~前回のあらすじ~
”転生の龍”対”天山角”の決闘を邪魔した不届き者の転生者は、今回の参戦勢力のボス、”蝋 家龍”であった。
蝋は、炎山との戦いを制し、自身の能力を駆使し、手負いの啓と金剛山を追い詰めていく。
更に、team”iflit”にも金獅子会の”キーパー”が乱入し、既に荒廃した港地帯を死体蹴りの如く追い詰める。
金剛山は蝋の能力を前に、蝋化し身体を蝕まれた。そこへリッカーを片付けた蝋へ啓が向っていくが…。
蝋は分身を駆使した”身代わり戦法”を活用し、決して自分の手を汚さずにμ’sを安全に手に入れようとしていた。
だが、金剛山の機転により、μ’sを閉じ込めたシェルターは”移動式”となっていた。
それにより、μ’sを手に入れれないまま…蝋は啓と金剛山の前に立ってしまった。
最早、こうなれば…三者が倒れぬまで、この戦いの終局は訪れない。それは啓が命を果てることにも繋がる。
果たして、戦いはどのような終わりを迎えるのか?
”桐生 啓は好戦的な性格の持ち主の青年である。”
それは矢澤にこが、まだ啓と邂逅してまだ間も無いが…青年の性格を一言で言うなれば、それが第一だと思う程だ。真っ先に。
現に、桐生啓はμ’sを護る為…第一線で戦いを繰り広げていた。確かに勇猛果敢で頼りになる漢であるが、敢えて…敢えて悪く言うなれば、死にたがりという悪口が出てしまう。確かに、自分達の為に戦ってくれる事は凄く助かるし、心強い。…だが、それを差し引いても…自ら死地に向かい続ける啓の行動は理解できても、
音ノ木坂で平穏ながら、女子高生として生活し、μ’sという青春を駆け抜けた少女と、若干13歳にして血生臭い闘技の場で戦い続けた青年では価値観に違いが出るのは当然の事だった。
~金剛山のシェルター”移動中”~
穂乃果「これって…移動してるって事だよね。」
穂乃果が隣の海未に対して、口を開いた。
その頃…彼女たちが居るシェルターは削岩機の如く、港地帯の地下を掘り進んでいた。…そうあの決闘の場から自動的に避難しているのである。
海未「そのようです…どういう原理かは分かりませんが、一つ分かることはあの恐ろしい場所から逃げているという事でしょう、私たちは。」
海未の言葉に対して、凜が反応を示す。
凜「でも、それなら凜達は…あのデカ親父が逃がしてくれるって事になるにゃ。」
希「いや、それより…うちらを傷つかないようにするのは、あの組織にとっても…嫌やからちゃう?」
絵里「…私たち全員を手に入れようとするなら、それが自然な考えね…。」
真姫「…それにしても、私達のせいで死んだ人が出てきたみたいね…。」
真姫の言葉に皆が黙ってしまった。
先程、柿谷等シェルターにいる警官へ無線連絡があった。既に死亡者が警官側に多数出ており、更に厄介な敵も現れて対応に追われているとの事だった。
金獅子会のBOWには、T-ウィルスが体内に蔓延している為、切り傷から媒介して感染。結果的に…μ’sを護衛する為に、多くの警官がその犠牲になった。
自分たちが命を直接奪った訳ではないが、、、そう割り切れないのが”彼女たち”であった。
ことり「ずっと…こんな事が続くのかな…。」
ことりは一人ポツリと呟いた。
「ことりちゃん…。」
「ことり…。」
幼なじみの弱音にいち早く言葉を発する二人。
「
にこ「ことり…。」
ことりの言葉に、にこは胸が苦しくなった。死んだ彼らにも家庭や恋人がいただろうに…。
そんな中…それを聞いていた柿谷はこういった。
柿谷「…その人間らしい気持ちを持ってくれば、今はそれでいいさ。」
そう言い、それ以上の事は言わなかった。
”キキキィ…。”
その時…シェルターは次第に減速し始めていた。ある場所を目指して…。
?「そろそろ…来そうかな。」
…そして今、
~東京港近郊”崩壊したビル街”~
?「フゥ…手こずりましたが、終わりですな。」ドン!!
~東京港近郊”マンション街”~
?「…俺はやったぜ、エンゾーちゃん。」ドン!!
~東京港近海”蝋獄島”~
?「…身体に力は溜まった、行くかッ!!」ドン!!
~東京港”三つ巴の攻防地”~
今日の戦いの終結地…。それは今戦っている三人の転生者に委ねられた。至る所に焦げた跡、割れた後、人でありながら人ならざる転生者となった三人の転生者の暴力の跡は正しく災害として現れた。そんな三人の転生者の内、桐生は今も倒れる事をしなかった…。漢は自身が倒れる事はそのまま悲劇へと繋がることを知っている…。だからこそ、両拳両脚に覚悟を載せ、独り闘う。
~蝋と金剛山を相手に生き残れッ!!~
既に、崩壊の名所と化した旧倉庫地帯は、ダイヤの煌めき燦燦と光った。その煌びやかな光を輝かせ…重厚な拳が蝋へとうたれる。
金剛山「素粒拳”センター・スマッシュ”ッ!!」
”ドゴオンッ!!”
