問題児たちと時空間の支配者が異世界から来るそうですよ?   作:ふわにゃん二世

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ゲーム探し

“アンダーウッド"の収穫祭での全日程参加をかけてそれぞれが己の戦果を上げるため、ギフトゲームを探しに行った。

その中で逆廻十六夜と二宮蘭丸はいきなり困難に陥っていた。

 

理由は単純に二人が強すぎることにある。十六夜は世界の果てで蛇神を、魔王アルゴールを神格を得た悪魔ヴェーザーなど様々を相手にし。蘭丸も一人で魔王グールを倒したことが大きかった。

 

「まさか、最初から突っかかるなんてな」

 

「全くだ……“サウザンドアイズ”に頼るしか無いなんてな」

 

困ったもんだと蘭丸は溜息を吐く。そして二人は“サウザンドアイズ”を訪れていた。

 

「あ、店員さん。白夜叉に要件があったんだけど伺ってないかな?」

 

蘭丸は店先で掃除をしていた女性店員に声をかけた。するとビクッと肩を震わせ、頬を若干赤らめながら振り向く。

 

「…少しお待ちください蘭丸先生。今確認してきます」

 

「だからその先生って呼び方は……普通に蘭丸でいいってのに」

 

蘭丸は苦笑するが女性店員は店先に入って行った。それを見ていた十六夜はニヤリと笑いながら視線を移す。

 

「へえ、先生なんてな。お前なにしたんだ?」

 

「何って、ただ武術を教えて上げただけだぞ?」

 

蘭丸は首を傾げ真面目に語るために十六夜は呆れて言葉が出なかった。そして女性店員が再びやってきて

 

「お待たせしました。オーナーは中でお待ちしておりますので」

 

入店の許可が降りたため、白夜叉の私室へと向かった。

 

「おお!おんしら。今日は何の用だ?」

 

「下層じゃあ俺たちが出れるようなゲームが無くてな、紹介してもらえるならしてもらいたいってところだ」

 

「うむ、そう言うことなら“階層支配者”としてしてやる」

 

白夜叉は快く了承し、パン!と一度柏手を打つと一枚の“契約書類”が現れそれを十六夜に渡した。

 

「これはおんしのやつだ。場所は世界の果ての“トリトニスの滝”だおんしは一度行ったことがあっただろう?」

 

「おう、ありがとな白夜叉。じゃあな蘭丸先にゲームクリアしてくるぜ」

 

十六夜はそう言い残すと“サウザンドアイズ”を後にした。そして一人白夜叉と向かい合っている蘭丸は白夜叉に尋ねる。

 

「それで?俺のゲームはあるのか?」

 

「まあ少しおんしには合わせたい人物がおってな」

 

その言葉に蘭丸は首を傾げるがそれは障子に映る巨躯の影を見て、言葉を失った。

 

(デカイな。俺もそれなりにデカイと思っていたんだがな……)

 

「入って良いぞ」

 

「ああ、失礼する」

 

障子の向こうからは低く芯のある声が聞こえた。そして障子が開いてそこには鎧を着込んだ男がいた。

 

「…………」

 

蘭丸はあんぐりと口を開けて唖然としていた。

 

「お、お、親父⁈」

 

「フッ!大きくなったな蘭丸」

 

そこには蘭丸の父親、二宮清司がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しっかし、親父がまさか箱庭にいたなんてな」

 

蘭丸は呆れるように笑う。

 

「それだけでは無いぞ?こやつはあの“クイーンハロウィン”の元傘下の三三五六外門のコミュニティ、“円卓の騎士”《ナイツオブラウンド》のリーダーでな、アーサー・ペンドラゴンが本当の名前なのだよ」

 

「“クイーンハロウィン”って言ったら確か白夜叉と太陽の主権を争った相手じゃ無いのか?」

 

蘭丸は驚いた。“クイーンハロウィン”とはケルト神群最大勢力を誇る、箱庭屈指の組織力を持つコミュニティで、リーダーのクイーンハロウィンは星の運行を司る星霊で三桁の実力を持つ最強の召喚者であり、白夜叉に継ぐ六つの太陽の主権を所持いている太陽と黄金の魔王で白夜叉のライバルである。

 

「ちなみにこいつはクイーンと互角の勝負を繰り広げたのだ」

 

蘭丸は清司の実力に驚いた。いくら蘭丸でも三桁の相手は勝てはしない。白夜叉が本来持つ白夜の力を発揮されたら瞬殺されていただろう。

 

蘭丸は冷や汗をかきながらもなんとか平静を保っていた。

 

「なるほど事情は理解した。んで、親父は今幾つなんだ?」

 

「今は、548歳だ」

 

清司もといアーサーはなんの物怖じもせずに答える。

 

「なるほどな」

 

