転生の龍が如く 〜女神の守護者~   作:kantarosu

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どうも、kantarosuです。50話突破しました。よ‥ようやくだ。
50話となると、後々修正がメンドイですね。ハハッワロス(困)
では、前回のあらすじをどうぞ。

~前回のあらすじ~

啓によって、気絶させられた警視総監。

しかし、実は啓ではなく鷲尾警部の指示によるものであった。
鷲尾が気絶させた目的は、転龍会と国の交渉を止める事にあり、その交渉にはμ’sだけでなく、その親族や桐生啓自身も含まれていた。

つまり、転龍会と戦うのではなく、渡す事によって国は国自身を救おうとしたのであった。
だが、計画は1人の青年と国を憂う3人の警察によって阻止される事となる。

その代り、啓は自らの考案した作戦を話して明日の東京港での闘いを迎えようとしていた。


第50話 狙われた”太陽一家”

 同日、某時刻 ~高坂家”穂むら”~

 

 

 ここは、都内にある和菓子屋”穂むら”という店。μ’sのリーダーである”高坂穂乃果”の実家でもある。

 

 本来ならば、営業している時間帯であるが…街全体に非常事態宣言が出されており、理由が有ろうが無かろうが…外に出れば、何に出くわすのかは解らない程…市民にとっては”危険な地帯”になりつつあった。

 

 その様な状況もあり、”()()()()()()()()()”という非常に稀な事態に陥っていた。

 

 前途の通り、高坂家も他の家同様に外出を禁止されている。

 

 

 

 

 

 ‥‥だがしかし、高坂家は他の家の様に、ただ単に外に出ようとせずに家で待機していればいいと…簡単に事を終わらせる訳にはいかないのだ。

 

 何故なら…彼女達は。 

 

 

 

 穂乃果「私達って、やっぱり…一緒に居られないよね。」 

 

 

 

「”明日”がくればさ。」

 

 穂乃果の顔は暗い。

 

 暗い理由は、明日の東京港でμ’s全員が転龍会に引き渡されるからだ。

 

 

 

「明日が来るのが怖いなんて、私考えた事なかったのにな…。」

 

 雪穂「お姉ちゃん‥。」

 

 雪穂は、姉の顔を見て心中を察する。

 

 

 

 穂乃果は、たて続けに起こった転龍会絡みの事件で精神が少しずつ疲弊していた。

 

 先の戦いを何とか乗り越えている現状だが…とうとう、敵は人質を取るという手段に出てきた。

 

 そうなれば、こちらが屈するしか道が無い。

 

 

 

 その”道”というのが…穂乃果を含めたμ’s9人全員の身柄。

 

 彼女達を引換えに有利な条件や金銭を獲るわけでもなく…単純に彼女達を手に入れようとしている極悪組織。

 

 矢澤家を救う為には、彼女達が転龍会に渡る他無いのだ。

 

 

 

 ‥しかし、そうなってくると、彼女達は友達や家族、自分の大切な”未来”を自らの身で犠牲にしなければならないのだ。

 

 

 

 「お姉ちゃん‥桐生さんの力でもなんとかならないの?」

 

 「…多分、難しいよ。 にこちゃんの家族が人質に取られてる以上‥啓君でも敵わないよ。」

 

 「‥そっか。」

 

 2人は黙り込んだ。

 

 ‥すると。

 

 ”ガチャッ‥”

 

 穂乃果の自室のドアが開かれた。

 

 

 

 きい「その口ぶりじゃあ、貴方は行くつもりなのね。 穂乃果…。」

 

 「「お母さん‥。」」

 

 ドアを開いたのは、穂乃果の母であった。

 

 

 

 「ご飯が出来たわ。 お父さんも下に居るから、皆で食べましょう。」 

 

 「‥早く来なさいよ。」

 

 言い終わると、ドアは閉じられる。

 

 

 

 「「…。」」

 

 2人は立ち上がると、下の階に降りていった。

 

 

 

 

 

 ~高坂家”食卓”~

 

 2人の姉妹が下に降りると、先に座っていた父が腕組みをしながら目を瞑っており、母も手招きして呼び寄せた。

 

