・青銅聖闘士どうしのパワーバランスがかなりかたよります。
・途中にゴロツキを強くしたような敵や、暗黒聖闘士が現れます。
・属性はあまり気にしていません。
神話体系の敵は外伝にまずは出します。第一章が終わり次第に出す予定です。(最初なので短いですが)。
日本に帰国した流輝。当然待っていたのはグラード財団の者だった。
「流輝様、ですね?」
「そりゃあ、本人ですが」
後ろに2,3人。何かなぁ・・・。
「申し訳ありませんが、ここで1日したあと、すぐにでもギリシャにまた行ってもらいます」
「ちょ、ちょっと待てよ!約束が違う。聖衣を手に入れたら・・・」
「いえ、その件は後日、としか言いようがありません」
「だけどねえ、いつになったら成立すんだよ!」
これ以上は進展しない。男は努めて優しく諭すように言った。
「しかし、今はどうにもしがたい戦いがあるのです。終わらねば約束もなにもありませんよ?」
「・・・・・」
黙るしかない。それはその通りなのだ。
「わかったよ、だけどアテネから帰ってきたばかりだ。どこに行くんだ?」
本題を切り出した流輝。待っていたかのように男は答える。
「アテネ郊外のパライストラ、という施設です」
「パライストラ?」
聞き覚えのない名前であった。聖闘士の養成所、とは聞いたことはあるが、名前までは・・・。
「まあ少しはお分かりのはずですが、聖闘士の養成所というべき施設の名称です。ただ・・・」
「ただ?」
「ただ、今の生徒たちは、一部を除いてあまりに弱いのです。そこで、彼らを今後の戦いのために、そこでしばらく生活し、彼らを指導してもらいたいのです」
「なるほど。俺が?」
「ええ、ですがご心配なく、既に二人パライストラに送り込んでいます。彼らとともに指導、もしくは守ってもらいます」
つまり、未熟な聖闘士たちの教導、守護が目的というわけだ。
「まあわかった。今すぐにでも行くが?」
「今夜に一つ便がありますな」
というわけでアテネにまた行くんだね。今度は少し楽しみだ。
途中でハイジャック野郎にあった。拳銃だな見るからに。
「オルァ!動いたらぶっ殺すぞこら!」
先に言うが、拳銃は脅しだけのものじゃないからね?
流輝は動いた。当然撃たれるはずだ。だが撃たない。
「動くなっつったろうがコラ!」
何言ってるんだかわからない。こいつアメリカ人だなってわかるんだ英語だから。だけど今の死亡フラグだよね?
「てめぇマジで・・・ゴバァッ!!!」
「さっきからうるさいんでなぐっときました。すんませんね」
マッハに近い拳である。そりゃ見えない。
「今度こそ殺す・・・
「シャラッププリーズ!!!!!」
文法的に間違っているかもしれない流輝の言葉。だが犯人を黙らせるには十分だった。
この後締め上げてすぐ空港に到着後警察に引き渡した。流輝は、簡単な聴取の後すぐ目的地に向かう。もうこんな目にあうの御免だ。
聖域関係者(?)に会って、とりあえずの案内を受けた。だが途中で
「よう案内人さんよ、こいつとともにあの世に行かせてやるよ」
ゴロツキだな。だが小宇宙が少し高く感じられる。
「やってやるぜ!オォォォォ!!!」
流輝は少し身構えると、すぐカウンターにはいった。殴り掛かられた直後少しかわしてのカウンター攻撃がヒット。
「ゴルァァッ!」
それだけで動けなくなった。もうダメだなこいつ。
「ありがとうな、おかげで実力が少し見れた」
なんだって?しかも聖衣箱似たものを背負ってたけど。
「俺は龍星座、ドラゴンのバルムンク。日本人だが、どこかの村でつけられた名なんだ」
こいつ絶対北欧にいったろ。じゃなきゃこんな名前ダセェ。
「お前の名も知りたいんだが・・・」
「俺か?ペガサスの流輝。ギリシャ二度目だ」
「ああそうか、お前がアテネのペガサスか。俺は中国廬山(ろざん)の大瀑布で5年修行していた」
「なるほど。お前はどこに?」
「お前と同じパライストラだ。一回行ったことがあるからわかるんだ」
すぐ意気投合。こうなれば一直線。
道中のこと。
「そういえばパライストラに何のようだ?」
「おいおいバルムンク。なんでそこで忘れる?」
「ああ、少しぼけてたわw」
「おいおい・・・、うん?」
何か戦闘中である。一本角のある方は・・・、確か一角獣座ユニコーンじゃなかっただろうか?
