読んで楽しむダークソウル   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 ゲーム『プリニー2』にて、『魔界戦記ディスガイア』シリーズで特に私の大好きな『呪術師』ちゃんたち三姉妹の崇拝する邪神ドゥルバルキーの姿を観た時は、思わず「なるほど」と納得したヨイヤサです。
 そんな感じで『病み村』編、ミルドレット視点序幕、はっじまっるよー♪




第10話:やみ☆むら

 霧を抜けて『混沌の魔女』クラーグの住処に足を踏み入れたミルドレット。

 

 

「お、いらっしゃい。

 この村に客だなんて久し振りだからゆっくりして行ってちょうだい。

 あたしは『混沌の魔女』クラーグよ。よろしくね♪」

 

 

 意外にも広い部屋。

 その奥から現れたのは腰から下が蜘蛛のような姿をした美女だった。

 

 夜の闇のような艶やかな黒髪をポニーテイルに縛り、右手に剣を持っているが、左手には大根を持っていた。

 

 

「ん? あぁこれね。

 今ちょうど食事の準備していたからさ。

 家の裏手で野菜育ててるんだけど立派な大根だろ?」

 

 

「確かに太くて立派な大根ですけど……この村って毒の沼があるのに野菜なんて育てても大丈夫なんですか?」

 

 

「この部屋付近はあたしの糸を張り巡らすことで土を浄化しているから大丈夫さ。

 あたしの妹がちょっと身体が弱いんだけどさ、美味しい野菜を食べさせてやりたくて始めたんだが、それがきっかけで今では野菜作りにハマっちまっててねぇ」

 

 

 なるほど、とミルドレットは思う。

 

 ミルドレット自身も料理人として修業する合間に、野菜作りをしたことがあるが、意外とハマるものなのだ。

 そして料理人であるミルドレットには見ただけで分かる。

 クラーグが持つ大根……それが彼女の野菜作りの力量がどれだけ高いのかを!

 

 

「(ゴクリ)」

 あまりの立派さに胸を高鳴らせるミルドレット、この地の主がまさか超一流の農家マスターだったとはまさに僥倖だ。

 

 

「そんなことよりも……ようこそ『病み村』へ。

 この地の統治者として歓迎するよ……えーと」

 

 

「あぁ、名乗り遅れました。

 今は亡きウーラシール王国の第二王女、『人喰い』のミルドレットと申します。

 この度は行方不明の私の姉を探すのに協力していただきたくやってきた次第です」

 

 

「ウーラシール王国……ね。

 聞いているよ。確か北の巨人に襲撃されて壊滅されたそうだけど生き残りがいたのか……。

 あたしも家族離れ離れになっているからその辛さはよ~く分かるぜ!

 よっしゃ! あたしに任せろミルドレット!

 必ずやあんたの姉さんは見つけ出してやるよ」

 

 

 何やら一人で熱くなっているクラーグ。

 

 どうにも情に熱い人のようだ。

 

 

「とりあえず協力していただけるようで、ありがとうございます。

 それでは今日は私が料理をさせていただけませんか?

 これでも私は料理人として大陸中を旅していたので腕には自信がありますので、それほど立派な大根を見せられては腕が鳴るのですよ」

 

 

 ついにミルドレットの本性が出た!

 

 彼女は姉を探す旅と言いつつ、料理人として各地を転々としているうちに料理人のついでに姉を探すという目的と手段が入れ替わってしまうという結果になってしまった。

 

 すなわち今のミルドレットは真の料理人!

 彼女の炎の如き燃え上がる料理への情熱はクラーグの大根によってさらに燃え上がってしまったのだ。

 

 

「はは、その言葉を待っていたよ。

 あたしも料理の腕には自身があるけど、『人喰い』ミルドレットと言えば料理界では知らぬ者のない達人だそうだからね。

 実のところあんたの料理が食いたくて「お姉ちゃ~ん、お腹減ったよ~」……ったく、『混沌の娘』め。ちょっとくらい我慢しろってんだ」

 

 

 クラーグとミルドレットの会話を遮ったのはクラーグの巣のさらに下からだった。

 

 

「あぁ、今の声はあたしの妹さ。

 あいつは7人姉弟の中では末の妹でね。

 つい他の奴らも揃って甘やかしちまったもんだから、いつまで経っても子どもっぽいまんまなんだよ」

 

 

 そこが可愛いから甘やかすのを止められないのだが、と付け加えるクラーグは何とも幸せそうな笑顔だった。

 シスコンなのだろう。

 

 

「なるほど……ではその妹さんを満足させるような料理を私が見事作って見せよう!

 料理とは! 一に基本、二に愛情、そして三、四で技術と材料をそろえたならば最後に行きつく極地というものがある。

 その高みに上り詰めた真の料理人の技をとくとご覧あれ!」

 

 

「まぁ、熱くなるのもいいけどキッチンに行ってからな。

 それに妹も腹減らしてくれてるし、そんなに手の込んだものでなくとも「お姉ちゃん、ま~だ~?」……今から作るからもう少し待っとくれよー!

 それじゃ、あとは頼んだ」

 

 

 こうして料理人として活躍の場を与えられたミルドレット!

 この先、クラーグ達からの協力を得るにはここで上手く実力を披露しておかなければ人間関係的に苦労することになるだろう。

 

 はてさて、彼女の旅はこれからどのような展開を迎えるのだろうか……。

 

 

「お腹減ったよ~」

 

 

 とりあえずは妹さんのご飯から作っていこう。

 




 これにてミルドレットさんがメインの話は終わりますが、今度は一転してクラーグたち混沌姉妹の話となります。

 時系列が適当ですが、本来の設定を想像すると、『混沌の廃都イザリス』で炎の探究をしている時に姉弟の誰か(たぶん長女が妹たちを逃がすために犠牲になったと推測)が<混沌の苗床>に取り込まれてしまったので、
 クラーグさんと<混沌の娘>は逃げ出して『病み村』に巣を作り、グラナさんは取り込まれた姉を殺そうとやってきた人間を排除するためにイザリスに残り、
 クラーナさんは真っ先に逃げたことを後悔しながらも姉や妹に会いに行くのを躊躇い、
 弟子をとって過去を忘れたがり、<爛れ続ける者>はその時死んだ姉の一人の墓を見守っていたと。

 そんな感じですかね。クラーグさんは かぼたんみたいに唇と黒髪が色っぽくて好きですけど、私は断然<混沌の娘>ちゃんの信者ですね! おもに乳が!!!

 誓約も初期のキャラは『混沌の従者+3』がデフォです。
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