 そして、2人が座ると同時に、父である幸作が口を開いた。

 

 

 

 幸作「穂乃果。」

 

「‥なに、お父さん。」

 

 穂乃果は父の声に反応する。

 

 

 

「お前は俺や母さんが反対しても…行こうとしているのか。」

 

「…。」

 

 

 

「理由がなんであれ‥お前の選択は。」

 

 ”ギュッ‥”

 

 穂乃果は人知れず、握りこぶしを作る。その行動は‥今の穂乃果の心情を表していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…もう、二度と雪穂や母さんや俺に逢えないという事だぞ。 それでも本当にいいのか?」

 

 幸作のこの言葉は、今の穂乃果を”感情的”にさせるのは充分なトリガーとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 穂乃果はテーブルを力任せに叩いたっ!!

 

「だって‥しょうがないじゃんっ!!!」

 

 穂乃果の目から涙が止め止めなく頬に伝って落ちた。

 

 そして、感情に任せて激情の言葉を発する。

 

 

 

「私だって、お母さん、お父さん、雪穂と別れたくないよっ!! けど、私達が行かないとこころちゃん、ここあちゃん、虎太郎くんに‥にこちゃんのお母さんが大変な目に合うんだよっ!!」

 

「啓君はとっても強いけど‥こころちゃん達を人質に取られてるから、どうしようもないし‥。」

 

 

 

「どっちにしろ‥あんな怖い人達がたくさんいるんだよっ!! 遅かれ早かれ、私達…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうせ皆いなくなっちゃうんだよっ!!!」

 

 そう言い切った穂乃果は息が乱れた。

 

 穂乃果の感情に感化されたのか、雪穂やきいは知らぬ間に穂乃果と同じ様に涙が落ちていたのに、気が付いた。

 

 そして、2人は穂乃果と同じ様にその場で泣き出し、食卓は一気に哀しみの色になった。

 

 

 

 ‥だが、父である幸作は下に俯いたまま考え込むと、しばらくすると顔を挙げた。

 

 

 

 

 

 

 

「心の底に抑えていたのはそれだけか‥穂乃果。」

 

「!!」

 

 

 

「答えなさい。」

 

「…う、うん…。」

 

 穂乃果は問いかけに応えた。その穂乃果の様子を察すると、幸作は静かに口を開いた。

 

 

 

「人質だとか…そう言うのは、今は置いておこう。」

 

「‥!!」

 

 

 

「今、残された時間で俺達がとやかく言っても、事態が良くなるわけじゃあるめェし。」

 

「俺達が今すべきなのは、穂乃果の”心残り”を出来るだけ少なく‥遠くに離れたとしても。」

 

 

 

「”心の余裕”をつくる事じゃねぇか?」

 

「”心の余裕”‥。」

 

 

 

「そうだ、雪穂。 穂乃果といられるのが”今だけ”だ。」

 

 

 

「‥だから、”今日の事”を忘れずにしよう。 なぁ、穂乃果。」

 

「うっ…う、うん。 ありがとう、お父さん。」

 

 穂乃果は涙をぬぐった。

 

 

 

 

 

(もう、我慢しちゃって…幸作さん。)

 

 きいは知っていた。

 

 幸作は人知れず、涙を流していた。

 

 穂乃果を奪う男共を許さないと呟いていたのを聞いていたのだ。

 

 ‥だが、相手は軍隊が相手でもまるで歯が立たない怪物ばかりの男達。到底敵う筈が無い。

 

 ならば、せめてものの”最後の抵抗”は…残りの時間を四人家族全員で過ごす事。

 

 

 

 幸作は既に泣いた反動によって、自身を引き締めた。

 

 

 

 そして、泣いて取り乱す事があっては、穂乃果を不安な気持ちで送り出してしまう事になる。

 

 だから、そうならない為にも‥出来るだけ我慢した。

 

 

 

 それが最後に、親として出来る唯一の方法である事を信じていたからだ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 冊冊冊冊冊冊

 

 

 

 

 

 昼食を終えて、穂乃果は思い立った。

 