「それとあの黒いのは・・・」
「流輝、あれは暗黒聖闘士(ブラックセイント)だ」
「へ、マジで!?」
暗黒聖闘士といえば、フェニックス諸島、デスクイーン島を拠点に暴れ回っている、聖闘士の力を持った無法者達のことだ。とっくの昔に滅んだはずだが、それが何故今・・・。
「馬鹿なやつめ!この暗黒矢座(ブラックサジッタ)に勝てるとでも思ったかパライストラのひよっこめが!!」
「くっ・・・暗黒聖闘士なのに・・・強い・・・」
「当たり前だ!パライストラのひよっこが勝てるような相手じゃねぇんだよ俺達はぁ!」
腹パン。
「ゴォォッ!!」
ユニコーンオワル。これはもう経験値と実力の差だ。
「おお、見た感じユニコーンより強そうな青銅が二人!」
見つかったな。二人は身構える。
「・・・・・に・・・げろ・・・お前達では
「黙れ雑魚!!」
また足げという・・・。
「・・・俺にやらせてくれ、流輝。お前も俺の実力を見たいだろ?」
「じゃあ任せた。聖闘士は一対一だもんな」
呆気なく戦いを譲った流輝。軽いな。
「ドラゴンのバルムンク、暗黒矢座(ブラックサジッタ)に勝負を申し込む」
「やはりな・・・、聖衣を纏え。このままじゃハンデだろう?」
「ほう、紳士だな」
「俺はあくまで決闘したいだけだ」
そこかい!
「ではいくぞ!」
「おう!」
---ドゴゥォォォッッ!!!!!
バルムンクの拳と暗黒矢座の拳がぶつかり合った。正直言って、かなりの衝撃が来ている。
「・・・こいつら・・・」
「驚いたか、ユニコーン」
起きたか?でしたね。まあそれはそれとして。
「何なんだ、まるで俺は・・・
「ゴミのようだ、と?その通りじゃねえか」
「なにぃ!?」
「これが現実だパライストラの者。所詮お前の小宇宙じゃ、俺やこいつらみたいなことは一生かかってもできやしねえ」
そんな俺達を無視して戦いは進み、やがて暗黒矢座が技の構えを取ろうとした。
「行くぞ!ダークネスアロー!!!」
おそらく矢座(サジッタ)の必殺の矢、ファントムアローの闇化だと思う。多分伝説の聖闘士サジッタの魔矢と同じく猛毒の矢も入れられているんだろう。
「そんな聞いたような技、この俺に通用すると思うか!?」
「なにぃ!?」
バルムンクはすべて受け流し、猛毒の矢だけはパンチの風圧で吹き飛ばした。すげえ器用。
「どうだ、これで
「必殺の矢がこれだけとは言っていないぞ!」
「なんだと!?」
「喰らいな、真の必殺の矢を!ハンティングアローエクスプレス!!!」
これが本当の魔矢の技だ。これ喰らったらやばい。
「なんだこの技は?」
「ダメだ避けられん!!」
「なんでだよ?あいつなら
「馬鹿いってんじゃねえこのゆとり野郎!これだけは矢座の技の中では別格なんだよ!」
どう別格か・・・、この場合「すべてが矢」と言ったところか。しかも猛毒の矢が何本もある。
「うおぉオォォォォ!!!」
「チッ、マジかよ!」
案の定猛毒のほうが刺さったらしい。こりゃあやばい。が、しかし、聖闘士である手前、加勢はできない。
「・・・・・」
「なんで助けにいかねぇんだよ!お前ら仲間だろ!」
そりゃあ言われるべき指摘である。が、これは聖闘士としての矜持と、個人の意志の問題である。本人が戦えるというなら、死なない限り自分が代わりに戦うことは女神アテナの名に誓ってできやしない。それで加勢した暁には、明日中にも卑怯者のそしりがくだされるだろう。
