菊月「簡単に言えば、番外編だ」
皐月「本編にはあまり関係ないらしいよ」
咲夜「今回は九割茶番でお送り致します…と頭空っぽの作者が申しております」
菊月「これからもたまに『.五話』として番外編は出すらしいぞ」
咲夜「作者、番外編書いてて本編遅れましたなんて言ったら…どうなるかわかってるわよね…」
作者「わかってますから、とりあえずその物騒なものをしまってください!」
霊夢「番外編、始まるわよ」
…ガチャ…キョロキョロ…
…スタスタ…
比叡「…着いた…。よし、気合い! 入れて! いきます!」
〜暁達の部屋〜
上海「シャンハーイ」ユサユサ
アリス「…ん…? …上海?」
上海にゆすられて、アリスは目を覚ました。
周りでは、まだ暁達がスヤスヤと寝息を立てていた。
アリス「ここは…そっか。幻想郷とは別の世界に来てたんだ…」
上海「シャンハーイ!」
アリス「ありがとね、上海。でももう少し静かにしないと…みんな起きちゃうわ」
上海「シャンハイ…」
響「…あれ…、アリスさん…?」
アリス「ごめんなさい、起こしちゃったわね」
響「いや、もうすぐ起床時間だったから問題ないよ…それにしても、早起きだね」
アリス「幻想郷では一人暮らしで、色々自分で準備しないといけなかったからね…。…そうだ、響。ちょっと付き合ってもらえないかしら?」
響「? どうしたの?」
アリス「鎮守府の中を案内して欲しいのだけれど…いいかしら?」
響「うん。私で良ければ喜んで案内するよ」
電「…ん……もう…朝なのです…?」
響「あっ、電。おはよう」
アリス「おはよう、電ちゃん」
電「…響ちゃん…アリスさん…おはようなのです…? 二人とも、どこか行くのですか?」
響「アリスさんが鎮守府を案内して欲しいって言ってて…これから案内しに行く所だよ」
電「! それなら、電も行くのです!」
響「電、声が大きい。みんな起きちゃうよ」
電「あっ、ごめんなさい…なのです…」
電はもぞもぞとベッドから這い出すと、身支度を整えた。
響「それじゃ、行こうか」
アリス「二人とも、案内よろしくね」
電「お任せください、なのです」
その頃、魔理沙はといえば…
魔理沙「そういや昨日何も食べてなかったな…。腹へったぜ…」
青葉「そんな貴女に耳よりな情報です!」
魔理沙「うわっ!?」
青葉「魔理沙さんでしたよね? 私は青葉と言います。以後お見知りおきを」
魔理沙「あ、ああ。よろしくだぜ…それより、耳よりな情報ってなんだぜ?」
青葉「今、食堂で比叡さんがカレーを作っています。もうすぐ完成と言ってましたから…すぐに食べさせてもらえると思いますよ」
魔理沙「本当か!?」
青葉「ええ。あっ、食堂は向こうですよ」
魔理沙「サンキュー、青葉!」
魔理沙は青葉の普通指さした方に走っていった。
青葉「さて…どうなりますかね…」フフフ…
魔理沙「…ここかな?」
比叡「あ! 魔理沙さん! ちょうどよかった。今カレーが出来たところなんですよ」
魔理沙「やったぜ! 早速食べていいか?」
比叡「はい、…どうぞ」
魔理沙「? なんか色が変なような…まいっか、いただきまーす」
パクッ…
……ガタッ……バタッ……
比叡「ヒ、ヒエー! 倒れた!?」
霧島「何ですか!? 今の音は!?」
金剛「比叡、ここにいるんデスか? …って魔理沙!? What's happen!?」
その時霧島はテーブルの上のものに気づく。
霧島「これは…。比叡姉さま…まさか…」
比叡「…あはは………ごめんなさい〜〜!!!」ダッシュ
金剛「! 比叡、待つデス! …霧島、魔理沙を医務室に! それと、提督に連絡を頼みマス!」
霧島「りょ、了解!」
金剛「比叡! 待なサ〜イ!」ダッシュ
〜司令室〜
榛名「提督! 大変です!」
提督「榛名? そんな慌ててどうしたの?」
榛名「比叡姉さまが…比叡姉さまが部屋にいらっしゃらないんです!」
提督「比叡が? おかしいわね…出撃の予定はなかったはずだけど…。金剛と霧島は?」
榛名「お二人も比叡姉さまを探していますが…」
霧島「司令! 榛名!」
榛名「霧島!? どうしたの!?」
霧島「比叡姉さまがいたわ!」
提督「あら、よかったじゃない。それで…比叡はどこにいたの?」
霧島「…厨房…です…」
提督・榛名「え…」サアアァァ…
みるみるうちに、二人の顔が真っ青になる。
提督「…状況は…?」
霧島「あー…その…手遅れです…一名被害者が…」
榛名「比叡姉さまは?」
霧島「金剛姉さまが追いかけてるわ」
提督「霧島、館内放送の準備を」
霧島「あっ、はい! マイクチェック、ワン、ツー。ワンツーワンツー。よし。司令、どうぞ」
提督「ありがとう、霧島」
『全艦娘に通達。比叡が劇薬(カレー)を作って逃亡中。発見し次第、捕獲し司令室に連行するように!…繰り返す、…』
〜鎮守府廊下〜
比叡「私は劇薬なんて作ってませんよ〜!!」ダダダ…
金剛「比叡〜! 待なサ〜イ!」ダダダ…
比叡「いつもなら喜んで待ちますが、今日は待ませ〜ん!」ダダダ…
金剛「なんで禁止された事やるデスか〜!!」ダダダ…
比叡「今回は上手くいく気がしたんです〜!」ダダダ…
アリス「何? 今の放送…劇薬?」
響「比叡さん…またやったのか…」
