黒バス~黄瀬の兄が赤司?~ 1話   作:柊ゆりな

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突然やってきた兄に不安を覚える涼太。
しかし兄には不安そうな要素はない。

兄は果たして何を考えているのか。


1話「赤司征十郎が兄?」

とある一人の中学生がいた。

名前は黄瀬涼太。

頭脳はそこそこ、器用なため出来ないことがあまりない。

今はモデルの仕事とバスケをしている。

 

「ただいまー。」

 

涼太は学校からいつも通り帰宅。

と言っても家族は仕事なのでいない。

だから「おかえり」なんて言われない。

 

「おかえり、涼太。」

 

誰かが言った。

 

「えっ?」

 

涼太はゆっくりと前を見る。

いつもは言われないことを言われた。

どこかで聞いたことがある声。

 

「やぁ。」

 

そこに居たのは同じバスケ部の赤司征十郎。

 

「赤司っち!?」

 

涼太は驚く。

 

「涼太、実の兄に向かって○○っちというのは良くないと思うんだが?」

 

「実の兄?赤司っちが?なーに冗談言ってるんすか(笑)」

 

「冗談だと?僕は冗談なんか言ってないぞ?今までは一緒に暮らせなかったがこれからは一緒に暮らせるんだ。」

 

「一緒に暮らす!?えーー!?」

 

涼太は驚いて後ろに下がってしまう。

 

「涼太、そろそろ夕飯の時間だ。なにか作りたいんだが・・・。」

 

「冷蔵庫にあるものならなんでも使っていーっすよ?」

 

「分かった。着替えて待っていてくれ、今日は僕が作ろう。」

 

「あっ・・・りょーかいッス。」

 

涼太は自分の部屋に、赤司はキッチンへ向かう。

涼太は部屋に入るなり考え事をしていた。

 

「赤司っちが兄・・・良いような悪いような・・・これからが不安ッス。」

 

それとは反対に赤司は前向きだった。

 

「この具材ならカレーが作れるな。煮込む時間も使ってステーキでも焼くか。」

 

考えても仕方がないと思った涼太は着替えてリビングに行く。

リビングからはキッチンが見えるため赤司の様子が分かる。

 

「赤司っちって料理出来るんすか?」

 

「したことはほとんどない。だが心配するな、僕に不可能はない。」

 

「めちゃくちゃ心配なんすけど・・・。」

 

数分後料理が出来上がった。

 

「今日はステーキとカレーだ。」

 

「ステーキは旨そうッス。けどカレーの色が・・・。」

 

カレーは黒くなっている。

 

「問題ない。」

 

「えっ?」

 

「早く食べなければ冷めてしまうぞ。」

 

「そ、そうっすね。いただきます。」

 

「遠慮なく食べてくれ。おかわりもあるからな。」

 

赤司は少し微笑んでいる。

 

「まずはステーキから・・・。」

 

ステーキを切り口に入れる涼太。

 

「どうだい?」

 

赤司が尋ねてくる。

 

「とても旨いッス!」

 

「それは良かった。ステーキは焼いたことがあってね。続いてカレーも食べてみてくれ。」

 

「は、はいッス。」

 

涼太は恐る恐るカレーを口に入れる。

 

「どうだい?」

 

「あれ・・・美味しいッス!」

 

色は黒いが味は美味しい。

 

「ソースを入れてみたんだが、少し入れすぎたかと思ってね。」

 

「だからあんなに黒かったんすね。」

 

「気に入ってもらえて良かったよ。」

 

「はいッス!」

 

これからの生活が少し楽しみになった涼太であった。

 

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