身体可動域を制限しない皮膚膜だけに、能力を作用させた”素粒拳”を使う金剛山は、ガチガチの近接主体の戦法にチェンジしていた。
蝋「ぬゥ…!!」
蝋は蝋壁を精製し、金剛山の殴打を何とか防いだ…。
啓「…太陽風脚ッ!!!」
そんな中…啓は自身の脚を燃やし、金剛山へ向かった…。
「”セクタム・アッジュ”ッ!!」
”ザジュン…!!”
啓の鋭利にして、灼熱の脚はまるで超高温の切断機の如く、金剛山の硬き皮膚を切り刻むッ!!
「グォ…!!」
金剛山は…延焼を抑える為に、一度空中へ退避した。
「逃がすかよッ…!!」
金剛山を空中へ追いかける為…啓も空へ視界を向ける。
「そうはいかんがねッ…ラオ・クライメット”
蝋は体外へ氷柱の様な白い棘をそのまま啓へ射出した。
”ヒュドンッ!!”
「チィ…!!」
啓も一度大きく空中へ飛ぶと、そのまま…自身へ照準が向かれた棘群を走り抜け躱していく。…更に、蝋の攻撃は金剛山へも飛んでいった。
三者三様の混戦はどちらか一方が攻撃すると、狙われていない第3者がその攻撃した相手を狙っていく。つまり、敵への攻撃と同時に狙っていない第3者への警戒と同時に回避を繰り返しているのだ。
それが混戦の難しいところだ。任天堂から発売しているスマブラをした事はあるだろうか?
あれには4人対戦があるが、場外必至のパーセンテージのキャラを横スマッシュで倒したとき、、、横から狙っていないキャラに今度は自分が倒された事があるのはザラにあるだろう…。今の三者は正にその膠着状態にあった。
そんな中で、啓は”太陽風脚”を上手く解除しつつ、戦況を冷静に判断していた。
(現状、金剛山より蝋の方が厄介だ。)
そう、考えていた。
今の金剛山は…闘粒拳を使うよりも、近接主体の素粒拳に完全に移行しているという事だった。更に、蝋の能力により蝋が身体を蝕まれており、そういう意味では三者の中でも最も戦闘不能に近い男となる。
それに比べると、蝋も先程の話の流れから…炎山と闘っていたと金剛山がハッキリと喋っており、全快とはいえない状態にも関わらず、今もこうして闘えている。
(遠距離からの投擲、壁を使っての即防御、分身軍団…改めて厄介な能力だぜ。)
(だが…それだけの能力を持っていながら、決定打になっていない…奴も俺に仕留めるのに焦ってる筈だッ!!)
そう…確かにそれだけの能力を有していながら、まだ啓を仕留めきれていない…蝋自体の精神につけ込む隙があると啓は判断した。
隆曰く”災厄の転生者”と呼ばれている男ならば、未だに手負いの啓や金剛山を仕留めきれずにいる…そこにこそ、突破口があるのだ。
(なにより、このまま戦いをダラダラ続けば…埒が明かねェッ!!)
啓は闘志を燃やした…文字通り身体を燃やしながら…。
その時だった…。
(そうだ…埒が明かぬな、ディヤハハハッ!!)
啓の頭の中から、以前に聞いた笑い声が響いた。
(なッ…テメェはッ!!)
啓は急に動きを止めた。
黒の化身”悪魔風脚”(やっと俺の声が届いたかッ…。大分熱くなっているな。)
それは唐突な問いかけ…声の主は以前、啓が倒した黒の化身”悪魔風脚”であった。
(どういう事だ…テメェは消えた筈だろうがッ!!)
あの時、消えたと思っていた存在が自分の頭から聞こえてくるのである。当然の反応だ。
(消えたのではない…貴様の力として取り込まれたのだッ。)
(なんだとッ…。)
(あの時、貴様のトドメの一撃を喰らった。…だが、俺は元々は人ならざる存在、会長によって創られた生命体。お前たちとは違い、死の経路が違うのだ。)
(…そして、今の俺は基本的に貴様が発動させた”太陽風脚”を使って、こうして喋ることが出来る。)
(”三原色の覇気”で”悪魔風脚”を強化させる…成程、悪魔すら凌駕する炎の天体かッ。)
(だが、いくら強力な技を持っても、
(確かに、さっきの蝋とのサシでの戦いで、貴様は”オンオフ”を使い分けながら…”太陽風脚”を使っている様だが…そもそも、
(言いやがるッ…そんな中途半端な火力で奴らを倒せる訳がねェだろうがッ…!!)
