話は熱意が凄く籠っていた、暑ぐるしいぐらいに…。」
「けど、俺は全然嫌いじゃない。 そういう真っ直ぐに暑ぐるしい男は。」
啓は鷲尾警部の腕を引き上げると、こう言った。
「断る理由がないっすよ、俺はにこの家族を助ける為に来た。」ドン!!
「啓っ…!!」
「そして、国を護るって頼まれんたんなら…いくらでもこの身体張ってやるッ!!」
「桐生君…。 君って奴は…!!」
「鷲尾さん、俺の事は呼び捨てで構いませんよ。」
「ああっ、分かった!! 桐生ッ!!」
「…警部、そろそろ行きましょうか…。」
「ああっ…。」
かくして、啓達は会議室に歩を進めた。
希はにこを歩み寄る。
「にこっち…啓君に惚れっぱなしなんちゃう?」
「えっ…。 えっ? なによ、ナニイッチャッテノヨ?」
「にこ、片言よ、片言…。」
「でも、凄いな。 啓君はホント、前世でなにがあったんやろ…。」
「…そうね。」
「あれ、にこっち。 急にクールダウンしとるやんか?」
「別になんでもないわよ!! 行くわよ、2人とも!!」
そう言って、にこは走った。
そして、頭に思い浮かぶのは啓とある人物であった。
(《パパ》にそっくりだわ…。)
鷲尾警部が啓に頼みたいことは、言うなれば海軍の最高戦力になれって事ですかね。
現状、警察や軍隊では闘うどころか…覇王色の覇気一発KOですしね、もはや闘いすら起こりもしない。
だからこそ、数々の事件を解決に導いた啓の《腕っぷし》が必要なんです。
では、次回はどう話を持っていきましょうかね…? あまり、字数が長いとメンドイのでサクッと更新出来るようにしますね。
では、次回も乞うご期待b