 「雪穂‥お父さんの手伝いしよう。」

 

 穂乃果は座布団から立ち上がると、雪穂の方を見る。

 

 

 

 対して、雪穂も姉と同じ様な事を考えていた。

 

 「うん‥そうだね。 私もお姉ちゃんと丁度同じ事考えてたところ。」

 

 どうやら、先程の会話で高坂姉妹は少し落ち着きを取り戻したようである。

 

 

 

 ‥そうだ、落ち込んで居られない。

 

 

 

 「よしっ、下に降りて手伝おう。」

 

 「うん。」

 

 ドアを開けようとしたその時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ”悪魔”は”最期の時間”を過ごす事さえ…させない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ぐああああッッッ!!!!」

 

 「「!!!???」」

 

 いきなりである。

 

 いきなり声が低い男の叫び声に、高坂姉妹は心臓が飛び出しそうになった。

 

 そして、一瞬で理解した。

 

 

 

 今の叫び声の正体を…。

 

 姉妹は答え合わせをせずに、直ぐに下へ降りていった。

 

 

 

 そして、その姉妹の見た光景は。

 

 

 

 「「お父さんっっ!!??」」

 

 2人は恐怖し、青ざめた。

 

 

 

 店前で身長3mを超す黒衣の大男が、右手二本指で拘束具の様に幸作を持ち上げていた。

 

 傍には、恐怖で震えるきいの姿があった。

 

 

 

 「オリテキタナ…μ’sリーダー”コウサカ ホノカ”。」

 

 非常に無機質な低い大男の声色だ。寒気を感じる様である。

 

 

 

 高坂一家を見下ろすその巨体の持ち主は、黒いコートを着込み、強化コーティングされたグローブとブーツを装備している。顔以外は露出していない姿だ。

 

 そして問題は顔だが、まるで死人の様な蒼白な肌色の持ち主であった。

 

 

 

 …姿形は人間だが、明らかに人間じゃない。

 

 そして、肝心の穂乃果や雪穂は大男の存在に呆気にとられて、言葉を返せないでいた。

 

 

 

 

 

 「ハンノウガナイカ。 コエカケルナラ、”ハダイロ”二セネバナ。」

 

 男はそう言い終わると、幸作を穂乃果達の眼の前に投げた。

 

 

 

 「がッ‥!!」

 

 

 

 「お父さん!!」

 

 「お母さん…大丈夫!?」

 

 父が投げられた事で、しばらく固まっていた高坂姉妹は父親と母親に駆け込んだ。

 

 

 

 「お母さん一体何があったの!?」

 

 雪穂はややオーバーに母の肩を揺らした。雪穂も気が動転しているのだ。

 

 

 

 「お、お父さんがせめて‥最期に和菓子を作ろうと言ってたら‥突然眼の前に現れて…。」

 

 きぃの言う通りなら、突然の出来事だったらしい。

 

 店前を含めて、損壊具合から文字通り”奇襲”という事だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「オイ…ワタシガ”ヘンショク”シテイル間に誰が喋っていいと言ったのかね?」ドン!!

 

 「「ひっ…!!!???」」

 

 穂乃果達は少しの間、話をしている内に…大男の時間が()()()()()

 

 

 

 そんな中…穂乃果は大男の変化に気付いた。

 

 

 

 「えっ…!? 肌の色がドンドン変わってる‥?」

 

 穂乃果が見つめる先には、ある変化が起こっていた。

 

 

 

 それまで、青白い男の身体が次第に赤くなってきているではないか…。

 

 生気が感じられなかった肌の色が、見る見る文字通りの肌色に変わっていた。

 

 

 

 そう、死人から生者の如く…生き返っている様を観ているようだった。

 

 

 

 そうして、大男は完全に変色を終えた。

 

 と同時に、大男は左手を前に出す。

 

 

 

 

 

 「”Evil・worm”」

 

 ”ドジュンッ!!”

 

 言い放った大男の左手から、紫色の触手群が飛び出してきた。

 

 

 

 「きゃあっ!!」

 

 穂乃果は眼の前に現れた触手群に思わず目を塞いだ。

 

 ”襲われるっ‥!!”