(言うさ、”太陽風脚”は未来の戦いを経て、初めてまともに使いこなせる技…だが今の段階では、却って自分の身体を傷つけてしまう…。)
(なれば…まず
(…何故、俺がテメェの言う事を聞かなきゃならねェ…。)
(簡単だ…悪魔を上手く使いこなさなければ、炎の天体など扱えるものかよ。)
(物事には順序がある…それは当然”技”にもだ。)
(そうだ、いいことを教えてやろう…サンジが悪魔風脚を使っているが、自分の脚に熱が溜まっているにも関わらず…今の貴様よりも平然としている。何故か分かるか…?)
(はッ、どうして答える必要があるんだよ。)
(いいから、答えろ…貴様は強くなりたいんだろ。)
(…それはサンジが”料理人”だからだろ…? サンジは火の扱いに慣れてるからだ。)
そう呟く啓の脳裏には、バラティエ編でのサンジがクリーク海賊団の”鉄壁のパール”と対峙した際に、パールを打ち付けて火を起こした。だが、サンジは「バーカ、炎が怖くて料理人が務まるかよ。」と言い、そのまま怯むことなく攻めたのであった。
(成程、火の扱い方を長けているからこそ、多少の熱さは物ともしないか…だが、慣れだけではどうにもならん。)
(じゃあ、なんだって言うんだ…。)
(放熱だよ…。)ドン!!
(放熱…!?)
(そろそろ、事態も動き出す…じゃあ、しっかりしろよ…転生の龍、貴様が使う技次第で、μ’sは助けられるのだ。)
(ヤロウ…どの口がμ’sを助けるとぬかしやがるッ!!)
(助言はした…後は貴様の出方次第だッ。精々生き残ってまた話そうぜッ。)
そう言うと、次の瞬間…黒の化身”悪魔風脚”は鎮火の如く、消え去った…。
(放熱…それが悪魔風脚、いや”太陽風脚”を使いこなすって事なのか。)
啓が黒の化身”悪魔風脚”との突如の対話で少しの間、三つ巴の戦いが休止している中…災厄の転生者”蝋 家龍”は思案を行っていた。
(金剛山は…俺の蝋片によって蝕まれている、身体中に回るのは時間の問題。)
(問題は奴だ…桐生のガキのほうがね。奴は悪魔風脚を使える”炎の男”、俺は今まで優先的に”炎が使える転生者”を作品にしてきた。)
(…だが奴の成長スピードと収まらない戦意は厄介だ。本来ならばもう少し強い方がいい蝋人形の造形になるんだが…。)
しかし、このまま強くなれば…啓の強さは自身の強さを凌駕しかねない。何より奴に協力する仲間が出来れば、厄介さ極まりない。
「仕方ないがねな…ここらで決着といこうがねか。」ドン!!
蝋は”蝋紫蛇”を上空へ差し向けた。
「「…!!」」
「良い蝋人形は追い詰められる程に、造形美が増すがねッ!! 俺はこの戦いが始まる前から貴様ら二人を”蝋人形”にさせようと考えたッ!!」
「だからもう、、、”
すると、蝋の身体から蝋の流体が噴き出たッ!!
白い蝋の流体は蝋を中心に、白い柱の如く伸びていき…上空を覆う様に広がった。
「あれは…まさか”円獄蝋”かッ!!」
一昨日音ノ木坂学院を覆ったあの忌々しい”白いドーム”…そのドームの発生を今直で見ているのだ。
「そうだ…あれが奴が災厄の転生者と呼ばれる様になった由縁の技だ、
「…そうか、やはりテメェらには過去に因縁が…!!」
啓は瞬きをした瞬間…先程見ていた金剛山の身体が見る見る白くなっていく光景を目にしたッ…!!
「どうやら…俺の体内の蝋片が回り始めたようだな、思ったよりも早いものだ。」
「フンッ、
金剛山は怒りはするも、その表情はどこか…残念な表情をしていた。
「・・・・。」
「どうした、早く逃げないのかッ…桐生よ、貴様も直に回るぞ。。」
「金剛山…俺はさっきの戦い、もう少し続けたかっぜ。」ドン!!
「…逃げるよりも、さっきの闘いの感想か…とんだ戦闘狂だな、貴様は。」
金剛山はそう言うと、高らかに笑った。
「テメェは許さねェ敵でしかねェが…俺との闘いを楽しみにしていた。俺を倒すだけなら、一昨日で済む話だからな。」
そう、金剛山がその気なら、一昨日の澤井を倒したものの消耗した啓を一気に倒せば済む話だからな。
「そのことか…消耗した状態の貴様を倒してもダメだ。」
「楽な方法で戦闘経験を積んでも、使える戦力にならんからな…。」
金剛山はそう言うと、何とか動かせる首で啓の方を向いた。
「俺は転龍会の男として…”桐生 啓”を倒す。そう考えて臨んだのだ。」ドン!!
