初SSなので、どうぞ温かい目で見守って下さい。
ㅤISー正式名称、インフィニットストラトス。宇宙空間での活動を想定したマルチフォーム・スーツ。
ㅤISには心臓部である「コア」がある。そのコアの情報は自己進化するという設定以外、一切開示されていない。一部の研究者達の間で、コアについてこんな噂がまことしやかに語られていた。
「ISのコアには意思がある」
ㅤ明確な根拠があるわけでは無い。しかし、一部のIS乗りが「ISと話した」と証言しているという事実もあった。
ㅤそしてこの噂は、狂科学者、所謂マッドサイエンティストの耳にも入った。
「ISコアに意思があるのなら、ISでヒトを作ろうじゃないか」
ㅤマッドサイエンティストの1人が、こんなことを口にする。ISをヒトにしてしまった方が効率的だ、と彼らは考えた。
ㅤ彼らはマッドサイエンティストではあるが頭脳は完璧だった。彼らは467個しか無い貴重なISコアを、躊躇無く解体、分析し、ISコアを作れるとまではいかなくとも、ISでヒトを作ることが出来るようになった。世界で二番目にISに精通している人となった。
ㅤそして彼らは、ISコアを用いたヒトを作り始めた。
ㅤマッドサイエンティスト達による、人型IS、いや、限りなくISに近いヒトの完成する日。
ㅤ物語はそこから始まる。
「後はISコアを起動させるだけ、か」
ㅤ研究者の1人が言う。
ㅤ研究者達の前には、無数のコードが繋げられた少年の姿があった。この少年こそが、限りなくISに近いヒトである。その肉体は機械で出来ているが、外観からそれは分からない。体内は血液の代わりとなる循環液が流れており、少年は今か今かと起動の時を待っているかのように其処にいた。
「コアネットワークの干渉を遮断し、ISでヒトを作った。我々は製造以外のISコアの全てを知り得た」
ㅤ研究者がそう語り、スイッチに手をかけた。ISコアの起動スイッチ。研究者は力強くそれを押した。研究者達の目が一斉に少年に向いた。
ㅤそして、限りなくISに近いヒトである少年の目が開いた。
ㅤ少年は周りを見た。白衣の研究者達が叫び、喜んでいる。自分を指差し、幸せそうにこちらを見ている。
ㅤしかし、少年には何も分からない。少年はまだ人間の赤子のようなものだ。意思はあるが感情というものは無い。少年は本能の赴くままに行動しようとするが、研究者達の組み込んだ暴走抑制プログラムがそれを止める。
ㅤ研究者達は暴走抑制プログラムが作動したことを確認し、深く息を吐いた。
ㅤしかし。研究者達はISコアを侮っていた。製造以外のISコアの全てを知り得たと勘違いしていたのだ。
ㅤ少年は本能のままに、驚異的な学習能力で暴走抑制プログラムを解除した。
ㅤ限りなくISに近いヒトが生まれたその日、それを作った研究所はこの世から姿を消した。
1000字って多いんですね(小並感
これから字数も増やして頑張っていきたいと思います。
感想、良ければよろしくお願いします。