咲夜「あと残ってるのは…地霊殿組と紅魔館組ね」
霊夢「今更だけど作者、残ってるのバランス崩壊させかねないのばっかりじゃない。大丈夫なの?」
作者「まあ、それぞれにウィークポイントを作ってあるし、大丈夫だ問題ない」
霊夢・咲夜「(どうしよう、フラグにしか聞こえない)」
〜黒岩鎮守府〜
黒野提督「どういう事だ、那智! 俺は進軍するように命令したはずだ!!」
黒野提督は机をバンと叩き、作戦から帰ってきたばかりの那智を怒鳴りつけた。
しかし、那智は涼しい顔をして答えた。
那智「私は間違った事などしていない。…半数以上が大破している状況で進軍するなど馬鹿のすることだ」
黒野提督「それがどうした! せっかくあそこまで追い詰めたのに…お前のせいで計画が滅茶苦茶だ!!」
那智「一回の出撃で滅茶苦茶になるような計画など、立てても意味はない! …これ以上貴様と話す事はない、失礼する!」
そう言うと、那智は足早に司令室から出ていった。
黒野提督「おい待て…くそっ!!!」
激情のままに黒野提督はそこにあった椅子を蹴っ飛ばした。
―何故だ…! 何故、上手くいかない…!!
今回の作戦に成功していれば、昇進は間違いなかった。だからこそ、どんな犠牲を払っても成功させるつもりだった。
しかし、那智のせいでその思惑はもろくも崩れ去った。
思えば、最近になってから不運な事ばかりだ。
空母や軽巡など今まで運用してきた艦娘がことごとく他の鎮守府に寝返り、唯一の戦艦は反抗し出撃を拒み続けている。
そして、足りない戦力の補給のために建造した那智もあの有様だ。
黒野提督「…どうにかしないと…俺の昇進が…」
苦々しげに爪を噛みながら、黒野提督はその場を行ったり来たりしている。
―やはり、那智は邪魔だな…。解体するか…? いや、多少なりとも資材を投じて建造したんだ。ただで解体するのは惜しい…。…ならどうすればいい…?
その時、黒野提督は机の上にあるとある書類に目を止めた。
黒野提督「…これは…。 …! これなら!!」
画期的な方法だ。那智を無きものにし、しかも自分に全く疑いがかからず、艦娘達の士気も上がる…!
―これは…天が俺に与えた絶好の機会だ…!
黒野提督「ふ…ふくく…あっははははは…」
そうと決まれば…まずは計画。
奴に感づかれないように細心の注意をはらって綿密な作戦を立てる。
そして、数時間後…ついに作戦が出来上がった。
何度も何度も見直し、あらゆる可能性を考慮して立てたこの作戦。ぬかりは…ない。
黒野提督は資料を引き出しにしまうと、司令室に那智を呼び出した。
数分後、司令室のドアがノックされた。
那智「那智だ。入るぞ」
そう言って司令室に那智が入ってくる。先程のこともあって、とても不機嫌な様子だ。
那智「まだ何かあるのか? さっきのような出撃の命令なら…」
黒野提督「いや、そうじゃない」
黒野提督はそう言うと那智に向かって深々と頭を下げた。
那智「…え?」
黒野提督「お前の言う通りだった。さっきの作戦を見直してみたが、あんな作戦では成功するはずかない。それなのに、お前をあんなに怒鳴ってしまった。本当に申し訳ない…」
さっきとは真逆の黒野提督の態度に那智は戸惑った。
那智「そ、そうか。わかってくれたならそれでいい…」
黒野提督「…そこでなんだが、今後に備えて駆逐艦の錬度を上げたい。悪いが、この海域に行って錬度の低い艦娘のレベリングに協力してもらえないだろうか?」
黒野提督は机に地図を広げ、海域を指さした。
そこは那智も何度か行ったことのある場所で、他の場所より深海棲艦の数が多いがそれほど強い艦がいない比較的安全な海域だった。
那智「…なるほど。確かにここならレベリングにはもってこいだな」
黒野提督「どうだ? 引き受けてくれるか…?」
那智「ああ、そういう命令なら引き受けよう」
黒野提督「そうか。…じゃあ、頼むぞ」
那智「任せておけ」
那智は一礼し、司令室から出ていった。
その背中を見送った黒野提督は悪どい笑みを浮かべた。
黒野提督「いってらっしゃい…そして、さようならだ…那智…」
前回、追加艦の詳細をお伝えしていなかったので、その説明と今の舞浜鎮守府の艦娘の錬度状況を書いておこうと思います。
・追加艦
雲龍・天城・川内・神通・那珂・皐月・長月・菊月・伊168・伊58
・錬度状況
〇改二
金剛・比叡・榛名・霧島・ビスマルク(zwei)・隼鷹・木曾・暁・響(Верный)・時雨・夕立・U-511(呂500)
〇改
赤城・加賀・翔鶴・瑞鶴・瑞鳳・鳳翔・飛鷹・鈴谷・熊野・青葉・プリンツ・天龍・川内・神通・那珂・雷・電・島風・陽炎・不知火・黒潮
〇改造なし
雲龍・天城・皐月・長月・菊月・伊168・伊58
…となってます。書き漏れがないか心配です。
川内型の三人が改となっているのは黒岩鎮守府で多少なりとも使われていたためと思っていただければと思います。
では、第十九話をお楽しみに…