「…。」
「そろそろ固まる頃か…ブェッ!!」
何かを口の中から吐き出す。
それを受け止める啓。
「…なんだッ、ダイヤモンドッ!?」
啓の手には拳大程のダイヤモンドがあった。それも今まで見た光の中でも最も眩い光を放っている。
「貴様の”戦利品”だ…汚いが、勘弁しろよ…それは俺の能力が宿ったコアだッ…!!」
「コアッ…!?」
「…貴様との決闘はうやむやになったが、…
「生き残った奴が敗者や死者のモノを得ることが出来る…これは世界の理だ。」
「何故これを俺に…。」
「直に分かる…何なら、総長に話せば良い。話を分かって下さる。」
「…分かった。」
「さぁ、行け…。」
金剛山の言葉に、啓は敢えて返さず…迫りくる蝋壁から脱出する啓。
(フン、桐生か…敵として戦うなら、
白くなる身体…金剛山は少し笑みを零した…。
冊冊冊冊冊冊
~東京港”円獄蝋付近”~
「…逃げ切れたか。」
啓は金剛山から逃げ切った啓は、少し息を整える。
(…金剛山、奴は敵だが、闘いを通じて奴を倒したいと心から思った。)
啓自身、驚く話であった…μ’sを奪おうとする組織の特攻隊長にも関わらず、闘いを通じて…どういうわけか、もっと闘いたかったと只純粋に思った。
(俺はμ’sを護る以前に…記憶にねェが、心から”格闘家”って事か。)
すると…啓の背後から鋭い投擲物が降りかかった。
「…!!」
啓は見聞色の覇気を発揮させ、身軽に躱した。
「やはり、先に金剛山が脱落したがねな…まぁ、奴は勝負が決まっていた様なものだが。」
「だが、クソガキ…貴様は本当にしつこいがねな…まだ躱せるって事は、
投擲を繰り出した蝋は表情は笑っているものの、その声色は「お前、いい加減にしろよ。」と啓のしぶとさに辟易していた。
「…ああ、そうだ。俺を倒さず蝋人形にするって魂胆なんだろッ…?」
四股を踏み、啓は蝋を睨む。
「俺を舐めるのも大概にしろ、オッサンッ…!!」
「ドルハハハッッ…!! そう言っているが、気力も体力も残っているのか?」
「ああ…残ってるぜ。」
「テメェを倒せる攻略法もな…!!」ドン!!
そう言い切る青年の眼差しは苛立ちを募らせる”災厄の転生者”の威圧に全く動じていない。
そんな啓に対して、額に手を当てて高らかに笑う蝋。
「攻略法? ドルハッハッハ!!、
蝋は両腕を双頭の蛇に変化させると、啓へ噛みつこうとする。
「ラオアーツ”ゴーグ”ッ!!」
”ドゥンッ!!”
地面が破壊された派手な炸裂音が響いた、双頭の蛇が噛みついたからだ。しかし、その反面技を出した蝋は…手応えの無さを感じた。
「なッ…俺の”ゴーグ”を避けたッ!?」
蝋にとって出の早い技を喰らう事なく避けた…啓の素早さに驚かされる。
「ウガッ…!?」
驚く暇なく、蝋の下顎に鋭い火傷が蹴り込まれた。
「悪魔風脚”
そこから炎の蹴りに狼狽える蝋の顔面に炎のキックコースが繰り出されていくッ!!
「”頬”、”
「”
”ドゴォンッ!!!”
「咆虞大…!?」
蝋の顔はそのまま網目の焼き跡が付いたまま、現在位置から大きくぶっ飛んだ…!!
「ヌガアァッッ!! アツゥイがねッ!?…火が顔にくっきりと残るがねッ!?」
熱さとそして、啓の強靭な筋肉群から蹴られる”蹴撃”の威力は蝋に二乗の痛みで苦しませた。
(バカな…これ程の威力を隠し持っていたというがねかッ!?)
最初のサシでの戦いと先程の三つ巴の戦い…だがこれ程の威力は無かった。
「痛いし、熱いだろう…これが本当の”悪魔風脚”だッ…!!」ドン!!
「なッ…!?」
「
啓はもう一度太陽風脚ではなく…”悪魔風脚”を発動させると、蝋へ止めの蹴りを喰らわせようとする。
「やはり、こっちに来て正解でしたな?」ドン!?
