僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた。   作:楠富 つかさ

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あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


#29 生徒会選挙(2)

 部活でお茶会をした週の金曜日、いよいよ生徒会選挙の立候補者が公示された。四組から立候補者はおらず、そもそも一年生で立候補している人はやはり少なかった。ただ、副会長に川藤さんと六組の人が立候補していて、信任ではなく、選挙戦となるようだ。

 

「あれ……?」

 

立候補者の下に小さく筆頭推薦人の名前が書かれているのだが、川藤さんの欄には森末真奈歌と書かれている。もなかちゃん……川藤さんの推薦人やってたんだぁ。知らなかったや。もなかちゃん、全然選挙の話をしてなかったし。

 

「あ、ユウちゃん。生徒会選挙のポスターまじまじ見てどうしたの?」

「すごいタイミングだね……もなかちゃんが川藤さんの応援をするって聞いてなくて」

「そう言えば言ってなかったね。実は中学一緒でね。塾も一緒だったんだよ。それで頼まれちゃって」

「なるほど。じゃあもなかちゃんの応援演説も楽しみにしてるね」

 

そんな話をしながら教室に移動し、ホームルームを迎える。そこで先生から星鍵の選挙について話しを受ける。

 

「この学校での選挙期間は来週一週間だ。それぞれの候補は朝や昼休み、放課後に選挙演説をする。信任もあるが選挙戦になるところもある。しっかり聞くように。次の金曜の午後、講堂で応援演説と最後の演説が行われ、その後、投票を教室に戻って行う。……そう言えばうちのクラスは委員長が関係者だから選管を選ばないといけないな……誰かやる人はいないか?」

 

先生がそう言ってクラスを見渡すが、誰も手を挙げない。投票後の集計や投票における諸注意をする仕事くらいだろうけど、面倒なのは否めないだろう。

 

「うちのクラスのホームルーム会計は誰だったか……そうか、雛田か」

「げげ」

 

ホームルーム会計、特に仕事がない役職らしくめんどくさがりの麻琴がジャンケンで勝ち取ったのだが……こうなるとは。

 

「いや、あたし、ほら、おおざっぱだし、違う人が……」

「そう言うなって。これは仕事なんだから。頼むぞ、雛田」

「……はい」

 

先生に言われてしぶしぶといった声で返事をする麻琴。

 

「選管は水曜の昼に集まりがあるから来週、忘れずに行くように。んじゃ森末、挨拶頼む」

「はい。起立、礼! 着席」

 

そうしてホームルームは終わった。中学の時の生徒会選挙とは規模も違うし、どんな風になるのか分からないけど、さっき見たポスターからは候補者たちの熱気みたいなものを感じた。あと……会長候補の人の筆頭応援人が二人とも秘密だったのはちょっと気になるなぁ。

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