うちのオリ主はあそこまではいかないと思います。
それでは3話です。
「なあ、司波君、」
「達也でいい。」
「・・・・・達也、何でこんなことになってんだ?」
正人と達也の二人は現在、第3演習室というなにもない部屋で対峙していた。
そしてそれを深雪と生徒会のメンバーが見ている。
「・・・・多分、運がなかったんだろ。」
「はあ。」
正人は力なく溜め息をついた。
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時間を少し遡り、朝のHR前のA組の教室。
昨日の一件のせいか、全員どこか元気がない。
「何か通夜みたいな雰囲気だな。」
正人は前の席に座っている森崎に話しかける。
「・・・・・昨日の今日だ、そりゃそうだろ。」
森崎の機嫌も悪そうだ。
「・・・・・なあ、何でそんなに司波さんが二科生と一緒にいるのが嫌なんだ?」
「はあ?当たり前だろう。司波さんは一科生何だぞ!二科生なんかと仲良くするなんて、彼女のためにもならないだろう!」
森崎は思わず声を荒げる。
「そもそも、君は悔しくないのか?二科生ごときに司波さんを取られて!」
「う~ん・・・・いや、あのさ森崎、俺はお前らみたいに名家の人間じゃないからさ、お前らの考え方は正直分かんねえ。お前らが家を継ぐためにしてきた努力も、名家としてのプライドも分からない。でもさ・・・・少なくとも司波さんは俺らと一緒にいる時、楽しそうじゃなかったし、二科生の友達が悪く言われてる時は悲しそうだった。多分、俺達は司波さんの気を害したんだよ。・・・・・それぐらいは俺でも分かる。」
「ッ!・・・・・でも、二科生といても彼女には何のメリットもないだろう!僕らといる方がよっぽど有意義なはずだ。」
「・・・・・・多分司波さんが欲しいのは役に立つ人間じゃなくてさ、一緒にいて楽しいと思える友達だと思うぜ。」
「・・・・だが!」
森崎は正人の言葉が納得できず反論しようとする。
「はあ、森崎、お前は色々考え過ぎなんだよ。もっと単純に考えようぜ。お前は司波さんと仲良くなりたいだけだろ?」
「ぇ、ああ、まあそうだな。」
「だったら普通に話しかければそれで済むと思うぜ。俺と話すときぐらい気楽にさ。余計なことをしすぎると鬱陶しいと思われるからな。」
「・・・・・・・・・」
森崎は正人の言葉に思うところがあったのか、少し黙りこむ。
「まあ、俺から言えるのはこんなもんだな。後はお前の好きにしろよ。」
正人はがそう言うと、丁度深雪がほのかと雫と一緒に教室に入って来た。
二人と喋っている深雪は楽しそうだった。
「・・・・・・山田、君が言ったこと全てに納得できた訳じゃないが、・・・・僕のやり方に問題があったのは事実だろう。アドバイスは感謝する。」
「まあ、気にすんな。」
正人は少し笑みを浮かべて授業の用意をし始める。
そのとき、スピーカーから放送が流れた。
『ピンポンパンポーン 1年A組山田正人さん、放課後になりましたら生徒会室まで来てください。』
「ええええ!何で?」
「いや、昨日委員長に色々嘘をついてたから、それがバレたんじゃないのか?」
焦る正人に森崎が言う。
「いや、だってあの場はああするしかなかったし!あああ!どうしよう!ウワアアア!」
「落ち着け!本当にさっきまで人に説教してた人間か?」
こうして、始業のチャイムが鳴る。
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そして放課後、正人は校舎を走っていた。
「クッソー!どこだ生徒会室!」
そう、迷子である。
一校の敷地はかなり広く、教室数も多い。そのため、場所を知らずに目当ての部屋を探し当てるのは困難なのである。
十分ほど迷った後、ようやく生徒会室にたどり着いた。
何だか中が騒がしいが、とりあえずドアをノックする。
「あ、どうぞー。」
中から女性の声がした。
「失礼します。1年A組の山田です。遅れてすみません。少し迷子になりまして・・・・あの、何かあったんですか?」
謝罪しながら部屋に入った正人は、見るからにぴりぴりしている空気に圧倒される。
何故か司波兄弟もいた。
「ああ、ちょっと揉め事が・・・・・あ、そうだ。服部、彼に達也君と模擬戦をさせたらどうだ?」
『はあ?』
その場の摩利以外の全員が理解できていなかった。
「あの・・・・模擬戦?」
一番状況を飲み込めていないのは、もちろん正人である。
「ああ、色々あって達也君が服部と模擬戦がしたいと言い出してな。どうしたものかと思っていたんだが・・・・・いや、丁度いいタイミングで来てくれた。」
正人は最悪のタイミングで来てしまったようだ。
「委員長!俺は「服部。」」
服部の反論を摩利は制止する。
「達也君の言葉を借りるわじゃないが、お前は少し冷静さを欠いている。それでは相手の力量が正確に計れないぞ。・・・・・・・それに、1年同士でやらせる方が公平だし、客観的に試合を見た方が判断もしやすいんじゃないか?」
摩利の言葉に服部は少し押し黙り、
「・・・・・確かに相手が一科生であれば問題はありません。委員長の仰る通り、1年同士でやらせる方がいいでしょう。」
摩利の意見に従う。
「・・・・・・と、いうことで、山田君、お願いしてもいいかしら?」
真由美は上目遣いで正人に聞いてきた。
「(このレベルの美人の上目遣いは反則だろ!)・・・・分かりました、何かよく分かりませんがやりましょう。」
こうして一行は第3演習室に移動した。
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(あれ?思い返してみると拒否権あったな。)
模擬戦の準備を終えた正人はそんなことを考えていた。
「ルールは、先に相手を戦闘不能にするか、こちらが勝負ありと判断した時点で終了だ。また、捻挫以上の負傷を相手に与えることは禁止する。」
摩利からルール説明がされた。
そして、正人と達也の二人はCADを取り出す。
達也のCADは拳銃型の極化型、そして、正人のCADは・・・・・・・剣の柄だけのようなCADを持っていた。
(何だ?見たことのない形だ。)
達也は正人のCADが気になっていた。
(何だあの達也の強そうな雰囲気は。何かもう既に勝てる気がしねえぞ!)
一方正人は達也のオーラに既に怖じ気づいていた。
「準備はいいな。では、始め!」
摩利から試合開始の合図が出され、模擬戦が始まる。
と、いうことで、正人は真由美の上目遣いに負けました。
男子足るもの、あれには逆らえんでしょう。
次回主人公の魔法出てきます。
次回もよろしくお願いします。