地中から啓目掛けて紫色の触手群が啓へ襲い掛かる…それは正に奇襲であった。
「チィ、敵かッ…!?」
啓は突如の攻撃から後ろへ大きく後退し、素早く触手群を躱していく。
「ほぅ…私の奇襲に対応できるとは、あれが”転生の龍”ですか。」
マジマジとみる巨漢のBOW”T-103”が啓の動きを目で追っていた。
「来てくれたがねか…タイラントよ。」
蝋はゆっくりと身体を起こすと、助太刀に入ったタイラントに礼を述べた。
「よいよいで御座いますな、”ビジネスパートナー”を護るのは我々にとって大切ですからな…。」
そう言うと、蝋の顔を指示した。
「お顔を戻さなくて良いですかな…?」
「!!!???」
指摘によって、自身の顔面状況を知った蝋は急いで顔を覆い、しゃがみ込んだ。
「…さて、お初に桐生君。」
タイラントは休戦した蝋の前に立ちはだかった…。
「成程な…テメェが昨日穂乃果達を襲った”tyrant”かッ!!」
昨日の高坂一家の襲撃犯が目の前に居る巨漢であることを知ってのセリフであった。
「ほぅ…知っておったのですかな?」
顎に手を当てるタイラント。
「如何にも、私は金獅子会先遣部隊隊長”T-103”と申す者ですぞ。」
「成程な…テメェがhunterやリッカー共の上司って訳か。」
「そうそう、hunter君達ねェ…君に惚れたせいで、始末書を書かないといけなくてね、私残業大嫌いなんですなッ…!!」
頭をポリポリと掻きながら、ため息をつくタイラント、物騒な外見だがまるで中間管理職の様な哀愁を漂わせた。
「へッ、それで俺を始末しに来たのか…。」
「当然でございますぞ、先遣隊である私達の目的はこの世界にいる”μ’s”を手に入れる事、なのに君のような無鉄砲な若者や敵対勢力の台頭に辟易しましてね。」
「それに…
そう言うと、タイラントは倉庫の隣にあるタンクの方を指さした。
「…あれはッ!!」
「…」ドン!!
そこに居たのは…タンクの上部に目に移りやすい様に触手で拘束された”麦野 ダン”の姿であった…。
「麦野ダン…!! アイツを倒したのかッ…!?」
この世界に来て間もない頃に麦野と直に戦った啓は、ダンという転生者の実力は良くしっていた。ゴムゴムの実を使ったインファイトやアウトファイトを得意とする典型的な格闘家。啓に通ずるガチガチの近接主体のボクサーであった。
その転生者が、見るも無残な姿を周囲に晒していた。そんな時だった…啓の頭が痛むのは。
「うおッ…!? なんだ、頭がイてぇ…。」
唐突すぎる痛み…熱や金剛山の攻撃、ラオアーツの攻撃に受けたり、避けてきた啓であっても…自らの身体から起こる頭痛にはどうしようもなかった。
そんな啓の頭の中に…誰かの言葉が聞こえてくる。
?「本当だ…啓はもう逝っちまった。」
?「なんでだよ…アイツがどれだけつえェかッ!! 俺が認める漢だぞッ!!」
?「俺がアイツらに思い知らせてやるッ!!」
?「待てッ!! ダンッ!!」
「…今のは何だッ、知らねェ奴の声が俺に響くッ。」
突然の一連の会話…何故このタイミングで自身の記憶に定かではない奴がいるのか…?
「…どうしたのですかな? 攻撃せずにぼっーとするのはらしくありませんぞ。」
急に啓がうずくまってた為に、少し驚いたタイラントであったが、気を取り直すと…啓へ向かって紫色の触手”エビル・ワーム”で攻撃した。
「!!」
(やべェ、痛みで反応が遅れるッ!!)
”突然の頭痛”…それによって、啓は避けなければいけない触手群の攻撃に対応しきれなかった。このままではな致命傷が避けられないッ…!!
それは大きいな天からの火球であった。半径5メートル強の火の玉が触手群を燃やし尽くしていく。
”ジュオオオッ…!!”
たちまち火球に焼き尽くされる触手群はあっと言う間に灰へと変貌し、塵と散っていた…。
「この火は”ロギアの火”ッ…!! まさかッ!!」
「あ、ありえんッ…!! どうやって生きていたというがねッ…!!」
顔を戻した蝋は驚愕の顔をあらわにする。
?「”落火星”ッ!!」
上空から一人の男が港全体に火球を注ぎ落ちていく。遠方から見れば、無数の火球が港へ隕石の如く落下する、想像を絶する光景であったが…決してそうでは無かった。
大部分の火球は港で起こった火災…
~東京港工業地帯~
蒼羽「…総長、生き残っていたようだな…。」
戦闘の最中、火球による鎮火活動を流し見ていた。
そんな中、遊撃隊長の頼瀬が蒼羽に声を掛けた。
頼瀬「副総長…どうやら、μ’sが到着しているようです。」
「そうか…それであの火球か。 よしッ、テメェらこの場は撤退するよいッ!!」
副総長である蒼羽は…撤退を持ちかけたのであった。
冊冊冊冊冊冊
同日某時刻~東京港”旧第三倉庫”~
その青年は上空から爆炎の柱を上げながら、現れた…。黒を基調としたレザージャケットにこれまた黒いパンツを入った出で立ち、その姿はバイカーファッションに身を包む。青年は悠然と向かい歩き、タイラントと蝋、そして桐生の前へ立ち止まった。
炎山「パワーが落ちてるぜ、…おめェらよ。」ドン!!
