魔法科高校のやや優等生   作:BEBE

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今回も正人のオリハルコンについての説明がありますが、分かりにくかったら質問を頂けると有難いです。 

次回から九校戦編に入りますが、少しオリジナルの日常パートでも入れたいです。

それでは11話です。


激闘の後

「え~と達也、お前の話を要約するとだ・・・・お前はあの騒動の後、十文字会頭とテロリストのアジトに乗り込んで全滅させて来たと?」

 

テロリスト襲撃から一日がたった今日の放課後、正人は達也率いるいつものメンバーと、いつもの喫茶店に集まり、テロリスト襲撃事件について話していた。

 

「ああ、何度も来られると面倒だったからな。・・・・もしかして、お前も行きたかったのか?」

 

「んな訳ねえだろ!頼まれても全力で拒否したわ!」

 

正人は達也の的はずれな質問にツッコミを入れた。

 

「大体、どこに自分からテロリストの根城に行きたいなんて言い出す奴がお前以外にいるんだよ。」

 

「深雪にレオにエリカ、あと桐原先輩もだが?」

 

「あれ!?思ったよりもいた!」

 

どうやら達也の周りにいる人間は揃いも揃って好戦的なようだ。

 

「何なんだよお前ら!今日は俺の武勇伝で持ちきりだと思ったのによ!!」

 

正人と森崎の活躍も「本拠地潰して来ました」、なんて言われてしまえば霞んでしまう。

 

「でも!本当にあの時の正人君と森崎君は格好よかったんだよ!」

 

「うん!凄かった!」

 

ほのかと雫が落ち込む正人のフォローに入る。

 

「へ~、森崎はよく分かんないけど、正人君は普段の感じからは想像出来ないよね~。」

 

エリカがアイスティーを飲みながら言った。

 

「でも、エリカちゃんと模擬戦をして勝ってましたよね。あれを見るからには相当お強いと思いますけど。」

 

「ウッ・・・・・・・・・あ~もう!屈辱を思い出した~!!」

 

美月の言葉にエリカが頭を抱えて悔しがる。

 

「あ、俺も思い出した。エリカ、千円返「にしてもCADなしでマシンガンもってるテロリストに挑むなんて無茶するよね~。」

 

「おいコラ、話を「ねえ!皆もそう思うよね!」・・・・おい!」

 

正人に言葉を発する暇を与えず、エリカが畳み掛ける。

 

「まあ、テロリストの根城に乗り込むのも相当無茶だとは思いますけど・・・・・確かにCADなしは危険ですよね。」

 

美月がエリカの話に乗ってきた。

 

「まあ、森崎君はCAD持ってたけどね。」

 

雫が美月の言葉を補足する。

 

「でも、正人君はCADなしで魔法を発動してたよね。」

 

「うん、鎧みたいなの。」

 

「鎧?」

 

深雪が首をかしげる。

 

「そっか、深雪たちは見たことないんだね。」

 

「て言うか、オリハルコンって何でも作れるの?」

 

雫が正人に尋ねる。

 

「まあそうなんだけど・・・・・基本は決まったパターンを形成するんだ。剣とか盾とか。オリジナルで作ろうと思うと、一度時間を掛けて自分で形成してから追加パターンとして設定するんだよ。」

 

「つまり、使えそうな形をパターンの中に追加していくということか?」

 

「まあ簡単に言うとな。でももう粗方使える武器の形はパターン化されてるからな。無駄に増やすと逆に使いにくくなる。」

 

達也の質問に正人が答える。

 

「じゃあ、例えばコップとかは作れねえのか?」

 

レオは自分の手元にある水の入ったコップを見て言う。

 

「出来ないことはないけど・・・・10分くらいかかるぜ。」

 

「そんなにかかるのかよ・・・・・」

 

「なるほど、初めて作る物は時間がかかるのか。」

 

レオは予想以上の遅さに驚き、達也は納得したように呟いた。

 

「その気になれば何でも作れるんだけど・・・・・とにかく時間がかかっちまうんだよ。・・・・・母さんならすぐに作っちまうけどな。」

 

正人が補足の説明をする。

 

「お母さんはどのくらい速く作れるの?」

 

次に質問してきたのはエリカだ。

 

「俺がこのコップにCAD使って10分かかるとして、母さんはこのテーブル作るのに10秒くらいだと思う。」

 

「流石佳菜子さん。」

 

「とんでもないね。」

 

ほのかと雫は佳菜子の規格外っぷりに納得している。

 

「・・・・どんな人なの・・・・・・」

 

「ほのかと雫は納得できるのか・・・・]

 

