問題児たちと時空間の支配者が異世界から来るそうですよ?   作:ふわにゃん二世

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考察

 

ギフトゲーム『The PIDE PIPER of HAMELIN』が一時中断となり、一週間の休止期間に入っていた。

 

そして休止期間に入って三日目、徐々に黒死病の感染者が増えてきていた。

 

「ったく、ペストも厄介な呪いを振りまいてくれたもんだ」

 

蘭丸は困った様に頭をかく。

 

「まあ、ある程度ゲームクリアの謎は解けたし、後は時間の問題かな?こいつらが持ってくれればの話だが」

 

「…そいつは本当か蘭丸」

 

と蘭丸の肩に手をおき語りかける十六夜がいた。

 

「まあな。とか言うお前も大方解けてるんだろ?」

 

「まだ確信には至らないけどな」

 

「なるほどな、じゃあ場所を帰るか」

 

と蘭丸と十六夜は蘭丸にあてがわれた部屋に来ていた。

 

「じゃあまず十六夜からだな」

 

「俺がまず分かっているのはラッテンはネズミを操る道化師、ヴェーザーはヴェーザー川、シュトロムが嵐、そしてペストが黒死病って事と『偽りの伝承を砕き、真実の伝承を掲げよ』の砕き掲げる物が街にあるステンドグラスったところだな」

 

十六夜は椅子の背もたれにもたれかかり、こんくらいだと言うかのように肩を竦める。

 

「じゃあまず偽物を洗い出して行こうか。まずペストは論外だな」

 

「ああ、ペストだけが黒死病という長期的な死で描かれているがハーメルンの笛吹きは1284年6月26日と言う限られた時間で130人の人間が死ななければならないからな」

 

「ならペストを倒せば言いとはならない。それだとゲームマスターの打倒と被る。ステンドグラスを砕き掲げるってとこだな。まあこれは大丈夫だろう」

 

「おいおい、余裕だな」

 

あっさりと啖呵を切る蘭丸に茶化すように笑う十六夜。

 

「まあ、ステンドグラスを砕き掲げるだけならな。だが十六夜、以上か?なら次は俺が白夜叉の封印とかを話したいんだが…」

 

蘭丸が水を口に含みながら十六夜に問う。その十六夜は何?と言う顔で蘭丸を見ていた。

 

「お前…白夜叉の封印の方法が分かったのか⁈」

 

「まあ、白夜叉と言う名前とペストをあてたら分かったぞ」

 

「……理由を聞かせてくれ。お前の推理を聞いて見たいからな」

 

十六夜は気づいたようだがそれでも蘭丸の説明を聞きたいらしい。

 

「まず白夜叉は白夜の星霊と夜叉の神霊を合わせ持つ。そもそも夜叉は仏神だ。白夜の星霊の力を抑える為に仏門に下ったんだ。白夜叉は箱庭の太陽の主権を所持してる。それは太陽の運行や太陽そのものの属性を司るって言ってたな。…話を少し戻すぞ。黒死病が大流行した理由は太陽が氷河期に入り、世界が寒冷に見舞われたから。……ここまで言えば分かるだろう」

 

十六夜はハッ!と顔を上げる。

 

「……‼︎そうか!」

 

「そう。このゲームは太陽の年代記に沿ったルールで作られているんだ。これが白夜叉を封印した方法だな」

 

「なら連中は……クッソ!完全に騙されたぜ“黒死斑の魔王”‼︎お前らはグリム童話上のハーメルンの笛吹きであっても本物のハーメルンの笛吹きじゃなかったのか!」

 

「そう言うことだ」

 

“ノーネーム”の知性派二人は笑い始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「まあ以上が俺ら導き出した今回のゲームの答えだ」

 

十六夜はジンや黒ウサギ、サンドラ、マンドラを集めてゲームの答えを話した。

 

「やはりそうでしたか!」

 

ジンも分かっていたようで同調するように笑うが他の三人はそこまでに至らなかったようで唖然としている。

 

