「あなたは今から、参加者(プレイヤー)ではなく、
破壊者(ブレイカー)になるのです!」
―――そんなこんなで話は進み、
「そういえば、名前きいてなかったよな。」
そう。ここまでさんざん話してきたが、未だに彼女の名前がわからないのだ。
「そういえばそうですね。
コホン......改めまして、デイジーです。よろしくお願いします。
デイジー...か。明らかに日本人の名前ではないよな。
まぁいいや。そろそろアレについて教えてもらうか。
「...んで、ゲームを壊すにはどうすればいいんだ?」
僕はついに話の核心に踏み込んだ。
「わかりません。」
が、返ってきたのはあまりにも無責任な答えだった。
「それを考えるために、まずはチームを作りましょう。」
「チーム?」
「はい♪チームです!みんなそうして、ゲームを壊していってるんですよ。」
へぇ...............ん?みんな?
「ちょい待ち、みんなって...僕達以外にも誰かいるのか?」
「あ、ご説明していませんでしたっけ?」
......おいおい。
「私たちの他にも、チームはあります。
...といっても、指で数えられるほどですが。」
「例えばどんな?」
「わかりません。詳しいことは、隠されてるんです。
でも、“ある”ことは確かです。」
「なんだよそれ......。」
「まぁいいや。
んでデイジー。具体的にチームを作るってのはどういうことだ?」
「それについてはですね...こちらをご覧ください!」ペラッ
そう言って、彼女は僕に“サルでもわかるチーム編成”...という紙を渡してきた。
「なんか...腹立つけど、読んでみるか。」
~~~サルでもわかるチーム編成~~~
○はじめに
今このガイドブックを読んでいる、そこのキミ!
これを渡されたということは、キミにはもうすでに
この現状を覆すという“義務”がある。
そのことを肝に銘じて、がんばってもらいたい。
○チーム編成時のルール
・メンバーは最低3人いること。
・チームは基本的に、
設計士(アーキテクト)
開発者(プログラマー)
破壊人(ブレイカー)
の、3つのジョブに分けること。
○各ジョブの仕事について
・設計士
ゲームを破壊するには、コンピューターウイルスを使用する必要がある。
設計士の君には、各ゲームの資料を参考に、ウイルスを設計してもらう
・開発者
開発者の君には二つ仕事がある。
一つ目は、設計士の設計したウイルスをデータ化し、破壊人のスマホへ移すこと。
そしてもう一つは、破壊人のスマホの調整、及び強化だ。
・破壊人
―――はっきり言おう。今までのジョブはサブに過ぎない。
破壊人の君こそが、チームのメインだ。
仕事は単純、開発されたウイルスプログラムを有効に使い、
完全なまでにゲームを叩き潰す。
しかしそれは、命に関わる仕事でもある。
......君の活躍を期待している。
ガイドブックはそこで終わっていた。
ここで一つ思ったことがある。
「おい、デイジー。」
「はい?」
「お前ゲームを破壊する方法がわからないって言ったよな?」
「えぇ。そうですね。」
「ここにご丁寧に太字で“コンピューターウイルスを使用する”って書いてあるぞ?」
「なんですと!?」
「.........ダメだこいつ。」