電「…少しは懲りて欲しいのです」
アリス「?」
響「とりあえず、比叡さんを捕まえないと…」
その時、こちらに向かって走ってくる音が聞こえた。
電「! 噂をすれば…」
響「でも、どうしよう…。私達が立ちはだかったとしても、比叡さんなら簡単に突破してしまう…」
アリス「…仕方ないわね」
金剛「比叡! いい加減にするデ〜ス!」ダダダ…
比叡「嫌です〜!」ダダダ…
金剛「…ん…? あれは…」
金剛達の先には、響達の姿があった。
響「金剛さん! よけて!」
その言葉に金剛は即座に横道に逸れる。
アリス「(怪我しないように、軽くっと…)スペルカード 咒符『上海人形』」
比叡「ヒ、ヒエー!!!」
上海人形が放った光線をまともに受け、比叡は気絶した。
金剛「Thank youネ、アリス!」
アリス「加減はしたけど…怪我とかしてないわよね?」
響「気絶してるだけみたいだね」
電「損傷もそれほどなさそうなのです」
金剛「とりあえず、比叡を連れて行きマスね」
金剛は比叡を抱えると、司令室に向かって歩いていった。
響「この分だと、朝ごはんは遅くなりそうだね」
アリス「…朝ごはんって誰が作ってるの?」
電「司令官さんと榛名さんなのです。お二人とも料理が上手なのです」
響「けど、今はそれどころじゃないだろうし…」
アリス「…ねえ、二人とも。ちょっと手伝ってもらえないかしら?」
響・電「?」
〜司令室〜
榛名「提督、カレー(?)を外の倉庫に持っていきました」
提督「ご苦労様、榛名。ごめんね…今手が離せなくて…」グリグリグリ…
比叡「ヒエー! 提督、頭グリグリしないで〜!」
提督「少しは反省しなさい! 何回目だと思っているの!?」グリグリグリ…
比叡「えっと…三回?」
提督「十回目よ! …思い出すまでこの状態は続行ね」グリグリグリ…
比叡「痛い! 痛いです! 許してください〜!」
霧島「…私のデータだと、未遂を含め二十回は超えてますね」
金剛「自業自得デス」
榛名「榛名も流石にあれは大丈夫じゃないです…」
その時、司令室に陽炎と時雨が(何故か)ロープでぐるぐる巻にされた青葉を連れて来た。
提督「あら? 陽炎に時雨、どうかしたの?」パッ
時雨「さっき魔理沙さんが目覚めてね…興味深い事を言ってたんだ」
陽炎「このバカがカレー作ってることを吹き込んだのよ」
青葉「あ…あはは…」
提督「ほうほう…なるほど…青葉、覚悟はいいかしら?」
青葉「ごめんなさい! ちょっとした出来心だったんです! …だから…許して…」
提督「だーめ」
ギャアアァァ…
〜鎮守府廊下〜
魔理沙「…うぅ…酷い目にあったぜ…」
夕立「大丈夫っぽい?」
魔理沙「大分楽になったけど…まだ少し気持ち悪いぜ…」
黒潮「無理ないわ。大食いの空母達ですら比叡はんのカレーは食わへんもん…」
不知火「私がついていながら、こんな目に合わせてしまうとは…不知火、一生の不覚です…」
魔理沙「そんなに落ち込まないでほしいぜ。不知火が悪いわけじゃない…ん?」
その時、とても美味しそうな匂いがその場にいる全員の鼻をくすぐった。
夕立「わぁ〜! すっごくいい匂い!」
黒潮「ほんまや! 何か作うとるんかいな?」
不知火「行ってみましょう」
〜食堂〜
アリス「あっ、みんなおはよう!」
電「おはようなのです」
響「ハラショー、ちょうど出来上がったところだよ」
食堂に着いた四人をアリス達が出迎えた。
食堂の大きな机の上には美味しそうな料理がずらりと並んでいた。
魔理沙「…すごいなこりゃ。三人で作ったのか?」
電「いえ、ほとんどアリスさんが作ったのです」
アリス「あはは…ちょっと作りすぎちゃったかな…?」
響「いや、赤城さん達は本当によく食べるから…ちょうどいいと思うよ」
赤城「クンクン…いい匂いがしますねぇ〜」
加賀「流石に気分が高揚します…」
島風「二人ともおっそ〜い!」
暁・雷「あんたが速すぎるのよ!」
熊野「提督、間宮さんでも雇ったんですの?」
提督「いいえ、そんなことしてないけど…ってアリスさん!? この料理は…!?」
金剛「Wow! すごいデスね!」
アリス「皆さんどうぞ上がってください」
鈴谷「おいし〜♪ アリスって料理上手なんだね!」
アリス「ふふっ、お口にあってよかったわ」
提督「本当に美味しいわ…ちょっと悔しいかも…」
榛名「…提督、強敵が現れましたね…」
瑞鶴「ちょっと加賀さん! 私達の分まで取らないでよ!」
加賀「これは譲れません」
赤城「………」モッキュモッキュ…
アリス「まだおかわりあるから…喧嘩しないで…」
天龍「おーい、おかわり頼むー!」
魔理沙「アリス! こっちも頼むぜ〜!」
アリス「はいはい、ちょっと待ってね…」
この日からアリスは艦娘達から料理についての相談を受けるようになったそうな…
第七話を作ろうと話を書いていたら、「あれ? これ本編関係なくね?(二回目)」と思い、一度は消そうと思いましたが茶番要素として『.五話』という形で投稿させてもらいました。
前書きで菊月が言っていたように、これからも番外編は投稿させていただきます。
番外編では茶番要素多め、または本編の補足等の話を予定しています。
それでは、今度こそ第七話をお楽しみに…