魔法科高校のやや優等生   作:BEBE

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今回は森崎の出番だー!

私はアイツの小物感が大好きです。

これから原作よりも出できます(  ̄▽ ̄)

頑張れ森崎!

そんな2話です。


喧騒

昨日入学式を終え、今日やっと自分の教室に入ることになる。

正人はまだ眠たいのか、大あくびをかきながら教室に入る。

 

すると、雫とほのかが二人一緒にいた。

 

 「あ、正人君もA 組なんだ。」

 「改めてよろしく。」

 「ああ、よろしくな。」

 

ほのかと雫に挨拶を返して自分の席に座る。

名前順らしく、ほのかとは席が近いようだ。

すると、正人の前の席にいる男子生徒が話しかけてきた。

 

 「僕は森崎駿だ。よろしく。」

 「おお、山田正人だ、よろしく。」

 

そこからさらに何人か加わり、男子の一団ができ上がり、色々と話をしていた。

 

どうやら皆やはりそれなりの名家の者らしいが、思っていたよりも正人は馴染めていた。

 

そして暫く雑談をしていると、なんだか教室の外が騒がしい。

 

すると、新入生総代の超絶美少女がA組に入ってきた。

 

「おはようございます。」

 

彼女が挨拶をした瞬間、男子のテンションが一気に最高地点まで達する。

 

「うおっしゃあああ!司波さんうちのクラスだー!」

 

「マジか!A 組万歳!」

 

「神よ・・・・感謝します。」

 

・・・・・一人ヤバそうなのがいたが、要する男子はこの上なく盛り上がっている。

 

(・・・・・これ、彼氏がいるとか言わない方がいいな。)

 

正人は黙っておくことにした。

 

そんなことをしていると、いつのまにかほのかと雫は司波さんと仲良くなっているようだった。

 

やがて始業のチャイムが鳴る。

 

全員が席に着き、オリエンテーションが始まる。

 

オリエンテーションは教員の引率で見学に行くか、自由に見て回るかのどちらかを選ぶ。

 

「森崎、お前はどっちにすんだ?」

 

とりあえず一番手近にいる森崎に尋ねる。

 

「もちろん教官に着いて回るつもりだ。」

 

「じゃあ一緒にいこうぜ。」

 

「ああ、そうしよう。そうだ、司波さんも誘ってみる。」

 

そう言って森崎は司波さんの元へ走っていった。

 

 

 

そして、結果としてクラスの全員が司波さんに着いていくことになり、自由見学は一人もいなかった。

 

 

「えらい大所帯になったな。」

 

正人は隣にいる雫とほのかに話しかける。

 

もともと森崎といたのだが、彼は深雪へのアプローチに必死である。

 

「まあ深雪とお近づきになりたい、て思うのは分かるけど。」

 

「流石にちょっと群がり過ぎだよね。」

 

雫とほのかも、最初は深雪と一緒にいたのだが、クラス全員が深雪の元に集まって来たので、後の方にいた正人の元へ避難してきた。

 

今は食堂に向かっているが、深雪は少し不機嫌なようだ。

 

そして、食堂に着くと、そこには深雪の彼氏がいた。

 

「お兄様、ご一緒してもよろしいでしょうか?」

 

(あれ?お兄様って!?・・・・・・彼氏じゃなかったのか。双子かな?)

 

ようやく正人の誤解が解けた。

 

「深雪、ここ空いてるよ。」

 

深雪の兄と一緒にいた赤毛の女子が手招きする。

 

(へぇ、二科生にも友達がいたんだ。兄貴繋がりかな?まあ、司波さんとは残念ながらお別れか。)

 

と、正人が思った矢先、

 

「司波さん、もっと広い所に行こうよ。」

 

森崎が動いた。

 

「いえ、私はこちらで・・・・」

 

「え・・・・司波さん、ウィードと相席なんてやめるべきだ。」

 

「一科と二科のけじめはつけた方がいいよ。」

 

「なんだと・・・・」

 

森崎と他一名(モブ)の言葉に、二科生の長身の男が反応し、立ち上がる。

 

「あ、あの・・・」

 

深雪は戸惑っている。

 

(ウィードってなんだ?)