蘭丸は関心するように感嘆の声を上げる。白夜叉は不思議そうに蘭丸を見る。

 

「蘭丸よ。おんしは驚かないのか?こやつが実の親じゃないのもそうだが、アーサーだと言うことも」

 

「いや全然。むしろ凄いな。伝説の騎士に育てられたなんてな」

 

蘭丸は笑いながら続ける。

 

「血が繋がってなくても、俺は親父に育てられた。それだけで充分さ」

 

「フッ。それでこそ俺の息子だな……ところで蘭丸。お前予定あるか?」

 

清司が聞くと蘭丸は首を横に振り、今の状況を話した。

 

「なるほどな。それはちょうどいい」

 

すると清司は一枚の契約書類を取り出し、蘭丸に差し出す。

 

 

 

【ギフトゲーム名 『Have Holy Grail in the hand; a person』

 

・参加資格、及び概要

・プレイヤーは必ず男性でなければならない

・ただし特例としてホストに認められたプレイヤーは参加が許可される

・予選と本戦、決闘内容は随時変更となる

・敗北条件は降参か戦闘不能になる

・優勝者には相応の恩恵が与えられる

・相手プレイヤーの殺害は契約により不可能である

 

・宣誓

上気を尊重し、誇りと御旗の下、“円卓の騎士”はギフトゲームを開催します

 

“円卓の騎士”《ナイツオブラウンド》印】

 

 

蘭丸はひとしきり契約書類に目を通すと、顔を上げる。

 

「これを、俺に?」

 

「ああ、このギフトゲームは俺らが定期的に開催しているゲームでな、いろんな剣闘士や腕の立つ者が参加するからな」

 

お前の力を見るにも丁度いいだろう?と清司はニヤリと笑う。蘭丸もニヤリと笑った。

 

「いいな。この恩恵で優勝出来そうだな。参加する」

 

「分かった。それじゃあ開催は明日だからな。遅れるなよ。俺は準備があるからコミュニティに戻る」

 

清司はギフトカードを取り出すと清司を光が包み込み、清司は一瞬に消えた。

 

「さて、明日の準備をしますかそれじゃあ俺は帰「まあ待て蘭丸よ」ん?どうした?」

 

「今日は少し暗くなり始めておる。明日は私が案内する。ついでに少し酒でも飲んでいけ」

 

泊まると聞いた時には「ん?」となったが、酒と聞いて蘭丸は目を間開いた。

 

「そういえばそうだな。こないだ飲みそびれたからな」

 

蘭丸は笑いながら泊まることにした。そしてその時の白夜叉の顔は何処かホッとしていた。

 

 

 

 

 

現在、風呂から上がった白夜叉と蘭丸は酒と御膳(蘭丸作)を飲み食いしていた。

 

「いやはや、おんしは料理まで腕がたつとはな、こんなに美味い料理を食べたのはいつぶりだろうな」

 

「口に合って何よりだ」

 

白夜叉は蘭丸の料理を賞賛しながら次々と口に運んでいた。

 

「ところでおんしは明日のゲームに勝算はあるのか?あのゲームは聞いた話だと、かなりの実力者が集うそうだぞ?」

 

白夜叉の問いに蘭丸は愚問だなと言わんばかりに肩を窄める。

 

「当然。と言うよりそんくらいじゃなきゃ勝ちきれないっつの」

 

蘭丸はグラスの酒を一気に飲み干した。そして料理を平らげると立ち上がった。

 

「ん?どうした?もういらんのか?」

 

「ゲームは明日だしな。それに明日のために少し準備しておこうかと思ってな」

 

「そうか…………ああそうだ。アーサーからおんしに渡して欲しいギフトを預かっていてな、ちょいとおんしのギフトカードを貸してみろ」

 

蘭丸が部屋を出ようとした蘭丸を見て白夜叉が思い出したかのように待ったをかけた。

 

「親父が?………まさか⁈」

 

蘭丸は直ぐにギフトカードを取り出し、白夜叉に預ける。そして白夜叉がもう一枚のギフトカードを重ねる。そして蘭丸のギフトカードに新たにギフトが追加されていた。

 

『二宮蘭丸

ギフトネーム

“時空間の支配者”

“分身”

“有と無”

“時空の水晶”』

 

「これがかつての俺のギフト………なんか懐かしい気がするな」

 

「それに霊格もかなり上がっておるぞ。これなら勝率も上がっておるだろうな。だが油断はするなよ?」

 

「存じております。さて、ちょいと体を動かしてる。新しいギフトを試したいしな」

 

「よし、私のゲーム盤を貸そう。存分に試すが良い!」

 

そう言うと、白夜叉は自らのギフトカードを取り出すと白夜の地に蘭丸を転移させた。

 

「まああやつなら大丈夫だろうな」

 

白夜叉はグラスの酒を飲んだ。

 

 

 




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