 

 そう確信した穂乃果は恐怖する…。

 

 

 

 

 

 

 

 だが、触手群は穂乃果達を一切無視して、穂むらの店内に入っていく。

 

 そして、僅かな時間でなんと大量の和菓子を器用に絡めとっていた。

 

 

 

 大男は触手群が持ってきた和菓子をそのまま貪り始めた。

 

 ”ガリッ…ボキンッ…。”

 

 

 

 …そうして、大量の和菓子を僅かな時間で全て平らげてしまった。

 

 大男の食べっぷりから、穂乃果達は大男の行動一つ一つに釘付けになっていた。

 

 

 

 それだけの存在感と威圧感を放っている為だ。

 

 

 

 「ふぅ…。 やはり、飯を喰らうのは”肌色”に限るものだ。」

 

 大男は呟くと同時に、改めて穂乃果達に視線を移した。

 

 

 

 「色々と自己紹介がまだであったか…私は”金獅子会先遣部隊隊長”」

 

 

 

 

 

 「”tyrant”である。」ドン!!

 

 

 

 《四大勢力》金獅子会所属tyrant-series ”T-103”ドン!!

 

 

 

 

 

 

 

 「き、きんじし…。」

 

 穂乃果は震えながら、先程の大男…tyrantの言葉を繰り返す。

 

 

 

 「ようやく…喋ってくれましたな。 ”穂乃果お壌さん”」

 

 tyrantは喋っている穂乃果の眼の前に鎮座する。冷たい目でまじまじと穂乃果達を観察していた。

 

 「いつ見ても不思議なものでありますな。 父親の方は、年相応の見た目だが…母親の方はまるで二十代の様な見た目でございますな。」

 まじまじときぃの方を一点に見ていた。

 

 「何処の世界も母親は若い。 ”若作り”でもしているのかね?」

 

 「ひぃ…。」

 きぃは完全に腰を抜かしていた。 

 それもそうだろう。ものの数分間で、凶暴なイメージを刻み込まれたのだ。

 

 

 その時であった。

 

 「ま、待て…。」

 幸作がふらつきながら、立とうとしていた。

 

 「お、お父さん…!!」

 「危ないよっ!!」

 高坂姉妹が父に呼びかけるが‥。

 

 

 

 「下がってろッ!! 穂乃果、雪穂!!」ドン!!

 

 幸作は腹の底から、声を出すと2人を押しのけた。

 

 「妻に触るなッ!! 化け物めッ!!」

 幸作はtyrantの前に立ちふさがった。

 

 「ほぅ、ご主人。 さっきの衝撃でも、折れないとは度胸がありますな。」

 

 「とぼけるな…。 お前は穂乃果を攫おうとする輩だな!!」

 幸作はtyrantを睨みつけた。

 

 「その物言い…何処かの組織と勘違いしているようですな。 ‥うむ。」

 

 「おお、そうか。 ご主人よ、私が《転龍会》の一員と勘違いしておるのかな?」

 

 「そうだッ! 貴様が転龍会とかいう”極悪組織”では無かったら一体なんだと言うんだ?」

 幸作はこれまでの経緯から、この大男もそうではないかと考えた。

 

 「ヌフフッ…ご主人よ。 聞いていなかったようですな。」

 tyrantは二ヤつきながら、コートの襟元を指示した。

 

 

 それは黄金に輝く”金獅子”というエンブレムが刻み込まれていた。

 

 

 「このエンブレムは”現在の四大勢力”である”金獅子会”のモノでしてな。」

 

 「貴方が考えている”転龍会”とは別の組織なのですな、これが。」

 

 「別の組織…!? まさか、他にも組織があるのか!?」 

 幸作は青ざめた。

 

 「それにしても心外ですな。 知らないとは言え、あのような”野蛮な連中”と同じ様に思われては困りますな。」

 

 「まぁともかく…挨拶回りは終りにして本題と行きますかなッ?」

 鎮座していたtyrantは悠々と立ち上がると、高坂一家の面々を見下ろした。

 そして、微笑みながら言い放った。

 

 

 

 「私と来てくださりますかな? ”高坂家の皆さん”」ドン!!