 

正人はいまいち状況が把握できていない。

 

そのまま一触即発な空気が流れるが、深雪の兄、達也が席を立つ。

 

「深雪、俺はもう済ませたから先に行くよ。」

 

そう言ってその場を去っていき、

 

「おい、待てよ達也!」

 

「達也君!」

 

達也と一緒にいた三人もそのあとを追う。

 

結果として席が空き、森崎はご満足だったが、深雪は悲しそうな顔をしていた。

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

そして現在、

 

「いい加減に諦めたらどうなんですか!?」

 

「僕達は彼女に相談することがあるんだ!」

 

二科生の眼鏡の女子とA組のメンバーが深雪をめぐり言い争っていた。

 

雫とほのかも困惑している。

 

(めんどくさいことになったなー・・・・・まあこういう時は下手に関わらないほうがいいな。)

 

正人は「我関せず」で乗り切るつもりだ。

 

「山田!君も何か言ってやれ!」

 

(わーい早速巻き込まれたー・・・・・ふざけんなよ森崎このやろう!)

 

しかし、ここでクラスから孤立する訳にもいかないので、正人は適当に参加することにした。

 

「やっちまえー、お前のメドローアならあんなやつら一瞬だー。」

 

「どんな脅しだ!そもそも僕はメラもヒャドも使わない!」

 

「じゃあ何が使えんだよ?」

 

「普通の魔法だ!」

 

正人と森崎の漫才のせいで周りは唖然としている。

 

「と、とにかく!ウィードの分際で僕達ブルームに指図するな!」

 

森崎が何とか持ち直す。

 

「同じ新入生じゃないですか・・・・貴方たちブルームが今の時点で、一体どれだけ優れてるって言うんですか!」

 

(あ・・・・今の森崎にそれはちょっと・・・)

 

正人の不安は的中する。

 

森崎はニヤリと笑みを浮かべる。

 

「どれだけ優れているか、知りたいか?」

 

「ふん、おもしれえ。是非とも教えてもらおうじゃねえか。」

 

長身の男子が森崎を煽る。

 

(あ、マジでヤバイ。)

 

「いいだろう、だったら教えてやる。」

 

そう言って森崎が腰から拳銃型の極化型CAD を抜く。

 

「これが、才能の差だ!」

 

そして森崎が魔法を放とうとするが、

 

「下がれ!森崎!」

 

正人がいきなり森崎を押し退け、いつの間にか接近していた赤毛の女子の警棒による一撃を、靴の裏で防ぐ。

 

「な、ウソ!?」

 

赤毛の女子、エリカは正人の動きに驚きながらも距離を取る。

 

「す、すごい。あの二人の動き、全く分からなかった。」

 

ほのかは、エリカと正人の常人離れした動きに驚いている。

 

「あ、でも痛かったみたいだね。」

 

雫は正人が右足の裏を押さえているのを見て言う。

 

「でもこれで収まるかも。」

 

ほのかは淡い期待を抱くが、

 

「この!よくも山田を!」

 

「許さねえぞ!」

 

「山田の仇は俺が討つ!」

 

正人が足を負傷したことにより、A組のメンバーが一斉にCADを構える。

 

「お前ら・・・・俺のために・・・・・

 

じゃねえよ!何のために俺が体はって止めたと思って・・・て、ほのか!?お前まで何してんの?」

 

ほのかは既に起動式を展開し、今まさに魔法を放とうとしている。

 

しかし、突如ほのかの起動式が破壊される。

 

「やめなさい!自衛目的以外で魔法による対人攻撃は犯罪行為ですよ!」

 

そこに現れたのは、生徒会長、七草真由美と、

 

