やっぱり、初めて書いたこの作品のキャラクターが一番好きです。
理菜ちゃんも由架ちゃんも恭華くんも冬華ちゃんも。
もちろん、ほかのキャラクターだってそうです
やっぱりこの作品は書き終えるまで書き続けたいです
ほんとに気まぐれの投稿になると思いますが、読んでくれるという方がいるのであれば、嬉しいです
「美鈴おばさんを知ってますかぁ?」
理菜の冬華に対する説明はここから始まった。最も手っ取り早く、理解のしやすい説明であると、僕は感じた。
冬華は兄を失神寸前まで追い込んだ罪悪感からか少ししおらしくなっている。
「あ、私の叔母ですよね?」
そう、その認識で正しいよ。と、僕は発言したかったが、意識が朦朧としてるせいか全く口が動いてくれない。
「え? 恭くんの叔母ですよねぇ」
いや、それも一緒だよ。つっこみたいのに声に出ない。あいつ、僕の体に何しやがったんだ。
それにしても、なにか納得の言ってないような表情をする冬華。普通、鈴姉の名前を出されたら納得してそれなら仕方ないと言うものなのじゃないか? すると、冬華は急に口を開き始めた。
「初めは、冬華が……冬華がにいちゃんの一人暮らしを親に勧めたんです。にいちゃんが辛そうなのが、冬華も辛くて……。だから、にいちゃんに言ったんです。自分がこのまま変わることが難しいなら、環境を変えちゃえばいいんじゃない?って」
そういえば、そうだった。そもそも環境を変えるという発想に至ったのは冬華のこの発言だった。冬華に背中を押されてなかったら、今の僕はなかったのだろうか? そう考えると、冬華には感謝しないといけない。
「妹さんに励まされるなんて、ホントに恭くんは精神的にも肉体的にも弱いですねぇ」
それはどういう意味だ。と、声にならない声でつっこむ。まあ、どういう意味かなんて考えるまでもなく、単純明快なことだけど、と自己解決する。
しかし、なんで冬華はこんなに落ち込んでいるのだろうか?
「私のせいだ」
え? 何が?
「私があんなことを言わなければ、にいちゃんは………、にいちゃんはこんな変な女と一緒に暮らさなくてすんだんです!」
と、突然声を荒らげると、人差し指をピンと立てて理菜を指さした。
「そ、そんな言い方したら、由架ちゃんに失礼ですぅ」
「いや、お前だよ!」
やっと声が出た。さっきから心の中でつっこんでたからなんか、ムズムズしてたんだよねぇ。
というか、なんで、理菜を変な女と決めつけるんだ?
「私のどこが変なんですかぁ?」
「その語尾のちっちゃい文字! なにそれ? キモッ!」
「何のことですかぁ?」
どうやら、本人には自覚はないらしい。ちなみに僕はバリバリそれを感じてた。感じててあえて触れないというか……。そんなものだろうくらいで流してたものを。
「語尾を不自然に伸ばすキモ女ににいちゃんを任すことは不可能です」
なんでだよ。まさに、いや、その理屈はおかしいだよ。て、そんなことであんなにしゅんとしてたの!? 予想外過ぎて驚きが止まりません。
「冬華もレジスタの平井さんみたいに家をばっと抜け出してここで暮らしちゃおっかな! そうすれば、あなたをずっと監視することもできますしね!」
おい、監視ってなんだよ。って家出するつもりなのこの子!? 我が妹ながらおそろしい子だよ、全く。
というか、レジスタのメンバーに家出してバンドしてるやつなんているのか……。なんていうか、親不孝だな。素直にそう感じた。それにしてもだ。平井ってどこかで聞いた苗字だ。まあ、そう珍しくもないし、偶然どこかで目にしただけなのかもしれないが……。
「……レジスタは家出なんてものじゃないですぅ……」
「え?」
理菜はレジスタを知ってるのか? やっぱり、テレビ見てゲラゲラ笑ってるだけあって情報はいろいろ蓄えてはいるんだな。
「レジスタの彼の行動は、バンド名通り抵抗ですぅ……。彼の行動は愚かでありながらも勇気のある行動だと思いますぅ」
冬華の目がはてなになっているのがよく分かる。かくいう僕だって理菜が何を言い出したのかなんてわからない。ただ、一つわかるのは理菜はその人のことをよく理解している。なぜかはわからないが……。
「冬華ちゃん……ですよねぇ。明日、会いに行ってみますかぁ? レジスタの平井さんに」
「え!? 会えるんですか!?」
冬華の目が急に輝き出す。ホント、単純なやつだ。何が単純って、さっきまで怒ってた話を自然にすり替えられて冬華にとって嬉しい話にされてること。