「特に蝋…円獄蝋はドームの内周部分の“蝋片”が時間とともに落ちていき、円内に入った生物や無機物や有機物がたちまち、蝋性の物体へと変化する…その中でもドームの頂点付近は特に落下速度が著しい。つまり、蝋片が最も薄くなる場所だ。」
「つまり、
炎山が指を鳴らすと、後ろにそびえたつ…”円獄蝋”に何発もの火球が撃ち込まれていった。炎山の指摘通り、徐々に火球の威力によって耐え切れなくなり…。
”ドウゥーン…”
周囲を取り囲んでいた…白いドームは崩壊音を響かせながら、脆くも焼き崩れていく。啓や金剛山を追い詰めた蝋の芸術はいとも簡単に崩されてしまったのだ。
「なっ?…パワーが落ちてるだろうがッ。」
ふてぶてしく言ってのける炎山…そんな転生者の前に大きな衝撃音が響いた。
”バシンッ…!!”
音の正体は、啓であった。啓から放たれた蹴りが炎山の身体を捉えたのだ。
「…”性格”か? いきなりの蹴り、負けん気が強いなお前はよゥ。」
「”炎山 倉之助”ッ!! テメェも俺の前に来るかッ!!」
啓は苛立っていた。理由は明確に分からないが、さっきの頭痛から妙に苛立っているのは間違いは無かった。
「成程な、怒る理由は分かるが…
炎山の落ち着いた態度にイラつきはするも、啓は一度後退すると…上空に熱気がある事を理解した。
「これは…火の玉かッ!?」
”ボオオオ…”
恐るべき光景であった…。港の上空には幾つもの火球が滞空しており、桐生だけでなく、蝋やタイラント…遠方の方にも見えており、その位置はちょうどキーパーが侵攻していた場所であった。今気づいた啓の前に、蝋とタイラントは先に気付いたからこそ、下手に動かなかったのだ。
「俺の”落火星”はああいう風に滞空し、俺の合図で地上に着弾する…せっかく鎮火活動をしたんだ、此処を焼かせんなよ?」
「成程…流石は悪魔の実最強種”ロギア系メラメラの実”、勝負は既に決している様ですな。」
「そういうこった、”生殺与奪の権利”は俺の掌にある訳さ。」
炎山の腕はいつでも火球を着弾できる準備が出来ていた…。もしあの規模の火球が着弾すれば、辺り一帯が文字通り”火の海”となるだろう…炎の能力者でも無い限り、生存できない環境になる。
「ヌウウ…まさか、あの技を準備する為に今まで出てこなかったがねかッ…!!」
「まぁ、それもあるがな…回復に手間取ったんだ。」
「それでどうすんだ? このままって訳にもいかねェだろう、
そういい、炎山は自身の事、蛇蝋総統”蝋 家龍”、金獅子会先遣部隊隊長”T-103”、、、そして”日本最高戦力”としてこの戦いに臨んだ”桐生 啓”。
(そうか…よく考えればこの状況、俺以外の勢力のトップがいるのか。)
啓は一度に冷静になって、落ち着くことにした。今この状況をどう打破するかが問題なのだ。
(おのれッ、桐生は兎も角、炎山が何故に無事なのがね。)
おのれがこの手で倒したと思っていた炎山が何故に生きて入るのか…疑問になっていた。
そんな四人の中でタイラントが先に切り出した、無表情が似合うタイラントの癖に妙なにやけづらを拵えながら…。
「話し合いですかな…なら、私の方から切り出しましょうか?」
「なんだ、デカブツから話すのかッ。」
「ヌフフッ、よもやあの”人質”が…見えぬ訳ではありますまい。」
タイラントが指さしたのは、当然の人物。”麦野 ダン”であった。意識は無く、炎山の先程の言葉を借りるなら…”生殺与奪の権利”はタイラントにあるといってもいい。
「ダン…そうか、やられたのかッ。」
「どうですかな、お仲間…いえあなた方二人にとっては”トモダチ”と言える転生者ではないですかな?」
タイラントの言葉に、炎山はしかめた。
「…ああ、”アイツと馬羅垣”は俺にとって特別な存在だ。」ドン!!
「ホホゥッ!! 特別でございますか、ならいっそ早く助けるべきではないですかなッ!!」
「…へェ~、つまりダンを助けるにテメェの要求を答えねェといけねェのかい?」
「イグザクトリーッ(その通りですなッ)!!」ドン!!
