この世界に転生という物をしてから15年が経った。
俺はニルンに居た頃の15歳の時と瓜二つの容姿に成長。
身長はこの世界の単位で178cmとこの年齢では割と高身長らしい。
両親の「斬派
あの二人・・・いや、母さんと父さんは異常なほどに俺を大切に育ててくれた。
二人には本当に・・・本当に感謝しており、完全にこの世界になじめていた。
そんな俺は中学校に通っており「オンラインゲーム」という物にはまっていた。
オンラインゲーム・・・、インターネットとよばれるものをつかい世界中の人間と繋がるゲーム。
この世界にきて本当に技術に驚かされる。
そしてそんな俺の心をわし掴みしたのが「
ナーヴギアとよばれる機械を頭につけてリアルに体感し遊ぶこのゲームはまさに俺がもっとも求めていた「ゲーム」だ。
残念なことにベータテストには落ちてしまったものの10000人限定のソフト購入には成功した。
ベータテストに参加できた友人は優先的に輸送までされてきたらしい・・・憎い、俺は二日徹夜してやっと買ったのに。
「・・・全く、ベータテストに参加できただけで優先配備とかずるすぎるだろ・・・」
友人とゲームを作った人間に悪態をつきながらこの世界でPCの次にこの世界に来てよかった思える「携帯」を弄りながら時間を潰す。
「まぁ・・・しばらくは携帯は弄ることはなくなるだろうけどなぁ・・・」
やっと・・・やっと・・・あの世界で培った「剣の技術」が使える!
あと1分・・・
あと30秒・・・
あと10秒・・・
9
8
7
6
5
4
3
2
1
さぁ・・・リンクスタートだぁぁぁぁぁ!!。
最初に現れるのは五感チェック。
おお・・・すっげえ。
Touch OK
sight OK
Hearing OK
Taste OK
Smell OK
言語は・・・ジャパニーズ・・・それ以外は無理だな。
ニルンの言葉と似てるようで結構違うからな・・・、英語は・・・・。
そんでキャラクター登録・・・・。
性別 男
プレイヤーネーム eizi
性別は男安定だ、ネカマになるつもりはない。
そして容姿を設定し終える。
姿はとりあえずできるだけ現実世界と似せることにした。
名前は・・・まあエイジなんて名前はどっちかって言うとゲームの世界にしかいないだろう。
身バレしたらその時はその時だ。
そして・・・・。
ようこそ ソードアート・オンラインの世界へ
ワクワクするメッセージが現れる。
これは・・・始まりの合図だった。
「さぁ・・・始まりだぁぁぁぁ!!」
と高らかに叫んだ時にはすでにログインは終了しており恥ずかしい叫びが回りのプレイヤー全員に聞こえていた。
「!!?!」
「なんだ?あいつ・・・」
「あらあら・・・かわいいじゃない」
反応は区々だ。
笑っていたり生暖かい目でみたり怪訝な表情だったりと。
「・・・・・・・・」
俺は逃げるようにその場を走り去った。
走り去った後は町を歩いて一緒にやる約束をしていた友人を探すことにした。
「全く・・・ひどい目にあったな、・・・・さてと・・・あいつは来ているか?・・・、一応プレイヤー名は聞いていたが・・・」
エイジは友人から伝えられていたプレイヤーネームを探して歩く。
が・・・、ふと思った。
「・・・ここでレベル上げをすれば良いんじゃないか?、たしか引き継がれるのはアバターとネームだけだったはず・・・それなら」
あいつに差がつけられる!。
ベータテストに参加できた友人への対抗心と嫉妬心を胸に彼は最初の平原へと突撃した。
「ふーむ、少ないが意外とプレイヤーはいるな」
平原についてからの最初の感想がこれだ。
ほとんどのプレイヤーは町を散策していたりしているがおそらくベータテストに参加していた一部のプレイヤーは早速レベルを上げているようだ。
「さてと、それじゃあ俺も・・」
俺は剣を抜くとフレンジーボアという名前のレベル1モンスターに向かって走り出す。
「フアァ!!」
そして左下から右上へとなぎ払うように切り裂く。
「!?」
さらに敵が怯んだところを溜めるように停止してから、
「ハァァ!!」
ソードスキルの発動と共に一回転斬りで仕留める。
「っ・・・」
これだ・・・・。
やっとやっと・・・戦いの中に帰って来た。
今の感覚・・・魔法こそ使えないがまさに・・・あの世界と同じ!。
剣で敵を切り裂く感覚。
彼が求めていたものがそれだった。
彼は興奮しながら次の敵を探し走り回る。
数時間後
エイジは既にレベル3に到達していた。
「・・・・良い!いいぜこの感覚ゥ!」
ランナーズハイのような状態になりながら追い詰めていた敵にとどめの一閃を放った。
「フィー・・・・っと、すっげえなぁ」
戦闘を終えて一息ついた彼が見たのはゲームの世界とは到底思えない程の綺麗な夕日だった。
ニルンの夕日も綺麗だったが、ここも負けてない
そう思っていた彼にとってこの夕日はとても心に染みていた。
そして同時に母の作る夕飯が恋しくなった。
「・・・そろそろログアウトするか、母さんも夕飯を作ってくれてるだろうし・・・」
メニューを開きログアウトをしようとする。
しかしここで異変が起きた。
「・・・ログアウトがないな」
オプションの項目をタッチする。
だがログアウトの項目が見あたらない。
エイジはさらに他の項目を色々とタッチして探してみたが・・・。
「・・・・?、おかしいな・・・これだけ項目をタッチしても出ない」
だが出るのは「論理解除コード」やらなんやらの謎の項目。
どうみてもログアウトに比べて優先順位が圧倒的に低い。
「・・・まさかログアウトができない?」
