僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた。   作:楠富 つかさ

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#37 UNO大会

「よーしお夕飯食べ終わったしUNOやろUNO」

 

お膳を下げてもらい、自分たちでお布団を敷いた後、麻琴がUNOの箱を片手に騒ぎ出した。勉強する前に約束したから当然、参加するのだけれどUNO一つでよくもまぁここまでテンションを上げられるなぁとは感じる。

 

「最初の手札って七枚だよね。残りは山札で置いておくっと」

 

順番は言い出しっぺの麻琴からボク、明音さん、初美さん、希名子ちゃん、千歳ちゃん、お姉ちゃんになった。めくった一枚目は黄色の3。

 

「赤の3と青の3」

 

青のカードは手元にないから……。

 

「一枚引いて……青のドローツー」

「じゃあ黄色のドローツーで」

「え? あ、じゃあ四枚引いて……黄色スキップと緑スキップ」

 

これで順番はまた麻琴になる。

 

「あたしの番だね。緑の……8」

「緑の6と黄色の6で」

 

ボクが黄色の6を出した後、明音さんが出したカードは黄色のリバース。順番が反対回りになって、また私の手番だ。順番が回ってきていない何人かがむすっとした顔をしてこっちを見ている。あはは。意外と希名子ちゃんの視線が痛い。目を合わせないようにしつつ黄色の3を出す。

 

「黄色は持ってないから引くね。黄色0に青0」

「やっと回ってきた。赤0」

 

お姉ちゃんがカードを出すと、千歳ちゃんは赤のリバースを出した。本格的に希名子ちゃんが可哀想なんだけど、カード枚数だけを見れば初美さんも不利。お姉ちゃんがワイルドを伐って青を宣言したら、麻琴は青のスキップを出した。

 

「ウノ!」

 

UNOのルールの最大の特徴がこれだ。残り一枚になったらウノと宣言しないといけない。明音さんが青の8を、初美さんが同じく7を出した後、予想外のことが起きた。

 

「青のドローツー」

「赤のドローツー」

「黄のドローツー」

 

六枚のカードを引いた麻琴は黄色と赤の1を出した。ボクは赤の4を出す。それから一周回って場には緑の6。麻琴が出したのは……。

 

「ごめん、ドローフォー。色は青で」

 

しぶしぶ四枚カードを引き、青の4を出す。

 

「これで、ウノ! 色は緑」

 

明音さんが出したのはワイルド。タイミングに関係なく出せる札で、出した人の宣言した色として扱うカード。

 

「マズいな……リバース」

「それは予想外。めくって……パス」

 

初美さんが出したカードは青のリバース。でも明音さんは一周回ってくることを予想していたらしく、持っていたのは少なくとも青のカードじゃない。引いたカードも青じゃない。そしてボクの番になった。ちょっと意地悪かもしれないけど、ボクも青のリバースを出す。

 

「また? うぅ……あ、青の4と赤の4、ウノ!」

 

運が良い明音さんがまた手札を残り一枚にした。初美さんの赤1と黄色の1、希名子ちゃんの黄色の4、千歳ちゃんがめくって黄色の9、お姉ちゃんが黄色の2を出してウノを宣言した。

 

「楽しいよね、久々にやると。よし、これだ」

 

麻琴が出したのは黄色のリバース。お姉ちゃんはため息をついてカードを一枚引き、出したカードは黄色のスキップ。希名子ちゃんの番だ。

 

「じゃあワイルドを出しますね。黄色でお願いします」

「ラッキーじゃん。ほら明音、引いて引いて」

 

初美さんが得意げに出したのはドローツー。

 

「一枚、二枚っと。あ、またウノだ」

 

出したのは黄色の8と緑の8。なんという幸運。

 

「緑ちょっと久々かもね。5」

「青の5」

「なかなか上がれないな。うわ、パス」

「同じく青の5」

「ドローフォー。黄色でお願いします。ウノ」

 

希名子ちゃんも残り一枚。そしてまたカードを引く初美さん。運が悪い。希名子ちゃんはさっきのワイルドでも黄色を指定してたし、あの一枚は黄色なのかな。

 

「じゃあ0」

「赤の0で上がり!!」

 

とうとう明音さんが上がってしまった。最初に手札を一枚にしたのも明音さんだ。すごい幸運だ。さて、ボクの手札はどっちも赤で1と7。特に考えもなく1を出す。麻琴とお姉ちゃんもそれぞれ赤の数字で進めていく。

 

「引いて、赤のスキップに緑のスキップを重ねようかしら」

 

これでターンは私に回ってきた。この段階で初美さん以外の全員がウノを宣言している。しかしここで色を変えられるのはつらい。めくって手にいれたカードは青のドローツー。パスするしかない。麻琴もカードを一枚引くが……。

 

「緑の9と青の9で上がり! やった!」

 

麻琴も大概運がいい。お姉ちゃんはカードを引いて、青のリバースをだした。初美さんには悪いがさっき引いたドローツーを出すしかない。ウノの宣言も忘れない。

 

「ななななんでアタシばっかり……。くぅ、ドローフォー、赤で!」

 

そこからはまぁ、山札のシャッフルを合間に挟みながら若干の泥仕合感があった。ちゃっかり千歳ちゃんが3番目に抜けて、お姉ちゃんが出したワイルドで赤になり私は真ん中4番目に上がった。終盤に赤が固まっていたのか、赤になると途端に進みが悪くなりながらも、

 

「スキップ、スキップ、ウノで私の番でめくってワイルド、青で」

「アタシ青ないんだって、あ、青の2」

「あ、ごめんよ。緑の2で上がり」

 

お姉ちゃんもなんだかんだで上がり、あとは運の悪い初美さんと意外とムキになりやすい希名子ちゃんの対決になった。これがまぁ長引くこと。シャッフルの仕方が悪かったのかドローツーが固まっていたり、色にも偏りがあったりして進みが悪い。

 

「やっと上がったぁ」

 

最後は希名子ちゃんが上がり、初美さんががっくりとしながら片付け……。

 

「うし、もう一回やろう」

 

怒濤の二戦目が始まった。……後から知ったことだけど、UNOはトランプでやる大富豪などと異なり、一人が上がったらその時点で決着らしい。カードに割り振られた点数で勝負をするようだ。まぁ、後の祭りといったところなのだが。




どっかで枚数の齟齬があるかもしれませんが、一応きちんと調整しながら書いたつもりです。
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