「どうですかなッ? 悪い取引ではないですぞッ!!」
この場に来ての唐突な…”人質交換”、啓は転龍会に攫われた矢澤家を取り戻す為に…この東京港の戦いに臨んだ。
だが、その連れ去った張本人達である転龍会が、他の敵対勢力に人質を取られるという事は何とも皮肉な話であった。…さて、問題は炎山の応答なのであるが…。
「ハハハッ!!」
炎山の応答は、短い”受け笑い”であった。第一声が笑いという事はつまり…。
「一つ言っておこうか…桐生以外の俺達三人は”マヌケ”さッ。」ドン!?
「「!?」」
炎山の突拍子も無い言葉に啓以外の蝋とタイラントは少しの怒りを見せる。
「マヌケだとッ…? 貴様、何を急に突拍子も無いことを言うがねッ!!」
ボクトウを炎山の前に振り下ろそうとする蝋、しかし炎山はそれを躱した。
「そりゃそうだろ…μ’sを奪う為に、
炎山は言葉を続ける。
「μ’sを奪う…その方法にも色々あるだろうな…人質だったり…隠密で奪いとろうとしたりな。」
「だが、俺に言わせれば…億劫な話さ、欲しいものを手に入れるのに頭を使う必要はねェ…一番正しい奪う方法は。」
「”強奪に限る。”」ドン!!!
「理論武装で完璧に敵を攻めても、もし相手が世界を破壊する力を持っていたら…折角の理詰めも意味が無くなる。」
「コッソリ欲しいものを奪っても、敵に見つかれば…ものどころか、自分の命すら守れねェ…。」
「圧倒的な暴力の前には…存在する権利さえ屠られる…。ならよゥ、敵よりもっと圧倒的な力で敵をねじ伏せ屠ればいいじゃねェか。」
「そんな世迷言を一々聞いていられんがねッ…!!」
蝋は反論しようとするが、炎山に遮られる。
「なら聞くが…お前ら”μ’sを手に入れたとしても、他の勢力から護り切れんのかッ?」
「…テメェは澤井や金獅子会と結託し、戦力を搔き集め…戦いを挑んだ訳だ。だがよ、実際どうだ?…μ’sを手に入れるどころか、逆に戦力を減らされ、直に会う事もままならねェ。」
蝋は今回の作戦で澤井と金獅子会と手を組み、μ’s争奪へと臨んだ…。しかし実際の結果は奪うどころか、逆に戦力を減らされている始末だった。
「き、貴様ッ…調子に乗りやがってッ!!」
既に怒り心頭の蝋はボクトウを炎山へと振り下ろそうとする。
そんな蝋に対して、タイラントが抑えに掛かる。
「まぁまぁ、蝋殿…そんな避けやすい攻撃を仕掛けても意味がありませんぞ。」
「成程、こちらの事を揺さぶって心理的優位に立とうという魂胆ですな…しかも、上の火の玉の威力に自信タップリと伺えるが、如何せん君達の要求通りに乗るつもりはないのでね。」
タイラントは先程から血が昇っている蝋と比べて、血色は赤みを帯びてはいなかった。まだ冷静に話を進めれたのだ。
「そんな事よりも、さっきの取引に戻そうではありませんかなッ? 君の友達である”むぎの君”の命は私が握っているのですぞ。」
しつこく、麦野の方へ指さし…あくまで取引の立場はこちら側にあると言わんでもばかりであった。
「”強奪に限る”…これ以上ないほどの窃盗文句ですな、確かにその通り。」
「ならば、その言葉通り…金獅子会の先遣部隊隊長である私が今ここで援軍を呼んでしまえば、”えんざん君”。君も助かりませんですぞ。」
タイラントの手元にはある発信装置の様な”モノ”があった。それは援軍を差し向けれる携帯端末であった。
「それが金獅子会の”携帯端末”か…手元にあれば、幾らでも兵力を好きなだけ送れるという。」
「ほぅ、よく知っておるのですな。如何にも金獅子会の事業の一つは”生物兵器の製造と調達とそれらの輸送”…これに関して言えば、金獅子会が四大勢力よりも上なのです。」
四大勢力”金獅子会”の事業…生物兵器の製造、調達、輸送。それは彼らがどの三大戦力よりも”多世界の進出と探索”を深めており、実力があれば…彼らから戦力を提供できるのだ。そうやってのし上がってきたのだ。
「まぁ、理解しているのであれば?…この端末を今持っている意味が良く分かると思いますぞ。」
「成程、しんだい話だな…兵力を送り込めるのは”得意中の得意”か。」
「なれば…御早い判断を。」
タイラントはそういうと携帯端末に手を伸ばした。
「バクシュッ…!!」
炎の息が炎山から漏れた。
「おっとすまねェな…長いこと波風の上にいたからな。」
そういい、炎山が横にそれた瞬間であった。
”バキンッッ…!!”
タイラントが持っていた”携帯端末”があっけもなく、壊れた…。
「ヌゥ…これはッ!!」
?「俺の事忘れちゃあ駄目だぜ? 金獅子のハゲマント。」ドン!!
