問題児たちと時空間の支配者が異世界から来るそうですよ?   作:ふわにゃん二世

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取り敢えずレティシアを救うまでは黒ウサギ多めでいきます。


『FAIRYTALE in PERSEUS』①

 

『FAIRYTALE in PERSEUS』①

「よく来たね“名無し"二度と逆らえない様に完膚なきまでに潰してやるよ」

 

“ペルセウス”の本拠に赴いた七人をいやらしい目で見るルイオス。

 

「おいおい。それは負ける奴が言う台詞だぞ?」

 

大丈夫か?と蘭丸は哀れみの目でルイオスを見る。それに他の六人がクスクスと笑う。

 

「貴様ら……いいだろう。後悔させてやる」

 

ルイオスがギフトカードを取り出すと周囲の空間が破れ、突如白亜の宮殿が姿を見せた。

 

【ギフトゲーム名 『FAIRYTALE in PERSEUS』

 

・プレイヤー

逆廻 十六夜

久遠 飛鳥

春日部 耀

二宮 蘭丸

ミロ=フリーズ

 

プレイヤー側ゲームマスター ジン=ラッセル

ホスト側ゲームマスター ルイオス=ペルセウス

 

・勝利条件

ホスト側のメンバー全員の打倒

 

・敗北条件

プレイヤー側のゲームマスターによる降伏

プレイヤー側のゲームマスターの失格

プレイヤー側が上記の勝利条件を満たせなくなった場合

 

・舞台詳細、ルール

ホスト側のゲームマスターは本拠、白亜の宮殿の最奥から出てはいけない

 

ホスト側のメンバーは宮殿の最奥に入ってはいけない

 

プレイヤー達はホスト側(ゲームマスターを除く)人間に姿を見られてはいけない

 

姿を見られたプレイヤーは失格となり、ゲームマスターへの挑戦権を失う

 

失格となったプレイヤーは挑戦権を失うだけでゲームを続行できる

 

・宣誓

上記を尊重し、誇りと旗の下、“ノーネーム”はギフトゲームに参加します。

 

“ペルセウス”印】

 

「姿を見られたら失格か………まさにペルセウスの暗殺だな」

 

「伝説だとルイオスは寝てることになるが……そうはいかないだろうな」

 

十六夜と蘭丸が契約書類に目を通した後呟く。二人はペルセウスの暗殺について知っているようだ。

 

「Yes。十六夜さんと蘭丸さんの言う通りでしょう。恐らくルイオスは最奥で待ち構えているでしょう」

 

「でも私達は不可視のギフトを持っていないわ」

 

「ちゃんと作戦をたてないと……」

 

そう、このゲームは宮殿の再奥まで誰にも見つからずにたどり着かなければならない。

 

「見つかった者はその時点でゲームマスターへの挑戦権を失いますからね。ジン君が失格になった時点で私達の敗北になります。これは少し手間が掛かりますね…」

 

ミロは顎に手を添えて考える仕草をとる。

 

「まあ作戦はあるがな」

 

「やっぱりお前もわかっていたか、蘭丸」

 

蘭丸と十六夜はニヤリと笑っていた。

 

「この作戦は三つの役割が必要だ。まず御チビと一緒にルイオスをぶっ飛ばす役、不可視の敵を感知、撃破してハデスの兜を奪う役、そして失格覚悟で囮と梅雨払いの役の三つだ」

 

「不可視の敵は私に任せて」

 

耀が真っ先に名乗った。

 

「なるほどな、春日部なら鼻が効くし、耳も目もいいから適任だ」

 

「不可視の敵は任せたわよ春日部さん」

 

「うん」

 

耀は元気よく答える。

 

「それじゃあ不本意だけど囮と梅雨払いは私がやるわ」

 

「いいのかお嬢様?」

 

「ええ。私の“威光”はあの外道には通じないみたいだし、まともにやりあえば勝ち目は薄いもの。今回は譲ってあげるわ」

 

「済まないな、飛鳥」

 

蘭丸は飛鳥に謝る。

 

「構わないわ、その代わり必ず勝ちなさいよ」

 

「勿論だ」

 

蘭丸の笑みには絶対的な自信が見える。

 

「黒ウサギは審判を務める為直接ゲームには参加できません。ですからルイオスを倒す役割は蘭丸さんと十六夜さんにお願いします」

 

「OK」

 

「俺もかまわない。まああいつくらいなら十六夜一人でも十分すぎるけどな」

 

十六夜と蘭丸はルイオスを倒す役に決まった。

 

「ですがそう簡単に行くかわかりません。厳しい戦いになるやかもしれません」

 

黒ウサギが神妙な顔を浮かべている。

 

「あの外道はそんなに強いの?」

 