理菜はホントに賢いな。
「はいですぅ。もともと会う約束をしてたんですぅ。あ、恭くんもどうですかぁ?」
いや、僕はいいよ。特に興味ないし、と断る声よりも先に理菜の言葉が続いた。
「まりかちゃんのためにも会っとくべきです」
「え?」
意外な名前が出てきた。まりか、彼女が何かを抱えているのはこの間の祭りでわかったこと。でも、それとバンドがどうつながるんだ? 分からないことだらけだが、チームメイトの名前を出されてものすごく興味がわいてしまった。
「わかった」
仕方なく、僕も行くことにした。彼女のために何が出来るのか、その答え、もしくはヒントがそこにはあるのだろうか。
あ、そういえば……。
「話変わるけど、理菜ちゃんはさっきまでどこに行ってたんだ?」
「え? にいちゃん、こんな恩人をちゃん付けで呼んでるの?」
「それはほっとけ。てか、おまえ、さっきまで理菜のこと変人呼ばわりしてただろ」
「えへへ。レジスタに会えるからいいの〜♪」
ホント、単純。
「兄妹仲いいですねぇ。あ、私はさっきまでみずぽんぽんのところに行ってたんですぅ。で、ですねぇ」
と言いながら、理菜は一枚のチラシを取り出した。
「じゃじゃーんですぅ。実は奏徳さんと合同合宿を企んでるですぅ」
合同合宿。なんか……青春って感じの響きだ。中学時代、3年までは真剣に部活をしていたものの、合宿なんてものは経験してない。
人生初の合宿。ワクワクしないわけがない。
「でも、お金はどうするんだ」
そこが一番の問題。少なくともこの時浮かんだ問題の中では。合宿となると食費に、宿泊施設代、体育館も借りなければいけないし、かなりの量のお金が必要になる。しかし、理菜は余裕の笑みを浮かべる。
「恭くんは甘いですねぇ。実はこのチラシに載ってる宿泊施設なら奏徳の部員の方の敷地なんだそうです」
「……え?」
宿泊施設を持っている……だと!?
「だから、宿泊施設代、体育館を借りるのもタダでOKだそうですぅ」
「マジか」
なんとなく、嬉しかった。お金の心配とかそうゆうのは気にせず、合宿の活動に取り組めるなんて……。
「いいなぁ、合宿。冬華も行きたいなぁ」
「いいですよぉ」
「おいおい、そんなに簡単に決めていいのかよ」
そんなつっこみなんて無視して、冬華はわいわいはしゃいでる。そんな妹の姿を見るとまあ、いいかと思わないでもない。
夜。僕は由架の部屋で寝ることになった。元々は冬華に由架の部屋で泊まってもらう予定だったのだが、冬華が突然、「理菜さん、冬華のヒーローだから一緒に寝る!」なんて言い出して、三人も寝れるスペースがないからという話になり、僕が仕方なく由架の部屋へ……
「ごめんね、こんなに散らかってて」
そう言って通してくれた部屋は綺麗に片付いてて、なんか女の子の匂いがした。
「ごめんな、突然来ちゃって」
「いや、いいの。恭くんだし」
と、いってえへへと苦笑い。僕が、由架の部屋に泊まることで緊張しているように彼女もかなり緊張しているに違いない。
「ま、まあさ、寝るだけなんだし、そんなに気兼ねなく……」
「そ、そうだね」
なんて、そんな会話を二人で交わして、さっさと別々の布団に潜り込む。何も考えるな、何も考えるな、何も考えるな。そう考えちゃうとまた、余計に眠れなくなって……。
今日は寝不足確定だな、なんて思いながら、そんな寝不足が少し嬉しかったりして。
さて、布団に入ってからどれくらい経っただろうか。急に家のチャイムがなったのだ。
僕と由架は瞬時に起き上がり(由架も寝れなかったんだな)スタスタと玄関に向かった。戸を開けるとそこには冬華が立っていた。よく見ると顔にあざがあるような……。
冬華は僕らの顔を見るとすぐに泣き出して。
「殺されるかと思ったぁ! うわぁぁぁん」
そこでようやく思い出した。理菜の寝相の悪さ。しばらく一緒に暮らしてたから慣れてたんだなぁ。
そして、冬華を由架に預け、僕が101へ戻った。
理菜の奏でる騒音のおかげで、僕はこのあとぐっすり眠れることが出来た。
この作品のキャラが好き、と前書きで言っておきながら、結構キャラ名忘れてるっていう……。
しかしまあ、半年前の自分が何を書きたがってたのか、なんとなく思い出してきました。
あ、あとひとつ、気づいたことがあります。この作品、読み返してみて誤字脱字、まじ多い。読みにくっ!!
まあ、そんな作品なんですけど……
読んでくれたら嬉しいなぁ…なんてね