炎山達がいる港の地点から離れた港湾のクレーンから、ドレッドヘアーの男が炎山の方へ狙撃をしているのが見えた…。
「ヨゥ!! 遅かったじゃねェか、馬羅垣ッ!!!」
「おゥッ!!」
炎山の大声に答える様に、バラバラの実の転生者”馬羅垣 治”がその姿を彼らの前に現した。
「馬羅垣ッ…。」
「ヨゥ”キリュウちゃん”、技は少なくなったが強さは増したようだぜな。」
軽く啓の方へ挨拶すると、タイラントや蝋の前に立った。
「ヌゥ…君が居るという事は、まさかッ…。」
ワナワナと拳を振るうタイラント。
「オッ…察しが良いなッ、”ハゲチャビン”…▲マンならあそこだぜッ?」
馬羅垣は指差した…そこに居たのは風に少し吹かれその大柄な体を揺らす”レッドピラミシング”の姿であった。
「”レッド君”ッ!! やられたのですかなッ…!!」
そう、麦野と同じ時期に…花陽が襲った不気味な赤い三角の化身…”レッドピラミシング”であった。しかし、その花陽を助けたらしいのが…馬羅垣だったのだ。
「へッ…大声で叫ぶって事は、テメェも仲間思いって事だな?」
「おのれッ…やってくれましたな。」
タイラントはグローブを填め直した。
「おっと…良いのか?
「ヌゥ…!!」
それまで穏やかな物腰であったタイラントは凄まじい形相で炎山と馬羅垣を睨んでいた。それの様相は”ブちぎれる一歩手前の暴君”であった。
「タイラント…すまん俺も落ち着いたがね。」
蝋がタイラントの肩を叩いてなだめ始めた。
「ヌゥ…ヌゥ…。」
少しは落ち着きはしたものの…以前として、タイラントは鼻息を荒くして覇王色の覇気を噴出していた。そんな中、先程は激昂していた蝋が対象的に落ち着き始め、炎山達に切り出した。
「…今度は俺が聞こうがね、
「そうだ、お前の言うとおりさ。」
炎山はそう言うと、踵を返し後ろを向いたまま喋りだした。
「…だが、その後の話は明日の午後18時で催す会食にて”落としどころ”を話す。それまでテメェらには此処で待機して貰う。」
話はそれまでと明確な態度で示す炎山、そして上空の火球を指差した。
「逃げようとしても、無駄だ。その瞬間…俺の落火星が着弾する。火は消えても、火種は残ってるからな…。」
「ああ…それと、桐生は二時間後に埠頭で話がある。」
最後にそう告げると、炎山はもうこの場にいう事は無いと言わんばかりで、今度は仲間の元へ駆けつけるべく一旦離れた。
「じゃあ、麦ちゃんは返して貰うぜ。一応言っておくが、▲の息はある。」
馬羅垣もまた、炎山の方へ駆け寄る前に麦野の元へ駆けつけていく。
それを眺めていた蝋とタイラントも、また立ち上がった。
「蝋殿、此処は一度お互いの戦力と傷と疲れを癒しませんか。」
「そうがねな…ここは事を更に荒げてしまっても生存確率は上がらんがねな…。」
「決まりですな…では行きましょうぞ。」
この二人もまた、、、それぞれの野心を達する為にここは引き下がる事にした。
そうして…残ったのは事の顛末を最後まで聴いた桐生啓…只一人であった。
「終わったのか…。」
誰一人聞き入る人間は居らず、ポツリと呟く啓。
「いや、終わってねェか…あれがあるからな。」
上空を見渡すと、港の上空に炎々と煌めく小さな炎の星が赤落ちの空に輝いていた。
「”火は消えても、火種は残っているか…。”」
炎山が去る間際に言った言葉…啓はそれが何を意味するか、理解した。
この東京港を中心として起こった”東京港の戦い”は火とするならば、今その火は消えたと言えよう。しかし、火が消えても…まだその火を起こす”火種達”。例えるまでも無いが、転龍会に蛇蝋と金獅子の連合…奴等転生者がいるという事はまだ火は起こせるという事になる。
港湾地帯が鎮火したとしても、また近いうちにμ’sを巡る闘争の火は灯すだろう。まるで烈火のごとく。
冊冊冊冊冊冊
かくして、東京港港湾地帯を中心として起こってしまった…転生者達のμ’s争奪戦。爆破され倒壊した建築物に道路、そしてそれぞれの勢力に死者が明確に出て、怪物が跳梁跋扈し始めたことの事件は後に”東京港炎上事変”として後世に語り継がれなければならなくなってしまった。
日に日に増していく転生者達の戦いは今もなお、火種を多く創り出し…大火災を燃やしだすであろう…。
~東京港炎上事変”完”~ to be continued…。
”東京港炎上事変”…これは終了となりますが、この戦いではまだ火種が消え去っておりません。
お預けとなった彼らの落としどころは如何に。
次回、第64話”焼け落ちの港にて”次回も乞うご期待b