三人は途中である人物と遭遇する。
「よう、青銅三人。はるばるご苦労なこったな」
「あんたまさか・・・」
案の定尋ねたのは流輝だった。
「おう!白鳥星座キグナスのバジス!出身はロシア」
なるほど、東シベリアで修行したな。だいたいわかるぞ。
「おい仮免!俺も案内してくれや!俺正規の聖闘士だからお前はさからえんぞ!」
忘れていたが、パライストラの制度では、訓練生、候補生、これらの課程をしっかりクリアしていくと仮免となってやっと聖衣を与えられる、という制度だった。しかし、俺達やソキウスは、すでに修行をへて聖闘士になったのだから、はっきり言ってパライストラにいる意味がない。そういった手続きで聖闘士になったものは、すぐにでも戦力として聖域に送られるはずなのだ。ただ例外がいて、途中まできちんと修行して、後でパライストラに入学した生徒もいる。確か飛魚星座のアルゴも伝説上では、そんなことで差別されていたらしい。というか本来なら、純パライストラ生徒の方が役立たずとして蔑まれるべきである。なにをどう順序を間違えてこうなるんだか・・・。
案の定バーガーも嫌な顔だ。
「はー、まーた嫌な奴が来たぜ・・・」
「お前の評価はいいからさ~、早く連れてってよ~」
あいつ駄々コネやがった・・・。先代の氷河とは全く違う・・・。
こうしてパライストラに着いた。すごい時間かかった。
「ここがパライストラだぜ!」
「おう、ここが」
「さすがにでかいな・・・」
「マジかよ・・・」
なんか、華やかという感じだった。ほんとにここが聖闘士養成所なのかよ!?
バーガーに案内され、とりあえず学園長室に着いた。
「バーガーは下がりなさい」
第一声はバーガーに退室命令。バーガーは黙って下がった。すると今度は
「用件は財団から聞いている。私からしたら大歓迎だ。最近の奴らは困り者でね・・・」
学園長、何か俺達寄りだな。
「さて本題に入ろう。ペガサス流輝、ドラゴンバルムンク、キグナスバジス、君達には、これから生徒全員を教育してもらいたいのだ」
そういうことだ。彼もグラード財団の関係者であるのだから、知って当然と言われればそうかもしれない。
「ということで特待生専用の部屋を三つ用意しております」
教頭だろうか?やけに改まっている。まあありがたく案内を受ける。
中身は頗る綺麗であった。しかし、何かもの足りない。
「一人暮らし・・・」
乙な話だ。というか聖闘士は孤独な戦士だから普通だが・・・。
「そういえば流輝、お前幼なじみがここにいるとか何とか・・・」
「そうだおま!それだよそれ!」
バルムンクやバジスに指摘された。まあそうだった。
「隣にいる」
一応特待生なんだあいつ。忘れてた。
「おーい、入るぞー」
ノックして入ってみたら、絡まれてたみたい。
「おいてめぇ、仮面外せやこら」
他にも裸見たいだの、キスしろだのしつこい。なにこいつら?
「おーい、なーにやってんだ~」
「めんどくさいから入るぞ」
「おいおい、女の扱いはもっとしっかりしてだな・・・」
俺達が入ると、そこにいる三人の男と、なにもできなかった幼なじみの女が振り向いた。
名前は百合亜。確か今は鶴座(クレイン)だったはず。
「・・・流輝?」
さては疑ってるな?
「忘れたか、こいつでいつも遊んでたろ?」
そういって、名前忘れたけど女の子でも楽しめそうな玩具を取り出した。えと、何で俺が持ってたんだっけ・・・?
「・・・うわーーっ!!!」
ちょっと泣いて抱き着いてきたけど!?
「流輝!ほんとに・・・?」
何かタブー犯して仮面外して来たんですけど!?
「いや、マジだが・・・」
はい、大寒波ー。まあでも本人まんざらじゃないようだ。それに何てったってあいつの顔・・・惚れちまわぁ。
「・・・流輝!!会いたかった・・・」
本来ならうれしいはずの再会。だけどなにこの大寒波?
「「うわー大胆・・・」」
何か絡んできた三人のうち二人が呆気にとられてるし、リーダーらしき大男はすごい頬を赤らめてる。なに、100%片思い!?いも○トリオかよ!?ってネタが古かったか。
「流輝、まさかとは思うが・・・」
「お前、いつの間に・・・」
「違うちがーう!星の子学園で離されたっきりだから!!!」
それほんとのことなんだよ?
「おい、なに無視ってんだよ新入生」
あ、熊さんがやっと。百合亜は俺のところにまた一歩。
「なに俺の
「あーあーちょっと待って、本人に確認してみるから」
Thanksバルムンク!俺だと説得力ないから。
「あのさー君、あのゴツい兄さん達どう思う?」
うわー先輩たちを馬鹿にした発言。まあ俺達からしたら先輩なぞトーシロだがな。
後編に行きます。