魔法科高校のやや優等生   作:BEBE

4 / 17
やっとこさ主人公の魔法出せます。

もしかしたら分かりにくいかも知れないので、質問があればドンドン言って下さい。

では4話です。


劣等生?VS優等生?

試合開始の合図と共に、達也は一瞬で正人の背後を取る。

 

そのスピードは、観戦しているメンバーですら認識できないほどであった。

 

あとは引き金を引いて魔法を発動すれば、達也の勝ちである。

 

達也の勝利が確定したかに見えたその時、達也の目の前に赤い何かが迫っていた。

 

「クッ!?」

 

達也はバックステップでそれを回避する。

 

そして、達也が目を向けた先には・・・・・剣を持った正人が、その剣を振り切った体勢で立っていた。

 

その剣の刀身は赤く、そして半透明に透けている。

 

そしてCAD自体が剣の柄になっている。

 

(何だあの魔法は・・・・・剣を生成した?いや、それ以上に、あの反応速度の方が驚きだな。)

 

エリカの動きを見切っていたことから、達也は正人が何らかの武術の心得があると考えてはいた。

 

しかし、それが自分の動きを見切るほどのものであったのは、誤算だった。

 

すると、、正人が達也目掛けて真っ直ぐに突っ込んできた。

 

(何のつもりだ?狙い撃ちだぞ。)

 

達也は引き金を引き、サイオン波を正人へと放った。

 

しかし、正人が持っていた剣の刀身が突然青く光り、青い半透明の盾に変わる。

 

「なに!?」

 

そして、達也が放ったサイオン波は全てその盾に弾かれ、正人はそのまま盾で達也に体当たりを食らわす。

 

「クッ!?」

 

達也は衝突の寸前、後ろへ跳び、ダメージを最小限に抑える。

 

が、

 

「ウオラアア!」

 

正人は盾をもう一度剣に変え追撃を仕掛ける。

 

「ッ!」

 

正人は連続で斬り込むが、達也はそれを紙一重で避け続ける。

 

「ま、待って!刃物での攻撃は「大丈夫だ。」・・・・え?」

 

二人の攻防に唖然としていた生徒会メンバーだったが、真由美が刃物の使用を止めようとする。

 

が、摩利に制止された。

 

「見たところあの剣は刃が引かれている。ほぼ鈍器みたいなものだ。」

 

「ああ、それなら・・・・あれ?鈍器でも危ないんじゃ・・・・・・・」

 

真由美の言葉は誰にも聞こえていなかった。

 

(お兄さまが押されてる!?・・・・・・山田君、貴方は何者なの・・・・)

 

深雪は達也と互角以上に戦う正人に驚愕していた。

 

 

(クッ、思った以上に隙がないな・・・・・・仕方ない、無理矢理にでも攻める!)

 

達也は正人の攻撃を一発掠めながら、無理矢理懐に飛び込む。

 

(ゲ!この距離じゃ剣が振れねえ!)

 

ここまで接近されると、剣ではガードも攻撃もできない。

 

そのまま達也はアッパーカットを正人の顎目掛けて放つ。

 

「うおあああ!?」

 

正人は思いっきり後ろへのけ反ることで避けるが、大きく体勢が崩れる。

 

そして、いつの間にか距離を取っていた達也が、CADを正人に向ける。

 

この距離では剣が届かず、今から盾を作るのでは間に合わない。

 

「終わりだ。」

 

達也は引き金を引く。

 

「まだだぁぁ!」

 

剣が赤く光り、正人はその場で達也に向けて剣を横凪ぎに振るう。

 

そして、赤い斬撃波が達也に向けて飛ぶ。

 

「何!?グッ!」

 

達也に斬撃波が直撃し、大きく吹き飛ばす。

 

「お兄さま!」

 

深雪が叫び声をあげる。

 

そして、

 

ドサッ、と、正人もその場に倒れ込んだ。

 

「これは・・・・・相討ちか?」

 

摩利が引き分けと判断しようとしたとき、達也が立ち上がった。

 

「お、立ち上がったか・・・・・・勝者、司波達也!」

 

 

模擬戦は達也の勝利で幕を閉じた。

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

「うおお・・・・・・ぐらぐらする。」

 

達也が自分の魔法に関する説明を済ませた時、正人が立ち上がった。

 

「無理に立つな、船酔いみたいなものだから少し休めば治る。」

 

「おお、そうか・・・・」

 

達也に言われ、正人はその場に座り込む。

 

「山田君、君が使った魔法ついて聞いてもいいかな?」

 

摩利が正人に話しかける。

 

「 え、いや、俺は達也が何したのか聞きたいんですが・・・・・」

 

「すまんがその話はさっき終わった。あとで本人に聞いてくれ。」

 

「ええ~・・・・」

 

正人は自分がなぜ倒れたのか分からぬまま、説明を始める。

 

「はあ、了解です。・・・・えーと、俺が使ったのは、疑似物質を事象改変により生成する魔法です。その物質は『仮想金属』《オリハルコン》』と呼ばれていまして、魔法名もそれと同じです。」

 

「オリハルコン?神話に出てくる金属が由来ですか?」

 

正人に質問したのは、市原鈴音だ。

 

「ええ、大分中二くさいですけどね・・・」

 

正人は苦笑いを浮かべながら肯定する。

 

「じゃあ、最後に達也君を吹き飛ばした魔法は?」

 

今度は真由美が質問する。

 

「俺が使ってたのはオリハルコンだけですよ。いうなれば、あれはオリハルコンの性質です。」

 

正人の言葉に全員が首を傾ける。

 

「オリハルコンは使用者のサイオンを実体粒子に変換し、纏う特性があるんです。そしてその纏い方は形によって変わります。今回は使いませんでしたが、剣の形の時は流動的に高速で動く粒子を纏い、チェーンソーのように切れ味を上げます。さらに纏った粒子を斬撃波として放つこともできます。達也に使ったのは、これの斬れないように調節したやつですね。盾の形の時は、纏った粒子を衝撃の吸収、攻撃の反発に使います。」

 

「ふむ・・・剣の方は『高周波ブレード』みたいなものか。」

 

摩利は自分なりに納得したようだ。

 

「このCADはオリハルコンを使用するためだけに俺の親父が作ったそうです。」

 

「山田君のお父様はCADの技師なのですか?」

 

今度は深雪が質問した。

 

「ああ、この魔法は母さんが考案したらしいんだけど、親父がそれに興味を持ったらしくてさ、これはほぼ親父が趣味で作ったらしい。」

 

正人の父親はかなりのデバイスオタクのようだ。

 

「成る程。とりあえず理解はできたわ。体術は誰に教わったの?」

 

「別に体術って程のものでもないんですが、一応組手は母親とやってました。」

 

「何か凄そうなお母さんね。」

 

真由美の質問に正人は簡単に答える。

 

 

 

「司波さん。」

 

服部が深雪に話しかける。

 

「・・・・・・自分であれば、恐らく最初の一手でやられていました・・・・目が雲っていたのは僕の方だったようです。先程は失礼なことを言って申し訳ない。」

 

服部は深雪に頭を下げる。

 

「私の方こそ、生意気を言い申し訳ありませんでした。」

 

深雪も服部に頭を下げた。

 

そして服部は達也を一瞥すると、部屋から去っていった。

 

 

「えーと・・・・・・結局何があったんだ?」

 

正人は終始置いてきぼりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。