最悪の予想をする。
彼は焦る。
オンラインゲームでログアウトできない。
PCゲームなら電源をきるなりなんなんなりすれば無理やりできる。
しかしナーヴギアの場合は違う。
自らの意志でプレイ中に外すことができない。
「・・・・・・・まずい・・・これは相当にまずい・・・」
彼がどうにかできないかと色々いじっていると・・・・。
突然エイジの体を光が包んだ。
「!?・・・強制テレポート!?」
彼がテレポートされたところは・・・最初にプレイヤーが現れる広場だった。
そして彼以外にも大量のプレイヤーがテレポートされてきた。
「・・・なんだ?ログアウトできない問題についてのお詫びでもするのか?」
数分後
System Announcement WARNING
という巨大な文字が上空に現れる。
「・・・?」
プレイヤーがざわめく。
そして文字は紅い液体になりそして巨大なローブを着た人間になる。
「!?・・・・まさか」
ここで彼は前の世界に居た存在「デイドラ」のことを思い出す。
このシチュエーションはまさに一部のデイドラが好みそうな物だ。
人間は喋りだした。
プレイヤーの諸君、私の世界へそうこそ。
「・・・私の世界・・・?つまりあれは・・・運営の責任者か?」
私の世界・・・と言うことができさらにこれだけの演出ができる人間は運営しかいない・・・とエイジは推理する。
『私の名前は茅場晶彦、いまやこの世界をコントロールできる唯一の人間だ』
「・・世界をコントロールできる・・・だと?」
デイドラの王子みたいじゃねえか・・・、あれか?ここは私のオブリビオンの次元ですってか?。
『プレイヤー諸君は、既にメインメニューからログアウトボタンが消滅している事に気づいていると思う。しかし、これはゲームの不具合では無い。繰り返す、不具合ではなくソードアート・オンラインの元々の使用だ』
「・・・はぁ?・・・まるで意味が分からねえ・・・」
オンラインゲームにログアウトできない使用って何考えてんだよ。
『諸君は自発的にログアウトする事は出来ない。また、外部の人間の手によるナーヴギアの停止あるいは、解除も不可能だ。もしそれが試みられた場合、ナーヴギアの信号阻止が発する高出力マイクロウェーブが諸君らの脳を破壊し、諸君らは死に至る』
「・・・かんっぜんにあいつらのやりそうな事だな・・・シェオゴラスとかか?・・・・・ってえええええ!?」
芽場の言う事に一瞬前の世界の認識をしてしまったがここはそうではない。
ニルンとは違い勿論オブリビオンの次元とも違う。
そんな場所でこんな事が起きている。
「・・・・・・・嘘だろ?・・・」
その事実にエイジは震えていた。
そして淡々と伝えられる事実。
・・・既に200人以上のプレイヤーが・・・死亡している。
「・・・・・・・・・ああ、デイドラの王子並に性質悪いな」
そして最後に・・・。
この世界でHPが0になる=現実世界での死亡。
その事実が今いる全プレイヤーに伝わった。
「・・・結局また、命のやり取りをしなきゃなんねえのか・・・、つくづく退屈のしない世界だなオイ・・・」
青筋を立てながらそう呟く。
『諸君がゲームから解放される為の条件は、ただ一つ、アインクラッド最上部、第100層まで辿り着き、そこに待つ最終ボスを倒してゲームをクリア。誰がクリアしてもその次点で生き残っている全てのプレイヤーが安全にログアウトできると約束する』
そう芽場が言うとシーンと静まった後に・・・絶望的な言葉があるプレイヤーから放たれる。
「で、できるわけねえだろ!!?ベータじゃほとんど誰も二桁にすらあがれてねえんだぞ!?」
そう・・・、そうなのである。
彼の友人もゲームに関してはかなりの腕前だがそれでも「6階」までしか上がれていない事をエイジも聞かされていた。
『それでは、最後に諸君にとってこの世界が唯一の現実であるという証拠を見せよう、諸君のアイテムストレージに、私からのプレゼントが用意してある・・・確認してくれ』
プレイヤー全員がアイテムを確認する。
追加されていたのは「手鏡」。
そしてほとんどのプレイヤーがそれを手にとる・・・すると。
突然アバターが光に包まれる。
「・・・なんだこれ・・・?」
エイジだけでなく回りの全てのプレイヤーがそうだった。
光が収まる。
「・・・・・・・へ!?」
すると周りには・・・さっきまで可憐な女性だったはずのプレイヤーが太った男になっていたりテンプレート的イケメンなプレイヤーはどうみても小学生くらいの男子にかわっていたりしていた。
勿論エイジも・・・・とは行かない。
エイジはできるだけ現実世界に似せていたためほんの少しの変化のみで済んでおり、髪型がちょっとだけ変わり体系も少し微調節されている程度に収まっていた。
・・・そうつまりは、・・・プレイヤー全員が「現実」と同じ姿になっている。
「・・・どういうことだよこれは・・・・・・(てかネカマ多くね?)」
エイジが周りを見回す。
すると。
「!・・・和人?」
友人と瓜二つのプレイヤーが居た。
その友人の名前は桐ヶ谷和人。
エイジと同年代でゲーマー仲間の少年
プレイヤーネームも「キリト」と書いてあり十中八九確定であった。
そのためエイジはとりあえずキリトとの合流をすることにした。
・・・これからどうするかな・・・。
不安と無意識の期待を胸に、エイジは走り出した。
第1話 完
文字数が3倍以上になった・・・。
エイジはかなりこの世界になじんでいます。
理由はいろいろとありますがそれはいずれ番外編でやる予定です。