エイミイも出てきますよ。
あと、ここからかなり優等生の方の内容が入ってきますので、未読の方は分かりづらいかと思います。
それでは13話です。
「勉強会♪勉強会♪」
エイミイは休日に皆と集まれるため、ご機嫌だ。
現在、三人は正人の家の前にいた。
「エイミイご機嫌だね。」
「うん!だって私だけ最近仲間はずれな気がしてたんだもん!」
「そ、そんなこと無いよ。」
「それより、正人のお父さんってどんな人だろう?」
二人のやり取りを無視し、雫が話題を変える。
「あの佳菜子さんと結婚する人だから・・・・凄い人だとは思うけど・・・・」
「まあ見ればわかるでしょ♪インターホン押しちゃうね。」
エイミイがインターホンを押すと、
『おー、今開けるから待ってろ。』
正人の声が返ってきて、ドアが開き、私服姿の正人が出てきた。
「よー。いらっしゃい。」
「ヤッホー!正人君。」
「エイミイ、テンション高すぎだよ。」
「お邪魔します。」
エイミイは元気に挨拶をし、ほのかはそれを見て苦笑いを浮かべ、雫は普通に家に上がる。
「そう言えば私服で会うのは初めてだな。三人とも似合ってるよ。」
正人に笑いかけられ、三人は少し照れている。
「ああ、先に親父を紹介しとくな。」
そう言い、正人はリビングのドアを開けた。
そして、リビングのソファーには、新聞紙を読んでいる男性が座っていた。
(あの人が正人君のお父さん?)
(新聞紙で顔が見えない。)
エイミイとほのかは早く正人の父親の顔が見たいようだ。
「親父ー。」
「おお、もう来たのか。」
(声渋い!)
雫は正人の父親の渋い声に驚く。
そして、正人の父親は新聞紙を片付け、三人のほうを向く。
その見た目は・・・・・
相手を射殺すような鋭く細い目、少し白髪が混じった髪をオールバックにしており、さらに頬には傷跡がある。
まずカタギには見えない男だ。
「いらっしゃい。私は正人の父親の山田武臣だ。まあゆっくりしていきなさい。」
武臣が三人に挨拶をしたが、三人はブルブルと震えながら身を寄せあっている。
「まあ、初見はやっぱビビるよな、親父のヤクザフェイス。」
正人はケラケラ笑いながらリビングに入っていく。
「し、失礼しました。私は正人のクラスメイトの北山雫です。」
「お、同じく!クラスメイトの光井ほのかでしゅ!」
「と、隣のクラス明智英美です。」
固まっていた三人だったが、雫が先陣を切ったことにより、なんとか自己紹介をする。(ほのかは噛んでいたが)
「取り合えず掛けなさい。何か飲み物を入れてこよう。」
武臣はそう言い、キッチンに入っていった。
「どうだ?驚いたろ。」
正人はしたり顔で三人に笑いかける。
「・・・・・・・お父さん、なんの仕事してる人?まさか・・・・」
「いや雫、カタギだから!あんな顔だけどCADの技術者だから!」
青い顔をした雫に正人がツッコミを入れる。
「CADの技術者?・・・・もしかして正人君のCADも作ってるの?」
エイミイは疑問を口にする。
「あ~、そう言えば三人には言ってなかったな。俺の特化型は親父が趣味で作ったんだよ。」
正人は何でも無さそうに言い放ったが、
「・・・・・ねえ、CADって趣味で作れる物なの?」
ほのかの言う通り、武臣もやはりただ者ではないようだ。
「さすが佳菜子さんの旦那さん。・・・・・あれ?そう言えば佳菜子さんは?」
何かに納得した雫だったが、首をかしげた。
すると、
「そんなに大したことでも無いだろう。知識さえあれば誰にでも出来る。あと、佳菜子は今日は出掛けているよ。」
そう言いながら、武臣が人数分のアップルジュースを運んできた。
「それより、今日は勉強会ではなかったのかい?」
「「「あ!」」」
武臣に言われ、三人は慌てて勉強の準備を始める。
「そんじゃ、始めるか。」
こうして勉強会が始まった。
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「じゃあ選択科目の魔法言語学から・・・・・・『光あれ』をラテン語では?」
「えーと・・・・・なんだっけ・・・・」
「Fiat Lux(フィアト ルクス)!!」
雫から出題された問題を、ほのかが思い出そうとしている隙に、エイミイが先に答える。
ラテン語はイギリスでは必須教養であるため、エイミイの方に部があるようだ。
しかし、問題はそんなところではない。
「・・・・・正人、お願いだから一回くらい答えて。」
雫は冷ややかな視線を正人に向ける。
「いや・・・・・マジで何言ってんのか分からん。」
正人は冷や汗をだらだらと流していた。
「・・・・・お前は学校で何を学んでいるんだ?」
四人の横で本を読んでいた武臣も呆れている。
「いや!俺中学の時はかなり成績よかったんだぞ!ウチの高校がおかしいんだよ!!」
「まあウチはトップレベルの進学校だからね~。」
エイミイは苦笑いを浮かべている。
「とにかく、今は勉強をしないと。」
雫に言われ、三人も勉強を再開していく。
「う~ん・・・・魔法工学って何が出るんだろう?」
ほのかは頭を抱えていた。
「授業内容以外にも、最新技術についての問題が出るらしいけど・・・・・」
雫も同じように頭を抱えている。
「・・・・・・・あ、そうだ。」
そして、エイミイがなにかをひらめいたかのように立ち上がり、そして、難しそうな本を読んでいる武臣の所に行き、
「正人君のお父さん、最新の技術で高校のテストに出そうなのって何かないですか?」
((エイミイ!?))
雫とほのかはエイミイの行動に驚いた。
武臣が良い人だろうとは、二人とも思っているのだが、やはり顔が怖く、中々話しかけることができなかったのだ。
「・・・・・・・」
武臣は無言でエイミイを睨み付ける(ように見える)。
雫とほのかはオロオロとしている。
しかし、
「・・・・・フム、そうだな・・・・一校のレベルであれば、昨年ドイツのデュッセンドルフで発表されたばかりの、照準付きの汎用型CADについて問われるかもしれない。」
武臣は真剣に考えていただけだったようだ。
雫とほのかもホッとしている。
「照準付きの汎用型!?そんなのがあるんですか!」
エイミイは武臣の言葉に驚いている。
「とは言え、FLT でもまだ実用ベースには至っていないがね。・・・・ほら、これがその記事だ。」
武臣は自分の端末の画面を四人に見せる。
「・・・・・知らなかった・・・」
「目から鱗ってこの事だね。」
雫とほのかも驚いているようだ。
「まあ実用段階ではないから日本ではあまりニュースにはなっていないな。しかし、魔法師ならば知っておくべきだろう。」
「「「はい!」」」
三人は大きく頷きながら返事をした。
「何か聞きたいことが有ればいつでも言いなさい。私にわかることであれば教えよう。」
武臣が三人にそう言うと、
「じゃあ!魔法学についても!」
「私は魔法幾何学について!」
「私は魔法工学についてもう少し!」
エイミイ、雫、ほのかは武臣に詰め寄る。
「私に分かる範囲で良ければ順番に教えよう。」
武臣は嫌な顔一つせず三人に説明を始めた。
しかし、誰も気づいていなかった。
・・・・・・正人が寝ていることに。
こうして勉強会は、三人にとってとても有意義なものになったらしい。
正人ダウン!
そして暫く九校戦に入らず、九校戦前の準備期間の話を入れたいと思います。
次回もよろしくお願いします。