「風紀委員長の渡辺摩利だ!事情を聞きます、全員着いて来なさい!」

 

風紀委員長、渡辺麻里である。

 

(うわー、マジでめんどくさいことになったな。)

 

正人がゲンナリしていると、

 

「すいません。悪ふざけが過ぎました。」

 

達也が風紀委員長の前に出てきた。

 

「森崎一門のクイックドロウは有名ですから、見学のために、少し見せてもらおうとしたのですが、」

 

「森崎のやつが気合い入れすぎまして・・・・・思わず手が出てしまったんです。お騒がせしました。」

 

達也の気転に正人は乗っかることにした。

 

「・・・・・だが、あそこの女子生徒は確実に魔法を使おうとしていたが?」

 

「あれはただの目眩まし用の光学魔法ですよ。威力もかなり押さえられていました。」

 

「・・・・ほう、君は起動式が読み取れるというのか?」

 

「実技は苦手ですが、分析は得意なんです。」

 

「・・・・・誤魔化すのも得意なようだ。」

 

「こいつが言ってるのは嘘じゃありませんよ。」

 

達也の言葉を渡辺は信用していないようなので、正人が援護する。

 

「先程も森崎が魔法を使う前に使用魔法を当ててましたから。」

 

もちろん嘘である。

 

「彼女が魔法を使おうとしたのは、ヒートアップした連中を止めるためです。攻撃目的ではありませんし、むしろこの騒動を止めようとしてたんですよ。」

 

正人の言葉を摩利はあごに手を当てて聞いている。

 

「ちょっとした行き違いだったんです。お手を煩わせてしまい、申し訳ありませんでした。」

 

そこに、新入生総代の深雪が頭を下げて来たことにより、摩利は少したじろぐ。

 

「もういいじゃない摩利。」

 

そこで口を開いたのは真由美だった。

 

「達也君、本当にただの見学だったのよねぇ?」

 

真由美がウィンクをしながら達也に確認する。

 

「生徒同士で教え合うことが禁止されている訳ではありませんが、魔法の行使には細かな制限があります。魔法の発動を伴う自習活動は控えた方がいいでしょうね。」

 

真由美がそう言うと、摩利は咳払いをしてから口を開く。

 

「会長がこう仰せられていることでもあるし、今回は不問にします。以後このようなことのないように。」

 

全員が二人に頭を下げる。

 

そして摩利はその場を去ろうとしたが、

 

「・・・・・君達の名前は?」

 

振り返り達也と正人に訪ねてきた。

 

「1年E組、司波達也です。」

 

「俺は別に名乗るほどの者では「名乗れ。」1年A組の山田正人です・・・・」

 

風紀委員長からは逃げられなかった。

 

「・・・・・・覚えておこう。」

 

そう言い、二人はその場を去っていった。

 

 

「・・・・・・借りだなんて思わないからな。」

 

森崎が達也に話しかける。

 

「貸してるなんて思ってないから安心しろ。」

 

達也は無表情で返す。

 

「僕の名前は森崎駿、森崎の本家に列なるものだ。僕はお前を認めないぞ!司波達也!司波さんは僕たちと一緒にいるべき何だ!」

 

そう言うと、達也に背を向けて去っていく。

 

「いきなり呼び捨てか。」

 

達也にそう言われて、森崎は少し足を止めたが、直ぐに歩き始めた。

 

「あ、待てよ森崎!」

 

正人を筆頭に、A組の生徒がそれについていく。

 

 

帰り道、機嫌の悪そうな森崎に正人は声をかける。

 

「森崎・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・あれは相当な借りだと思うぜ。」

 

「クソッ!それを言うな!」

 

 

 

こうして彼らの魔法科高校での生活がスタートした。

 

 

 

 

 

 

 

 




ということで、正人も目を付けられました。

こうでもしないとマジでただのモブになってしまうので。

ここから達也達とも絡んでいきたいと思います。

御覧いただき、ありがとうございました。
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