 

 

 

 

 

 冊冊冊冊冊冊

 

 損壊した”穂むら”。

 tyrantの眼前で身を寄せる”高坂家”。

 そして、家族はtyrantが発した言葉が耳に残る。

 

 「高坂家って…お姉ちゃんだけじゃなくて、私やお母さんとお父さんも…!?」

 雪穂は思うままに言葉を漏らす。

 

 「ヌフフッ…私達、金獅子会は穂乃果お嬢さんだけでなく…親族である貴様等も対象内でしてな。」

 tyrantは意地悪くニヤつく。姿形も相まって、正しく邪悪そのものだ。

 

 「我々金獅子会の目的は”理想世界の創造と永続”…ムッ?」

 

 突然tyrantは話を止めて、”無表情”になった。

 

 

 「…成程、()()()()。 では、私も一丁やりますかな。」

 

 

 tyrantはそう告げ終わると、左手からまた触手群を放出した。

 

 ”ドジュンッ!!”

 

 「…”待ったなし”だ。」

 

 tyrantはいよいよその凶悪な行動に移そうと繰り出してきた。

 

 「”Evil・worm”」

 左手の触手群は縮み、その照準を穂乃果達に合した。

 

 「!?」

 穂乃果達は逃げようとするも、足が竦んで動けなかった。

 無意識に竦む事すら自分でも気付かなかったのだ。

 

 (もう、ダメっ‥。)

 

 穂乃果が命の終わりを垣間見ようとしたその時。

 

 「‥‥。」

 父、高坂幸作が家族三人の間に立ちふさがった。

 

 「お、お父さん‥!!」

 

 「あなた‥ダメよ!?」

 雪穂ときぃが止めるように呼び止める。

 

 幸作の行動は無謀に近い。だが、それでも男は家族を護ろうと考えた。

 

 「ほぅ…最期まで抵抗しますかな。 成程、()()()()()()()()()。」

 

 …チャージは溜まった。放つが如し。

 

 

 「”デス・ディレクション”ッ!!」

 

 ”ドヒュンッ!!”

 紫色の触手群が一斉に穂乃果達に向かったッ!!

 距離的に最も最初に当たるのは‥幸作だ。

 

「お父さんっ!!!」

 穂乃果の叫びが聞こえたその時だった。

 

 

 

「”象銃(エレファントガン)”ッ!!」

 

 ”ズゴンッ!!”

 紫色の触手群と巨大な黒い拳が相殺されたのであった。

 その衝撃の余波は、穂乃果達4人を飛ばした。

 

「きゃあっ!!」

 4人はそのままぶつかりそうになるが‥。 

 

 

「”ゴムゴムの風船”ッ!!」

 ”ボフンッ!!”

 固い障害物にぶつかる事なく…代わりに、比較的柔らかいゴムのクッションにぶつかった。

 

「私と再戦ですかな? ゴム人間よ。」

 

 ?「おう。」

 

 

(あれ‥? 私まだ生きてる?)

 穂乃果は目線を隣に合わせると、雪穂もなにやら分かっていなかった。

 ‥だが、突然らしくない驚き顔を見せた。

 

「お姉ちゃんっ!! 上!!」

 

「えっ? あっああああっっ!!」 

 穂乃果は理解した。自分と雪穂が誰かに抱えられているというのを‥。

 

 

 …そして、以前復活ライブ会場で見覚えのある麦わら帽子が目に入ってきた。

 

 

 麦野「”ハゲコート” もう一度、”ウルトラファイト”すっぞ。」ドン!! 

 

 太陽一家の窮地を助けたのは…転龍会直系”麦野一家”組長。

 

 ”常夏のダン”であった。

 

 続く…。




絶体絶命の高坂一家の窮地を救ったのは、まさかのゴムゴムの実の転生者…”麦野 ダン”。そして、対するは金獅子会のtyrant。
お互い無視できない闘いが始まる。
次回、第51話 再戦、金獅子会”T-103” 次回も乞うご期待b
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