司波兄妹は軽く引いていた。

 

「簡単に言うと、俺はCAD使って決められたパターンの形でないと時間がかかり過ぎて実戦じゃ使えねえんだよ。パターンさえ決まってればCADなしでも数十秒有れば作れる。」

 

「便利だけど万能ではないということですね。」

 

最後に美月がまとめた。

 

「よし!正人君の魔法についても分かったし。そろそろ帰ろうか。」

 

そのままエリカがお開きにしようとするが、

 

「オイ、残念ながら俺はまだ千円忘れてねえぞ。」

 

正人はまだ覚えていた。

 

「・・・・・・・・・サラバッ!」

 

エリカは自己加速術式レベルのスピードで店から去っていった。

 

「オイ!あれは食い逃げだろ!」

 

「いいえ正人さん。テーブルの上にお金が置いてます。」

 

叫ぶ正人に美月が返した。

 

「・・・・あの一瞬で代金ピッタリ置いて行きやがった。」

 

レオはテーブルの上の小銭を数えた。

 

「何て早業。」

 

「雫、感心するところじゃないわよ。」

 

真剣に感心していた雫を深雪が嗜める。

 

「正人君、もう奢ったってことにしたら?」

 

ほのかが正人に提案するが、

 

「ふざけんなよ!俺の財布にはもう野口の一人すらいねえんだぞ!」

 

「え?それって・・・・・つまり・・・・」

 

「財布の中に紙幣が入っていないということか。」

 

深雪が目を見開き、達也が同情するかのように言った。

 

「だから俺は諦める訳にはいかねえ!俺の戦いはここからだ!」

 

「未完で終わった漫画みたいになってるぞ!」

 

レオのツッコミが店内に響いた。

 

 

 

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

「にしてもまだ入学から一ヶ月たってねえんだな。」

 

『うん、なんだか色々あり過ぎたね。』

 

帰宅後の夜、正人は自分の部屋で雫と電話で話していた。

 

『夏には九校戦も始まるのにね。』

 

「ああ、何か毎年やってるな。あんまり興味なかったけど。」

 

『ダメだよそんなのじゃ!!』

 

雫がいきなり声を荒げる。

 

「ダメって、何がだよ?」

 

『正人は何も分かってない!全九校の魔法科高校から選りすぐりの精鋭達が出場してその魔法技術を競い合う、各高校の威信をかけた重要な大会なんだよ!高校生のレベルを大きく越えた高い次元で競われる魔法戦、百年に一人の人材がここで発掘されることだってある!メディアに取り上げられるだけじゃなく、普段は絶対に目にかかれないような魔法界の著名人達も観戦しに来るから、選手たちにとっても自分の力をアピール出来る貴重な機会なんだよ!』

 

「し、雫?」

 

『それに今年はうちの三連覇がかかってる!なんとしてでも勝たないといけないんだよ!しかも!しかもだよ!今年の一年生は、客観的に見ても最強と謳われた七草会長達の世代に匹敵するんじゃないかと思われるんだよ!つまり!今年は最強と謳われた三年生の先輩達の最後の九校戦!そして、私達の代がその最強の称号を受け継げるかが懸かってる初めての九校戦なんだよ!それを興味ないだなんて!!』

 

(オイオイオイ!クールビューティー雫さんはどこに行ったんだよ!)

 

『分かった!正人でも絶対に興味が出るように私が今まで集めたデータを山ほど見せて上げるよ!』

 

「い、イヤそこまでしなくても『九校戦に興味がないなんて・・・・・・先ずはそのふざけた幻想をぶち殺す!』オイ待てや!最後のだけは聞き捨てならなかったぞ!雫?モシモシ!?」

 

こうして、一方的に電話を切られた。

 

(マジかよ・・・・・いつから雫の右腕にイマジ・・・・・・・じゃねえよ!何で勝手に白熱しといてネタに走ってんだよ!しかも明日何かヤバそうだし・・・・・・)

 

正人はどうにか雫の魔の手から逃れる方法を模索する。

はっきり言って、興味がない人間にとっては、生き生きと野球の話をして来る友人などはかなり厄介なのだ。

 

そして暫しの思考の結果、

 

(よし!・・・・・・・寝よう。)

 

睡眠時間の確保を優先したのだった。

 

 

 




雫さんバーサーク!

次回、正人が生け贄に!

そして上条さんの決め台詞をネタに使わせていただきました。(  ̄▽ ̄)

あと、オリハルコンについてサイオンの性質に関する矛盾点がございましたので修正いたしました。

『劣等生?VS優等生?』をご確認下さい。

次回もよろしくお願いします。
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