「奴は・・・、まだ戦える」
「なんだって?」
「まだ小宇宙は消えていない」
そう、バルムンクはまだ戦えた。もう無理と言われるような容態だが。
「そうだドラゴン、その意気だ。やはりひよっこどもとは違うな気合いが」
「ああ、貴様を倒すまでは終わらんぞ!!!」
それどころか小宇宙が高まり続けている。
「・・・なんで」
「ああん!?」
「なんでこうなってまで一人で戦おうとすんだよ!」
そういえば奴の小宇宙は他者を寄せつけまいとしているようだった。
「それが聖闘士だからだ」
「え?」
「戦いにおいて、聖闘士は一人だ。本来孤独な戦士なんだよ。だからこそ窮地になればああなるんじゃないか」
ユニコーンはまだ理解できていないようだ。
だがそんなのは斟酌できないとして物事は動いていく。
「これこそが俺の求めてた相手だ!是が非でもぶっ殺してぇ!」
「そんな貴様が俺を倒せると思うか!?」
「なに!?」
「そんな邪悪な心で俺を倒せるか言っている!」
何か自信満々ですね。
「ええい、小癪な!もう一度喰らいやがれ、ハンティングアローエクスプレス!!!」
これは避けられたものではない。しかし・・・
「見せてやろう、ドラゴン最大の奥義」
「なにぃぃっ!?」
「廬山昇龍覇!!!」
バルムンクはアッパーカットを放った。まるで拳からドラゴンが飛び出たかのようだ。
「俺の矢が・・・ウワァァァァァァァ!!!!!・・・・・」
暗黒矢座は倒れた。気絶したようだ。
「邪悪な小宇宙せ俺は倒せん!・・・うっ」
バルムンクも倒れた。毒がまわったな。
「大丈夫かドラゴン!」
「バルムンク!やはり毒が・・・」
「・・・ううっ」
暗黒矢座まだ生きてる。
「真央点・・・」
真央点とは、血止めや毒取りツボである。
「やいやい!てめぇ・・・
「やめるんだ・・・」
流輝はユニコーンを止めた。というより邪魔するところではない。
「・・・「ドスッ!」・・・これで・・・生きてはいけるだろう」
ほんとにツボ突いた。
「・・・なぜに・・・
「言うな・・・、聖闘士の矜持と言う奴だ・・・」
「今更なんだよ!なにが矜持だよ!暗黒聖闘士の癖に!!!」
黙ろうかガキ。
「・・・一つだけ言っておく。俺は・・・こんな外道にはなりたくなかった。ただ・・・あの人に認められたくて・・・」 ガクッ
死んだな。ただすこし可哀相ではあった。
「・・・最初にあってよかった」
バルムンクは彼にすこしばかりの弔意を表したという。
「そういやまだだったユニコーン。おまだれだ?俺はペガサスの流輝」
「龍星座、ドラゴンのバルムンク」
「一角獣座ユニコーンのバーガー!いつか伝説と呼ばれる聖闘士だ!」
よくわかったが無理。
「いっとくがパライストラの生徒だ。そこでは優秀なんだぜ!えへん」
「「・・・・・」」
自慢かそれ?
「お前ら入学する気か?」
「あ、ああ」
「そうだな」
「よしいこうぜ!」
こんな感じで連れていかれました。この先大丈夫か流輝、バルムンク!?
用語説明
・暗黒聖闘士
元はゴロツキまたは落ちこぼれといったところ。聖闘士の力はもっているが、私利私欲のために使っている。青銅より下から黄金クラスまである。