「さ、流石ですねお二人は……黒ウサギはまだまだ甘いようなのです…」

 

「まあそう悲観するな黒ウサギ。これは適材適所ってやつだ。それよりそれを踏まえてゲームの方針を決めようと思う」

 

蘭丸はそう言って作戦会議を始めた。

 

作戦はこうなった。

 

・十六夜、蘭丸、黒ウサギ、サンドラの四人が悪魔達の足止め。

 

・そしてジン率いる捜索隊がステンドグラスを捜索し、真実の伝承を掲げる。

 

「…とまあ以上が方針だが異論は無いか?」

 

「ああ、問題無いぜ」

 

「はい」

 

「Yes!」

 

「分かりました」

 

「うむ、分かった」

 

それぞれが了解し、作戦会議は終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

**

 

そして蘭丸は現在自室にいた。

 

「ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!……」

 

蘭丸は苦しそうに咳き込んでいた。そしてその手からは血が溢れていた。

 

「まずいな……俺まで黒死病に感染するとはな……情けない」

 

蘭丸は直ぐに血液を拭き取り、水を飲んだ。

 

「とにかくこれはバレたら参加させてもらえないからな、とりあえず隠さないとな」

 

と蘭丸はベットに倒れこんだ。そして蘭丸はそのまま寝ようかと考えたが

 

コンコン…

 

「私だ、ちょっといいか?」

 

声の主はレティシアだった。

 

「ああ、ちょっと待ってろ」

 

レティシアが蘭丸の下にやって来た為、ベットから起き上がり、鍵を開けてレティシアを招き入れる。

 

「どうした?なんかあったのか?」

 

「いや、私はなんともないが、お前は大丈夫なのか?心なしか疲れて見えるのだが……」

 

蘭丸はレティシアが直感的に感づき始めてるのに少し参っていた。蘭丸に惚れているレティシアならそこまで見ていてもおかしくは無いはずである。

 

「………………」

 

「蘭丸?」

 

「いや、なんでも無い。ありがとうなレティシア」

 

「い、いや、それほどでも……///」

 

蘭丸に笑顔で頭を撫でられこんな時にも顔が緩んでしまうレティシア。

 

「まあ、魔王は最初にあったグールとは桁にならない強さだ。グールはゲームの難易度で五桁の推定を受けているが恐らくあいつは五桁クラスの魔王だろうな」

 

蘭丸は外を見つめる。その目には決意が宿っていた。

 

「だけど俺は勝つ。それが俺たち“ノーネーム”だからな」

 

「ふふ、そうだな」

 

「じゃあな。ゲームは明日再開だからな。おやすみレティシア」

 

「ああ、おやすみ」

 

「行ったか………⁈ゴホッ!ゲホッ!ゴホッ!」

 

レティシアが出て行ったのを確認して蘭丸はまた咳き込んで吐血した。

 

「チッ!なんとか持ってくれよ俺!」

 

蘭丸はそのまま血を飲み込み、 ベットに入り、強引に寝始めた。

 

 

 

**とある某所

 

「ぷぷぷぷぷ♪いよいよですね」

 

と黒髪ショートカットの少女は不気味な笑みを浮かべていた。

 

「ああ、ようやく手に入る……二宮蘭丸‼︎」

 

そして長身でフードを被った男は執念深そうな声で笑う。

 

「さあ、その力をこの“黒瀬晶”様によこ……

 

ザシュッ‼︎

 

 

「………ガハッ‼︎」

 

そして男、黒瀬は何者かの剣によって体を貫かれていた。

 

「黒瀬さん‼︎」

 

ザシュッ‼︎

 

「ガハッ‼︎」

 

そして少女も切られ倒れた。そして二人を襲撃した男は黒瀬のギフトカードと自分のギフトカードをふれさして

 

「コレは返してもらうぞ………このギフトは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二宮蘭丸、俺の息子のギフトだ‼︎」

 





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