「いえ、ルイオス自体はそれ程も。ガルドよりは上ですが脅威と言う程では……問題なのは彼が所持するギフト。もし黒ウサギの推測が外れていなければ彼のギフトは…」

 

「「隷属させた元魔王」」

 

「そう、元魔王の……え⁈」

 

十六夜と蘭丸の考察に黒ウサギは驚いた。

 

「神話通りだとしたら神に献上されたゴーゴンの首がこの世界にあるはずはない。にも関わらずあいつらは石化のギフトを使っていた。大方あいつの首からぶら下がってるのは"アルゴルの悪魔"ってところだろう」

 

「恐らくあいつの首についていたチョーカーがそれだろう。ペルセウス座でゴーゴンの首にいちする星が“アルゴルの悪魔”だからだな」

 

「まさかそこまで……もしかして十六夜さんと蘭丸さんは意外と知性派だったりします?」

 

「何を今更。俺は生粋の知性派だぜ?」

 

「そう言うのは好きで調べてたからな」

 

知性派の二人は自慢気に話す。

 

「さて十六夜。そろそろ始めるか」

 

「だな」

 

二人は宮殿の扉の前に立った。黒ウサギは即座に嫌な予感を感じ取った。

 

「待っ……」

 

「待たねえよ!オラアァァ‼︎」

 

ドガアァ‼︎

 

十六夜がドアを蹴破り、蘭丸がドアを空間がひび割れる程の拳で殴りつけると、轟音と共に音を立てて崩れた。

 

たった今“ペルセウス”と“ノーネーム”のギフトゲームが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正面階段では囮となった飛鳥とミロが騎士を迎え撃っていた。

 

「水樹よ、まとめて吹き飛ばしなさい‼︎」

 

「ぐあぁぁぁぁぁ‼︎」

 

水樹から放たれた水は大波となり、ペルセウスの騎士達を飲み込んだ。

 

「このままでは宮殿が水没してしまう。上空から攻めろ!」

 

空を飛ぶ靴を履いていた騎士は上空から攻めようとしたが

 

「無駄ですよ!」

 

ズガアァァン‼︎

 

ミロが騎士達の目の前に核融合を引き起こし、近くの騎士は堪らず吹き飛んだ。

 

「ミロ……前に言おうと思ったけど…貴方のギフトってエグいわね」

 

ミロの爆発範囲に若干引いている飛鳥。

 

「私もそれには同感ですが、皆さんもとても凄いギフトじゃあないですか」

 

ミロは騎士達を爆発させながらも飛鳥と会話をしている。

 

(私と話をしながらも……やはり私もまだまだね)

 

見た所余裕に戦うミロを見て飛鳥は自負がまだまだだと心で感想を述べている。

 

「さあ頑張りましょう飛鳥さん!私達の役目をしっかり果たしましょう!」

 

「ええ。そうね」

 

水樹と核爆発のコンビは正面階段で地獄を見せていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「グアッ‼︎」

 

場所は変わって耀は誰もいない筈の場所を蹴った。そうすると倒れている二人の騎士の脇に兜が二つ転がっていた。これこそがハデスの兜であった。

 

「サンキュー春日部。ほら、御チビこれを被ってろ」

 

「は、はい」

 

ジンはハデスの兜を被るとその姿は消失した。

 

「いいとこ取りみたいで悪いな。これでも皆には感謝してるぜ。今回のゲームはソロプレイじゃ攻略できそうにないからな」

 

「大丈夫。だけど埋め合わせはしてもらうから」

 

耀は平坦な口調で取立てを断言した。なんともちゃっかりしている。

 

「ハハッ任しとけ」

 

「あとは俺の分だけだな」

 

蘭丸は物陰からゆらっと現れた。

 

「ああ、そうだな」

 

十六夜の声だけが聞こえる。

 

「じゃああとひと……きゃあ⁉︎」

 

突然耀が吹き飛んだ。何が起こったのか分からず蘭丸も一瞬驚きを見せた。

 

(耀が感じ取れなかったってことは本物か……)

 

蘭丸は急いで物陰に隠れた。耀はまだ起き上がれていない。

 

「仕方ない一応体力は温存しておきたかったんだけどな」

 

蘭丸は一つ深く深呼吸をし辺りを見回す。

 

だが耀が超音波で探知し不可視の十六夜が殴りつけるとルイオスの側近の男が倒れていた。

 

「見事だ…お前達はルイオス様に挑む資格がある」

 

十六夜達を賞賛すると側近の男は気絶した。

 

「大丈夫か耀?」

 

「うん」

 

「済まないな。今度飯奢ってやるよ」

 

「うんお願い」

 

耀は目を輝かせて頷く。それを見ていた十六夜はニヤニヤしていた。

 

 

 

 

 

 

 

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